今回は、カメラ用品メーカーのulanzi(ウランジ)が販売している「ZERO F38」クイックリリース三脚についての使用感レビューをお届けします。
ulanziの三脚は、信頼できる中国の会社で製造、開発、販売をしている商品です。
国産の商品に比べると価格がリーズナブルですし、カーボン素材を使用しているので軽量コンパクトで持ち運びがしやすいのが魅力と言えます。
コンパクトで軽量ながら、高い安定性を誇ります。実際に使ってみた感想や機能について詳しく紹介していきます。
この記事の結論
【ご提供品】
本記事は商品を提供いただき、レビューしています。
ulanzi(ウランジ)ってどんなメーカー?どこの国?
ulanziは、スマホ、カメラの三脚を中心に取り扱っている中国のブランドです。
2016年に創業をしており、業務実績は5年ぐらいですが、口コミやレビューでも評価の高い企業です。
ulanziは商品の輸出入、デジタル製品、スマホアクセサリーの開発、研究、生産、販売をしているメーカーです。
創業から年数が浅いにもかかわらず、高品質な商品を低価格で売り出すことで、注目が集まっています。
Ulanziを知らなかった人もこの機会に覚えておいてね
ulanziの三脚の特徴
ulanziの三脚の特徴は、高性能かつ競合他社の商品を良く研究された製品です。
軽いことで持ち運びに便利です。今回紹介する商品はカーボン製で軽いかつ丈夫な三脚です。
細かい特徴をそれぞれ確認してみましょう!
基本性能
折り畳み長さ:42.5cm
最大の高さ :159cm
重さ :1.1kg
最大負荷重量:18kg
直径 :8.8cm
ulanziの三脚は軽量でコンパクトなサイズなので、外出時に持ち運びしやすい形状です。
それだけでなく、クイックリリース機能を搭載しているので、すばやく着脱できるので撮影チャンスを逃しません。
5段階に調節することができるため、15cm~159cmの範囲で調節ができるので便利です。
細かい性能の比較は後ほどチェック
クイックリリース機能ですばやい着脱が可能
ulanziのクイックリリースは、カメラにすばやく着脱できる便利なアイテムのことです。
三脚に着脱をしたい時は、クイックリリース機能がついているので着脱がしやすくなっています。
外出先で撮影をする時に便利な機能です。
ボタンを押しながらリリースプレートを引き出せば簡単に外せます。
登山中もふいに現れた雷鳥を撮影したり、生き物相手の写真が好きな方は必須ですね。
難点としてクイックリリースプレートの固定は道具なしでは緩みやすくなっています。
Ulanziに限らずこの仕組みは正直苦手。コインを用意しておけばスムーズに取り付けできます。1枚は用意しておきましょう。
最大負荷重量は18kgでフルサイズの一眼レフにも耐えられる性能
ulanziの三脚は最大負荷重量は18㎏なので、フルサイズの一眼レフにも耐えることができるのが魅力です。
一眼レフカメラ、ミラーレスカメラの取り付けができます。
フルサイズ一眼レフで超望遠レンズを付けても、さすがに18kgは超えませんよね
耐荷重はメーカーによって基準がバラバラなので、どんなカメラでも使えるくらいの認識で良いと思います。
今回のレビューではさすがに18kgにもなる機材は用意できなかったよ
一眼レフに望遠レンズを付けてもそこまで重くないしね
実際に安定感はあったのでよほど大丈夫だと思いますが、重心が片方に寄る場合は、ストーンバッグも併用したいです。
三脚自体が軽いので、必要な場合だけ重しを載せれば十分でしょう。
5段階調節であらゆる高さに調節できる
ulanziの三脚は5段階調節ができるので、15㎝から159㎝まで伸びるため、デスクの上、外で撮影をする時、様々なシチュエーションに対応します。
amazonで評価の高い一般的な安価な三脚と比べると、収納サイズは最小クラスなのに、高さは最大になるので、使いやすいのです。
159cmというのは、身長165cm~170cmの人がセンターポールを伸ばさずに丁度良くカメラを載せられるサイズです。
170cmを超えるなら、センターポールをもう少し伸ばす必要があります。
逆に165cm未満の方なら、最大長より少し低めにするとちょうど良い高さとなります。
センターポールを伸ばすと風の影響を受けやすいので、
強風の吹く山岳地帯や海辺で使う時には頭に入れておこう
Ulanzi:ZERO F38 の内容物
箱を開けると本体と収納ケースが出てきます。
ulanzi(ウランジ)のクイックリリース三脚「ZERO F38 」の内容物は、カメラ三脚スタンド、収納袋、クイックリリースシステム、自由雲台、センターポールなどがあります。
収納袋が付いているので、バッグに携帯しやすいです。
他に買い足さなくても「ZERO F38 」があれば撮影準備はバッチリ
- 手持ち雲台 取り換え用のセンターポール(手持ち雲台を使う場合)
- 収納ケース用ストラップ
- 収納ケース
- 三脚本体(センターポール・クイックリリースシステム取り付け済)
- 野外で使う用の三脚足(砂地などで付け替えて使用)
- 説明書(中国語・英語・日本語で説明あり)
「ZERO F38 」の三脚の外観
ulanziの三脚はカーボン素材を使用しているので、コンパクトで軽量なのが特徴です。
定番のブラックのカラーに、赤のポイントが付いており、スタイリッシュで現代風の外観が特徴です。
コンパクトに収納できるので、バッグに入れて持ち運びがしやすくなります。
三脚本体
本体にはUlanziのロゴと「零感」という赤い商品ロゴが記載されています。
重厚感があり、重さを感じる見た目ですが、持ち上げるとその軽さに驚きます。
三脚の高さ調節は4段階でトリガーを上げると高さが調節できます。このあたりは他メーカーの三脚とも同じですね。
三脚によってはねじることで高さ調節ができるものもありますが、トリガー式の方が調節が簡単で便利です。
収納ケース
Ulanziの3脚の収納ケースは、ロゴがカッコよく印字されてます。ファスナーでカンタンに収納できるようになっており、スムーズに出し入れできます。
ファスナーが固いこともなく、スムーズです。
収納ケースそのままでも掴める程度に隙間があります。軽さを重視するならこのままでも使えそうです。
細かいですが、収納袋の入口側にクイックリリースのプレートが来るようにすると、
撮影前日にプレートをカメラ側にセットする準備がラクチンです。
プレートをカメラ側に付けたままだと、
次の撮影の時にどのカメラに付けたか探すのが大変なんだよね
付属のストラップを付ければさらに運びやすく、肩掛けでも携行できます。
そこまで重さは変わらないので、利便性を重視するなら付けておくことをおすすめします。
軽さが重要な登山の時だけストラップは外して持っていくのが良さそう。
良く比較される製品との比較
ulanziの三脚は、ピークデザインの三脚と比較されることが多いですが、価格がリーズナブルですし、耐荷重が大きく安定感があるのが魅力です。
比較情報を以下にまとめましたので、参考にしてみましょう。
メーカー | Ulanzi | Ulanzi | ピークデザイン | ピークデザイン |
商品名 | ZERO F38 | ZERO Y | トラベルトライポッド アルミ | トラベルトライポッド カーボン |
価格目安 | 44,000円 | 39,000円 | 58,300円 | 75,200円 |
素材 | カーボン | カーボン | アルミニウム | カーボン |
重さ | 1.1kg | 1.1㎏ | 1.56kg | 1.29kg |
耐荷重 | 18㎏ | 18㎏ | 9.1㎏ | 9.1㎏ |
収納サイズ | 42.5㎝ | 42.3㎝ | 39.1×.7.9㎝ | 39.1×.7.9㎝ |
高さ調節の範囲 | 15㎝から159㎝ | 15㎝から 156.7㎝ | 14㎝から 152.4㎝ | 14㎝から 152.4㎝ |
雲台の稼働のしやすさ | ◎ | ◎ | △(センターポールを下げないと動かしにくい) | △(センターポールを下げないと動かしにくい) |
耐久性の高さ | 高い | 普通 | 普通 | 高い |
この比較で分かる点は以下の通り。人気度で言えばピークデザインのモデルの方が高いのですが、知られていないだけでUlaziの3脚の性能の高さが良くわかります。
比較表から分かること
ZERO F38を選ぶメリット・デメリット
ここまで使用感を確認してみて、正直デメリットらしきものがほとんどありませんでした。
先に発売されたピークデザインと似通っているのが人によっては嫌な人もいる程度です。
性能に関しては良く商品を研究して改善されていることが見てとれましたし、実際の使用感も良かったです。
あえてデメリットも絞り出して考えてみました。
価格以外では、ローアングルモードの使い方が分かりにくい程度です。
軽量なので強風時はストーンバッグで三脚が倒されないように対策しておくのがおすすめです。
ローアングルモードの使い方
私の場合は登山中で、足元から登山靴を含めたバックショットを撮ることがあるので、便利な機能でした。
人によっては全く使わない人もいると思いますが、参考までにまとめます。
①センターポール下部のフックをひねり、6角レンチを引き出す
このパーツはUlanziの三脚の機能性を引き上げている重要なパーツです。センターポールが抜けないように固定する役割も兼ねているので、このパーツを取り外します。
するとセンターポールが上に引き出せるようになるので、ポールを引き出します。
②雲台を最大まで横に傾け、6角レンチで時計周りに回す
雲台を傾けて回すと穴が出てきます。正直覗き込んでもレンチが入る部分は暗くて見えませんが、6角レンチを差し込んでひねれば外すことができます。
③センターポールの連結が外れ、取り外した短い方を三脚にセットする
連結が外れたら三脚にセットすれば撮影が開始できます。
イメージとしては500mlペットボトルよりも低い位置。この位置から上向きに撮影するようなコンディションで便利です。
人によってはセンターポールまで使用しない人もいるので、そのような方は不要な部分は家に置いておけば、さらに軽量化を図ることができます。
逆に毎回レンチで取り外すなんてめんどくさいという方で不格好で良いなら、単純に取り外したセンターポールを逆さ向きに差し込めばもっと簡単にローアングル撮影が可能です。
UlanziのZERO Yと何が違う?
「ZERO F38」と「ZERO Y」の三脚本体の違いはありません。
違いがあるのは雲台です。「ZERO Y」はつまみをひねることでカメラを固定します。
「ZERO F38」はボタンを押せば簡単にカメラを着脱できます。
固定しやすくカメラも落下しにくいのが「ZERO F38」なので、移動しながらの撮影が多くなる登山などのアウトドアでは特におすすめです。
頻繁にカメラ着脱をしないような用途なら「ZERO Y」でも十分です。
また、ZERO F38は手持ちの雲台を付け替えるための取り換えポールが付いています。
元々ついている雲台を使うなら使う必要はありませんが、こだわりがある方はカスタマイズできるようになっています。
ZERO YとZERO F38の違い
・カメラは3脚に取り付けたままで使う人は少し安い「ZERO Y」で十分
(着脱にかかる時間は数秒程度。予算を抑えたいなら妥協して「ZERO Y」でもそこまでストレスにはならない)
・移動しながらの撮影やカメラ着脱が多いなら、「ZERO F38」の方が撮影チャンスを逃さない
・手持ちの別の雲台を取り付けたいなら、取り換えポールのついている「ZERO F38」を選ぶこと
ピークデザインのトラベルトライポッドと何が違う?
タイトル | Ulanzi ZERO F38 | ピークデザイン トラベルトライポット |
最大の高さ | 158cm | 152cm |
最低の高さ | 15cm | 14cm |
重さ | 1.1kg | 1.4kg |
耐荷重 | 18kg | 9.1kg |
雲台のパン性能 | 高い | そこそこ |
センターポールの六角レンチ | あり | なし |
詳細 | 詳細を見る | 詳細を見る |
「ZERO F38」とピークデザインのトラベルトライポッドの違いは、パン性能の有無です。
特にZERO F38は雲台の動作がスムーズで、なめらかな撮影ができることが分かりました。
実際に使用してみてパン性能の高さは確かに確認できました。
Youtube動画の撮影にも使うので、動画撮影もするなら必見ですね。
それに加えてトラベルトライポッドは、75,200円と高額。Ulanziが44000円と割安なので、圧倒的に安いです。
耐荷重は記載に大きく差がありますが、口コミを中心に精査すると、ピークデザインのトライポットよりも、「ZERO F38」の方が少し強そうというくらいです。
しなりが強く重さに耐えられる構造となっています。
機能的にも、ZERO F38の方が後に発売されているので、
トラベルトライポッドの欠点が上手い具合に克服されているのです
ulanziの三脚とピークデザインのトラベルトライポットとの違いは、ulanziの三脚のほうが軽量なので持ち運びをする時に、体に負担が少ないのが魅力と言えます。
軽さが重要な登山や徒歩キャンプなら
Ulanzi一択になりそうだね
雲台の稼働のしやすさ
雲台の稼働のしやすさは、ulanziの三脚のほうが優れています。
ピークデザインのトライポットにはない、パン機能が付いています。これにより動画撮影でも滑らかな360度のパン撮影ができます。(パンは横方向にスライドする撮影)
雲台を直角に立てれば、一応チルト撮影も可能だよ。
方向調整が可能なアクションカメラとかなら使えるかも
ピークデザインのトライポットはセンターポールを縮めた状態で雲台の角度調整が難しいのが弱点でした。
Ulanziの「ZERO F38」はポールを縮めた状態でもある程度の角度調整が可能なので、上手く欠点を克服した製品と言えるでしょう。
ZERO F38を選ぶべき人はどんな人か?評判・口コミもチェック
良い口コミ
「見た目のカッコ良さ」、「携帯性」、「雲台の動作」の評判は共通して高いことが分かります。
また、私も感じましたが、見た目よりも軽く感じます。重厚な見た目なのにかなりの安定感があります。
・三脚としては軽いし、携帯性が高くて良い!
・見た目は所有欲を満たしてくれる
・雲台の水平移動が滑らかで、軽過ぎない所がGOOD
・三脚としての不満は総合的にない
amazonレビューより引用
写真で見る限り脚の強度を懸念してましたが、実物を触って納得しました。 こう言う形態の三脚は数多く出回ってますが、見た目だけで実用性が乏しい商品が多い中、それを払拭する製品です。一眼レフは大袈裟ですが、小型のミラーレスカメラであれば実用に耐え得る強度はあります。一つだけ残念な箇所はパン機能が付いてるのに水準器が無いのは残念ですね。シリーズ展開してS M Lに分けて高さを稼げるモノも出して欲しいです。
amazonレビューより引用
悪い口コミ
悪い口コミではセンターポールの調整がややカクカクという意見が少し見られました。
私自信はそれほど違和感を覚えませんでしたが、雲台がなめらかすぎるくらいなので、比べるとセンターポールの動きはカクカクかもしれません。
使用にあたって問題は感じていませんが、共有しておきます。
・雲台のボールがもう少し滑らかに動いて欲しかった、カクカク動く感じで重い。使用してれば良くなるかも
・商品届いた時の化粧箱が明らかに落として凹んでる。破れてる。ダンボールに梱包して送ってる意味がない
amazonレビューより引用
「ZERO F38」は軽くコスパに優れた万能三脚
ulanziZERO F38は、カーボン素材を使用しているので軽量で持ち運びがしやすく、取り付けがしやすいクイックリリースの部品が付いているので、安定感があり撮影がしやすいです。
リーズナブルといってもカーボン製である以上、安いとはいえない価格です。
ただし、性能に対しての価格は破格なので、長くつかうほどに「買って良かった」と思える三脚だと思います。
私はこれまでアルミ製の三脚は何本も折ってしまっているので、
もっと早くカーボン製の三脚に変えれば良かったと後悔しています
三脚をケチると、高価なカメラの性能があっても活かせない場面もありますので、旅先でアクティブに撮影を楽しみたい方はぜひ検討してみてください。
Ulanzi Japanの公式アカウントはこちら
twitter:https://twitter.com/UlanziJapan
instagram:https://www.instagram.com/ulanzi_official/
合わせてチェックして見てね!
コメント