キャンプや登山を楽しむアウトドア愛好者にとって、荷物のコンパクト化は永遠の課題です。
特に、寝袋は大きくかさばるため、パッキングの際にスペースを取ります。
そんな悩みを解決してくれるのが「コンプレッションバッグ」です。
この便利なギアは、寝袋のかさを圧縮し、バックパックの中の貴重なスペースを空けてくれます
この記事では、おすすめのモデルをご紹介し、それぞれの特徴やメリットについて詳しく解説します。
寝袋圧縮の達人になってみませんか?
コンプレッションバッグって何?
寝袋はかさばります。
コンプレッションバッグは嵩張る寝袋を小さくすることができます。冬用の寝袋はただでさえ大きいので、積極的に利用したいですね。
今回は、パッキングがうまくいかない人が知っておきたいコンプレッションバッグの特徴やメリット・注意点・サイズの選び方・おすすめの商品をご紹介していきます。
コンプレッションバッグって何なのかな?
コンプレッションバッグは、寝袋をコンパクトにして上手な収納のカギとなるアイテムで、大きく分けてキャップ型とバッグ型の二種類があります。
キャップ型のコンプレッションバッグは、収納袋に入れた後に、上下のキャップで縦方向に挟み込んで圧縮するタイプです。
非常に圧縮率が高く、元の大きさの半分くらいになるような物もあります。
圧縮するまでに手間はかかりますが、とにかくコンパクトに収めたいという方はキャップ型一択でしょう。
一方、バッグ型は円筒状の収納袋に入れてベルトで横方向に圧縮するタイプです。
多くの人が、複数の寝袋やダウンジャケット・フリースなどの防寒着をまとめて圧縮するような時に使用しています。
圧縮率はキャップ型に劣りますが、手間は少なく、手軽にしたい方はバッグ型が適しているでしょう。
圧縮するとどうなるの?
コンプレッションバッグ一つを使用しただけで、寝袋は非常にコンパクトになるため、パッキングが容易となり、快適な登山を行うことができます。
宿泊を伴う登山になると、荷物も多くなるため、パッキングにもより工夫が必要となってきます。
しかし、寝袋は代替が効かない上に、登山アイテムの中でも1.2を争うほどかさばります。
パッキングの際、寝袋の大きさに頭を抱える経験をした人は多いのではないでしょうか。
そんな時に非常に便利なのが、かさばる荷物をコンパクトにできるコンプレッションバッグ。
寝袋がコンパクトになることで、より多くのスペースが生まれ、ほかの荷物もきれいにパッキングすることができます。
また、きれいにパッキングすることで、ザックのバランスも良くなり安全性の向上や、疲労軽減にもつながります。
さらに、経済的にもメリットがあります。
寝袋が今のザックに入らなかった場合、より大きいザックを購入するのも手でしょう。
しかし、大きなザックとなると大体3万円~5万円、となかなかの出費となります。
一方、コンプレッションバッグはメーカーにも寄りますが、約4,000円でおつりが来る程度。
この出費の差は無視することはできません。
経済的に余裕があれば大きいザックを購入しても問題ありませんが、検討の余地は大いにあるはずです。
上の画像は NANGAオーロラライト900DXレギュラーを、 イスカ:ウルトラライトコンプレッションバッグで 圧縮したものと、圧縮していないものを並べたものです。
2/3くらいの大きさになっているのがわかります。これならパッキングも楽になりますね。
コンプレッションバッグを使う際に注意したいこと
通常は、収納袋に入れるだけですが、コンプレッションバッグの場合は、そのあとベルトで絞めるなどの手間が増えます。
現地で早朝から行動する場合、暗い中でのこの作業は、人によっては半端じゃなく面倒でしょう。
また、寝袋をコンパクトにはできることは良いところですが、単純にコンプレッションバッグ分の重量が増えます。
しかし、荷物がコンパクトになるので、重量の少ないザックにすることができる可能性もあります。
数g単位の軽量化を目指している人ではない限り、そこまで気にする重量の差ではありません。
次に保温力に関してです。
寝袋の保温力は、中のダウンや化繊のかさ高と比例しています。
寝袋をコンプレッションバッグで圧縮したまま数か月放置してしまうと、ダウンや化繊がもとのかさ高まで復元せず、保温力を失ってしまう可能性もあります。
そのため、なるべく寝袋に負荷がかからないように、必要最小限の利用にとどめておくべきです。
もちろん保管にも適していませんので、収納スペースはとってしまいますが、付属のストレージバッグに逐一入れ替えることをお勧めします。
パッキングの際も注意が必要です。
最小まで圧縮された寝袋はとても硬い円形になってしまうのでデッドスペースが生まれてしまいます。
パッキング巧者は、ダウンジャケットやツェルトなど、そのスペースをうまく使ってパッキングすることができますが、それには慣れが必要です。
サイズ選びはどう考えれば良い?
適切なサイズを選ぶには、まずはコンプレッションバッグのメーカーHPやカタログに対応サイズや対応寝袋の一覧表・収納目安などが記載されているので、そこで確認することが一番手っ取り早いです。
それがない場合は、コンプレッションバッグに入れられる最大容量が、寝袋の収納袋の容量の1.25~2.0倍を目安に選ぶとよいでしょう。
例えば、モンベルのダウンハガー800#3は3.7Lなので、およそ4.6L~7.4Lくらいのコンプレッションバッグが良いと思います。
それ以上の容量だと収納に手間がかかり、逆にそれ以下だと圧縮が甘くなってしまうので注意してください。
おすすめコンプレッションバッグ
イスカ(ISUKA) :ウルトラライトコンプレッションバッグ
イスカのウルトラライトコンプレッションバッグはとにかく人気です。
私のブログを見て購入される方も多く、使用感も良いといった声も頂いています。
イスカのウルトラライトは、キャップ型のコンプレッションバッグで、使いやすさ・圧縮率・価格どれをとっても最高クラスです。
とても軽量で耐久性にも優れた素材を使用しているため、6年以上も不具合なく使用し続けている人もいます。
サイズ展開も豊富で、サイズが合わない寝袋はほぼありませんので、どれを買うか迷ったらイスカのウルトラライトを選ぶことをおすすめします。
LLサイズ: NANGAオーロラ900DXレギュラー など800FP以上 の寝袋
Mサイズ:NANGAオーロラ600DXレギュラー、 ダウンハガー#1~#3 など
Sサイズ:アルパイン バロウバッグ #3、 モンベルダウンハガー800women♯3 など
NANGAのオーロラ750DX(オクトス別注)用に購入しました。こちらのレビューなどを参考にLサイズにしましたが、圧縮具合を見るとMサイズでも良かったかも知れません。
付属のコンプレッションバッグも良かったのですが、しっかり丸めないと入ってくれないのと、細長くなってパッキングにあまり利点がなかったのですが、これにするとハンドボール程度の大きさにまとまります。いちいち丸めて入れなくても適当に空気を抜く感じで袋に押し込んでベルトを締めあげるだけで済みますので、使い勝手も良好です。
700~800FPの冬用シュラフならば、パッキングのやりやすさ重視ならLサイズ、コンパクトさ重視ならMサイズなのかもしれませんね。
amazonレビューより
オクトス:オリジナルコンプレッションバッグ15L (ブルー)
羽毛量600gまで
オクトスは、テント・ピッケルなどを作っているメーカーで、コンプレッションドライバッグも、登山時に使用されると想定して作られていいます。
通気性の良い生地を採用しているため、空気がスムーズに抜けていくので圧縮がとても簡単です。
もちろん圧縮率も高く、縦長に圧縮されるのでパッキングもしやすくなるでしょう。
また、防水性にも優れドライバッグとしての機能も持ち合わせているため、急に天候が変化して雨に打たれても、慌てる必要はありません。
他にも、荷物を出し入れしやすい口になっていたり、耐久性が高かったりと登山に必要な機能を全て備えたコンプレッションドライバッグです。
数枚目のリピートです。
キャンプツーリングの時に着替え、カッパ、シュラフ等を色分けして使っています。
縦方向のコンプレッションバッグはたくさんあるけど横方向にコンプレッション出来るのでツーリングバッグの中を綺麗に整理してスペースを無駄なく使えるので重宝してます。
amazonレビューより
シートゥーサミット (ドライ) コンプレッションサック
シートゥーサミットのドライコンプレッションサックの底は、防水透湿性素材であるeVentが採用されています。
防水性能が水分の侵入を防ぐため、濡れると保温性が下がってしまうダウンの寝袋を収納するのに便利です。
また、透湿性が寝袋中の空気を上手に逃がしてくれるので、圧縮しやすく収納に時間がかからないところもうれしいポイントです。
オスプレー ストレートジャケットコンプレッションサック
オスプレーのストレートジャケットコンプレッションサックは、寝袋をコンパクトにするというよりは、テントや防寒着など様々なものを効率よくパッキングする際に便利な、バッグ型のコンプレッションバッグです。
このサックは、長方形のまちがあり間口が広いので出し入れが簡単で、デッドスペースなく収納することができます。
圧縮率はそこまで高くありませんが、とても使い勝手の良いコンプレッションバッグです。
マジックマウンテン コンプレスドライバッグ
マジックマウンテンのコンプレスドライバッグは、完全防水で透明窓付きのコンプレッションバッグです。
寝袋しか入っていないのであれば必要はありませんが、複数のアイテムが入っている場合、取り出したい物を探すのに時間がかかることがあります。
完全防水はいうまでもなく優秀ですが、パッと見で中に何が入っているのかわかる透明窓はとても便利です。
また、空気を抜くためのバルブがついているので、荷物を入れて上から押しつぶすだけで圧縮ができるので手間がありません。
コンプレッションバッグ Hikenture
サイズ展開が多く、いろんな寝袋に適合します。
注意点としてこれで圧縮すると円形になるので、パッキングでデットスペースができないようにダウンジャケットやツェルトを詰めると良いかも
S :680-860g
M :1090-1500g
L :1500-2300g
XL:2300-2800g
モンベル コンプレッション キャップ
初めて購入を検討している方にモンベルのコンプレッションキャップはおすすめです。
扱い方は至って簡単。
寝袋の入った収納袋に、キャップをはさんで4つのベルトを絞るだけで圧縮が可能です。
多少横が膨らんでしまいますが、縦にはしっかり圧縮されるので、確実にパッキングがしやすくなるでしょう。
お求めやすい価格な上に、長持ちも期待できる丈夫なナイロン素材を使用しているので、最初のコンプレッションバッグとして試しに購入してみてはいかがでしょうか。
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