【2年間使用感レビュー】オガワのグロッケ12T/C

1.キャンプ道具

テントの購入は、金額が大きいので、決めるのには勇気がいりますよね。

キャンプ界を先導し続け、幅広い世代に愛され続けているオガワのテント。

「いいものを長く使いたい!」そう思っている方には、最高のテントだと思っています。

ムスカリ
ムスカリ

70年以上の歴史あるオガワは、日本の気候に合わせたモノづくりとおしゃれなデザインで、

老若男女に人気があるブランド。70代の父もお薦めしてくれました!

そんなオガワから発売されているグロッケ12T/Cの魅力を、4人家族で2年間愛用している筆者がお伝えします。

この記事の結論
・オガワのグロッケ12T/Cを購入するとあなたのキャンプは、快適に過ごしやすくなります。
・ワンポールテントの設営は、初心者でも簡単で、キャンプに出かけるハードルが下がります。
・大型メッシュで、通気性抜群、フロアを外して使用も可能で、さまざまなスタイルに対応可。
・側面が立ち上がるベル型テントで、十分なペースを確保、天候に左右されず快適に過ごせます。
・夏は涼しく、冬は暖かく、年間を通して使用可能で、オールシーズンキャンプに行けます。



グロッケ12T/Cの基本性能

それでは、グロッケ12T/Cの基本情報をご紹介します。

T/Cとは、ポリエステルとコットンの混紡素材で、透湿性、保温性、難燃性のある素材のこと。

ワンポールで初心者でも簡単に組み立てられる、ティピー型テントと同様の形状になっています。ティピー型テントの居住空間をさらに広く快適にしたのが、ベル型テントなんですね。

重さ   :総重量(付属品除く):14.7kg
人数   :5~6人
展開サイズ:グロッケ12、グロッケ8
天井の高さ:270cm
素材構成 :フライ:T/C(耐水圧350mm)、ポリエステル210d(耐水圧1,800mm)
      グランドシート:ポリエステル210d(耐水圧1,800mm)
      メインポール:スチール、フロントポール(Aフレーム):アルミ
テント種類:ベル型テント
フロアマット :PVCマルチシート GLOKE12用(別売り)
ハーフインナー:グロッケ12ハーフインナー(別売り)
ガイロープ  :張り綱1.5m×9本・3m×1本
付属品: アイアンハンマー1丁、グランドシート1枚、スチールピン25cm×15本・20cm×5本、収納袋

(CAMPAL JAPAN 公式ONLINE STOREより出典

オガワのアイアンハンマーは、滑り止めがついていて持ちやすく、打ちやすいです。重すぎないので、子どもでも「私がやりたい〜」と喜んで、コンコンとペグ打ちをしてくれます。

数本無くしてしまいましたが、付属でついてくるペグとハンマー。

我が家は、グロッケ12に加え、別売りのフロアマットを使用してます。

ブルーシートなどで代用も可能ですが、サイズがぴったりなので、手間なく安心感が違います。雨水が侵入する心配もなく、フロアの防水効果が高まるので、買ってよかったと思っています。

ハーフインナーは、子供が小さく居住空間を分割する必要がなかったので、購入はしませんでした。

デュオ使用で、寝室と、リビングと分ける場合は、上手に活用できますよね。

まだまだ先ですが子供が巣立った後、タープ兼テントとしてグロッケ12を使用する際には、ハーフインナーを買い足しても良いなぁと感じています。

何故グロッケ12T/Cを選んだのか?

小学生の子どもが2人いる、4人家族の我が家が選んだテントは、グロッケ12T/Cです。

我が家は、親子でキャンプに行くのが定番だったキャンプ経験者の夫と、林間学校以外キャンプを経験したことのないキャンプビギナーの筆者の組み合わせです。

そんな中選んだポイントは、

  • 初心者にも設営が簡単なワンポールテント
  • 車移動なので、重量は気にしない
  • 保温性と透湿性が優れたT/C素材であること
  • メッシュ部分が多く、通気性が良く、結露が少ないこと
  • 安心して購入できるメーカーであること
  • 就寝スペースだけでなく、広い空間が確保できること
  • 自分達の好みのデザイン、雰囲気であること
  • 予算10万円くらい

購入時に比較したテントは、ノルディスクの人気テント「アルフェイム12.6」です。

アルフェイム12.6は、デンマーク発の老舗テントブランドで、ワンポールでT/C素材、デザインも色も大好きでした。シルエットもティピー型がかわいいんです。ところが、色々オプション揃えると、お値段も超が付くほど、高級に。

ムスカリ
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テント内スペースが狭く、予算的にノルディスクは厳しかった。

実際に友人が使用していたので、テント内に入らせていただいた経験もあります。

グロッケ12T/Cは、テントの立ち上がり部分があるので、内側空間がずっと広くて、快適!

  • テント内の居住空間が狭く感じたこと
  • 北欧ベースで作られた、極寒の地で使える必要性を感じなかった
  • テントの素材が底辺部分もT/Cで、対水圧が気になったこと
  • 予算オーバー
  • 日本のメーカーであること

この5点から、オガワのグロッケ12T/Cに決定しました。

購入後はなぜ迷ったのかと思うほどに、グロッケ12を愛してます〜!!

(購入時に比較したものがあれば合わせて記載頂くと読者の参考になります)

グロッケ12T/Cの特徴

グロッケ12の広さの体感は?

コールマンのダブルのエアマットが2台並べて中に置けます。

テントを設営して、中が空っぽの状態だと、広すぎると感じましたが、

実際に使用してみると、大人2人、子ども2人の使用で、ちょうど良いんですよね。

荷物を詰め込んでも余裕があるので、雨天時にもテント内が足の踏み場もないなんてことにもなりません。

空っぽの内部は、こんなに広いんです!

メーカーの説明書を見ると、8人が寝袋で寝る絵が書いてあります。

テントは、メーカー推奨人数より、少なめにした方が、一人当たりのスペースが増えるので快適になります。

キャンプに行くと、友人達が、口を揃えて「広い〜!良いなぁ〜!!」と言ってくれるテントです。

天井も高く、大人が立ち上がっても、テント上部に頭がつくことは、ありません。

子ども達が、6〜7人入っても広い。ファミリーグルキャンをすると、遊び場になりがちなのが、親目線としての唯一デメリットなのかな。

グロッケ12の耐水圧は?雨の日は過ごせる?

グロッケ12の耐水圧は

  • フライ:T/C(耐水圧350mm)ポリエステル210d(耐水圧1,800mm)
  • グランドシート:ポリエステル210d(耐水圧1,800mm)

数字だけを見ると、一般的なポリエステルテントと比べると、不安しかないですよね。

我が家は、毎年夏に長野県にキャンプに行きますが、夕立が多く、よく雨が降る場所です。

そんな場所に3連泊しても、全然大丈夫。

T/C素材は、ポリエステルとコットンの混紡で、ポリエステル素材の防水の方法が異なります。

  • ポリエステル素材は、コーティング加工により、防水効果を発揮
  • T/C素材は、雨に濡れるとコットンの目が詰まり、防水機能を果たす

というわけで、単純に耐水圧の数字の差だけでは、決定できないのが、わかりますよね。

グロッケ12の設営方法は?

CAMPAL JAPAN 公式ONLINE STOREより出典

グロッケの設営方法は、フレームが複数あるかまぼこ型のテントなどと比べると、シンプルで、

ポールは、テント中央に立てる一本のみ。

一般的なワンポールテントと変わらない設営方法で

5角形テントの頂点に当たる底辺部分をペグダウンして、メインポールを組み立て先端に立て自立させます。

入り口部分には、テント入り口部分を支えるフレームを組み立て、フレームを差し込みベルクロで固定します。

外周の必要部分をペグダウンすれば、完成です。

我が家は、子ども達にペシャンとつぶれたテントの中に入り、ポールを中央に立ててもらっています。

ペグも周囲をぐるっと打つだけなので、親子で協力しながら、スムーズに設営できます!

撤収方法も超簡単です。この公式動画を是非一度ご覧ください。

設営と逆の方法で、ペグやポールを取り外し、空っぽのペシャンとしたテントをくるくる畳ます。

私は実際に、神奈川県にあるThe Lodgeでこの畳み方を教えていただきました。こうやってたたむと、収納袋に驚くほど簡単にしまうことができます。

公式の丁寧な説明が嬉しいですよね。

グロッケ12の設営時間は?

筆者が初めて設営したときは、1時間程度かかりました。

ところが、慣れれば、最短15分!汗だくになったけど、これには感動しました!

ワンポールテントは、本当に設営が簡単です。

筆者と子ども二人でもテントの設営ができるほどです。

何度か設営しているうちに、ありがたい事に、子ども達も設営方法を覚えてくれました。

「次は、ポールだね!」など、声をかけてくれ、よりスムーズにテントを張れるようになり、設営自体が楽になりました。

「よくそんな大きなテント1人で立てられるね!」と驚かれることもあるのですが、ワンポールだからの技だと思います。

大人1人で、パパッと形になってしまうテントは、キャンプに行くハードルが下がります。

ちょっと遅めの時間に現地入りしても、焚き火担当と、テント担当に分かれ分担ができるので、ファミリーキャンプにはおすすめです。

2年使って分かったグロッケ12T/Cを選ぶメリット・デメリット

どんなに気に入って買ったテントでも、メリット・デメリットは、使っていくと見えてきます。

特にデメリットは、買う前には、絶対にチェックしたいポイント!

家族4人で使ってみて気づいた点をご紹介しますね。

メリット
デメリット
  • ワンポールなので設営が簡単
  • 居住スペースが広い
  • T/C素材で快適
  • 日中テント内が明るい
  • 全方向にフルメッシュ窓付き
  • 撤収が早い
  • テントが重い
  • T/C素材で、使用後干すのが面倒
  • 朝日でテント内が明るくなり目覚めてしまう
  • テント購入時の予算が高め

ナイロンテントをイメージしていると、T/C素材は、明らかに重いことがネックですが、車移動なら大丈夫のなので、ご購入前にご自身の移動手段をチェックしてくださいね。

少しお手入れに時間を要しますが、使えば使うほど愛着が湧いてくるのがテントです。そんなお手入れに勝るメリット尽くしのテントです。

ムスカリ
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T/C素材一番のメリットは、快適さだよ!

値段や、重量はもちろん大事なポイントだけど、長い時間過ごすお家は、居心地がいい、ずっと過ごしたくなる場所であってほしいですよね。

グロッケ12に連結するタープは「システムタープ ペンタ4×4 T/C」

我が家は、グロッケに合わせて、連結できるシステムタープ ペンタ4×4 T/Cを、購入しました。

そんなタープをどんなふうに使っているかご紹介します。

グロッケ12とタープの小川張り

小川張りとは、セッティングテープを使って、テントとタープをくっつけて張ることです。

思わずツナ缶をシーチキンと呼んでしまうように、オガワのテントやタープでなくても、テントとタープを連結することを「小川張り」と使われる言葉となっているほどの浸透ぶり。

付属のセッティングテープがあるのですが、そちらを使用せず、小川張りをしています。

タープの先端に空いている穴をテントの庇部分にはめ込むことが、できるようになっているので、

ポールが1本で、テントの入り口に設置でき、設営もスムーズです。

テント入り口に庇はついているのですが、それだけでは悪天候時、やはり少し物足りない幅。

子ども達は、靴を脱いでる間にびしょびしょにならずに、落ち着いて1人でテントに入れるので雨天時には欠かせない存在です。

グロッケ12のレイアウト例

雨天時は、グロッケ12に、システムタープ ペンタ4×4 をピッタリとくっつけて、張ります。入口に小さな庇があるのですが、傘を持って、ファスナーを2方向に開けるのは、なかなか大変です。ここに屋根があることで、小さいお子さんでも、ゆっくりと靴を脱ぎ、テント内に入れます。

慌てて入って、テント内入り口が泥だらけ。。なんてことにならずに、快適な雨キャンプが過ごせます。お天気が不安な時は、万が一に備えて雨が降っても安心ですね。

よくある質問

グロッケ12って大きそうだけど、区画サイトで困ったりしない?

グロッケ12は、一般的なテントより大きいテントの扱いです。

サイトによっては、テントの大きさに分けて、料金が変わる場所もあったりします。

区画サイトで使用する場合には、予約の段階でキャンプ場情報をしっかりチェックしましょう。

筆者おすすめは、断然フリーサイトのキャンプ場です。

乾かすのが大変そうだけどカビが生えたりしないの?

しっかり天日で干せば、カビは生えたりしないので、大丈夫です。

筆者はマンションに住んでいるので、自宅ベランダで、少しずつ広げて干しています。

少し広げて、畳んで、を繰り返していくうちに全体が乾きます。

雨天時が続くときは、1日スッキリと晴れた日に干してみてくださいね。

びしょびしょのテントを持ち帰り、翌日も、翌々日も雨のことがありましたが、3日目に広げてほしても、カビは生えていなくて、ホットしちゃいました。

夏は暑くない?通気性良いの?

夏でも快適に過ごせるのが、T/C素材のいいところ。

T/C素材は、日差しが当たってできる影が、とても柔らかです。夏場は、ギラギラの日差しを和らげてくれるので、使ってみると思った以上に快適に過ごせます。

混紡しているコットンは、繊維の中心が空洞になっています。そのため、ポリエステル性と比較すると、通気性も良いのが、特徴です。

冬は薪ストーブ使える?

残念ながら、テントには、薪ストーブ専用の円筒穴は、ありません。

裾のベンチレーターから、煙突を出せば、薪ストーブを使用することもできるようです。

テントを加工し、薪ストーブを入れて使っている方もSNSで見かけますが、一酸化炭素チェッカーを用いて、あくまで自己判断でお楽しみくださいね。

オガワのテントで薪ストーブを使いたいのであれば、円筒穴のあるピルツを最初から選択するのがおすすめです。グロッケと予算的にもさほど変わらないので、検討の余地がありそうですね。

まとめ

4人家族でグロッケ12T/Cを2年間愛用している筆者が、その魅力をご紹介しました。

  • 初心者にも設営が簡単なワンポールテント
  • ポリエステルとナイロン混紡のため、重量はある
  • 保温性と透湿性が優れたT/C素材であること
  • メッシュ部分が多く、通気性が良く、結露が少ないこと
  • 安心して購入できるメーカーであること
  • 立ち上がっても頭がつかないくらいの、広い空間が確保できること
  • 予算10万円くらい

こんな魅力いっぱいのオガワのグロッケ12T/Cです。オガワのテントは、メーカーでメンテナンスもしてくれるので、購入後も安心できます。良いものを長く使いたい方には、おすすめしたい本当に素晴らしいテントです。

コメント

  1. サチコ より:

    うちもグロッケ12を使って1年程です。
    居住性最高ですよね!
    私は北海道在住で真冬もキャンプをするのでこのテントにしました。
    いろんな道内のキャンパーさんの動画などを見ても真冬の暖かさが全然違います。
    シェルター型のテントを使ってる方が多いのですが、スカートが付いていても-15度とかだと幕内は12度くらいの方が多いようです。
    グロッケの我が家は同じストーブを使っていても幕内は27度とかになります。
    隙間風って大きいですよね。
    あと、生地の厚みでも違うのかな?
    ベル型の割にペグ本数も少ないし設営撤収も楽だし本当にいいテントだと思います。

    • ヤマノ ヤマノ より:

      サチコさん、コメントありがとうございます。
      北海道の真冬でも使えるのは凄いですよね!生地の厚さも防風性能に影響しているかもしれませんね。
      素敵なテントで良い思い出をたくさん作ってくださいね!

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