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登山用ザックのパッキングのコツと方法(日帰り10kg・小屋泊・テント泊)

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快適な登山を実現するためには適切なザックのパッキングが欠かせません。

同じ重さの荷物でもパッキング次第で体感重量が驚くほど変わるからです。

日帰りハイキングや小屋泊まり、テント泊など、目的に応じたパッキング方法を知ることで、必要な荷物を効率良く持ち運び、疲れを軽減しながら登山を楽しむことができます。

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初心者と経験者の疲れにくさはパッキングの技術によるものともいえるかもしれません

とはいえ、限られたスペースに大量の荷物を詰め込む作業は容易ではありません。

ここでのポイントは、持っていくアイテムの選定から始まり、実際のパッキング技術まで多岐にわたります。

本記事では、各シチュエーションに合わせたザックの最適なパッキング方法やコツをご紹介します。

あなたが次回の登山をより安全で楽しめるよう、ここで紹介するテクニックはきっと役に立つでしょう。

・パッキングって何?

パッキングとは登山の荷物をザックに詰めるときの詰め方の技術です。

適切なパッキングを行なうことで歩行が楽になり、
転倒やバテを予防することができます。

ザックは大きく分けると
「軽量タイプ」、「背面メッシュタイプ」、「がっしりタイプ」の 3タイプに分かれます。

特に軽量タイプはフレームがしっかりしていないものや、
背面パネルが取り外せるものもあるので、
そういった場合はパッキングをしっかりしないと重心がぶれて背負い心地が著しく低下します。

背面メッシュパネルは、背中部分がかなり沿っているタイプもあり、
背中から離れる傾向にあるので、パッキングを背中側に寄せておかないと、
疲れやすくなります。

がっしりタイプは割りと適当にパッキングしても背負い心地は悪くありませんが、適切なパッキングでないと必要以上に体力を使うのは他と換わりません。

・パッキング技術について

基本的なパッキングの仕方について説明します。
色は違いますが、こちらのmountaintopのザックを例に説明します。
使用感レビューはこちら

小物類については、必要に応じて防水スタッフザックに入れましょう。
軽量ザックならパックライナーという選択肢もあります。
パックライナーについてはこちら

ザックは構造上最も力を伝えられるのは、肩甲骨の裏あたりに接する部分です。
そのため、最も重いものは肩のあたりに接する部分に入れましょう。
重いものというのは、ハイドレーションだったり、水、ガス缶、カメラなどがあげられます。

ザックによっては、背面部分にハイドレーションパックをセットするポケットがついているのはそのためです。

プラティパスや水筒であればポケットに入れるのではなく、横向きで入れましょう。たて向きだと左右どちらかによってしまいます。

続いて底面に入れるものは、嵩張るけど軽いもの。着換えや服が上げられます。

クッカーなど空洞が多く、嵩張るものは底面か背中の外側(背中に接する箇所から遠い部分)に入れるといいでしょう。

行動食はヒップベルトのポケットや一番上のアクセスしやすいところに入れると良いと思います。

ヘルメットは、ヘルメットホルダーがあれば背面に外付けできます。
ないなら中の一番上に被せるように入れましょう。

ヘルメットの中にレインウェアを入れたりすると、省スペースになります。

トレッキングポールはサイドポケットに入れます。公共交通機関などで移動するときは、可能ならザックの中に入れたほうが安全です。

雪山登山をする人はピッケルも中に入れた方がいいです。
ピッケルは傷が付くと雪がつきやすくなって機能性が落ちるので、
ガイドの人なんかはザック内に収納する人が多いそうです。

・ザックの特徴を知ろう!

パッキングについて前述しましたが、
お使いのザックによっては入れる場所が少しずつ変わってきます。

もしザックの下からも荷物を取り出せるタイプなら一番したにレインウェアを入れてもいいですし、
サイドポケットがないタイプなら基本的に中に入るようにしなければなりません。

以上、おおざっぱなパッキングの説明でした。

参考までに登山の荷物の目安についても見ておきましょう。

登山のザックの重さ

ざっくりと目安を調べてみました。重さ自体はどんな道具を持っていくかによって変わるのであくまで目安です。値段が高い道具ほど軽いです。

登る山は、八ヶ岳の硫黄岳をイメージします。小屋泊、テント泊は行者小屋、赤岳鉱泉の想定です。 記載の重さは身に着けた道具やポケットの中身、水や行動食を除いたベースウェイトになります。また、カメラ用品や撮影機材は除外で一般的な道具のみとなります。

冬の場合はピッケル、ワカン&アイゼン&チェーンスパイクが必要な想定です。

ざっくりと目安を調べてみました。重さ自体はどんな道具を持っていくかによって変わるのであくまで目安です。値段が高い道具ほど軽いです。

  重さ(ベースウェイト) 重さ(水食糧込) ザック容量
日帰り 3kg 5-7kg 20-30L
小屋泊 4kg 5-10kg 30-40L
テント泊 7kg 10-12kg 50-60L
雪山日帰り 5kg 7-9kg 30-40L
雪山小屋泊 6kg 7-11kg 40-50L
雪山テント泊 12kg 15kg-17kg 65-80L

日帰り登山

日帰り登山の場合、ベースウェイトに含まれる必須の道具は、あまり多くありません。水や行動食の比重が大きくなるでしょう。

登山に欠かせないレインウェアやヘッドランプなどが含まれます。

今回はヘルメットが必要な山としていませんが、場合によっては必要になるでしょう。

重さは水食糧込でも7kgくらいとなるでしょう。家で背負ってみて違和感がないか確認してみましょう。この重さで重いと感じるなら体力が不足しているか、ザックの背負い方やパッキングが間違っているかもしれません。

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小屋泊登山

小屋泊に比べて、着替えや防寒などの荷物が増加します。増える荷物はごくわずかなので、日帰りから小屋泊に変わったことで重さに困るケースは少ないです。

水や食料を小屋で得られるので、日帰りより軽くなるケースもあるくらいです。あまり気負わずに手軽に挑戦できるのが小屋泊のメリットですね。

初めての小屋泊では荷物が重くなってしまうことが多いので、慣れたら必要なものだけを持っていくようにしましょう。

女性はメイク道具が必要になる点は注意です。想定は有人小屋なので、小屋が無人の場合はもっと重くなります。

テント泊登山

テント泊登山では日帰り登山と比べると大きく重量が変わるので、その前に日帰り登山で荷物を多めにもってトレーニングしたり、登山頻度を上げて体力をつける必要があります。

テント泊で特に重量が気になるのは、テントが1.5kgくらい、マットや寝袋で1kgくらい、季節にもよりますが、防寒着が追加で必要となってきます。

テント泊でも山小屋でごはんを食べられるところもありますが、自分で作るなら食糧や水もさらに必要になります。

テント泊は十分な体力をつけて行きたいですね。

最近のテントは1kg以下のモデルもあるので、軽いものを選ぶことで解決することもありです。但し軽いものは耐久性は低いことが多いので、扱いには気を付けましょう。

雪山日帰り登山

雪山の日帰り登山では、夏山に比べてピッケルやワカン、アイゼン、チェーンスパイクなどの道具が必要になってきます。

またザックの重さには出てきませんが、冬用の登山靴は重さも増してますし、ハードシェルや防寒着など身に着けるものも重たくなっています。

夏山よりは体力が必要になることは考えておいた方が良さそうです。

雪山小屋泊登山

冬の小屋泊登山では、着替えやお泊りに必要なものが増える他は、日帰り登山と変わりません。冬の山小屋は温かいので、ストーブやこたつで快適に過ごせます。

重さも日帰りとそれほど変わらない感覚で登山が楽しめると思います。

雪山テント泊登山

雪山テント泊は非常にザックが重たくなります。

どれくらい重くなるかは道具の差というより個人差が大きいです。

なぜかというと、寒さの感じ方が人によって異なるからです。

私は1.5kgはあるダウン900g封入の特大寝袋がないと寒いですが、筋肉質な男性なら半分の重さとなる秋用の寝袋で行かれる方もいるくらいです。

雪山テント泊を軽くというのは難しいと思いますので、体力をつけて挑みたいですね。

ウルトラライトハイクならどうなる?

ここまで考えてきたザックの重さは一般的な登山道具の重さから考えています。

近年では軽量化が進んでいるので、価格の高さを我慢すればより軽く軽快な登山も可能です。

自分に必要な登山道具がどんなものか試行錯誤しながら選ぶのが登山の楽しみだと思っています。

お気に入りの登山道具を見つけてみてくださいね。

私は普段テントよりもツェルトを使用することが多いです。

使用しているザックも夏は37Lなので、ベースウェイトで5kgくらいになります。

ツェルトは300g前後のモデルもありますので、快適性よりも軽さをとりたい人はぜひ挑戦してみてください。

個人的には夏のツェルト泊より冬のツェルト泊の方が結露がなくて快適だと思ってます。

テント泊装備の見直しはこちら

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