皆さんは「もっとザックが軽ければ」と考えたことはありませんか?
私自身、軽量ハイクが好きで泊り登山でも補給がしやすい山であれば、数kgの荷物で出かけることもあります。
ですが軽量ザックは通常ザックよりも機能が制限されているため、選び方を間違えると「こんなはずじゃなかった」といった後悔に繋がりやすいのです。
この記事を見ているあなたは軽量ザックをどれにしようか迷っているはず。
ザックはあなたの登山に関わる重要な道具だからこそ「絶対に失敗してほしくない!」という思いから、良いところだけでなく、注意すべきことを合わせて記載しています。
ぜひ最後まで御覧ください。
初めてのULザックなら、
総合的にバランスのとれた556Gの「マーモット:登山ザック20-35L」
安さで選ぶなら1万円代の「ミレー ウェルキン 30」
軽さをとことん追い求めるなら298gの「Zpacks Nero Backpack 38L」
- 実際に500g台のザックを使い倒して分かったこと
- 軽量ザックの特徴
- おすすめの日帰り登山のULザック
- 【715g】OMM クラシック25
- 【450g】マーモット:yamatabi15 13-23L(四角友里さんコラボレーション)
- 【570g】サロモン:トレイルブレイザー 30
- 【880g】ミレー ウェルキン 30
- 【385g】ノースフェイス:ティーアールロケット(15L)
- 【595g】マタドール ビースト18 ウルトラライト テクニカル バックパック
- 【358g】ミニマライト:オーディナリーパック/UNISEX
- 【500g】ロウロウマウンテンワークス:バンビ 26-28L
- 【715g】アークテリクス アルファ40L
- 【540g】グラナイトギア ヴァーガ2
- 【580g】オガワンド OWN
- 【400g】ミステリーランチ:イン&アウトリュック(19L)
- 【535~567g】山と道 ONE
- 【380~398g】山と道 MINI
- 【602g~649g】山と道 THREE
- 【610~670g】if you have :hug
- 【298g】Zpacks:Nero urtla Backpack 38L
- 番外編:ちょっと重いけどコスパ凄い部門
- まとめ
実際に500g台のザックを使い倒して分かったこと
どうも軽量ザックが好きすぎて研究を重ねている「ヤマノ」です。
私が軽量ザックに初めてハマった際に使っていたのは、「バーグハウスのhyper37」という現在では販売されていないモデルです。
写真は背面パネルや余計なパーツを取り外して「約520g」のザックとして利用した際の写真です。
3泊4日の7kgで道中で食料調達前提で運用していましたが、
体感の重さは通常ザックで12kgを背負うより重く感じました。
軽量ザックは上手く扱えば、移動速度を高め、時間の限られた人でもより登山を楽しむことができる素晴らしい道具になります。
ULザックのデメリット
ULザックを使うには大きく2点抑えておきましょう。
・通常ザックより蒸れる
・ザック以外の軽量化も必要
特に背中の蒸れが嫌なら、ドイターの高通気性ザックを始めとする一般ザックの方が明らかに快適です。
>>【さらば背中蒸れ】ドイターのザック「フューチュラ」の魅力
ULザックは軽くするために、
・背面にパッドやメッシュが無いシンプルな作り
・ウエストベルトや調整用のベルトを省いたシンプルな作り
・生地を薄くしている
ものがほとんどです。
背面パッドやメッシュが無いので、ザックと背中が密着しやすく、通常のザックよりも背中の蒸れは気になることが多くなります。
また、ザック内の重さを分散するウエストベルトや調整ベルトが省かれている場合が多いので、ザックの重さをほとんどショルダーベルトで支えなくてはなりません。
そのため、ザックの中に入れるものも軽くしないと、肩に重さを感じてしまいULザックにしても、かえって重さを感じてしまいます。
ULザックを使うときは、装備品などトータルで軽くなるように考えるとデメリットを感じにくくなります。
・肩ベルトが貧弱だとたった7kgの荷物でも痣ができるため、
ザックだけでなく、荷物の軽量化も必須ということ。
・軽さの裏にはフィット感や通気性などを犠牲にしているため、
体感の重さや快適性は通常のザックに比べると劣るということ
ULザックのメリット
分かりにくいデメリットと違い、ULザックのメリットは簡潔です。
圧倒的に軽く、体力に自信がない人でも登山を楽しみやすくなります。
登山に軽いなんて邪道なんていう人もいますが、
私は使えるものは何でも使うべきと考えています。
道具は上手く使ってぜひ楽しい登山をしましょう!
・とにかく軽く、疲れを感じにくく、コースタイムより早い行動ができる。
・重いザックでは時間的に厳しい山でも軽々と踏破できる。
・余計なパーツがないシンプルなザックは洗濯やメンテナンスが楽。
軽量ザックの特徴
軽量ザックの特徴は何といってもザック自体の『軽さ』です。
日帰り登山に良く使われる20~30ℓのザックの重さは、800g~1.5kg弱の物が多くなります。
しかし、ULザックの場合は250g~500g程度しかありません。やや重たいULザックでも800~900gです。
500g~1kg弱はザックだけで軽くすることができます。
登山用具1つでここまで軽くできるものは他には無いので、UL初めに必須なのはULザック最大の特徴です。
おすすめの日帰り登山のULザック
ここからは、おすすめのULザックをモデルごとに紹介します。
ULザックは、メーカーごとの違いが大きいので、選ぶ時の参考にしてくださいね。
【715g】OMM クラシック25
トレランの大会でも良く名前を聞くOMMのザック。同モデルの32Lタイプもありますが、人気なのは25Lモデルです。
OMMはウルトラマラソンのための道具を開発するブランドです。
1973年にクラシックザックが開発されてから、常に軽量で走ることを目的にアップデートされてきました。
【450g】マーモット:yamatabi15 13-23L(四角友里さんコラボレーション)
yamatabi15は、軽くておしゃれで価格もリーズナブルと3拍子揃ったULザック。
まずはこのザックを購入して、近場のハイキングからULを始めてみるのもいいですね!
ランドネなどの山岳雑誌でも人気の四角友里さんコラボの人気ザックです。
かわいさが目を引くので女性に人気。日帰り軽量なら使い易いモデルだよ
【570g】サロモン:トレイルブレイザー 30
トレイルブレイザー30は、ポケット付きのウエストベルトやサイドポケット、背面も蒸れにくいように一部がメッシュになっていて、幅広い使い方のできる使いやすいULザックです。
サロモンのトレイルブレイザーはトレラン用としても
軽量ハイキング用としても人気で特に売れているザックです。
【880g】ミレー ウェルキン 30
ミレーのウェルキン30は、普通の登山用ザックに近い作りのULザックです。
880gとULザックの中ではやや重たいですが、他のULザックには無い特徴があります。
それは、背面がメッシュになっていて通気性が高いことと、雨蓋、フロントポケット、サイドポケット、ポケットの付いたしっかりした作りのウェストベルトなど、登山用のザックに近い作りになっている所です。
ULザックを初めて購入するという方や、小屋泊など少し重ための荷物を背負う場合におすすめのULザックです。
荷物をなるべく軽くしたいと思って選びました。日帰りでダッシュで行って帰ってできるように軽量かつ安定したザックが良かったので、大変重宝しました。登りでも過度な負荷にならず、下りでも邪魔にならず良かったです。
【385g】ノースフェイス:ティーアールロケット(15L)
ティーアールロケットはトレラン用のモデルですが、背面メッシュでショルダー部やサイドにポケットが付いているのでザック容量よりも多くの物を運ぶことができます。
また、MサイズとLサイズの2サイズ展開なので、色々な体型の方に合わせることもできます。
トレランの方はもちろん、日帰りメインの方におすすめです。
距離の短いトレラン用にと思い購入したのですが、とても軽く背負ってる感じもないのでマラソンでも愛用しています。見た目より沢山入りペットボトル入れも横にあって便利です。赤色なのですがかわいくてマラソン仲間にも褒めてもらいお気に入りです。
【595g】マタドール ビースト18 ウルトラライト テクニカル バックパック
ビースト18は、ULザックにはあまりない、メッシュの背面とスチール製のフレームを使った、しっかりとウエストベルトで背負うことのできるULザックです。
ギアループやデイジーチェーンもしっかりと付いており、容量はやや小さいですが、しっかりと登山で使えるULザックです。
シンプルなザックが好きな方はマタドールビーストがカッコ良い!
容量は少ないですが、細部まで考えられたザックです
【358g】ミニマライト:オーディナリーパック/UNISEX
ミニマライトのオーディナリーパックは、日帰り登山や街でも使いやすいシンプルなデザインのULザックです。
メイン気室13ℓの他に、フロントポケットと伸縮性のあるサイドポケットが左右にあり、水筒やペットボトルを入れることができます。
街でも山でも使えるULザックです。
シンプルな見た目と、容量は小さいですが使い勝手の良さが特徴。
ハイキングや登山はもちろん、街で使うの向いたULザックです。
【500g】ロウロウマウンテンワークス:バンビ 26-28L
バンビは、日常使いから登山に使える軽くて使い勝手の良いザックです。
容量はサイドポケットなどを含めて28ℓで、特徴は取り外しできる背面パッドが付いた背負いやすさと、サイドポケットが大きく使いやすい所です。
片方に500mlのペットボトルを2本入れることができ、サイズによってはテントマットなども固定することができます。
また、デザインが他のザックと違い特徴的なのも人気の理由の1つです。
日帰り登山はもちろん、パッキングを工夫すれば小屋泊でも使うことができるので、初心者の方からベテランの方まで幅広い方におすすめです。
【715g】アークテリクス アルファ40L
アークテリクスのアルファは、ロッククライミングでも使うことのできる、軽さと丈夫さを持ったザックです。
40ℓと大きいサイズですが715gと軽く、て縫い目にシーリングがしてある防水性の高い1気室のザックで、調整ベルトなどを持たないシンプルな作りになっています。
ただ、機能は十分で小さいですがフロントポケットとトップポケットがあります。
その他、脱いだ上着などを括り付けられるコードと、ピッケルを固定するためのベルトも付いています。
サイドポケットなどは無く、機能が絞られているので、やや登山に慣れた人向きのザックです。
【540g】グラナイトギア ヴァーガ2
グラナイトギアのヴァーガ2は、54ℓの容量で540gと軽くて容量の大きいザックです。
軽いザックですが、生地にコーデュラナイロンを使っているので丈夫さもあります。
作りはシンプルですが、フロントポケットとサイドポケットがあり、ハイドレーションにも対応しているので使い勝手は良いです。
軽い反面、フレームが無いなど使い方に注意が必要なので、UL経験者向けのザックです。
【580g】オガワンド OWN
オガワンドのOWNは、容量を25~50ℓまで変化させることができるザックです。
容量を簡単に変えることができるので、ややルーズにパッキングしたり、小屋泊などでシュラフなどを取り出した後はアタックザックとして使うこともできます。
また、荷物容量に合わせてザックの大きさを合わせられるので、荷物も揺さぶられにくくなります。
その他に、ザックにアタッチメントを付けてカスタマイズできるので、色々な使い方ができます。
幅広い使い方ができるので、初心者の方からベテランの方まで幅広い方におすすめです、
【400g】ミステリーランチ:イン&アウトリュック(19L)
19リットルと十分な容量を備えつつ、折り畳み時はコンパクトなのが魅力。手を使わずに水分補給ができるハイドレーション用ポケットとポートを搭載しており、シーンを問わず取り入れやすい。
登山にぴったりのバックパックです。
【535~567g】山と道 ONE
山と道のONEは50~55ℓの大型ザックで、重さは535g~567gととても軽いザックです。
軽いですが、フレームを内蔵していていてウエストベルトもしっかりしているので、荷物もしっかりと背負うことができます。
また、背面長とヒップベルトを体に合わせて選ぶことができるのも大きな特徴の1つです。
色々な体格の人に合わせることができるので、小柄な人から体格の良い方まで幅広い方におすすめです。
【380~398g】山と道 MINI
山と道のMINIは、日帰り登山に向いたとても軽いザックです。
種類はMサイズが25~30Lℓで重さは380g、Lサイズが28~32ℓで398gです。
生地には強度の高い山と道オリジナルのスペクトラ生地のブラックウープを使っています。
ヒップベルトやザックトップに取り付けることができるザックオプションもあるので、容量を増やしたり、使い勝手を良くすることもできます。
使いやすくて軽いので幅広い方におすすめです。
32リットルという日帰りハイキングに適したサイズでありながら、398グラムという軽さが素晴らしい。背負っていても、アプローチザックなどのように背負いにくさを感じることはほとんどない点も素晴らしい。デザインもとてもおしゃれでスタイリッシュで気に入っている。
【602g~649g】山と道 THREE
THREEは、耐久性の高い生地と防水性のフィルムを合わせた、耐久性と防水性が高いザックです。
サイズは40ℓのMサイズと45ℓのLサイズの2種類で、フロントポケットの種類がメッシュ、止水ジッパー、スタンダードの3種類があります。
丈夫で防水性の高い生地に使いやすいサイズで、とても人気の高いモデルです。
ウルトラライト装備に特化したザック。それまで1泊以上の縦走となると、ショルダー部分や背面がしっかりした重量もそれなりにあるザックを使っていたので、threeの軽さには驚きました。
はじめthreeを触ってみると、軽くてペラペラでこんなザックで大丈夫?と少し不安になりますが、登山のギア(シュラフやコッヘルなど)が軽量化、小型化している昨今には、逆にしっかりした重装備用のザックの方が不要なのかなと思います。
オプションのメッシュポケットも、濡れたシェルなど汚れを気にせず入れられるので、良かったポイントです。
【610~670g】if you have :hug
ifyouhaveのhugは37ℓから43ℓの中型ザックです。
背中のカーブに合わせて自然に変形する背面パッドと、ショルダーハーネスのパッドの形状や厚さを工夫することで、背負い心地を良くしています。
サイズは3種類で背面長により、42-47cmが37ℓで610g、47-52cmが40ℓで630g、52-57cmが43ℓで670gになっています。
ザックの色使いも独特でおしゃれなので、普段使いから、日帰り登山、荷物を絞ったテント泊まで、色々な使い方をする方に向いてます。
【298g】Zpacks:Nero urtla Backpack 38L
ZpacksのNero urtla Backpackは背面マット付き、完全防水で298gと軽くて高機能のULザックです。
容量も本体が25ℓ、センターが8ℓ、両サイドポケットで5ℓと合計38ℓあり、日帰り登山からUL装備によるテント泊まで使うことができます。
こちらも人気ですぐに品切れになってしまうので、探している方は見つけたらすぐに購入しましょう。
番外編:ちょっと重いけどコスパ凄い部門
【880g】3F:ULギア Qidian Pro Backpack 56L
3FのULギア Qidian Pro Backpackは大型のULザックです。
ULザックとしてはやや重たい880gですが、丈夫な防水性の生地に、やや大型のウエストベルトとショルダーハーネスで背負い心地を良くしています。
大型のULザックを探している方におすすめです。
まとめ
ULザックはどれも個性的で、メーカーごとに特徴がはっきりしていて、自分の目的に合ったモデルを選びやすくなっています。
ただ、ULザックはどれも人気でほとんどのメーカーで在庫が少ないことが多いです。
通販で幅広く探すか、メーカーのSNSなどをこまめにチェックして確実に手に入れましょう!
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