登山に枕があると何が変わる?
登山において睡眠の質というのは、とても重要です。
何故なら睡眠不足では翌日の体力に問題が出たり、集中力が落ちて思わぬ事故につながるからです。
特にテント泊では、地面が平出ないことが多いので、枕を取り入れることで睡眠の質が大幅に改善できるケースも少なくありません。
また、山小屋泊でも近年の新型コロナウイルスの蔓延により、できる限り自分で持ち寄ることが推奨されていますので、取り入れる価値があります。
枕の種類は大きく分けて3つ
空気注入式 | 自動膨張式 | ウレタンスポンジ式 | |
軽さ | ◎ | 〇 | △ |
収納のしやすさ | ◎ | 〇 | △ |
耐久性 | △ | 〇 | ◎ |
空気注入式
軽量さ:◎
サイズ:◎
軽く、コンパクトで使うときだけ使用できるのが特徴です。
一方で穴が開いてしまうと使い物にならないといったデメリットもあります。
登山において軽さと収納性が優れていることは非常に重要なので、丁寧に扱うなら一番おすすめなタイプです。
自動膨張式
軽量さ:〇
サイズ:〇
自動膨張式は、バルブを開けると、自動である程度空気が入るタイプです。最後に少し空気を吹き込むだけで良いので、ラクチンです。
ウレタンスポンジ式
軽量さ:△
サイズ:△
ウレタンスポンジ?っていうと、イメージしにくいですが、一般的な枕のイメージで合っています。
フィット感が良いものが多いですが、反面重さがあったり、かさばるものが多いです。
おすすめ最強枕は、ニーモのフィッロエリートである理由
他メーカーの枕と比較して、フィット感と軽さのバランスに優れている
サイズ:39×27×8cm
収納サイズ:8×10cm
重さ:80g(収納袋含む)
ニーモのフィッロエリートは、フィット性が優れており、高い評価を受けています。
にも関わらず、80gという軽量さと収納時のサイズが「8*10cm」と小さいことがおすすめの理由です。
私が初めて使った枕は、「イスカのノンスリップピロー」でした。
これはこれで寝心地は良いのですが、重さは「190g」、収納サイズは「直径8×28cm」と大きいので、いかにニーモのフィッロエリートが小さく軽いかがわかると思います。
正直、お値段は高めです。ですが寝心地にこだわるなら最もおすすめする枕になります。
裏を返せば、コスパを何より重視する人や軽さを何より重視する人には、別の枕の方が向いているので、そういう方には記事後半でお伝えします。
収納袋はくっついていてなくすことがない
枕の収納袋は、枕本体にくっついていないと、よくなくします。
登山の朝はあわただしかったり、暗いなかに準備するので、忘れ物をすることもあります。そうしたときでも収納袋がくっついているのはありがたいです。
裏面は滑り止めがあり、寝ている間に滑りにくい
山小屋ならともかく、テント泊で枕を使うと傾斜があることがあります。
そんなときに滑り止めがない枕ではつるつる滑って安定しません。
フィッロエリートは裏面に滑り止めがついているので、そういった心配がありません。
コスパ重視の人向け:amazonで1500円以下
空気注入式
素材:ストレッチナイロン
サイズ:32×17cm
重さ:90g
プロモンテのナイロン製の枕です。息を吹き込みやすく、使い易い枕と言えます。
やや小さめなので、子供用としても評価が高いです。
寝心地としては値段相応で悪くはないですが、ニーモのフィッロエリートほどのフィット感は得られないので、値段重視の方向けとなります。
軽さ重視の人向け:枕の代用品となるもの
ここまでニーモの「フィッロエリート」についてお伝えしましたが、向いていない人もいます。
それは、枕に最高の寝心地を求めるのではなく、適度な寝心地で良いから軽いものを求めている方です。
そういった方は、ドライサックに着替えを詰めて枕としましょう。
登山は持ち運べる荷物に限りがある変わったスポーツです。
軽さにこだわる方は1つで何役も活躍できるものを選ぶ必要があります。
オスプレーのドライサックであれば、45gと軽量です。中心にスマホやカメラのモバイルバッテリーを入れ、着替えを巻いておけばちょうど良い枕になります。
行動時は寝袋を入れておけば、緊急時の濡れを防ぐことができます。
車中泊や飛行機移動で使う枕:シートゥサミット エアロウルトラライトピロー
私の場合、車中泊や飛行機での遠征時にはアイマスクとシートゥサミットのトラベル用枕を愛用しています。
超コンパクトでワンタッチで使用できるので、重宝しています。
テント泊装備の見直しはこちら
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