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【使用感レビュー】軽さが魅力のニーモ:ホーネットストーム

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山岳テントの種類は様々なラインナップがありますが、今回はニーモのホーネットストームを紹介したいと思います。

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今回は編集部のニーモテント愛用者のレビュー記録をお伝えします。
ニーモのテントってどうだろうと迷っている人は参考にしてみてください。

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ギアをこよなく愛する道具オタクです。

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私は低山で道迷いをしたり、雨のツェルト泊で寝袋が水没して凍えたり、濃霧の暗闇をさまよったり、危ない思いもしてきました。これは私の知識が足りず、愚かだったからです。

素人で失敗を重ねたからこそ、優秀な登山ガイドやプロ登山家に語れない体験を経て、皆さんには装備の失敗も危険な登山もしないで欲しいと強く思います。だからこそこのブログを作りました。

登山は後から始めた方が安全に楽しめるレジャーです。リアルな失敗談を読み、反面教師として活用してくださいね。

ニーモ:ホーネットストームの特徴

基本性能

インナーの生地は極薄の10デニール。フロアーの部分だけ強度を上げるため15デニールになっています。

出入口にはメッシュパネルを併用されて二重構造になっており、横面から出入りするタイプです。

フライシートの生地もインナー同様10デニールだが、防水加工がプラスされています。

ポールはY字型で、インナーテントに付いているフックをポールに吊り下げるタイプ。いわゆる吊り下げ式テントです。

本体重量は760g(ペグ、張り綱の付属品を含まない)付属のペグは6本でアルミ製。張り綱の太さは2mm。総重量は950gほどです。

インナーのサイズは横が221㎝、頭上側の幅が108㎝、足元の幅が79㎝、高さは98㎝になっています。

このスペックを見れば分かるように、軽量山岳テントです。

ダブルウォールテントで快適性、移住性を保ちながら極限までの軽量化を追求したUL(ウルトラライト)バックパッキング向けのテントです。

初めて山岳テントを使いたいと思っている人には使いづらい側面もあるので、ご自身の山岳用途と照らし合わせて参考に頂ければ幸いです。

外観・サイズ感

まずサイズについて感じたことは、最低限の必要十分な居住空間は確保されていて、一人で寝て荷物を入れる分には困ることはないです。

長さは221㎝あるので、頭の上や足元に荷物を置くことができます。高さに関しても圧迫感がなく、平均的な身長の方なら窮屈さは感じません。

最近は2人用の山岳テントを一人で使うケースをよく目にしますが、確かに居住スペースに余裕があって快適です。

しかし、居住スペースを狭くしてでも軽量化したいと思う人もいらっしゃいますよね。そこで考えるのは軽量テントで、やっぱり1人用テントに行き着くと思います。

1人用テントでもなるべく軽いテントにしたいと思っている人にはニーモのホーネットストームは選択肢になると思います。

もちろん登山状況によって考えないといけないのですが、環境条件によっては向いていないこともあります。

テントを軽量化するっていうことは、そのぶんをどこかで削るってことになります。

その何処を削っているかを理解して登山計画を行うことが大事になってきます。

ホーネットストームのポールはY字型の吊り下げ式のため、オーソドックなクロス型のスリーブ式に比べて強度はどうしても低下します。強度が低下するっていうことは強い風には弱いっていうことになります。

森林限界を超えた3000メートル級の山に登って、山頂のテント場では強い風に吹かれる状況がしばしばあります。

そのような状況でホーネットストームが適しているとは思っていないです。以前、槍ヶ岳山荘のテント場で強風の中でテント泊をしたときはポールが折れるのではないかと不安でよく寝られませんでした。

また、岩場でのテント泊はペグを刺すこともできず、フライシートのガイロープを岩に結び付けて強度を上げるけど、ホーネットストームのロープは2mmのため、強風時には摩擦で簡単に切れてしまいます。(のちに3mmのガイロープに交換)

フライシートについては軽量化のためにボトム部分がえぐられていて、地面との隙間が広めになっています。

そこまで強い雨でなかったら問題ないですが、強い雨になると地面から跳ね返った雨がインナーを濡らすこともあります。

そんな時は荷物を濡らさないように防水バック等を用意しないと濡れてしまいます。シュラフもカバーを付けたり、防水加工のシュラフを使ったりします。

水はけの悪い地面ではなかったらインナーのフロアーに雨水が浸入することはないと思います

インナーフロアーも薄い生地ですので、フットプリント(グランドシート)の使用をお勧めします。専用のフットプリントの重量は150gです。

付属のペグは6本しかないので、ガイロープ用のペグを準備した方が良いです。軽くしたいならペグもチタン製の物に交換するのも良いですね。

ニーモ:ホーネットストームを選んだ理由

こんな感じでデメリットもあるホーネットストームですが、何で自分が愛用するか?

それは危険なエリアを歩くときに安全性が向上するからです。

もちろん疲労も軽減できますが、第一に安全に登山することを考えるからです。

険しい岩場歩きは、滑ったり、ひっかけたり、バランスを崩したりて命に係わる場合があります。

これはテントだけではないですが、厳しい状況ではできる限り軽量化して最低限のギアで臨みます。

経験がある人ならわかると思いますが、荷物を減らしてその上で100g、10g削るのは大変です。自分が軽量化したときは総重量8㎏くらいでテント泊縦走します。

そんなことまでして、登山をしたくないという人もいると思いますが、そういう価値観を持った人も少なからず存在すると思います。

おいしい食べ物を持っていきたい人もいれば、広い空間で寝たい人もいると思います。人それぞれの登山スタイルによって、テントの選び方があると思うので、自分にあったテントが見つかると良いですね。

ニーモ:ホーネットストームを使いこなすコツ

気になる点

・ポールはY字型の吊り下げ式のため、耐風性はやや低い
・付属の外ロープは2mmと細く、摩擦で切れやすい
 →3mmの社外ロープに変更を推奨
・フライと地面の隙間が大きいので、大雨では雨が侵入しやすい
・底面は生地が薄いので、グランドシート(フットプリント)を併用した方が良い
・付属ペグは6本なので、ガイロープ(張り綱)用のペグを用意した方が良い

ニーモ:ホーネットストームの気に入っている点

気に入っている点

・歩行距離を伸ばし、肩や脚、膝の負担を軽減する軽さ。
・海外仕様のフルメッシュではなく、日本の気候にあわせてインナーが作られている。
・インナーに付いているロープでフライシートと連結して、インナー内部の圧迫感を軽減して居住性の向上に貢献している。
・出入り口はけして狭いものではなく、
 フルオープンにしてテント内に座っていると開放的であり、自然の景色も満喫できるところ。
・付属してるスタッフバックも収納しやすく、容量に余裕があるため、撤収時もスムーズに収納できる。
・ポールとインナーの固定は吊り下げ式で、全てワンタッチで完結できるのでスピーディーに設営、撤収が可能。

まとめ ニーモ:ホーネットストームは軽さ重視の方におすすめ

自分はホーネットストーム1Pを選んで良かったと思います。

どこの山でも使えるテントではないですが、ダブルウォールテントでこの軽さはやっぱり魅力的です。デメリットの部分もあるけど、いざとなったらどう対応できるかを考えながら付き合っていきたいテントです。

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