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【使用感レビュー】ファイントラック:エバーブレスフォトンは、雨も晴れも初心者におすすめな快適なアウターでした

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私は低山で道迷いをしたり、雨のツェルト泊で寝袋が水没して凍えたり、濃霧の暗闇をさまよったり、危ない思いもしてきました。これは私の知識が足りず、愚かだったからです。

素人で失敗を重ねたからこそ、優秀な登山ガイドやプロ登山家に語れない体験を経て、皆さんには装備の失敗も危険な登山もしないで欲しいと強く思います。だからこそこのブログを作りました。

登山は後から始めた方が安全に楽しめるレジャーです。リアルな失敗談を読み、反面教師として活用してくださいね。

ファイントラックのエバーブレスフォトンはストレッチ性に優れ、通気性を確保しやすい万能なアウターです。

あすか
あすか

ストレッチ性が高いと何がいいの?

ヤマノ
ヤマノ

動きやすく、行動の邪魔になりにくいんです
動画では実際に引っ張って検証しているのでチェックしてみよう

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ファイントラック:エバーブレスフォトンの基本性能

・素材 エバーブレス®
・素材構成: 表:15dストレッチナイロンダブルリップ、裏:15dナイロンニット、中間層:エバーブレスメンブレン
・約295g
・耐水圧20,000mm以上
・透湿性約10,000g/平方メートル-24h
・ヨコストレッチ130%(JIS L 1096 B1法)
・ベンチレーションあり(リンクイベント)

この耐水圧・透湿性の計測は、A-1法といった方法がとられており、実際に使用する条件に近い環境での測定値になります。

モンベルやミレー、ミズノなど他社がB-A法という数値が高くでる測定方法をとっているので、数値で単純比較はできません。

正直、詳しくない人が見たら、ファイントラックのレインウェアってたいしたことないよねと思われてしまうので、マーケティング的には不利です。

それでもユーザ目線で実際に使用する条件にできるだけ近くに拘るところは、ファイントラック社のプライドを感じます。

重さを実際に計ってみた

実際に計ってみると、ジャケット275g(Sサイズ)。パンツは180g。

かなり軽い部類になりますのが、ウルトラライトの部類まで軽くはないといった性能です。

袖口はマジックテープで絞ることができる

12時間以上雨に打たれつづけた経験から言うと、レインウェアの袖口を絞るのはめちゃくちゃ重要です。

この絞りが甘いと雨が袖口から侵入してきてそこから濡れてしまうからです。

できれば袖口を絞って、レイングローブを着用すると、濡れずに快適に過ごすことができます。

関連記事:季節に合わせた手袋選びについて

ヘルメットも着用しやすく、フードのサイズ調整も効く

ヘルメットのフードの裏地を見ると、縫い目の防水加工が見られます。

熱がこもりにくい首の裏側には、通気口があって蒸れにくくなっています。

フードの裏側にはドローコードがあって、フードの大きさを調節できます。

パンツは中間位置にベンチレーションあり

エバーブレスフォトンパンツは、中間位置にベンチレーションがある珍しいタイプです。

歩いていて暑くなったらファスナーを開けて換気をすることができます。

休憩時に体温調整に使っても便利ですね。

便利な内ポケット

エバーブレスフォトンには左側に内ポケットがついています。

スマホや小物類を入れておくと便利です。

ファイントラックのエバーブレスフォトンを選ぶメリット

雨でも晴れでもそこそこ快適に使える

「雨でも晴れでもそこそこ快適に使える」ということが、エバーブレスフォトンの最も魅力的な要素です。

逆に言うなら、これが魅力的に思えないなら選ばない方が良いです。

これは断言できます。もしあなたが初心者で、長く使えるものを探しているならこれ以上の選択はありません。

晴れ用のウェアと冬用のウェアを分けると費用がかさむので、兼用して幅広くカバーできるアウターとして使うのにおすすめです。

ファイントラック社公式は、マルチシェルといった言葉を使って幅広く使えるウェアであることを強調していましたが、納得の性能でした。

モンベル:ストームクルーザージャケットやその他ウインドシェルとの違い

ゲームのパラメータに例えると、ファイントラックのエバーブレスフォトンは平均的な性能を持ったバランス型で、モンベルのストームクルーザーやパタゴニアのフーディニジャケットは特化型です。

モンベルのストームクルーザーはベンチレーションがないので晴れの日の行動では蒸れが気になりますが、雨の日は最高のパフォーマンスを発揮します。

パタゴニアのフーディニジャケットを始めとするウインドシェルは、小雨程度の雨しか防げませんが、晴れの日の快適性はレインウェアではかなわない実力を持ちます。

もし資金に余裕があるなら、モンベルのストームクルーザーを雨用、パタゴニアのフーディニジャケットを晴用として両方使った方が快適です。

ただ初心者がそこまで出費するのはキツイと思います。少なくとも私が初心者の頃は無理でした。

予算を考慮に入れると、初心者が選ぶべきはエバーブレスフォトンです。

上級者は遅かれ早かれどうせ両方欲しくなるので、お好みで構いません。

関連記事
モンベル:ストームクルーザー
パタゴニア:フーディニジャケット

ベンチレーションの大きさが最適

エバーブレスフォトンのベンチレーションは大きさが完璧です。

ファスナー自体もザックにも干渉せず、ファスナーの開閉がしやすく、止水加工がされていて、隙間から雨が浸入しにくくなっています。

フードに収納するとすっきり

フードに丸めて収納するとコンパクトになります。

私は収納袋を持ち歩くとなくすので、この状態でザック内にしまっています。

エバーブレスフォトンジャケットは耐久性が高い..らしい

耐久性の高さについては3層構造なので比較的高く、ファイントラック社のホームページには、加水分解による劣化が発生しにくい素材と記載があります。

ただ私自身何年も使い続けているわけではないので、耐久性の評価としては保留とします。

自身の目で確認ができていないので、めちゃくちゃ凄いよとかは言えないです。

ただ今のところ破れや耐久性の不安を感じたこともありませんし、ストレッチ性のテストでかなり強くひっぱたりしても平気だったのでそれなりに信頼しています。

ファイントラックのエバーブレスフォトンを選ぶ時の注意点

レインパンツの着脱がしにくく、使いどころが難しい→現在は解消済

登山をするとき、レインパンツを履くときってどんなときでしょうか?

さとし
さとし

道を歩いているときですね

ヤマノ
ヤマノ

そうです!登山道を歩いているときなら、当然、登山靴を履いています

登山靴ってきつく締めるので、いちいち脱いでレインパンツを履くなんてめんどうです。

ところがエバーブレスフォトンパンツは末端にファスナーがついてなくて、中間部分についているので、靴を履いたまま脱ぎ着ができません。

これはファイントラックのエバーブレスフォトンパンツは、そもそも雨のときだけ着用するようなコンセプトではないからだと思います。

初めから行動中に使う用途で想定されているんですね。

個人的にはエバーブレスフォトンジャケットは最高なレインウェアだと思っていますが、一方でエバーブレスフォトンパンツは使いにくいと思っています。

なんでかというと、泥が突いたり擦れたりの耐久性の低下がジャケットの比ではないからです。(ゲイターを併用すれば多少はマシですが、高価なパンツを使うハードルは高い)

なので使いどころが難しく、残雪期や好天時のラッセル時に動きやすさを求めて使うくらいしか今のところ出番が思いつきません。

チェックポイント

現在はこの使いにくさは解消され、靴を履いたまま着脱できるように改善されています。

これから購入される方は心配しなくても良いでしょう。

ハードシェルパンツはハードシェルパンツで別に持っているので、なおさらです。

エバーブレスフォトンジャケットは初心者にめちゃくちゃおすすめですが、エバーブレスフォトンパンツは正直おすすめしにくいです。

脱ぎ着しやすく雨に強いモンベルのストームクルーザーパンツの方が使いやすいです。

関連記事:モンベルのストームクルーザーパンツを選ぶメリット・デメリット

ファッション性を考えるとめちゃくちゃおしゃれとは言いにくい

エバーブレスフォトンジャケットは、ブランドイメージもありますが、街着として使い易いデザインとは言えません。

その分登山用として最適化されているので、山専用として使いたい人におすすめです。

公共交通機関を使って登山をする人で街着と兼用したいような人は、価格は高くなりますが、ノースフェイスミレーアークテリクスのレインウェアの方が良い場合もあるでしょう。

まとめ

ファイントラックのエバーブレスフォトンは、初心者がまず買うのに最適

ここまで紹介したファイントラックのエバーブレスフォトンは、晴れでも雨でも広く使えることがおすすめです。

1着でこなせる役割が多いので、ウェアをあまり持たない初心者にこそおすすめです。

一方でウインドシェルや雨用のレインウェアとか豊富なウェアを既に持っている人が買い替えで選ぶメリットは、めちゃくちゃあるとは言えないので、上級者の方は自分に必要なレインウェアがどんな性能のものかはよく考えて選ぶと失敗せずに済みます。

ファイントラックのエバーブレスフォトンが人気なレインウェアであることは変わりませんので、これから登山を始める人はぜひ使ってみてくださいね。

レインウェアを改めて検討したい人は以下も参考まで

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