近年はキャンプでごはんを食べたいと思ったとき、様々なクッカーがあり、昔のような飯盒が用いられることは減ってきました。
それでもあえて飯盒を使う楽しさをこの記事ではお伝えいたします。
鍋のようなタイプやソロで使い易いメスティンなど多くの手段が生まれました。
ですが何十年も変わらないスタイルがあるんです。
私は実に20年もの間飯盒を使ってきました。
こんな長年使い続けられる丈夫なクッカーって他になかなかないんじゃないでしょうか
少しでも魅力が伝われば幸いです
飯盒(はんごう)歴20年の私が飯盒(はんごう)をおすすめすしたい理由、ご覧ください。
この記事を見ると
・飯盒 (はんごう) の魅力
・飯盒 の 使い方・炊き方
・飯盒 のメンテナンス方法
がわかるよ
キャンプブログが注目する飯盒 (はんごう) の特徴
ではさっそく飯盒 (はんごう)の特徴を見ていきましょう。
正式名称 | 兵式飯盒(へいしきはんごう) |
形 | そら豆型 |
パッキングのしやすさ | よこ置きでも安定 |
サイズ感 | 最大4合 最小1合 |
スタッキング性(収納のしやすさ) | うち蓋(なかご)を外すと意外と入る |
正式名称
飯盒 (はんごう) の正式名称は兵式飯盒 (はんごう) です。
戦争時代に兵隊さんがザックに括り付けて戦場を渡り歩きました。
そこから兵式と付いたと思われます。
飯盒 (はんごう) と言えば兵式飯盒 (はんごう) を差すのが一般的です。
戦時中に使われていたので、丈夫さは言うまでもありません。
形
飯盒 (はんごう) をイメージするとすぐに浮かぶのは、その形ですね。
「そら豆」のような形をしています。
これには理由があります。
現代のキャンプではあまりないかもしれませんが、昔は1つの焚き火で複数の飯盒 (はんごう) でご飯を炊く(炊爨すいさんと言います)をすることがありました。
そのときに凹ん方同士、その反対同士を合わせて並べると少ない炎で効率よく炊爨できます。
丸形では出来ない事です。
また角形の鍋(アウトドア用ではコッヘルと言います)では変形しないようにコッヘルの厚みが必要になります。
「そら豆」型にすることで、うすい厚みで強度を出すことができます。
飯盒 (はんごう) の独特の形はこのような理由があるのです
パッキングのしやすさ
荷物を収納ケースに詰めることをパッキングと言いますが、飯盒 (はんごう) の形はパッキングのしやすさにも貢献しています。
一見安定しないように見える形状ですが、横にすると安定することがわかります。
縦置きの場合も、もちろん安定します。
丸形だと縦はいいのですが横にすると安定しません。
サイトで転がって行ってしまうのを防ぐ役割もしています。
サイズ感
飯盒 (はんごう) におけるサイズは、炊けるお米の量と言えます。
炊ける量は最大4合まで。最少は1合。
ですが、水加減の基本さえ分かってしまえば0.5号。0.75号といった微調整もできます。
スタッキング性(収納のしやすさ)
アウトドアのアイテムは、コンパクトに収納できる性能が求められ、入れ子式に重ねられる(スタッキングできる)ことが重要です。
飯盒 (はんごう) は中の蓋(なかごといいます)がお皿に使え、なかごを収納した状態でOD缶の小さい方を横に入れられます。
シェラカップはなかごを外さないと入りません。
アウトドア用の半分になる箸はなかごの上に収まります。
飯盒(はんごう)と各コッヘルとの比較
形状 | 特徴 | 素材 | |
兵式飯盒 | そら豆 | パッキングしやすい | アルミニウム |
丸形飯盒 | 円柱 | 洗いやすさ 盛り付けのしやすさ | アルミニウム |
メスティン | 長方形 | 色々な料理に使える | アルミニウム |
コッヘル | 円柱 四角形 | 円柱は料理がしやすい 四角形はパッキングがしやすい | アルミニウム ステンレス チタン |
兵式飯盒 (はんごう)
形状はそら豆のような形状です。
なかご呼ばれるうち蓋があり、皿として使えるので荷物を減らせます。
そら豆型は横にしても安定するので、傾斜のあるサイトでも転がりにくいです。
そら豆型はパッキングもしやすいのがうれしいです。
素材はアルミニウム。
アルミニウムの特徴は熱伝導率の高さです。
炎の熱が1点に集中することなく広がるので、焦げ付きにくい特徴があります。
また安価なのも特徴です。
丸形飯盒 (はんごう)
形状は丸形。
兵式と同じく、なかごが付いています。
丸形はパッキング時に隙間ができてしまうのがデメリット。
洗いやすさと料理の取り出しやすさがメリットです。
メスティン
形状は長方形。
深さは浅めです。
形状を活かして様々な料理に使えますが、深さがないので汁物には使いにくいです。
コッヘル
形状は、円柱と四角形。
形状はメーカーの考えによりますが、この2つ。
浅いもの、深いものがあります。
料理のしやすさは変わりませんが、円柱は洗いやすく角はパッキングしやすい特徴があります。
キャプテンスタッグの飯盒(はんごう)丸、角、どっちを選べばいい?
結論はそら豆型を選んで欲しい!です。
丸形に比べて取り分けはしにくいという弱点はあります。
しかしそれ以外ではそら豆型の方が利便性や、雰囲気も含めた総合点で優れているからです。
普段丸形を使っている人は独特の形に戸惑うかもしれませんが、サイズと材質が同じならあえて「はんごう」に買い替える理由も少ないからです。
逆に最初のコッヘルとして、または普段角形を使っているなら丸形の購入はいい選択と言えます。
でも「はんごう」が欲しいなら、ぜひ兵式飯盒(はんごう)を手にしてみてください。
キャンプの雰囲気がグッと上がりますよ。
私が日本製のキャプテンスタッグの兵式飯盒 (はんごう) を愛用するわけ
私は約20年同じ飯盒(はんごう)を使っています。
そこで、なぜそんなに飯盒(はんごう)を愛用しているのか、そのわけを書きたいと思います。
丈夫さ
かれこれ20年以上使っています。
底が凹んだり、塗装が剥げたりしていますが買い替えるほどの致命的なダメージはありません。
3年ほど前に買ったノーブランドのコッヘルは持ち手の接合部にぐらつきが出てきました。
買い替えるきっかけがないほどの丈夫さです。
使い道の広さ
飯盒 (はんごう) は最大4合まで炊爨(すいさん)できるので、少人数からファミリーキャンプまで対応できます。
また深さを活かして鍋を作ったり、蓋で焼き肉をしたりしてます。
現地調達の野菜を入れたインスタントラーメンを作ると美味しいですよ。
雰囲気
私は常々物事には雰囲気は大切と思うのです。
手紙を書くときにいい万年筆を使うように。
キャンプでは特にそう思っていて、その点飯盒 (はんごう)でご飯を炊くと雰囲気は抜群です。
ファミリーキャンプの雰囲気が【野営】になり、「パパすごい!」となりますよ。
なにより飯盒 (はんごう) で炊いたご飯は、他で炊いたご飯よりもおいしいです。
キャプテンスタッグの飯盒の使い方・炊き方
も飯盒 (はんごう) でご飯を炊くのって難しそう
確かに初めてだとわかりにくいね。
別の記事で炊き方についてまとめているから、合わせて読んでみてね
この記事に詳しい炊き方が出てるよ
購入後のメンテナンス
飯盒は購入後にメンテナンスが必要です。
簡単な手順で対応できるので、購入後は以下の手順でメンテナンスを試してみましょう。
良く比較されるロゴスの飯盒(はんごう)との違い
ロゴスの飯盒(はんごう)は、蓋に持ち手が付いていて、開閉がしやすいのが特徴です。
一方でキャプテンスタッグよりも価格は高いので、機能性を求めるならロゴス、価格の安さと軽さを求めるなら、キャプテンスタッグという印象です。
キャプテンスタッグのおすすめ飯盒 (はんごう)
キャプテンスタッグ:M-5545 林間 兵式ハンゴー〈4合炊き〉
- サイズ:幅180×奥行110×高さ135㎜
- 重さ:340g
- 素材:アルミニウム
この記事の題材になったのがこの飯盒です。
繰り返しますが、圧倒的な利便性と丈夫さが売りです。
これでご飯を炊き、肉を焼いて朝コーヒーを淹れます。
欠点と言えば“壊れてくれない”ことでしょうか。
これからも仲良くしたい相棒です。
キャプテンスタッグ :M-5546 林間 丸型ハンゴー〈4合炊き〉
- サイズ:Φ155×高さ135㎜
- 重さ:360g
- 素材:アルミニウム
普段、丸形のコッヘルを使っている人はこっちの方が使いやすいかもしれません。
雰囲気は野営というより林間学校という感じで、一気に平和な空気が流れます。
兵式飯盒(はんごう)よりも20g重くなりますが、丸形の方がよそいやすいです。
キャプテンスタッグ 飯盒 (はんごう) のまとめ
近年はキャンプでごはんと言えばメスティンが取り上げられることが多いですが、今回はあえて飯盒を使う楽しみをお伝えしました。
飯盒 (はんごう) が長く使われているのは訳があるんだね
飯盒 (はんごう) の優れている点は以下の通り
・20年以上の使用に耐える丈夫さ
・炊く、焼く、煮るの使い道の広さ
・いかにもキャンプという雰囲気
今もう一度見直したい飯盒 (はんごう) のすばらしさ。
あなたも手に取ってみてはいかがですか?
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