エクスカーションティピー325が気になるけど、使ってみた感じはどうなんだろう?
エクスカーションティピー325Ⅱもあるみたいだけど、どっちを選べばいいの?と悩む方も多いはず。
高価なテントを購入したあとで、後悔したくないですもんね。
本記事を執筆した私なかじんは、初めてのテントにエクスカーションティピー325を選びました。
大雨のキャンプや冬のキャンプも乗り越え、2年間を共にしてきたテントなので、わが子のような愛着を持っています。
エクスカーションティピー325の魅力は、カッコよくて機能的。ソロキャンプで使うなら、余るぐらいの広さです。
しかし、使いにくさを感じるときがあったのも事実です。
この記事では、エクスカーションティピー325を2年間使用してきて感じた、魅力、注意点を余すことなくお伝えしていきます。
この記事の結論
・コールマンのエクスカーションティピーは325、325限定カラーと325 Ⅱの3種類がある
・本記事で紹介するエクスカーションティピー325は初心者キャンパーにオススメ
・今から買うなら「コールマン:エクスカーションティピーⅡ」
エクスカーションティピー325は3種類ある
エクスカーションティピー325Ⅱは325の倍売れています。
何故そこまで差がついているのでしょうか?
実際にエクスカーションティピー325を使っている方の目線からどんなところが良いと思えるのか聞いてみたいと思います。
なかじんさんは、サバティカルのモーニンググローリーや
バンドックのソロベースexも使っているから、
他社のテントと比べた使用感の違いも参考になるよ
モーニンググローリー
- 素材はポリコットン
- ワンポールテントの無駄なスペースを解消するデザイン
- 1人では余るくらいの広さ
- 重量が約15kgと重い
ソロベースex
- 素材はポリコットン
- 【秘密基地】という言葉がピッタリ
- ソロ以外では使えない
- 雨が降ると使えるスペースに限界が出てくる
エクスカーションティピー325
- 素材はポリエステル
- カッコよくて機能的
- デュオ、ファミリーでも使える汎用性
- 雨でも前室、後室で対応できる
エクスカーションティピー325 Ⅱと無印の違いは?
旧モデルのエクスカーションティピー325と、新モデルのエクスカーションティピー325Ⅱの変更点を紹介します。
- フライシートの生地にテックスファイバー(TexFiber)を採用
- インナーテントのメッシュ部分を大きくした
- フライシートだけで設営ができるようになった
小さな変更に感じますが、テントの質感、機能性が大きく向上しています。
テックスファイバーの特徴
新モデルのエクスカーションティピー325Ⅱは、フライシートの生地にテックスファイバーを採用しています。
テックスファイバー(TexFiber)とは
コットンのような自然な風合いと肌触りが特徴の生地。
ポリエステルなので、火に強くなったわけではないので注意が必要。
通常のテントと同様の耐水圧で、雨の日も安心して使用できます。
コットンよりも生地が速く乾くので、カビが発生しにくく、メンテナンスも簡単です。
テックスファイバーが、ポリエステル特有のビニール感をなくし、質感も大きく向上しています。
素材の変更に合わせて、重量が200g重くなり、価格も定価より1,000円ほど高くなりました。
インナーテントのメッシュ部分を大きくした
インナーテントの上部に大きなメッシュ窓をつけて、フライシートのベンチレーターとの連携がよくなりました。
ベンチレーターとメッシュ部分が近くなると、テント内部で温かくなった空気が外に循環しやすくなります。
その結果、テント内で結露が発生しにくくなり、快適に過ごせて、撤収時の乾燥も速く完了します。
フライシートだけで設営ができるようになった
エクスカーションティピー325Ⅱの画期的な仕様変更は、フライシートだけで設営ができるようになった点です。
この仕様変更のおかげで、エクスカーションティピー活躍の幅が増えました。
新たに活用できるエクスカーションティピー325Ⅱの実用例です。
- カンガルースタイルでのキャンプ
- デイキャンプで日除けとして活用する
特にカンガルースタイルはキャンプに慣れて、レイアウトを工夫したいときに試せるので、嬉しいポイント。
カンガルースタイルとは
カンガルースタイルはフライシートの下に小さなテントを入れるスタイル。
カンガルーのお腹のふくろのイメージが名前の由来です。
エクスカーションティピー325の特徴
1番の特徴はティピーテントにはあまりない、前室、後室の存在です。
雨のキャンプでも、濡らしたくない荷物を避難させられる優れた機能です。
サイズ感
ティピーテントはサイズ感が気になります。
テント本体のサイズ感、前室の広さはどうなんでしょうか?
エクスカーションティピー325
人数別の使用感は以下のとおり。
公式には3~4人サイズと書いていますが、荷物等を含めると2人までの使用がオススメです。
テント内でコットは使える広さなの?
エクスカーションティピー325は中にコットを置けます。ただしハイコットよりローコットがオススメ。
テントの中が中心から外に向けて低くなるので、ハイコットだと頭と足元に圧迫感を感じやすいからです。
圧迫感や閉所が苦手だという方は、ローコットを選択しましょう。
デュオキャンプ(2人)でコットを使用するときの配置例
ローコットを中心に配置すると、ストレスフリーでデュオキャンプができます。
カラー展開
エクスカーションティピーのカラー展開は、旧モデルと新モデルで違いがあります。
新モデルのエクスカーションティピー325Ⅱは、オリーブ1色のみの展開です。
エクスカーションティピー325の前室
私がティピーテントの中から、エクスカーションティピー325を選択した理由は、前室があるからでした。
急な雨や、直射日光を避けたい荷物を置くのに便利だと考えたからです。
実際に1番重宝したのは、ゴミが捨てられないキャンプ場で、前室にゴミ袋を保管できたときでした。
オプション品による改造・アレンジの豊富さ
エクスカーションティピーには代表的な2つのアレンジ方法があります。
- 中心に立つポールを二股にして、居住スペースを広くする【二股化】
- フライシートだけで設営をする【シェルター化】
この2つの方法は、キャンプの幅を広げてくれるので、キャンプに慣れたら試してほしいアレンジです。
【二股化】には別売りのポールが必要です。(後述)
【シェルター化】は、旧モデルのエクスカーションティピーではかなり面倒ですが、新モデルのⅡは最初からできるようになっています。
エクスカーションティピー325を二股化してテント内を広くする
エクスカーションティピー325を二股化すると、テントの中が広くなります。
テント中心にある、センターポールがなくなるからです。
二股化を実践するなら、別売りの二股化専用のポールを用意しましょう。
【DOD】というブランドの『フタマタノキワミ』というポールが有名です。
エクスカーションティピー325のグランドシート
テントを長く使うならグランドシートを用意しましょう。
インナーテントの下に敷いて、地面に直接触れないように保護するためです。
グランドシートの役割はそのほかに下記があります。
- 地面の湿気からの結露防止
- テントの中の浸水防止
- 底冷えを防ぐ
- インナーテントの保護
- インナーテントの汚れ防止
- シート上に荷物を置ける
- 撤収が楽になる
グランドシートを自作する方法もありますが、エクスカーションティピー325専用のグランドシートがあるのでそちらを利用しましょう。
冬キャンプでのエクスカーションティピー325と薪ストーブの相性
冬キャンプをする際、旧モデルのエクスカーションティピー325に薪ストーブは使用してはいけません。
新モデルのエクスカーションティピー325Ⅱは、薪ストーブを使用できるポイントがあります。
新モデルと旧モデルの薪ストーブの使用についての比較表です。
新モデルのエクスカーションティピー325Ⅱはフライシートでの設営が可能なったので、薪ストーブが使えるようになりました。
テント内で石油ストーブは使えそうか
テント内での石油ストーブも使用は可能ですが、サイズは小さめをオススメします。
一酸化炭素中毒の可能性や火事の恐れがあるからです。
エクスカーションティピー325はベンチレーターの設置や、メッシュ部分を大きくするなど換気面は非常に優れています。
ですが一酸化炭素中毒の可能性は0ではないので、石油ストーブを使用する際は、一酸化炭素チェッカーなど対策はしっかりしましょう。
実際に購入したのはエクスカーションティピー325の限定カラー
私が購入したのは、エクスカーションティピー325のナチュラム限定カラーです。
購入の決め手は、サイズピッタリのグランドシートとインナーマットが付属していたからです。
ベージュで統一されたシックなカラーもお気に入りの要因の1つです。
エクスカーションティピー325の使用感
エクスカーションティピー325を2年間、20泊ほど使用した感想は以下のとおり。
- 設営、撤収がかんたん
- 雨でも十分使える
- 焚き火は近くにしないほうがいい
- タープはあったほうが便利
2年間、20泊ほど使用してきましたが、破れたり浸水したりすることもなく良好な状態を保てています。
エクスカーションティピー325の設営方法(立て方)
エクスカーションティピー325の設営は大きく6つのSTEPに分かれます。
- インナーテントのペグダウン
- インナーテントの立ち上げ
- フライシートの準備
- フライシートをかぶせる
- フロントポールのセッティング
- ロープを張って固定する
フライシートを1人で被せるのが少し難しいですが、慣れると15分程度で組み立てられます。
焚き火の距離
焚き火とテントの距離はできるだけ離した方がいいです。
新モデルのエクスカーションティピー325Ⅱのフライシートはテックスファイバーという素材ですが、火の粉で穴が空く可能性あるからです。
テントに穴が空けば、雨の日に浸水します。耐水圧も関係なくなってしまうので、焚き火との距離は多めに取りましょう。
たたみ方
テントを撤収するときはしっかり乾燥させてから片付けましょう。
乾燥が不十分だと、カビの繁殖や、異臭の原因になります。
撤収の手順は以下のとおり。
- フライシートをたたむ
- インナーテントをたたむ
- ポールをケースに片付ける
- ポールケースを芯にしてフライシート、インナーテントを巻く
- 収納袋を被せて撤収完了
慣れたら10分かからずに片付けられます。
タープとの相性は?どのタープがおすすめ
エクスカーションティピー325はタープとの相性がよく、テントを寝室、タープ下をリビングスペースとして分けて使えるので検討してみてください。
比較的どのタープも相性良く使えますが、エクスカーションティピー325と連結させて使うならコールマン(Coleman) タープ XPヘキサタープ MDXがオススメです。
私は、テントとタープを連結させる方法を知らなかったので、下記の画像のように、タープとテントは離して使用していました。
雨キャンプでの使用感
エクスカーションティピ−325の耐水圧は1,500mmです。
耐水圧とは
生地に染み込もうとする水の力を押さえる数値。
例)耐水圧1500mmだと、高さ1m50cmの水が生地の上に載せられるまで耐えられる。
500mmは小雨、1000mmは普通の雨、1500mmは強い雨なので、耐水圧が1,500mmあれば十分雨でも使える。
雨でのキャンプは4回ほど使用しましたが、浸水等もなく快適に過ごせました。
エクスカーションティピ−325はポリエステル素材なので、テントの乾燥が速くて使いやすいです。
エクスカーションティピー325を選ぶメリット・デメリット
エクスカーションティピー325を選ぶメリットはたくさんありますが、メリットだけではなくデメリットも合わせて知っておきましょう。
なぜなら、デメリットは購入するかしないかを判断する大きな要素になるし、あなたにとっては大したデメリットではない可能性もあるからです。
後述しますが、私にとっての1番のデメリットは、出入りがしにくい点でした。
入り口の高さが150cmくらいなので、身長が高い人にとっては出入りが腰の負担になります。
使って分かったエクスカーションティピー325を選ぶメリット3選
設営・撤収がかんたん
ワンポールテント特有の組み立てやすさと、ポリエステル素材でテントの乾燥が速いので、設営と撤収が負担にならないのは大きなメリットです。
ティピーテントなのにインナーテントと前室がある
エクスカーションティピ−325のメリット2つめはインナーテントと前室がある点です。
前室は、テントの中に入れたくないけど、外に出しておきたい荷物を置いておくのに便利。
インナーテントは、寝るときの虫の侵入を防いでくれます。
ワンポールテントがカッコいい
3つ目のメリットは、ワンポールテントはドーム型のテントとは違い、見ためがカッコいい。
ワンポールテントがカッコよく見えるのは個人の感想です。
私がエクスカーションティピー325を選んだ理由は見ためが気に入ったからという単純な理由もあります。
どんなに機能性が良くても、見ためが気に入っていなければ愛着を持って使用できません。
逆に気に入っていれば、多少の使いにくさや不満は我慢できるものです。
使って分かったエクスカーションティピー325の気になる点
端に無駄なスペースができる
ワンポールテントは、端ほど高さが低くなります。
なのでテントの中にいっぱい荷物を置けるスペースはありません。
キャンプ道具が増えてくるとテント内が狭く感じるようになります。
ソロキャンプなら問題なく広いです!
4人で使うなら寝るだけでしか使えない
エクスカーションティピー325は3~4人が対象のテントですが、4人で使うなら寝るだけのテントと割り切る必要があります。
4人分の荷物を置くと、寝るスペースの確保ができないからです。
荷物を車の中に入れるなどの対応ができれば問題ないよ!
出入りがしにくい
エクスカーションティピーの325の天井の高さは200cmと高いですが、入り口部分は150cm程度です。
かがむ姿勢を繰り返すと、腰に負担がかかるので、腰痛持ちの方は注意しましょう。
僕の身長は180cmなので出入りが増えるとつらかったです…
よくある質問
ここからはエクスカーションティピーのよくある質問について答えます。
エクスカーションティピー/210ってもうなくなったの?
販売終了しています。
メルカリなどで中古品は購入できます。
インナーマットは何を使うと良いの?
底面のサイズ、ポールの立つ穴への配慮をするなら、エクスカーションティピ−325専用のインナーシートがオススメ。
専用のインナーシートの上に絨毯を敷いて底冷え対策をしていました!
付属のペグって使える?鋳造ペグとか買った方がいい?
付属のペグは使えますが、私は鍛造のペグをオススメします。
ペグが地面に刺さりにくい環境の場合、付属のペグは折れ曲がりやすいです。
土の地面に付属のペグを刺そうとしたとき、実際に何本も折れ曲がってしまいました。
予算に余裕があるなら、鍛造のペグをオススメします。
エクスカーションティピー325はキャンプ初心者にオススメ
エクスカーションティピー325はワンポールテントの機能性を最大限に、弱点は最小にしてくれた魅力的なテントです。
特に初心者キャンパーさんの、初めてのワンポールテントとして長く活躍できます。
2022年9月現在、新モデルのエクスカーションティピー325Ⅱが使える幅が広がってさらにオススメ。
キャンパーとして成長するための相棒として、エクスカーションティピー325Ⅱでキャンプに行ってみませんか?
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