スリングとは?
スリングは一般登山でも便利な使い方がありますが、良く使われるのはクライミングの用途です。
クライミングにおいてスリングは非常に重要なギアの一つです。
スリングがなければクライミングはできないといってもいいでしょう。
スリングはカラビナと組み合わせて使うことがほとんどですが、その用途は多岐にわたります。
例えば、単純にザックなどをぶら下げるときに使います。
また、クライマーやビレイヤーがセルフビレイを取るときにも使います。
さらに、クライマーが支点を作るときにも使います。
安全にクライミングをする上で非常に大切なギアで、安全性や信頼性のあるものを使うようにしましょう。
スリングの種類
スリングは素材でまず2種類に分かれます。
ダイニーマとナイロンです。
ダイニーマは強度があり、吸水しにくいため、重くなったり、強度低下ということがありません。
しかし、若干熱に弱かったり、固めの素材なので使いづらい、という難点もあります。
値段も高めです。
一方、ナイロンは非常に安価で手に入ります。
強度的にはダイニーマのほうがいいですが、一般的なクライミングをする上ではまったく問題ありません。
大きさや重さはありますが、使いやすいというメリットもあります。
ナイロンはとがった岩に擦れた時に切れやすい、濡れると切れやすいというデメリットもある
素材によってメリットもデメリットもあるので、何に使って良いか、悪いかは要チェックだね
スリングは幅や長さでも様々種類があり、用途によって使い分けていくことになります。
一般的な幅は10~16㎜、長さは60~120㎝になります。
この辺りを中心にスリングをそろえておくと、様々な場面で使えるでしょう。
ダイニーマは130℃~150℃で融解するデメリットがあるよ
ロープが擦れるような使い方(中間登攀)は絶対NGだね
スリングの使い方
クライミングにおけるスリングの使い方をいくつか紹介します。
まず、クライマーやビレイヤーがセルフビレイを取るときに使います。
この場合は単純に自分のハーネスと支点をカラビナとスリングを使ってつなぐだけです。
また、クライマーが登り切った時に支点を作るときに使います。
支点を2つ取り、そこに長いスリングを通します。
逆さまの三角形を作るようなイメージで、最後の頂点にカラビナをつけます。
そこにロープを通すと支点の完成です。
さらに、ヌンチャク(クイックドロー)が足りない時に、カラビナ2個とスリングで作ることもあります。
スリングの用途や正しい使い方は必ず熟練者やクライングの本などで勉強するようにしましょう。
スリングのまとめ方
最も一般的なスリングのまとめ方を紹介します。
まず、スリングを二つに折り、端をそろえます。
その片方にカラビナを通します。
カラビナを持ちながら、もう片方の端を持って捻っていきます。
固く締まってきたら、その端をカラビナに通します。
全体的にねじれてカラビナからぶら下がっていれば完成です。
おすすめのスリング
ベアール 10mmダイニーマスリング
クライミングギアメーカーの中でも有名なベアールのスリングです。
ダイニーマが使われており、UIAA認証もとっており、信頼性のあるスリングです。
太さも十分にあります。
サイズによってカラーも違うので、数種類持っていてもしっかりと区別できるのもいい点です。
長さは60~240㎝まであります。
ブラックダイヤモンド 18mm ナイロンランナー
ブラックダイヤモンドのナイロン製スリングです。
こちらもUIAAの認証がついています。
長さは30~240㎝でカラーが分かれます。
フリークライミング、アルパインクライミングなど様々な場面で使うことができ、凡庸性がありおススメです。
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