MSRのスノーシューは、日本国内では最も人気なスノーシューと言って過言ではないでしょう。
特に「ライトニングアッセント」はその性能の高さから、数々の登山者が高評価をしています。

登山用として選ぶなら「ライトニングアッセント」1択
ただし、予算を抑えたくて標高2000m以下しかいかないなら、
「EVO」でok
そもそも使用回数が少ないならレンタルの方が安いので、
どのくらい使うかを含めて検討しましょう。

商品名 | MSR ライトニングアッセント | MSR ライトニングエクスプローラー | MSR Revo エクスプローラー |
サイズ (インチ) | 22 | 22 | 22 |
重量 | 1840g | 1612g | 1760g |
全長 | 56cm | 56cm | 56cm |
バインディング | ネット+ かかとバンド | ネット(ロック式)+ かかとバンド | バンド式 |
登山での適正 | すごい高い | そこそこ高い | 普通くらい |
新雪での浮力 | そこそこ | そこそこ | そこそこ |
価格 | 高い | ちょい高い | ちょい高い |
タイトル | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
MSRのスノーシューの特徴
MSRのスノーシューにはいくつかの特徴があります。
ライトニングシリーズはバックカントリーや本格的な雪山登山に対応しており、アッセントシリーズは軽量で速乾性が高く、トレイルシリーズは初心者向けで使いやすいのです。
また、MSRのスノーシューについているベルトが外れやすいという声もあるようですが、ストラップキーパーを使えば解決できます。
性能が高い「ライトニング」シリーズとエントリーモデルの「EVO」シリーズの違い
MSRのスノーシューは、性能が高い「ライトニング」シリーズとエントリーモデルの「EVO」シリーズに分かれています。(REVOはその中間)
ライトニングは、アルミ製でEVOはプラスチック製なので、丈夫さが違います。
ライトニングはスノーシューの底面の外周すべてがブレードになっており、急な斜面でも滑りにくくなっています。
ライトニングシリーズ
下の画像「ライトニングアッセント」を見ると、周囲のブレード+横向きブレードが3つついています。
一番前の横向きブレードは、クランポンの前爪のように、雪面に食い込むようになっています。

EVOシリーズ
それに対して、EVOシリーズのEVOアッセントを見てみると、横向き部レート2つがないことがわかります。
素材もアルミではなくプラスチックになるので、硬い雪にはかかりが弱いように見えます。

こういった違いが適応エリアの違いといった面で表現されていますので、次を見てみましょう。
スノーシューの比較 MSRの主力商品
下の画像がとてもわかりやすいのですが、高山まで対応できるのはライトニングのアッセント、平地歩きならEVOなど、どこに適したスノーシューなのかが確認できます。
ライトニングアッセントは、ブレードが多数あり、安全に歩くという観点に置いて、最高の性能を誇ります。

ポイントは、予算が許すなら高性能モデルを買っておいた方が良いということです。
何故なら上の画像で最も高い位置にあるライトニングアッセントは、平地歩きも対応できるからです。
高地で歩けるスノーシューは平地も歩けるが、平地歩きのスノーシューで高地を歩くのは、グリップが効かず歩きにくいからです。
ライトニングアッセント | ライトニング3ストラップ アッセント | ライトニングエクスプローラー | EVO アッセント | EVOエクスプローラー | EVO2ストラップ アッセント | EVO | |
メーカー | MSR | MSR | MSR | MSR | MSR | MSR | MSR |
サイズ22 重さ |
20×56cm 1.84kg |
20×56cm 1.81kg |
20×56cm 1.69kg |
21×56cm 1.84kg |
21×56cm 1.80kg |
21×56cm 1.68kg |
21×56cm 1.63kg |
サイズ25 重さ |
20×64cm 1.91kg |
20×64cm 1.88kg |
20×64cm 1.76kg |
– | – | – | – |
サイズ30 重さ |
20×76cm 2.20kg |
– | 20×76cm 2.04kg |
– | – | – | – |
登りの歩きやすさ | ◎ | ◎ | 〇 | 〇 | △ | 〇 | 〇 |
平地の歩きやすさ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
素材 | アルミ | アルミ | アルミ | プラスチック | プラスチック | プラスチック | プラスチック |
靴の固定力 | ◎ | ◎ | 〇 | ◎ | 〇 | ◎ | 〇 |
価格 | 44000+税 | 42000+税 | 39000+税 | 27000+税 | 27000+税 | 23000+税 | 20000+税 |
男性でも軽い女性用モデルを選ぶのは靴サイズ24cm以下ならアリ
男性用モデル1.84kg(22インチ)よりも女性用モデル1.71kgと軽量だから 女性用モデルでもいいのではと考える人もいるでしょう。
メリットは明確なのに、デメリットが分かりにくいので解説します。

結論を先に言うと、靴サイズが25cm以上なら男性用モデルの方が良いでしょう
ヒールリフターが約2cm前側なので、かかと位置の真下に来ないと効率が悪い
ヒールリフターはかかとの真下となるのが最も効率よく力を伝えられる仕組みです。
足が小さい人なら前側に2cm寄っていても問題ありませんが、そうでないなら踏み出す力が十分に活かせないようになってしまいます。
逆に言うと、足が大きい女性は男性モデルの方が効率的ということ。
ヒールストラップの長さは長いほど調節しやすい
スノーシューを使う場面では手袋を着用していることになるので、ストラップは長いほど調節しやすくなります。女性用もモデルは軽い代わりにストラップの長さも短めになっているので、靴サイズが大きい人が使うとかなりギリギリになります。
そのため、足サイズに合わせてモデルを選ぶべきなのです。
おすすめのMSRのスノーシューは2択になる
おすすめのスノーシューは結局のところ2択になります。
最上位モデルのライトニングアッセントは、登山も平地のスノーシューハイキングも安全に歩くことができるので、予算が許すなら他の選択肢はないでしょう。
一方で平地歩き以外はしないという方には、坂を登る性能が不要になるので、価格も安いEVOがおすすめです。
・平地歩きしかしないと言い切れるなら安いEVOがおすすめ
・登山やバックカントリーで使う可能性があるなら、ライトニングアッセントがおすすめ
MSRのライトニングアッセントは、登りも平地も大活躍
MSRのスノーシューは、EVOシリーズでは高地の急斜面はライトニングシリーズに比べ滑ってしまいがちなので、こちらのライトニングシリーズの最上級モデルならあらゆる雪面に対応できます。
固定力も高く、歩いている途中に脱げることはないでしょう。
反面、固定がしっかりしているので、EVOに比べて装着は面倒な点は把握しておきましょう。
新雪ラッセルでも高いパフォーマンスを発揮します。
ライトニングテイルというオプションもあります。スノーシューの後ろに着けるとより沈みにくくなります。
平地歩きに向きコスパの良い軽量モデルのEVO
なんといっても圧倒的な価格の安さ。効果なスノーシューが多いなかこの低価格は魅力です。
登山には向きませんが、平地歩きはバッチリ活躍します。
ライトニングアッセントでは、安全に歩くために少しの斜面では滑りませんが、EVOなら滑るような歩きが楽しめます。
EVOテイルは、浮力を増やすためのオプションです。あると便利です。
スノーシューバッグも合わせて買っておこう
スノーシューは底面に滑らないためのクランポン(スパイク状の突起)があるので、ケースに入れることで安全に持ち歩けます。
スノーシューを購入するなら合わせて用意しておきましょう。
スノーシューハイキングをしたことがない人はツアー体験も参考になる
スノーシューの楽しみ方をしらないと、購入しても十分に楽しみを得られないことが考えられます。
スノーシューハイクの楽しさはやってみないとわかりません。
日本全国で様々なスノーシューツアーがありますので、どんなものがあるか一度ご覧ください。
私個人としては、スノーシューでのハイクは自然を満喫できるだけでなく、経験豊富なガイドさんから活きた話を聴けるので、そういった面も魅力に感じます。
購入前にレンタルで試しておく方法は、失敗が少ない
低山中心で使い、高山には行かないと言えるなら、EVOアッセントが向いています。
EVOアッセントはレンタルで1泊2日 2500円でレンタルすることができます。
指定日の3日前に配送。使い終わったら着払いで返送で良いので、試してみるのも1つの方法です。
中級モデルなので、使ってみて登りにくいと感じたら、ライトニングアッセントを検討したり、能力が過剰と感じたらグレードを下げて安いモデルを検討しても良いでしょう。
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