キャンプらしいアイテムと聞いて、一番最初に思い出すもの。
それはテントではないでしょうか。
最近は、グランピングなどテントがなくても楽しめるキャンプもありますが、まだ数が限られています。
場所にとらわれずキャンプをしたいなら、やっぱりテントが欲しいですよね。
登山者からキャンプ初心者さんにおすすめしたい、ブラックダイヤモンドのテントを紹介します!
ぶっちゃけブラックダイヤモンドのテントは初めてのテントとしてはおすすめしません。
軽さの代わりに快適性が低いものもあり、選ぶのが難しいからです。
でも買い替えや2つ目以降のテントとしてはめちゃくちゃおすすめな私のお気にいりのテントです。テント場で目立つカッコよさがあるので、ぜひチェックしてみてください。
もしあなたが初心者向けのテントを探しているなら、
まずはテント選びの総集編から見ると良いよ
画像 | メーカー名 | 商品名 | 重さ(g) | 収納サイズ | 設営サイズ | 人数 | タイプ | 入り口 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ブラックダイヤモンド | ディスタンスシェルター | 725 | 13x30cm | 奥行き 241cm、幅 147cm、高さ 104cm | 1~2人用 | シングルウォール | 長辺側 | |
ブラックダイヤモンド | ハイライト2P | 1,766 | 15×33cm | 奥行き 124cm(長辺)/106cm(短辺)、幅 208cm、高さ 102cm | 1~2人用 | ダブルウォール | 長辺側 | |
ブラックダイヤモンド | ファーストライト2P | 1445 | 15×23cm | 奥行=208cm、幅=122cm、高さ=106cm | 1~2人用 | ダブルウォール | 長辺側 | |
ブラックダイヤモンド | ファーストライト3P | 1840 | 18cm×23cm | 奥行=208cm、幅=147cm、高さ=112cm | 2~3人用 | ダブルウォール | 長辺側 | |
ブラックダイヤモンド | メガスノー4P | 1650 | 記載なし | 全長270×幅270×高さ165cm | 3~4人用 | シングルウォール | 短辺側 | |
ブラックダイヤモンド | メガライト4P | 1280 | 記載なし | 全長270×幅270×高さ165cm | 3~4人用 | シングルウォール | 短辺側 |
テント選びの総集編
他の切り口で探したい方はこちらもチェック
【メーカ別】
・ニーモ / ファイントラック /アライテント /ゼログラム
プロモンテ /ネイチャーハイク / ノースフェイス / ムラコ
オクトス / ヘリテイジ / MSR
【マニアックテント】
・230g~340g ツェルト泊
・空飛ぶハンモックテント
【選び方別】
・安さで選ぶ「一万円以下のテント」
・軽さで選ぶ「1kg以下のテント」
ブラックダイヤモンドのテントの特徴
「ブラックダイヤモンド」とは、アメリカのユタ州ソルトレイクにある、有名なアウトドアメーカー。
テントだけでなく、登山に関わるさまざまなギア、またスキー板など、幅広いアイテムを製造しています。もともと、アウトドアメーカー「パタゴニア」の中のクライミングギア部署として生まれました。
常に最高品質を追及しているモノづくりの背景には、クライミングという命がけのスポーツの中で、ユーザーの命を何が何でも守ろうという姿勢があるといえます。
そんなブラックダイヤモンドですから、テントにもこだわりがあります。
軽量さを追求したワンポールテントや、冬場でも快適に過ごせるダブルウォールテントなど、特別なこだわりを持ったブラックダイヤモンドのテントの中から、軽くて持ち歩きやすいシングルウォールテントを中心に紹介します。
ブラックダイヤモンドのテントを選ぶメリット・デメリット
デメリット
雨への対策を考えるなら縫い目の防水加工がされている
「ディスタンスシェルター」や「ハイライト」がおすすめ
ブラックダイヤモンドのテントは、雨の少ない海外で製造されているためか、雨への対策が薄いシェルタータイプも存在しています。
縫い目の防水処理がされていないタイプだと、軽い通り雨くらいなら防げます。
ですが土砂降りとなると縫い目から水がにじんでくるほか、換気口から雨が吹き込むこともあります。
テントの中も雨季に使うなら自分で目張りをするか、ダブルウォールテントを使用するのがお勧め。
「ディスタンスシェルター」や「ハイライト」なら、縫い目への防水処理がされているので、比較的雨にも耐えてくれます。
シングルウォールタイプのテントは、外気と室内の間に一枚しか布がないため、冬場は、内面が非常に結露しやすく、朝には内側に氷が張ることも。
ダブルウォールテントなら、インナーテントへの結露が少ないので快適に過ごせます。
風の強い山の中で使うことを想定し、安定して使えるようになっています。
円錐形からトンネル型までいくつかの形状があるのですが、それぞれ、風を逃す工夫や風に耐える工夫が凝らされていますし、生地も丈夫なので、テントの中に入るとほっとした気持ちに包まれます。
クライミングギアから誕生したメーカーだけあって、軽量化へのこだわりはぴか一。本体とポールを合わせて2kg以下のテントも珍しくありません。
数を持ち運べると、二人用テントを一人一つで使えるので、手足を伸ばして快適に過ごせます。
欧米人規格で作られているので、日本メーカーのテントに比べて少し大きめ。長辺が200cm以上あるので、180cm以下の人ならテント内にザックを置くスペースができます。
テントが弛むと、雨や風で壊れやすくなります。ブラックダイヤモンドのテントは30デニールのポリエステルナイロンを使用していて、濡れてもなかなか弛みません。
ブラックダイヤモンドのテントの使用感・クチコミ
悪い口コミ
泥や雨に弱い、換気口から雨が吹き込みやすい、という口コミがみられます。
口コミ自体は見られませんでしたが、
ややマイナーテントなので情報収集が難しいこと
店頭に置いていることが少なく、amazonや楽天でないと手に入りにくいこと
が上げられます
良い口コミ
非常に優れたデザインです。軽くて、シンプルで、2人用の広々とした空間。他のテントと同様、結露の問題があります。一方で、イワシのように詰め込まれることを気にしないのであれば、3人では非常に限られています。30km/hの突風に対しては非常に安定しており、それ以上ではテストできませんでした。質の高い製品に対価を払うのであれば、お勧めします。
amazonレビューより引用(deep lによる翻訳)
「30 km/hの中でも安定していた」と書かれてあります。風に対する強さは本物ですね。
2人用テントでも詰め込めば3人は入れなくはないという広さも魅力的です。
このテントは軽量で、梱包が簡単で、バックパッキングで持ち運べるほど小さくなります(私は175cmで125kgの女性です)。ポールが外側のループに入らず、内側のマジックテープのループに固定されるので、最初に組み立てるのは大変でした。また、ポールが非常にタイトなフィット感なので、確実にテントが裂けそうな気がしたが、裂けなかった。やっと誰にも見透かされない軽量なテントができたと喜んでいます。メッシュのドアが2つあり、その上に固いドアがあるので、固いドアのジッパーを開けてメッシュを残して空気を循環させるか、固いドアのジッパーを閉めてプライバシーと暖かさを確保するかを選ぶことができる。私が持っているマーモットの3人用テントより小さいので、2人用と言えるでしょう。私と夫(170cm、170kg)にはぴったりで、それだけで十分でした。外に荷物を置いておくのが嫌なんです。というわけで、このテントを買うか買わないかを決めるなら、全体として、いくつかの長所と短所があることは間違いないでしょう。
amazonレビューより引用(deep lによる翻訳)
英語のレビューです。十分な明るさのない中でも短時間で設置でき、氷点下でもあまり結露しなかった、と書かれています。
軽量で大きいテントとして魅力的であることが分かりますね。
総評
クチコミからは、ブラックダイヤモンドのテントは、設営しやすく強風の中でも安定して過ごせるけれど、雨には弱いというポイントがはっきり見えます。
ベンチレーション(換気口)から雨が入ってくるというのは、実際に使ってみないとわからないポイントですね。
ブラックダイヤモンドのテントは冬に使用できるか?
雨に弱いブラックダイヤモンドのテントですが、実は雪の中なら問題なく使えます。
ダブルウォールテントなら、溶けない限り室内は快適。
特に、冬場は風が強くなる山間部において、強風にも対応できるというメリットのあるテントは大活躍します。
春~秋は他のテントを使っていても、冬場だけはブラックダイヤモンドを使用しているユーザーも多く、冬こそがブラックダイヤモンドテントの魅力を発揮できるシーンといえます。
ブラックダイヤモンドのおすすめテント
品質とそれぞれの性能にこだわりを持つ、ブラックダイヤモンドのテント。
様々なスタイルのあるキャンプ、それぞれのシーンでおすすめテントがあります!
ブラックダイヤモンド:ディスタンスシェルター
ブラックダイヤモンド・軽量部門の中でも驚異の軽さが特徴のテント。
トレッキングポールを、テントのフレームとして使えるようになっています。なので、移動中にフレーム分を背負わなくて済みます。布を広げてペグという大きな釘で四隅を固定し、ポールをひっかけて立てたら設営完了。よっこいせと力を入れなくてもいいので初心者の女性にも簡単です。
天井の一番高い所にポケットにヘッドライトを収納したら、夜間用のランタンに早変わり。
1つのアイテムを2場面で使えるのは、軽さを追求したいキャンプで嬉しい性能です。
重さは0.65㎏と、500mlペットボトルより少し重いくらい。ポールを入れても約1㎏です。本体を折りたたむと、登山家がよく利用する「ナルゲン」というボトルの、1リットルサイズに収納できます。
サイズは床面積が241cm×147cm、高さ104cmで、大人二人が休めます。
登山からソロキャンまで幅広く人気ですね
シングルウォールなので結露が多い点は注意しましょう
ちなみに僕の手持ちの最新テントはブラックダイヤモンドのディスタンスシェルターという、カーボンポールが支柱になるやつです。軽いのなんの…… pic.twitter.com/Kd3R0t1STs
— 酒井正志@時空通信社 (@jiku2shinsya) June 6, 2021
ブラックダイヤモンド:ハイライト2P
壁が垂直に近い角度で立ち上がるため、テント内が上部まで広くなった、圧迫感のないテントです。内側にポールを通すインターナル方式。
長ぼそいテントの長辺に出入り口が設計されているので、開くと開放感があり、出入りや荷物の出し入れも楽々。
丈夫な登山靴って履くのに手間がかかるので、玄関が広いとありがたいんですよね。
また、縫い目にはきめ細かく防水処理を施されているので、水がしみこむ心配が少なくなっています。
重さは1.7㎏。
設営サイズは長辺206㎝✕124㎝~106㎝、高さ102㎝。
一人で使う場合は、起き上がってもかなりのびのびできるサイズです。
快適性が高く、入門のテントとして人気のテントになります。
これの真似をしたいがためにブラックダイヤモンドのテントを保有しているわけだが…… pic.twitter.com/l5Md4ElQQ0
— Jima (@Jimachanz) December 6, 2021
ブラックダイヤモンド:ファーストライト3P
シンプルさを追求したテントです。
軽量化しているので、登山や車のないキャンプに最適。
テントとポールを合わせて1.56㎏という軽さなのに、3人用としての内部スペースが十分に確保されています。
少し壁面より盛り上がった出入口上部が特徴的。
短辺に出入り口がついた設計となっているので、風の吹きこみが少なくて寒さから身を守ってくれます。
その点快適性はどうなのか、という点が気になりますが、入り口はテント生地ドアとメッシュ生地ドアの二層仕立てで、後部にも大きなメッシュ窓があるので、換気性ばっちり。
設営サイズは床面208cm×147cm、高さ112cmで、2人用テントより10cmほど高め。
防水機能を持たないので、合羽か目張り作業が必要になりますが、晴天でのアウトドアを楽しむだけなら、気楽に扱えるテントです。
山岳用2人テントよりも広いのでソロキャン用としてはやや広いです。
親子キャンプ等でも余裕をもって使えますね
家の中にソロキャン用の
— 白銀 はむお。 (@shirogane86) April 29, 2020
ブラックダイヤモンドのテントを広げてみた。
あれ?こんなに大きかったっけ?笑
とりあえず、邪魔なので
すぐ片付けます… pic.twitter.com/tu8jMDSJB2
ブラックダイヤモンド:メガスノー4P
ブラックダイヤモンドのワンポールテント、メガライトに、スノースカートといわれる防雪パーツをつけて、冬でも使いやすくなった4シーズン用テントです。
メガライトは、床面のない軽量シェルターなのですが、、
本体は、他のテントと同じく30デニールのポリエステルナイロンを使用しているのですが、スノースカート部分は70デニールと厚みがあり、雪と寒さの侵入をしっかりガード。内側の暖気も逃がさないので、中でストーブを使用する時にはスノースカートがとても力を発揮します。
フロアレステントだと、足元から雨の跳ね返りが侵入することが多いのですが、スノースカートがついていることで跳ね返りの侵入も防いでくれます。
真ん中にポールを立てて四つ角をペグで固定する四角すい型テントなのですが、角だけではなく各辺の真ん中に張り綱を加えることで、強い風にも耐えられるようにデザインされています。
サイズは270cm✕270cm、高さ165cm。
本体、ポール、附属品を入れた重さは1,650gとなっています。床がない分、四人用テントですが軽く設計されています。
ブラックダイヤモンド:デラックス シングルフライ
ブラックダイヤモンドは、クライミングギアに特化して誕生したアウトドアメーカー。一般的なアウトドアメーカーとは異なる、珍しいアイテムも作っています。
その一つが、デラックスシングルフライ。
クライミングアイテムの一つに、ポータレッジと呼ばれるアイテムがあるのですが、これは崖を昇る際に、崖の途中に板をぶら下げて休憩するためのもの。ブラックダイヤモンドらしいユニークなアイテムといえます。
デラックスシングルフライは、シングルタイプ(一人用)のポータレッジ専用のテント。
海外の有名な崖だと、数日をかけて上ることがあるのですが、崖を昇っている最中に一晩過ごしたり、天候が悪化したときでも体を休めることのできるスペースを作ってくれます。
テントの一部が透明になっていて、周囲をよく見られる設計は、用途だけではなく見た目もユニーク。
重さは3.1kgで、軽量さよりも丈夫さを重視しています。
ブラックダイヤモンドのグランドシート
グランドシートというのは、テントの下に敷く一枚のシート。
テントを設置する前にシートを敷くことで、
・テントの底面が傷つかない
・テントの底面に泥や葉っぱがつくのを防ぐ
・テント内に浸水しにくい
という機能を持つシート。アウトドア系アニメで紹介されたことで、アウトドアを知らない人にも知られるようになりました。
ブラックダイヤモンドでも、各テントの床面に合わせたサイズのグランドシートがありますので、テントを購入するときは、合わせて購入することをお勧めします!
ブラックダイヤモンドではグランドシートはグランドクロスという商品名になります。
まとめ
ブラックダイヤモンドのいろんなタイプを紹介しました。初心者向けもあれば、山屋と呼びたくなるような玄人向けのテントまでありますね。
これからテントを買おう、アウトドアを始めようというという場合に一番のおすすめは、ハイライトテント。
軽いテントの中でも、防水性に優れていますし、荷物の出し入れや靴の着脱が簡単にできるので、テント生活での面倒くさい部分がかなり軽減されています。
ブラックダイヤモンドの中でも気軽に使いやすいテントに仕上がっているテントです!
テント選びの総集編
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【メーカ別】
・ニーモ / ファイントラック /アライテント /ゼログラム
プロモンテ /ネイチャーハイク / ノースフェイス / ムラコ
オクトス / ヘリテイジ / MSR
【マニアックテント】
・230g~340g ツェルト泊
・空飛ぶハンモックテント
【選び方別】
・安さで選ぶ「一万円以下のテント」
・軽さで選ぶ「1kg以下のテント」
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