せっかくトレランを始めたのなら、やはりレース出場してみたいですよね。
でも、初心者から始めて皆さん次のような疑問を持ちます。
- どれぐらい走れるようになったらレースに参加していいの?
- どうやって参加すればいいの?
- 初心者はどんなレースを選べばいい?
今回はこのような疑問に答える記事です。
トレランを継続するには目標が必要。その目標にはなんといってもレースが一番。
出場するレースが決まれば自ずとモチベーションが湧いてきます。
この記事を読んで是非あなたの目標レースを見つけてください。
この記事の結論
・トレラン上達にはレース参加が一番
・初心者こそ積極的にレースを活用すべき
・最初に選ぶレースは距離25km程度・累積標高2000m以下がおすすめ
トレイルランニングの大会に参加するメリット
トレランレースに参加するメリットはもう
数えきれないほどありますが、今回は次の
3点にしぼってみてみましょう。
- 走力が向上する・上達する
- 知り合いやランナー仲間ができる
- トレランに関する様々な情報が得られる
走力が向上する・上達する
レースに参加すると、特に初めの頃は一気に走力がアップします。
やはりレース本番というのは、同じコースを走るにしても練習とは全く違うもの。ほかの選手との競い合いや目標タイムへの挑戦。
そういった環境により、気がつけば自分の限界だと思っていたペースを超えて走ることができます。
レースを終えれば限界は一つ上のレベルに。
同じようにトレランを始めた人同士で積極的にレースに参加した人とそうでない人を比べた場合、レースに積極参加した人の方が確実に走力は上がっています。
やはり上達には本番が一番ということですね。
知り合いやランナー仲間ができる
レースには多くの選手が参加しますので、自然と知り合いやランナー仲間ができます。
上位の精鋭ランナーから、始めたばかりの初心者までレベルは様々ですが、皆トレランが大好き。
したがって、周りは共通の趣味をもつ人
だらけという環境(笑)
話題には事欠きませんね〜。
思い切って積極的に話しかけてみれば、結構すぐ打ち解けることもできます。
特に走力や経験値が同じくらいのランナーとは話が合いやすいかと。
レースで同じようなペースで走っているランナーは走力も同じくらいな場合が多いので、
「しんどいですね〜、でもこのしんどいのが楽しいですね〜」
とか話しかけてみてください。多分同じように「楽苦しい」のが好きな人だと思いますので仲良くなれると思います。
仲間ができれば普段の練習も共にできますし、またそこから新たな仲間も増えていきます。
このメリットはレースに参加する醍醐味の一つでしょう。
トレランに関する様々な情報が得られる
レースに参加すると自然と色々な情報が入ってきます。
他の参加ランナーからや、 レース運営会社の次のイベント告知など縦横のつながりから様々な情報がレース現場には集まっています。
- いつ、どこで、どんなタイプのレースがある
- 皆で集まって練習会をやる
などの情報が手に入ります。
またトレランギアやアイテムに関しての情報も豊富に手に入ります。
大会に参加するための条件や手続きとは?
トレランレースへの参加は、基本的にネットからのエントリーで行われます。メジャーなところでは
「ランネット」と「スポーツエントリー」が有名です。
ランネット
日本最大級の、ランニング・レース検索サイト。
フルマラソン・トレラン・ランニングイベントなど多岐にわたって「走る」ことに関する情報が手に入ります。
地位域別・ジャンル別で検索がかけられるので、お目当てのレースが見つけやすいのも魅力。
スポーツエントリー
ランニングのみでなく、ゴルフやテニスなど他スポーツの大会情報も得られるスポーツ総合サイト。
その中でもランニングに関する情報が一番豊富。
初心者は参加しても良い?
原則初心者であってももちろん参加できます。
むしろ初心者はレースを利用してトレランデビューするのもアリかと思うくらいです。なぜならレースには、走りやすい条件が整っているから。
まずレースの場合次のような利点があります。
- コースが決まっていて、マーキング等の案内がしっかりなされている
- エイドステーションなど補給の基地が設置されている
- 多くの選手が参加しているので山中で一人になることが少ない
- スタッフがいるので怪我など緊急の際にもなんとかなる
トレランを始めたばかりの時は、一緒に走る仲間も少ないため、山に一人で練習に入るよりも、上記のような利点のあるレースを積極的に活用するほうが安全でかつ上達も早いと思います。
ただ、どんなレースでもいいわけではありません。
参加レースを選ぶ際初心者は以下の2点を目安としてください。
- 距離は10km〜25km程度
- 累積標高(レース全体での登りの合計)は2000m以下
このぐらいのレースであれば、完走も難しくないでしょう。
徐々に慣れてくれば、より距離や累積の高いレースにも挑戦できるようになります。
是非初心者のうちから積極的にレースに参加するようにしましょう。
年齢制限はある?
トレランのレースには基本的に上限の年齢制限はありません。
下限は大体18歳以上というレースが多いですね。
トレランはマラソンなどに比べ、自分のペースでそれぞれが楽しめる自由度が高く、より幅広い年齢層が楽しめるアクティビティーです。
走れないところは歩き、時に立ち止まって眺望を楽しむ。
そういう自由度や楽しみがあるのもトレランレースの醍醐味。競争だけではないんですね。
ただ、自身の体力・走力をよく自覚して
無理のないレベルのレースを選ぶようにはしましょう。
トレイルランニングの大会一覧
大会名 | 開催時期 | 地域 | 山域 |
生駒トレイルラン | 1月中旬 7月初旬 | 関西 | 生駒 |
各務原アルプスパノラマトレイルラン | 6月初旬 | 中部 | 各務原 |
六甲縦走トレイルラン | 3月初旬 | 関西 | 六甲山 |
能勢妙見山パワートレイルラン | 3月初旬 | 関西 | 能勢妙見山 |
京都一周トレイルラン | 4月中旬 7月初旬 | 関西 | 東山〜比叡山 |
丹波東芦田城トレイルラン | 5月上旬 | 関西 | 東芦田城 |
生石高原トレイルラン | 5月下旬 | 関西 | 生石高原 |
奥飛騨トレイルラン | 6月下旬 | 中部 | 奥飛騨 |
奥比叡・仰木棚田トレイルラン | 7月上旬 | 関西 | 奥比叡 |
Mt.六甲トレイルランサマーピクニック | 8月上旬 | 関西 | 六甲山 |
世界ジオパークトレイルラン | 8月下旬 | 関西 | 神鍋高原 |
京都一周トレイル グランドトラバース | 9月上旬 | 関西 | 京都各山域 |
富良野トレイルラン | 9月下旬 | 北海道 | 富良野西岳 |
比良トレイルラン | 10月上旬 | 関西 | 比良山 |
MEIHOトレイルラン | 10月下旬 | 中部 | 明宝スキー場 |
ダイヤモンドトレイルラン | 11月上旬 | 関西 | ダイヤモンドトレイル |
特に人気の高い大会
トレイルランニングのレースの中でも次の2つのレースは格別の存在で特に人気があります。
- UTMF(ウルトラトレイル・マウントフジ)
- ハセツネカップ
UTMFはトレイルレースの1つの到達点100マイル(約160km)レースの中でも人気・権威共に日本最高峰のレースと言えるでしょう。
多くのトレイルランナーがこのレースのスタート地点に立つことを目指して走っています。
ハセツネカップは世界的クライマーであった長谷川恒雄の業績を讃え、その名を冠した山岳耐久レースを発足。今年で30回目を数える伝統あるレース。
このレースにも多くのトレイルランナーが出場完走を目指して走っています。
開催場所別の大会
関東
UTMF(ウルトラトレイル・マウント・フジ
富士山を囲む山々とロードを繋げ、100マイル(約160km)の距離を走るレース。
トレイルレースは100マイルが一つの到達点と考えられていて、100マイルを走り切ったランナーは尊敬を込めて「100マイラー」と呼ばれます。
その100マイルレースの中でも特に人気と知名度が高いのがこのレース。
尚、参加のためには、走力証明のため、長距離のトレイルレースを何本か完走していること等条件があります。
・難易度(誰向け):エキスパート向け
・山域:富士山を囲む山系
・開催時期:4月下旬
・距離:100マイル(約160km)
ハセツネカップ(日本山岳耐久レース)
世界的クライマーであった長谷川恒男の業績を讃えレースの象徴として長谷川恒男CUPを設けた、国内屈指の歴史と人気を誇るレース。
71.5kmシングルと143kmのダブルが設けられいずれも制限時間は24時間。まさに山のエキスパート向けのレース。
もう一つハセツネ30Kとして30kmの部門もあり。こちらは制限時間7時間。
・難易度(誰向け):エキスパート向け 30Kは初級者でも可
・山域:奥多摩山域
・開催時期:10月 (30kは5月)
・距離:シングル71.5km (30k:30km)
長野
信州戸隠トレイルランレース
修験道や信仰の歴史ある戸隠エリアで開催されるトレイルレース。かつて修験者も歩いたであろう奥深い戸隠の山々を駆け抜けます。トレイル率95%(ほとんどロード区間がないということ)という贅沢なロケーションも魅力。
ロング35km ミドル22km ショート8kmと初心者からベテランまで楽しめるレースです。
・難易度(誰向け):上中級者から初心者まで可
・山域:戸隠・飯綱山域
・開催時期:9月上旬
・距離:35km・22km・8km
信越五岳トレイルランニングレース
長野から新潟に連なる信越五岳を結ぶ100マイル(160km)の壮大なコースをメインとしたレース。
山のメッカである同地域での100マイルレースは多くのトレイルランナーにとって最も走ってみたい地域の一つ。
・難易度(誰向け):上級者向け
・山域:信越五岳
・開催時期:9月中旬
・距離:160km ・110km
美ヶ原トレイルランレース
八ヶ岳中信国定公園に属する「美ヶ原高原」を舞台に開催されるレース。
レースコースも2000m級の本格的な山を駆け抜けますが、それ以上に八ヶ岳や南北アルプスの雄大な山々の景色を堪能しながら走れるのが大きな魅力。
距離85kmのロングから15kmのショートまで幅広いランナーが参加可能な魅惑のレースです。
・難易度(誰向け):上級者〜初心者も可
・山域:八ヶ岳中信国定公園(美ヶ原)
・開催時期:7月
・距離:85km・50km・15km
関西
世界ジオパークトレイルラン(神鍋高原)
ジオパーク認定された神鍋高原の自然の中を駆け抜けるトレランレース。
57km・40kmと10kmのショートも設定。
・難易度(誰向け):上級者〜初心者まで
・山域:神鍋高原
・開催時期:8月
・距離:57km・40km・10km
琵琶湖バレイスカイラン
2日間に渡って、登りのみの「バーティカルレース」と登りと下り合わせた「スカイレース」を行う日本スカイランニング協会公式レース。
スカイランニングの選手権でもあるので世界を目指す「エリート」クラスと「一般クラス」に分かれています。
日本トップクラスのスカイランナー達の走りを感じられる刺激的なレースです。
・難易度(誰向け):上級者〜初心者まで
・山域:琵琶湖バレイ
・開催時期:11月中旬
・距離:バーティカル 4.3km スカイ13.5km
九州
阿蘇・ラウンドトレイル
世界最大級の阿蘇カルデラの囲む山々を一周する、日本屈指の人気を誇るトレイルレース。九州火山地帯独特の眺望に優れた景観の中を爽快に駆け巡ります。
その爽快さは国内トレイルレースの中でもトップクラスでしょう。
毎年エントリーが一瞬で埋まってしまうので要注意。
・難易度(誰向け):上級者〜中級者
・山域:阿蘇カルデラを囲む山々
・開催時期:5月中旬
・距離:120km・53km
平尾台トレイルレース
360度見渡わたせるロケーション、3億年前のサンゴ礁が姿を変えた羊の群れのようなカルスト岩の独特な地形。
走りやすく壮大なコースで思いっきり走りを堪能できるレースです。
ロング40kmとショート17kmの二つのコースを設定。多くのランナーの参加が参加可能です。
・難易度(誰向け):上級者〜初心者も可
・山域:北九州国定公園(平尾台)
・開催時期:4月中旬
・距離:40km・17km
大会前に装備は見直すこと
すでに準備が終わっていても、大会の前日や前夜には必ず装備や持ち物を再確認しましょう。
レース参加に慣れてきても、つい何かしら忘れているものが一つ二つあるものです。
忘れやすいものとして下記のようなものがあります。
- ヘッドランプの電池
- エマージェンシーシート
- ホイッスル
- 水分を入れるボトル
- レース後の着替えやタオル
- 保険証等身分証
最近ではさらにコロナワクチン接種の証明書等でしょうか。
持ち物の再点検では特に大会必携品に指定されているもので忘れ物がないかをよく確認しましょう。
必携指定品を忘れるとレース
に出走できない場合もあります。
上記品目の中ではエマージェンシーシートやホイッスルが、
「よく必携品に指定されているがよく忘れる人がいる」アイテムです。
普段あまり使用しないので忘れがちになるんですね。気をつけて忘れないようにしたいですね。
装備を見直して整えたら、あとはレースに備えてよく眠りましょう。なかなか興奮して寝つけませんが・・。
大会当日の持ち物や流れ
大会前の食事
大会前の食事については、人によってそれぞれ違いが大きい事柄なので一概には言えないのですが、
長距離を走るために必要なエネルギー源である「糖質」を摂取できる炭水化物を多めに摂ることが一つのポイントです。
ただ、炭水化物は胃にもたれやすいので、遅くともレースの3時間前までには摂取を済ませておくほうがいいでしょう。
レース直前にもし摂取するとすれば、バナナやチョコレートなど胃にもたれにくいものを少量にとどめておくほうがいいです。
大会受付
多くのレースでは、大会の会場で選手受付が行われます。
距離の長いレースではスタート時間が早いため、受付はレース前日に済ませなければならないレースがほとんどですが、10km〜30kmのミドルレースでは当日の受付が一般的です。
当日受付は混雑する場合が多いので、会場到着には余裕をもって出かけましょう。
早めに受付を済ませ、余裕をもってレースの最終準備
に専念しましょう。余裕がないとバタバタして、忘れ物や
ウォームアップの時間も取れず、レースに影響がでますからね。
受付の際にレースの「必携品」チェックが行われる場合もあるので準備しておきましょう。
受付が済んだら、水分や、補給食、着替えなど最終準備をしてレースに備えてください。
レース後
レースを完走して戻ってきたら、計測チップ等を回収してもらい完走証が発行される場合は受け取ります(最近はコロナの影響で紙の完走証を出さない場合も多い)。
基本的に走り終えたあとは、自由解散です。
表彰式がある場合は参加して、入賞選手を讃えてあげましょう。そのうち自分が入賞選手になるかもしれませんからね。
入浴施設などが隣接している場合は割引券がもらえたりするので、入浴して帰るのもおすすめです。
かな〜り気持ちいいですよ。
まとめ
トレイルランニングを始めたかぎりは皆レースを走りたいもの。
ただ始めたばかりの時はどうしても気後れしてしまうものです。でも一歩踏み出し、走りやすいレースを完走できれば一気に自信がつくもの。
そして次の目標も自然と見えてきます。
徐々にレベルアップしていつかあの憧れのレースの完走や、レースでの上位入賞。
そういった夢を叶えていきましょう。
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