皆さんは大容量のポータブル電源を買おうとした際に、値段に驚いたことはないでしょうか。
Redodoのバッテリーとインバーターを組み合わせることで、ポータブル電源を購入するよりも安価に、大容量、高出力な電源システムを作成することが可能です。
ポータブル電源は基本的に電池容量や定格出力は購入した時から変更できません。
しかし、Redodoのバッテリーシステムであれば、接続バッテリー数を増やせば容量を増やすこともできますし、インバーターを変更すれば出力も変更することが可能です。
Redodoのバッテリーを使用すれば自分の用途に合った容量、出力を実現することができるのです。
この記事を読めばRedodoのバッテリーの良さについて理解いただけるでしょう。
チェックポイント
この記事の結論
・Redodoのリン酸リチウムバッテリーは容量や出力は組み合わせで自由に拡張可能
・同性能のポータブル電源を買うよりも安価に済む
・使用開始までに工夫が必要ですが、初心者でも十分可能だった
【ご提供品】
本記事は商品を提供いただき、レビューしています。
Redodo(レッドオド) 12V 100Ah リン酸鉄リチウムイオンバッテリーの基本性能
Redodoのバッテリーの基本性能について紹介します。電池にはリン酸鉄リチウムイオン電池を採用しています。
接続個数を変えることで電池容量を自由に変更できるので、用途に合わせて拡張したり減らしたりすることができるので、自分に合った使い方ができます。
基本性能
型番 :Redodo 12V 100Ah リン酸鉄リチウムイオンバッテリー
容量 :1280Wh
定格出力電力 :1280W
バッテリータイプ :リン酸鉄リチウムイオン電池
重量 :11Kg
外形寸法 :32.9 x 17.2 x 21.4 cm
充電温度 :0-50℃
特徴
Redodoのバッテリーの電池にはリチウムイオン電池が採用されています。
これによってバッテリーが高寿命高耐久となっていて、一度購入すれば次に買い換えるまでのサイクルが非常に長くなります。
次に使用時の柔軟性の高さも魅力になります。
別途インバーターを準備する必要がありますが、電池容量に合わせて定格出力を変更することが可能です。自分の使用用途に合わせてカスタマイズできるのは非常に魅力的です。
Redodo:リン酸鉄リチウム製のサブバッテリーの位置づけ・用途
Redodoのサブバッテリーの用途としては、キャンピングカーのサブバッテリーや、インバーターを使用して車中泊やキャンプで使用することができます。
ポータブル電源よりも接続作業が発生するので、上級者向けにはなりますが、その分使い勝手は非常に良いです。
利用に手間がかかる分、ポータブル電源の半分くらいの価格で入手できます。
ポータブル電源で人気な3メーカーの近い容量の製品を見てみても、圧倒的に価格が安いことが分かります。
商品名 | Redodo リン酸鉄リチウムイオンバッテリー | Jackery ポータブル電源 1000 | BLUETTI eb150 | EcoFlow ポータブル電源 DELTA 2 |
定価 | 45,999円 | 139,800円 | 113,520円 | 143,000円 |
容量 | 1280Wh | 1002Wh | 1500wh | 1024wh |
定格出力 | 1280w | 1000w | 1000w | 1500w |
重量 | 11kg | 10.6Kg | 15.2kg | 13.29kg |
タイトル | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
電池容量
1個当たりの電池容量は1280whとなっています。こちらの製品は並列接続で最大4個まで接続できます。また、4並列2直列の接続方法であれば8個まで接続することができます。
用途に合わせて容量のカスタマイズが可能です。
4個接続した場合、電池容量を5120whまで拡張、4並列2直列で8個接続した場合は10240whまで容量を拡張することができます。
1280whでもかなり大容量なので、
ほとんどの人は並列接続までする必要はないでしょう。
防災用の予備電源として使う場合は容量拡張は便利だね
定格出力
こちらの製品単体は直流電圧12V出力になってしまうので、電化製品を使用する場合は別途インバーターを準備する必要があります。
計測器でみると、13.1vでした
単体で1280whの状態であれば、1500W以下のインバーターの使用をお勧めします。電池容量を増やして使用する場合はその分、大きな定格出力のインバーターを使用することができます。
出力を大きくすれば使用する電化製品も増えますが、その分電池の消費も激しくなってしまいます。出力を上げる際は合わせて電池容量も増やすようにしましょう。
寿命・耐久性
リン酸鉄リチウムイオン電池を採用しており、充放電サイクルは4000回以上と非常に高寿命、高耐久となっています。
一般的な鉛蓄電池の充放電サイクルは200〜500回程度なので約8倍も長い寿命を実現しています。
Redodo:LiFePO4リン酸鉄リチウム製のサブバッテリーをポータブル電源として使うための手順
ここからはRedodoのサブバッテリーをポータブル電源として使うための手順について紹介します。
①正弦波インバーターを用意する
まず、バッテリー単体の状態ではDC12V出力となってしまうので、家庭用コンセントに流れているAC100Vに変換する必要があります。この変換を実施してくれる機械をインバーターと呼びます。
選び方について。電力損失を抑えるのであれば、準正弦波や短形派のインバーターでも良いですが、精密機器を使用したいのであれば、家庭用コンセントと同じ正弦波の方が安心して様々な機器を使用することができます。
ちなみに電気毛布は正弦波でしか使用できないので、使用を考えている方はご注意ください。
ドライヤーや電子ケトルなどの高電力の家電も使う場合
ドライヤーや電気ケトルなどの高電力の家電を使いたい場合、インバーターの出力は2000W程度のものを使用した方が安心です。定格出力2000W帯のインバーターの中ではLVYUANが一番人気になります。
電気毛布やポータブル冷蔵庫などの低電力家電しか使わない場合
電気毛布やポータブル冷蔵庫など低電力の家電しか使用しないのであれば1000Wもあれば十分に対応することができます。
1000W帯のインバーターであればLVYUANよりも安価で手に入れることができるFLAMEZUMの方がおすすめです。
電気毛布については機種によっては出力が安定しないことがあった
スマホの充電やノートパソコンの使用は問題なかったので、
安定しやすいのは「リョクエン」の方になります。
インバーターはケチると時間を浪費するので、ちょっと高めの方がおすすめ
Redodoで使用できる電化製品一覧
※使用時間の目安は理論上可能な時間となります。
消費電力は使用時の状況によって増減があるため、余裕をもって使用できるか考えるようにしましょう。
DC12V100Ahからインバーターを介して定格電圧がAC100Vの状態と仮定して計算します。DC12V 100Ahをwhに換算すると変換ロスを考慮して、960whになります。
この数値を使って動作時間を計算していきたいと思います。実際には接続するバッテリー数に応じて動作時間は変わってきますので、一つの目安として捉えて下さい。
定格出力が1000Wを超える電化製品を日常的に使用するのであれば、バッテリーを複数台接続し、電池容量を増設することをお勧めします。
カテゴリ | 品目 | 消費電力(W) | 1000Wのインバーターの場合 | 2000Wのインバーターの場合 |
防寒 | 電気毛布 | 強30Wh/h | 3時間使用可能 | 2時間使用可能 |
防寒 | ホットカーペット | 200Wh/h | 30分使用可能 | 30分使用可能 |
防寒 | 電気ストーブ | 1200W | 出力が超えているので使用しない方が良い | 10分使用可能 |
送風 | 扇風機(サーキュレーター) | 50W | 2時間程度使用可能 | 2時間程度使用可能 |
料理 | ポータブル冷蔵庫 | 40W | 2時間30分程度使用可能 | 2時間30分程度使用可能 |
料理 | 電子ケトル | 1300W | 出力が超えているので使用しない方が良い | 5分使用可能 |
料理 | ホットプレート | 1400W | 出力が超えているので使用しない方が良い | 5分使用可能 |
料理 | タコ焼き機 | 1200W | 出力が超えているので使用しない方が良い | 5分使用可能 |
料理 | 炊飯器 | 150W | 40分程度使用可能 | 40分程度使用可能 |
お風呂 | ドライヤー | 1500W | 出力が超えているので使用しない方が良い | 4分使用可能 |
エンタメ | スマホ | 15W | 6時間使用可能 | 6時間使用可能 |
エンタメ | ノートPC | 25W | 4時間使用可能 | 4時間使用可能 |
エンタメ | SWITCH(ゲーム機) | 7W | 13時間使用可能 | 13時間使用可能 |
エンタメ | モバイルプロジェクター | 180W | 30分使用可能 | 30分使用可能 |
②インバーターのプラスとマイナスに端子をねじ止めする
まず初めにインバーターとバッテリーを接続するために、インバーターのプラスとマイナス端子を緩めておきます。後で接続するためにねじ止めをしておきましょう
念のためインバーターの電源はoffになっていることを確認しましょう
バッテリーケーブルはインバーターに付属しているナットと赤と黒の端子を接続します。
作業時の状況は以下の動画でなります。ブックマークして確認しながら作用してみましょう。
③バッテリーのプラスに端子をねじ止めする
続いてバッテリーのプラス端子にねじ止めをしてください。
素手でもよほど大丈夫ですが、安全のために絶縁手袋を着用した上での作業が推奨されています。
④バッテリーのマイナス端子につなぐ前にセメント抵抗を10秒ほど繋ぐ
バッテリーのマイナス端子に繋ぐ前にセメント抵抗を10秒ほど繋いでください。
抵抗をつなぐと端子をつないだ時にバチっと火花が出るのを防げるので、
びっくりしたくない人にはおすすめです。
気にならない人はなくても大丈夫。
我が家の場合は別になくても良かったかなという感想でした。
抵抗を使う人と使わない人は半々くらいなので、好みでokです
⑤バッテリーのマイナス端子をつなぐ
インバーターとバッテリーのマイナス端子を接続してください。
これで回路が形成されるので、インバーターから電気を取り出すことが可能になります。
ポータブル電源と違ってモニターがないので、
上の写真では、別売りで購入したものを取り付けしています。
⑥ベルトで固定する
そのままだと自由に動いてしまい、最悪の場合ケーブルが外れてしまうので、バッテリーとインバーターはベルトで固定しましょう
今回は屋外での検証なので省略します。
実際に車載で設置する場合は固定しておきましょう
⑦使用開始
ここまでの作業を実施することで安全に使用することができるようになりました。
電力量はマルチメーターがあると確認できる
別途配線が必要ですが様々な指標が確認できます。
難点として配線が必要なので初心者には扱いにくいです。私は結局購入して使わずじまいだったので、配線ができる人は取り入れると良いでしょう。
出力電力を確認すると74Wの出力が確認できる
正弦波インバーターならノートパソコンの使用も問題ありませんでした。
そのほか、スマホ充電や一般的な家電も利用できます。
サブバッテリーからポータブル電源に給電ができるので、車載で走行充電やソーラー充電をすれば効率的に電源を蓄えることができますね。
Redodoのバッテリーのデザイン・外観
Redodoのバッテリーの形状は車のバッテリーとほぼ同じです。基本的には四角い箱型で上部に+とーの端子と持ち運び用のハンドルが搭載されているシンプルな外観となっています。
サイド部分はカラフルな雰囲気を持っていて可愛らしさもあります。
持ち手になるビニール部分は脱着が簡単なのが凄い
配線時は邪魔なので外しておいて、持ち運ぶ時には簡単に付けられます。
合わせて用意したい機器
ここからは合わせて用意したい機器について紹介します。主な必要機器は充電器やバッテリーケーブル、絶縁手袋、ペンチと安全用のヒューズになります。それぞれ詳細について記載していますので、ぜひ読み進めて下さい。
純正充電器
22sqのバッテリーケーブル
初心者の私がREDODOのバッテリーを使うにあたって一番迷ったのがバッテリーケーブルです。
なぜなら調べても人によって使用しているケーブルタイプがバラバラだったからです。
様々なケースを調べて、電気工事士にも相談して分かったことは、許容できる電流の大きさで決めるのが良いということでした。
Redodoの12V100Aのバッテリーを接続するためには22sq(許容電流100A以上)のケーブルが必要になります。
加えて圧着端子が10mmあるものが良いでしょう。
インバーターには10mm未満の端子のケーブルが付属していましたが、サイズが小さくて取り付けができませんでした。
使用できるケーブルのおすすめはKAUSMEDIAのケーブルです。
Desirable 50cmのケーブルはさすがに短すぎて配線が大変でした。
最低でも1mはないと取り付けに苦労します。
作業時に使う絶縁手袋
電気を扱うので、万が一に備え素手で作業は行わずに、ゴム製の絶縁手袋を使用して下さい。ゴム製手袋はごわつくので作業がしにくい可能性もありますが、ご自身の身を守るためにも必ず使用して下さい。
ペンチ
様々なメーカーから電気工事用のペンチが販売されています。ケーブルを切ったり曲げたりする際に使用しますので、ご用意ください。
主にヒューズの取り付けで使用します。安くても問題ない道具です。
安全用のヒューズと取り付け用の圧着端子
安全のためにヒューズを使用することをおすすめします。ヒューズは過電流を未然に防ぐ役割をになっています。
過電流が発生してしまうと最悪の場合火災につながるので必ずヒューズを使用するようにしましょう。
2種類のリンクを掲載していますが、走行充電を行わない場合は80Aヒューズで十分対応することが可能です。
60Aヒューズ
80Aヒューズ
丸型 圧着端子 R14-10 4個入
圧着端子は隙間なくケーブルを接続するために必要な道具です。
圧着ペンチは隙間なく圧着するために必須です。ペンチや他の道具で代用できるものではないので、ヒューズを取り付けする際には利用しましょう。
Redodoのバッテリーを選ぶメリット・デメリット
Redodoのバッテリーを選ぶメリットデメリットについて記載しています。
一般的なポータブル電源に防水性能はありませんが、REDODOのバッテリーはIP65防水機能を備えています。
使用手順が複雑で分かりにくいというデメリットはありますが、低価格で大容量を活用できるのが最大のメリットです。
Redodoのバッテリーを選ぶべきではない人はどんな人か?口コミもチェック
ここからは口コミについて紹介します。致命的な悪い口コミはなく、好意的な口コミが非常に多かったです。
具体的なレビューの内容としては携行性や安全性に関する口コミが多かったように感じます。
良い口コミ
ちょうど、大人の手のひら大ぐらいの幅のサイズになっており、携行しやすいです。
電極が露出したとてもシンプルな形状になっているので、屋外で使用する様々な電気器具に使用が可能です。当方、キャンプ、アウトドアなどで重宝しております。
Amazonレビューより引用
耐久性も悪くない。
様々な場面で活用できたという声はこれ以外にも数多く見られました。
自由に使いこなす人が多い印象ですね。
キックボードに組み合わせて使用しています。昨今リチウムイオン電池の発火や爆発などの報道が多くなっており精神的な不安を抱えていたためリン酸鉄バッテリーに変更。
あまり電池に対しては詳しくありませんが、耐熱性に強く安全性にも優れているようです。
キックボードは雨は当たらぬように密室の小屋に保管していますが、夏場は50℃近く
室内が温度上昇するため、あまりバッテリーなどは保管したくなかったため
熱安定性の優れるバッテリーへ変更。幾分か不安も減りました。
また交換したことでバッテリー電圧も上がり、初速とトルクが明らかに向上しました。
また寒い日にも強いとの事でこれから寒くなる冬場でも活躍してくれそうです。
ちょっとお値段は高めなのと、端子サイズが小さくDIY加工が必要でしたが
問題なく使えています。
Amazonレビューより引用
悪い口コミ
これはREDODOの製品に限った話ではありませんが、
インバーターにつなぐ時に火花が出るのが嫌な人は多いようです。
この記事では火花を防ぐためにセメント抵抗を使う方法を説明していますので、ぜひお試しください。
明るいデザインで値段も安くしてもらってますが、インバーターにつなぐ時に火花が出るのを少し値段が上がっても良いのでなんとかしてほしいです。使用用途は冷蔵庫とか普通の家電の日常使いとか、車に乗せてキャンプに使うとかですが、電池寿命が長いので家電に使い、その都度、容量が空になったら充電してインバーターにつなぐとき火花が出るのが少し嫌です。
Amazonレビューより引用
Redodoのバッテリーを走行充電で使用する方法
バッテリーとインバーターだけでは走行充電することができません。別途走行充電器をご用意ください。
配線のイメージとしては、車のバッテリーから走行充電器を通して、Redodoのバッテリーへ充電されるイメージになります。
車のバッテリー上がりを懸念される方もいると思いますが、ご安心ください。車のバッテリーへの充電はされつつも、余った電気を取り出すのでバッテリーは上がりません。
詳細については以下のYouTubeリンクにて詳しく説明されているので、ご覧ください。
純正製品がないので、Renogy DCC 走行充電器12Vを利用する
Redodoには純正の走行充電器は用意されていません。別途準備する必要があります。
おすすめはRenogy DCCです。バッテリーや充電の状態をインジケーターで一目で確認できますし、過電圧保護、バッテリー温度保護、過電圧保護など様々な保護機能も充実しています。
60Aと80Aのヒューズを1つずつ使用し、安全対策を行う
ヒューズの役割は意図せずに過大な電流が流れた際に、電化製品を保護するためにあります。回路に組み込んだヒューズが切れることで、電流をシャットアウトし接続機器を保護します。
サブバッテリーシステムを構築する際は、60Aと80Aのヒューズを使用し安全対策を行いましょう。
車のバッテリーと走行充電器の間には80A、走行充電器からRedodoのバッテリーの間に60Aを組み込みましょう。
まとめ
Redodoのバッテリーについて、基本仕様や使える家電の目安など様々な面を紹介しました。
使用開始までに作業が必要になりますが、ポータブル電源よりも安価に電源システムを構築できるのは非常に魅力的ではないでしょうか。
ポータブル電源の半額で導入できるサブバッテリーシステム
車中泊やキャンプでも活躍できる場面が多い電源です。
導入するとアウトドアでできることが増えるので、ぜひお試しください
電池容量や出力についても自由に変更できますので、自分の用途に合った組み合わせをぜひ見つけてください。
この記事が皆様の参考になれば幸いです。
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