登山中や山頂に着いたとき、どこからか漂う甘い香り。ベテランの雰囲気の登山者がゆったりコーヒーをドリップしているのを見かけたことありませんか?
登山を扱うマンガや小説には山でコーヒーを楽しむ描写が数多くでてきますね。山で飲むコーヒーを俗に【山コーヒー】といいます。
匂いや味は記憶に深く関わります。登山中にコーヒーを飲めばその香りと風味で山の記憶はより深いものになるでしょう。
けれど山コーヒーを本格的にはじめるのは難しそう
山コーヒーをはじめる際に必要な道具はそう多くないんだ
- コーヒーミル
- ケトル
- ドリッパー
- バーナー
この4つをそろえればおいしい山コーヒーが楽しめるよ
山コーヒーは道具さえ揃えれば簡単にはじめられます。
はじめは上手に淹れられなくても、試行錯誤しながら楽しんで山頂で最高の一杯を淹れましょう!
この記事の結論
・軽さ重視なら通常のドリッパー、味を追求するならフィルターレスドリッパーを選ぶと良い
おすすめの通常ドリッパーは
・安くて軽量なものを選ぶなら12gの「ミュニーク:Tetra Drip 01P-g」
・おしゃれさで選ぶなら「フォールディングコーヒードリッパー「焚火台型」」
・キャンプの雰囲気重視なら「モンベル:O.D.コンパクトドリッパー2」
おすすめのフィルターレスドリッパーは
・安さで選ぶなら「ハリオ:ドリッパー カフェオール コーヒー ドリップ」
・軽さで選ぶなら80gの「ハリオ: ダブルメッシュメタルドリッパー」
・おしゃれさで選ぶなら「スタンレー:クラシック プアオーバー 」
キャンプに適したコーヒードリッパーの評価基準・検証方法
セットの際の安定感は重要です。
なぜなら挽いた粉を平らにするために揺らす、ドリップが終わってカップから下ろす際に安定感がないと上手く平らにできなかったり、火傷をしたりすることがあるからです。
キャンプに持って行く道具で収納時のコンパクトさは大切です。
アウトドア用のドリッパーは分割できたり、ペタンコになったりと、コンパクトできるモデルが多いです。
ドリッパーは構造が単純なので元々が軽量なアイテムです。
その中で軽さを求めるならシリコンやポリプロピレンなど、金属ではない物を選ぶとよいでしょう。
素材が金属でなければ収納サイズもコンパクトになる物が多いです。
接合部が多いと耐久性が落ちるのは、ドリッパーに限ったことではありません。
耐久性を求めるなら接合部の少ない物を選ぶとよいでしょう。
キャンプ用コーヒードリッパーの選び方
ではキャンプ用のコーヒードリッパーを選ぶ際に見ておくポイントを確認しましょう。
通常タイプとペーパーレスタイプ
ドリッパーには通常タイプ(ペーパードリップ)とペーパーレスタイプ(ステンレスフィルター)があります。
一言でいうと手軽さの通常タイプ、味のペーパーレスタイプです。
コーヒー歴3年の編集部の意見としては初心者がペーパーレスタイプを選んでも違いが分かるとは思えません。
利便性を考えると通常タイプをおすすめします。
ただペーパーレスタイプはフィルターを使わないぶんエコと言えるので、自然を大切にしたいキャンパーには魅力ですね。
キャンプ用コーヒードリッパー選びの成功例・失敗例
はじめてのコーヒードリッパーで失敗しないために、購入者の生の声を聞いてみましょう。
キャンプ用コーヒードリッパー選びの成功例
編集部で調査したコーヒードリッパーを選ぶ際の成功例を深掘りします。
- キャンプ用といえど100均とは味が違う
- 家のを持って行ってたけどやはりコンパクトになるのはよい
- コーヒーを淹れるだけでサイトがラウンジになる
キャンプ用といえど100均とは味が違う
安いだけなら100均にも売っています。
けれど味はもちろん、雰囲気も含めキャンプ用の物の方がよい。
家のを持って行ってたけどやはりコンパクトになるのはよい
コーヒーにこだわりがありキャンプにも家庭用を持ち込んでいたけど、専用のコンパクトになるものはやはり便利だ。
コーヒーを淹れるだけでサイトがラウンジになる
道具を増やしたくない、面倒という理由でキャンプでのコーヒーはずっとインスタントでした。
けれど豆を挽いてドリッパーで淹れると。いつものサイトがホテルのラウンジになった気分です。
キャンプのコーヒードリッパー選びの失敗例
編集部で調査したコーヒードリッパーを選ぶ際の失敗例を深掘りします。
- バネタイプはおしゃれだけどゆれる
- 味は家庭用には敵わない
バネタイプはおしゃれだけどゆれる
よくあるバネタイプを購入しました。
おしゃれだし、コンパクトになるになるけど、豆を平らにする際に揺らすとドリッパー自体が揺れてしまいます。
味は家庭用には敵わない
キャンプで飲むコーヒーは雰囲気も手伝いとてもおいしいですが、やはりリブのしっかりしたドリッパーには敵いませんね。
キャンプ用コーヒードリッパーの使用感・評判・クチコミ
悪い口コミ
軽すぎて風で飛ばされたり、組み立てに多少の面倒臭さがある。リブもないし、三角錐という特殊な形だからかやや味が劣る気がした(抽出の時間が多少かかるので、苦味が強くなる傾向)
引用:Amazon
組み立てて使用しますが、組み立ての際に固定に使用する部分が劣化したらおしまいの商品です。
現時点で使用不可となった訳ではありませんが、最初から不安になる要素です。
耐久性に問題がないことが明らかになっていない現状ではこの点を覚悟しつつ買って頂くことになるかと。
引用:Amazon
良い口コミ
持ち運ぶときはコンパクトに畳めます。もちろん家庭用としても十分使えますよ。
引用:Amazon
レビューにあった匂いもきにならないし、洗うのも楽なので重宝しています。ユニフレーム のも持っていますがこちらの方が使いやすいと思います。
引用:Amazon
使用感のまとめ
キャンプ用のドリッパーはリブがないぶん家庭用ドリッパーよりも味は落ちます。
けれど、折り畳んでコンパクトになるので持ち運びに便利です。
価格も高いものではないので、折りたたみのギミックを楽しむ目的でコレクションしてもよいですね。
おすすめのキャンプ用コーヒードリッパー
ここからはキャンプでおすすめのコーヒードリッパーを、通常タイプとペーパーレスタイプにわけて紹介します。
通常タイプのコーヒードリッパー
ペーパードリッパーとも言います。
ペーパーを用意する必要がありますが、片付けが楽なのがメリットです。
スッキリしたコーヒーを楽しめます。
キャプテンスタッグ :キャンプ BBQ コーヒードリッパー
性能
セット時の安定感 :若干揺れるが倒れることはない
軽さ :コンパクトになるわりに軽くはない
収納時のサイズ :縦方向に潰れるのでコンパクトになる
素材(耐久性) :シリコン製丈夫
タイプ :通常タイプ(フィルター必要なタイプ)
シリコン製で安定感があり、耐久性もある。
粉をならす際揺れるが、倒れることはないので安心感があります。
MUNIEQ(ミュニーク) Tetra Drip 01P-g
性能
セット時の安定感 :素材が柔らかいので若干安定感に欠ける
軽さ :ポリプロピレン製で12gを実現
収納時のサイズ :分離できるのでペタンコになる
素材(耐久性) :金属ではないので耐久性は不安。
タイプ :通常タイプ(フィルター必要なタイプ)
12gの軽さはザックを背負ってのキャンプで威力を発揮します。
柔らかい素材で強度に不安はありますが、すぐに壊れることはありません。
三角形の見た目と組み立て式の点が冒険心をくすぐります。
Zebrang(ゼブラン) :ポケットサイズ V60フラットドリッパー
性能
セット時の安定感 :分離型、シリコン製で安定感に欠ける
軽さ :4杯取りなので軽くはない
収納時のサイズ :本体が開くので非常にコンパクト
素材(耐久性) :接合部の耐久性が気になる
タイプ :通常タイプ(フィルター必要なタイプ)
キャンプ用では珍しい4杯取りです。
4杯取りですが、扇型に展開しコンパクトになります。
接合部の強度に不安はありますが、1つ持っていて楽しいドリッパーです。
ユニフレーム :コーヒーバネット cute(キュート)
性能
セット時の安定感 :バネタイプで揺れてしまう
軽さ :65gと比較的軽量
収納時のサイズ :縦方向に縮む
素材(耐久性) :ステンレス製で丈夫
タイプ :通常タイプ(フィルター必要なタイプ)
キャンプ用ドリッパーの代名詞、コーヒーバネットです。
バネの様に伸縮しコンパクトになります。
フレームなので洗いにくいですが、ドリッパーは基本的にすすぐだけでよいので大きな問題にはなりません。
スノーピーク(snow peak) フォールディングコーヒードリッパー「焚火台型」 CS-113
性能
セット時の安定感 :持ち上げる際につぶれることがある
軽さ :140gで軽くはない
収納時のサイズ :ペタンコになるが横に広がる
素材(耐久性) :ステンレス製で丈夫
タイプ :通常タイプ(フィルター必要なタイプ)
ドリッパーとしては高額ですがスノーピークの商品なら納得です。
収納時はつぶれるだけで投影面積は大きいですが、展開収納が楽なのは高ポイント。
家庭で使うドリッパーと同じ感覚で使えるので、キャンプでも安定して淹れられます。
モンベル(mont‐bell) O.D.コンパクトドリッパー2
性能
セット時の安定感 :単体で自立しないので安定感は低い
軽さ :36gで軽いが支えを用意する必要がある
収納時のサイズ :手のひらサイズになる
素材(耐久性) :布式なので手入れをしっかりする必要がある
タイプ :通常タイプ(フィルター必要なタイプ)
カップに乗せるために枝などを挿して使う、話のネタにもってこいのドリッパーです。
ネタ的な商品ですが味はネル式で抜群です(ネルはもともと淹れにくいです)
片付けが面倒に感じる人はフィルターを併用してもよいでしょう。
スノーピーク(snow peak) フィールドバリスタ ドリッパー CS-117
説明を記載(良い点・悪い点をまとめて簡潔に商品特徴を説明してください)
性能
セット時の安定感 :部品点数が多く注意が必要
軽さ :150gで軽くはない
収納時のサイズ :本体が半分になるので比較的コンパクト
素材(耐久性) :ステンレス製で丈夫
タイプ :通常タイプ(フィルター必要なタイプ)
メカニカルな見た目が格好いい。
リブがしっかりしていてスッキリした味になるなど、こだわりが見える。
価格は気になるがスノーピークファンなら欲しくなるはず。
ペーパーレスタイプのコーヒードリッパー
粉の処理が多少面倒なペーパーレスタイプですが、味は確実に違います。
抽出されたコーヒーオイルでとてもまろやかな味に淹れられます。
キャンプで最高の一杯を淹れたい人はお試しください。
HARIO (ハリオ) :ドリッパー カフェオール コーヒー ドリップ 1~4杯用
性能
セット時の安定感 :軽いがしっかりしている
軽さ :プラスチック併用で軽い
収納時のサイズ :台座を分離できる
素材(耐久性) :厚めのプラスチックで耐久性は高い
タイプ :ペーパーレスタイプ(フィルター不要なタイプ)
プラスチック併用で軽いですが、軽すぎることはなく、風に飛ばされる心配がありません。
カップの底に微粉が残りますが、同時にオイルも抽出されている証拠です。
収納用に台座が外れ、洗浄中に外れることがありますが簡単に付けられます。
HARIO(ハリオ) ダブルメッシュメタルドリッパー
性能
セット時の安定感 :一体成型で安定感は高い
軽さ :軽くはない
収納時のサイズ :コンパクトにならない
素材(耐久性) :可動部がないので丈夫
タイプ :ペーパーレスタイプ(フィルター不要なタイプ)
シングルのペーパーレスタイプは微粉が出ますがこの商品はダブルなので微粉がすくないです。
詰まりが懸念されますが、数年単位のことなので心配はありません。
目盛りが付いているので複数杯淹れる際に便利です。
ブルーノ コーヒードリッパー
性能
セット時の安定感 :専用設計で安定感は高い
軽さ :195gで平均的
収納時のサイズ :カップに入るのでコンパクトになる
素材(耐久性) :カップがガラスなので注意が必要
タイプ :ペーパーレスタイプ(フィルター不要なタイプ)
収納時に入れ子式でカップに収納できるので、場所を取らない設計です。
ほかのカップには使いにくいですが、新生活をはじめる人へのプレゼントにも最適。
STANLEY(スタンレー) :クラシック プアオーバー
性能
セット時の安定感 :一体型で安定感がある
軽さ :290gで重い
収納時のサイズ :コンパクトにならない
素材(耐久性) :可動部が少ないので耐久性は高い
タイプ :ペーパーレスタイプ(フィルター不要なタイプ)
独特な形状のフィルターでおいしいコーヒーを抽出できます。
フィルターが独特なので洗浄しにくいですが、筐体が大きいので気になりません。
スタンレーは保温カップが充実しているので、揃えてみてもおしゃれですね。
まとめ
紹介したように、コーヒードリッパーには通常タイプとフィルターレスタイプがあります。
それぞれ以下の様なメリットがあります。
- 通常タイプ:取り扱いが容易
- フィルターレスタイプ:コクのあるコーヒーを淹れられる
初心者がはじめて手にするなら通常タイプがおすすめ、こだわりがでてきたらフィルターレスタイプに挑戦してみてもよいでしょう。
この記事の結論
・軽さ重視なら通常のドリッパー、味を追求するならフィルターレスドリッパーを選ぶと良い
おすすめの通常ドリッパーは
・安くて軽量なものを選ぶなら12gの「ミュニーク:Tetra Drip 01P-g」
・おしゃれさで選ぶなら「フォールディングコーヒードリッパー「焚火台型」」
・キャンプの雰囲気重視なら「モンベル:O.D.コンパクトドリッパー2」
おすすめのフィルターレスドリッパーは
・安さで選ぶなら「ハリオ:ドリッパー カフェオール コーヒー ドリップ」
・軽さで選ぶなら80gの「ハリオ: ダブルメッシュメタルドリッパー」
・おしゃれさで選ぶなら「スタンレー:クラシック プアオーバー 」
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