YAMAPは登山をしている方ならほとんどの方が知っている登山用アプリですよね。
電波が圏外でも地図が使えるように地図のダウンロードができたり、GPSで地図上で現在地を知ることもできます。
その他に他の人の登山結果を参考に登山計画を立てたり、自分の登山結果を他の人と共有もできます。
今回は、そんな便利でSNSのように使うことができる、登山アプリYAMAPの使い方について解説していきますね。
有料版と無料版の違いについても記載していきます。
この記事の結論
・YAMAPは最も利用者が多い登山アプリ。
・地図をダウンロードするとオフラインでも地図の確認、自分の位置の確認ができる。
・見守り機能で登山中の場所を家族などと共有することができる。
YAMAP(ヤマップ)は最も利用者が多い登山者なら定番のアプリ
YAMAPはダウンロード数が約400万と最も利用者数の多い登山アプリです。
次に利用者が多いと思われるヤマレコは利用者数約85万人で、YAMAPの利用者数は圧倒的に多くなっています。
YAMAPって何ができるアプリ
YAMAPができることは沢山ありますが、比較的良く使われる機能を紹介しますね。
また、それぞれの機能については次の項目で説明します。
登山前
・登山地図のダウンロード
・登山計画の作成
・他の人の活動日記での情報収集
・登山届けのオンライン提出
登山中
・地図上で自分の現在地を確認できる
・家族などに自分の居場所を通知できる見守り機能とすれ違い機能
・山頂などへの到着予定時刻の確認
・移動距離や標高の確認
登山後
・活動日記の作成
・3Dリプレイによる登山動画の自動作成
その他
・YAMAPストアでオリジナル商品の購入など
・登山などでもらえるDOMOでの寄付
YAMAPの基本の使い方(無料会員)
ここではYAMAPの基本的な使い方について記載していきますね。
登山準備
まずは登山前の準備中の使い方です。
「さがす」から登りたい山の地図を見る
登りたい山があれば、「さがす」機能から目的の山の地図を見ることができます。
登山ルートの確認ができるのはもちろん、コースタイムの確認もすることができます。
その他にも山小屋や、トイレ、駐車場の記載もあります
天気が連携されて表示される
地図を見ると、該当箇所のふもとの2日先までの天気予報が表示されます。
行きたい山がいくつかある場合は、天気予報を確認して登りたい山を決めることもできます。
モデルコースを見てルートを決められる
登りたい山があっても、登山コースがいくつかあると、登山ルートの選択に迷ってしまうこともありますよね。
そんな時YAMAPでは、おすすめのモデルコースが表示されるので、登山道を選ぶ時の参考にすることができます。
また、ルートにコース定数という数字があり、ルートごとの難易度が数字で確認できます。
コース定数を参考にすることで、過去に登ったことのある山の難易度と比べることができます。
地図をダウンロードすると圏外でも見ることができる
登山地図はスマートフォンにダウンロードすることができるので、登山中に圏外になっても地図を確認することができます。
スマートフォンに搭載されているGPSは圏外でも使えるので、ダウンロードした地図上に自分の位置が表示されます。
登山中は電波を気にせず安心して使うことができます。
関連する活動日記を見て直近の状況を確認
ホーム画面から、右上の検索マークをタップすると、他の人の活動日記を検索することができます。
自分が登る予定の山の直近の活動日記を見ることで、山や登山道の様子を確認することができます。
場合によっては迷いやすい箇所や、危険なポイント等を事前に知ることができます。
最新の情報を仕入れることができるので、より安全に登山を楽しむことができます。
登山計画書を作成から登山届を提出する
アプリ画面下の登るをタップして、画面上にあるタブを登山計画合わせると、作成した登山計画を見ることができます。
そうすると下にYAMAPに登山計画を提出するというボタンがあります。
このボタンをタップすることで登山計画を簡単にYAMAPへ提出することができます。協定を締結した自治体の山の場合は自動的にその自治体に登山届けが提出されます。
協定を締結していない自治体の場合は登山計画を印刷して提出しましょう。
印刷ボタンがあるので簡単に登山届けを印刷することができます。
新規で作成する場合
登山計画を新規で作成する場合について少し詳しく説明します。
まず、事前に登りたい山の地図をダウンロードしておきます。次にアプリ画面下の登るをタップして、画面上にあるタブを保存した地図に合わせると、保存した地図の一覧が出てきます。
次に登山計画を作成したい山の登山計画を作成をタップします。すると登山道が表示されスタート地点を選ぶようになります。
あとはそこから登山道沿いにポイントを指定して行程に追加を選んで進んでいきます。
下山ポイントまで選んで工程を追加していけば、登山計画を作ることができます。
途中休憩時間の入力や、人によってはコースタイム倍率を変更するとより自分に合った登山計画を作ることができます。
行程を作った後は、入山予定日、日数、人数を入力し、保険加入の有無、装備品の選択、水や食料の所持量、登山者の氏名と連絡先、緊急連絡先を入力すれば完了です。右上の保存ボタンをタップして登山計画を保存しましょう。
連絡先などは一度入力すれば毎回入力する必要はありません。
活動日記からコピーする場合
他の人の活動日記から登山計画を作成する場合は、まず登りたい山の活動日記を検索します。
活動日記を選んだら、少し下にスクロールするとこの軌跡から登山計画を作成があるのでタップします。
するとその活動日記のコースが表示されます。変更が無い場合は、そのまま右下の保存ボタンをタップすると、登山計画として保存されます。
あとは新規で登録する時と同じように、入山予定日などを入力して右上の保存ボタンをタップすれば終了です。
他の人の活動日記は登山情報を得られるだけでなく、登山計画の作成にも使えます。
登山中
次にYAMAPの登山中の使い方についてです。
活動開始ボタンを押してスタート
登山口に到着したら、画面下の登るボタンから登山計画を選び、計画を立てた登山計画の地図を見るをタップすると、計画を立てたルートが黄色に表示されているので、右下の活動を開始をタップするとスタートすることができます。
スタートすると自分のいる場所が青い丸で表示され、向いている方向もわかります。
また、登山道によっては登山口や駐車場がわかりにくい時がありますよね。
グーグルマップなどを開いても、圏外だと使うことができません。
そんな時は上記の要領でYAMAPの地図を表示すると、自分のいる場所がわかるので、駐車場や登山口を簡単に探すことができます。
マイナーな登山口はわかりにくいことが多いので助かりますね。
計画の黄色いルートを歩いていく
活動開始をすると、計画を立てたルートが黄色で表示されます。
登山中は黄色のルートを外れないように歩くだけです。
分岐点ではルートの確認をし、定期的にルートを確認して、ルートから外れていないかも確認しましょう。
メモアイコンで注意箇所を確認
ルートの途中にはトイレや山小屋、ピークなどのマークがありますが、まれに吹き出しのマークがついていることがあります。
これは、他の登山者が記載したメモアイコンで、危険個所や迷いやすいポイントなどの注意箇所が記載されていることが多くなっています。
自分が進む黄色いルート上にこのメモアイコンある場合は、内容を確認して危険個所の確認を行いましょう。
メモアイコンの内容は登山を行った方の生きた情報です。安全な登山を楽しむために確認しましょう。
歩行時間や標高、カロリーが確認できる
活動中は地図表示だけでなく、活動を開始してからの時間の他に、
・移動距離
・現在の標高
・登った高さ
・降った高さ
・消費カロリー
を確認することができます。
登山計画のうちどの程度進んだかや、どれくらい登山計画に対して進んだかなど現状を知ることができるので、休憩の目安にもなります。
また、カロリーの確認ができるので行動食を摂取する目安にもなります。
YAMAPならではの機能なので最大限に活用しましょう。
活動が終わったら終了ボタン
登山が終了したら終了ボタンを押しましょう。
活動が保存されて、後で登山活動を振り返ることができます。
終了ボタンをタップするのは忘れることが多いので注意しましょう
登山後
登山後は、画面右下のマイページをタップすると活動日記が保存されています。
自分の活動日記に撮影した写真を入れたり、コメントを入れることで自分だけの活動日記を作ることができます。
3Dの活動動画が自動で作られるのもYAMAPの面白い所です。
活動日記に表示されている地図の右側に再生ボタンがあるので、タップすると動画を見ることができます。
活動日記のアップロード(公開・非公開)
活動日記はアップロードして公開することができます。するとYAMAPを使っている他の人から活動日記が見られるようになります。
公開したくない場合は非公開にして自分しか見られなくすることもできます。
また、限定公開にして公開したい相手を選ぶこともできます。
写真の追加で思い出を残す
活動日記には、登山中に撮影した写真を追加することができます。
写真は時系列に並べることができるので、登山開始から終わりまでを写真で振り返ることができます。
しばらくたって写真の入った活動日記を見返すのはとても良いものです。
YAMAPストアでオリジナル商品の購入ができる
YAMAPには登山用品を販売しているYAMAPストアがあります。
その中には登山用品メーカーとYAMAPがコラボしたオリジナル商品などもあります。
購入したい登山用品がある人は一度覗いてみましょう。
DOMOを寄付することで社会貢献ができる
活動日記をアップロードしたりするとDOMOというポイントをもらうことができます。
DOMOを使って登山道の整備や植林などを支援することができます。
YAMAPは登山だけでなく社会貢献もすることができます。
YAMAPの見守り機能はオフラインでも位置情報を共有できる
見守り機能は登山中の場所を、家で待っている家族など、設定してある人と共有できる機能です。
見守り機能は電波が圏外でも位置情報を共有できるのが大きな特徴です。
bluetoothの機能を使い、他のYAMAPを使える人とすれ違うことで、お互いの位置情報を交換します。その後にどちらかが電波の通じる場所に入ると位置情報が送られるようになっています。
登山中の位置情報の確認ができれば、家で待つ家族も安心できるはずです。
無料と有料の違い
YAMAPには有料版と無料版があります。
使い方は同じですが以下の点に違いがあります。
月間の地図のダウンロード数
地図のダウンロード数について有料と無料には以下の違いがあります。
無料版 | 有料版 | |
スマートフォンに 保存できる数 | 2 | 50 |
月間ダウンロード数 | 2 | 無制限 |
無料版はスマートフォンに保存できる地図の数が2つかつ、ダウンロードできる地図のは1か月に2つまでです。
事前にいくつか登山予定を立てたい場合や、縦走などで地図をまたいで移動する場合など無料版だとやや物足りなくなることもあります。
小屋泊やテント泊など、日帰り以外の登山を楽しむ場合は有料版に入ることを考えてみるのもアリです。
ペースが表示される
登山ペースが表示されるのも有料版の特徴の1つです。自分の登山中のペースが表示されるのはもちろん、他の人の活動日記のペースも確認することができるので、登山計画などを立てやすくなります。
登山中にもペースも表示されるので、コースタイムに対して遅れているか、早いのかということもわかるので、下山時間などの目安もわかりやすくなります。
見守り機能の通知
有料版は見守り機能のLINE通知ができます。また、登録の数が無料版は1件で有料版は5件まで登録でき、その中から通知先を選ぶことができます。
その他にも多くの機能が有料版では使うことができます。
無料版を使って便利だと感じたら有料版を使うことを検討してみましょう。
注意すること
注意点としてYAMAPを使う上で見逃しがちな便利な機能について記載しますね。
山のある都道府県によっては登山計画が登山届に代えられる
登山をする山のある都道県によっては、作成した登山計画を登山届けとしてオンライン提出ができます。
それ以外の場合も、『印刷用の登山計画を表示する』という機能があり、作成した登山計画を印刷することができるので、登山ポストに入れる状態まで簡単に作ることができます。
登山届けの提出は登山をするうえで大切なことですが、作成が面倒なのも事実。簡単に登山届が作成できるのは、YAMAPの色々な機能の中でも1番便利な機能かもしれません。
YAMAPを使っていて良かったこと
実際にYAMAPを使ってよかったことは沢山ありますが、そのうちのいくつかを紹介しますね。
1つ目は、登山届けの作成と提出が簡単なことはもちろんですが、登山計画の共有も簡単な所です。グループ登山の時はもちろん、1人で登山をするときにも登山仲間や友人に登山計画を共有することで、1人でも安心して登山を楽しむことができます。
電波が通じるところでは友人から今どの辺?無事に下山できた?などの連絡がきていることがあり、登山がより楽しめるのはもちろん、色々な人に登山計画を知らせておける安心感もあります。
グループ登山をするときは、作った登山計画を登山グループ内で簡単に共有できるのでとても便利です。
2つ目は、色々な人の活動計画が見られることです。これから自分が登りたい山の参考になるのはもちろん、知らない山の情報も知ることができるので、次に登る山の参考にもなります。
3つ目は、活動日記を見返せることです。時間がたった時に昔の活動記録を見るのはとても楽しいものです。
YAMAPを使うようになってからは登山がより楽しくなったと感じます。
スマートウォッチとの連携
YAMAPは、アップルウォッチやWearOSなどのスマートウォッチとも連携することができます。
連携させると、わざわざスマートフォンを取り出して地図を確認しなくても、腕時計で時間を確認するような気軽さで地図の確認などを行うことができます。
スマートウォッチでの地図の確認は、想像以上にストレスフリーです。
まとめ
YAMAPはとても便利な登山アプリです。
登山前は登山計画の作成と提出・印刷ができ、登山中は電波が圏外の場所でも地図上で自分の居場所の確認、登山後は活動日記を作成して登山の思い出を振り返ることができます。
その他にも登山中の居場所を家族などに自動的に知らせてくれる見守り機能など、便利なだけでなくYAMAPを使うことで、登山中の安全性も高めることができます。
便利で安全性も高まり登山前から登山後まで楽しむことができるYAMAPを使って、もっと登山を楽しみましょう!
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