化繊ジャケットはフリースよりも温かく、ダウンよりも動きやすい万能ジャケットです。
言い方を変えれば、フリースよりも通気性はなく、ダウンよりも保温能力は低いということになりますが、中間の能力であることがメリットとなる場面も多いです。
遭難事例を見ていると、防寒着があるのに使用せずに亡くなっているケースは少なくありません。
普通に考えたら防寒着を着るはずなのに、不思議だなあ
これは低体温症となると、
正常な思考能力が失われてしまうからと言われています
なので寒くなったら保温できる防寒着も重要ですが、保温しながらも行動ができるという化繊ジャケットは遭難対策として優秀だと考えられます。
すぐにおすすめの化繊ジャケットを見たい方はこちら
・コスパに優れた「ミミックハイブリッド」
・価格は高いが人気の定番「アトムLT」
・安心の国産「ポリゴン2UL」
登山経験豊富なパーティでも起きた2012年の白馬岳大量遭難事故はこちら
メーカー | 商品名 | 重さ |
---|---|---|
ホグロフス | ミミックハイブリッドジャケット | 405g |
アンドワンダー | アルファダイレクトフーディ | 255g |
アークテリクス | アトムLT フーディー&ジャケット | 375g |
マウンテンハードウェア | コアストラータジャケット | 465g(Mサイズ) |
ファイントラック | ポリゴン2ULジャケット | 210g |
パタゴニア | マイクロパフジャケット | 235g |
街着と兼用するなら宇宙服素材で作られた
防寒ジャケットもおすすめよ
1円玉ほどの薄さでコンパクトなのに暖かいの!
ダウン・フリースと比べたメリット・デメリット
就寝時やご来光を待つ時に着る防寒着は、保温能力が高いダウンジャケットが最も優れています。
行動時に着る防寒着は、通気性が高いフリースジャケットが最も優れています。
では、化繊ジャケットを選ぶメリットは何なのでしょうか?
化繊ジャケットを選ぶメリットは以下の3つです。
・濡れに強い
・洗濯が容易
・通気性が高く蒸れにくい
化繊ジャケットはダウンとフリースの中間の性能を持っているので、1つで2役を賄える万能さが魅力となっています。
就寝時のダウンと行動時のフリースを分けて使っている方は、化繊ジャケット1つに統一するのも手です。
メリット1:濡れに強い
最大のメリットは濡れに強いということです。
濡れた状態の保温能力は、化繊ジャケット>フリース>ダウンと最も優れているのです。(乾いた状態の保温力は ダウン>化繊ジャケット>フリース)
そのため、登山ガイドの方は、雨リスクが高い日には化繊ジャケットを選択するなど、コンディションに合わせた選択をするそうです。
メリット2:洗濯が容易
ダウンに比べて普通の服のように洗濯ができてラクチンです。
とはいえものによってはダウンと同じような中性洗剤での洗濯、メンテが必要なものもあるので、ウェアについている洗濯タグに従いましょう。
洗濯の仕方は以下のようなレインウェアの洗濯と変わりません。
メリット3:通気性が高い
化繊ジャケットは通気性があり、行動中に用いることができます。
同様の性質をフリースも持っていますが、通気性はフリースの方が高いです。
暖かく、暑すぎないという絶妙なバランスで、行動中にも休憩中にも使うことができます。
おすすめ化繊ジャケット
価格で選ぶ安い化繊ジャケット
ホグロフス:ミミックハイブリッドジャケット
まるでダウンのようなジャケットで、フィット感が高く動きを妨げないように作られています。
動きがある部分にはフリース素材を部分的に使うことでストレッチ性が高いモデルです。
インナーとして優れていて、袖は長めです。
性能で選ぶ化繊ジャケット
ビレイ時に羽織るアウターとしてパタゴニアdasパーカー
行動中にミドルレイヤーとしてミレーブリザードトイフーディかミレーアルファライトスウェット
アンドワンダー:アルファダイレクトフーディ
アンドワンダーは近年若い世代を中心に人気が高まっているブランド
その中でも「アルファダイレクトフーディ」はフード付きで寒さを防ぎやすく、夏期は頂上でご来光をまったり、休憩の際に使い易い。
冬季であればハードシェルジャケットに着用して行動着として使うこともできる。胸位置のポケットはカイロやスマホの収納に便利で使い易いジャケットです。
身体の前面、上腕、フード部分は風を防ぎ、それ以外の汗をかきやすい部位は通気性を高めるという機能的な保温着です。
アークテリクス アトムLT フーディー&ジャケット
アークテリクスの化繊ジャケットは非常に評判が良く、透湿・保温性が高いウェアです。
防風性もあるので、じっとしているときも高い保温能力を得られます。
何よりアークテリクスの公式サイトで500件以上のレビューがあり、4.7という高い評価を受けていることがこのジャケットの人気の高さを物語っています。
マウンテンハードウェア:コアストラータジャケット
首元の保温力が強化されたジャケットで熱を逃さない防寒性が期待できます。
通気性は高めなので、行動中に着るのにおすすめな化繊ジャケットです。
ヘルメットにもハーネスにも対応していて、着続けられることに重点が置かれています。
ファイントラック: ポリゴン2ULジャケット
独自開発のファインポリゴンを使われた化繊ジャケットです。通気性が高く、何より「210g」とかなりの軽さです。
気になる点としては、軽量化のために極限まで生地を薄くしているので、枝に引っ掛けたりした場合に破れやすいという耐久性の弱点があることです。
こういった注意点も製品詳細に記載してくれているファイントラック社は信頼できる会社だと感じます。
また、独自のベンチレーションは、アウターもファイントラックで揃えた方が効果が高いので、合わせて検討したい。
パタゴニア:マイクロパフジャケット
街着としても山での防寒着としても人気なジャケットです。
バックカントリーで使用する方も多く、汗をかいてもすぐに洗濯機で洗うことができ、しかもすぐ乾くのが魅力です。
濡れに強いので、行動着として使うのにおすすめです。
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