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厳冬期ツェルト泊 必要な雪山装備の考察と防風壁について

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厳冬期ツェルト泊 必要な装備の考察と防風壁について

冬のツェルトって無茶じゃない?と思った方へ
結論から言うと、夏のツェルト泊より快適です。
結露はありますが、雪なので濡れません。

・厳冬期の雪山の気温はどれくらい?

厳冬期の雪山といってもいろんな山があります。

山小屋が併設されていてテント泊がしやすい八ヶ岳だと、
最低気温が-10度~-16度くらいになります。日中は-8度~0度。

目安はこんな感じ

2019/1/1   八ヶ岳(赤岳)の赤岳鉱泉で最低気温:-16度、日中:-8度
2019/12/27 上高地で最低気温:-10度、日中:-3度
2020/1/1  八ヶ岳(赤岳)の赤岳鉱泉で最低気温:-15度、日中:-8度
2020/1/25  八ヶ岳(天狗岳)の 黒百合ヒュッテで最低気温:-12度、日中:5度

日中-5度以下になると、ナルゲンボトルをそのまま持っていると蓋が凍って開けられなくなったり、ウイダーinゼリーがシャーベットになって美味しくなったりします。

・テントとツェルトの寒さの感じ方はどう違う?

寒さの感じ方は人それぞれですが、

外張り用の4シーズンテント>3シーズン用テント>ツェルト>フロアレステント

の順に暖かくなります。温度は目安です。中でバーナーを使えば温度は上がります。温度の下がりやすさの方が大きく差があります。

① 外張り用の4シーズンテント (外気温が-10度のとき、-5度)
言わずもがな一番の暖かさのテントです。冬用なので当然ですね。
暖かいだけでなく、通気性にも優れていて酸欠のリスクも低いです。

②3シーズンテント (外気温が-10度のとき、-6度)

夏用のテントです。4シーズンテントに比べて寒さを感じますが、
それでも十分暖かいです。

③ツェルト (外気温が-10度のとき、-5度)

今回ご紹介するのがこのツェルトです。ぺらぺらの布一枚なので、寒いです。
ですが見た目以上に温かいので、十分実用に足ります。

④フロアレステント (外気温が-10度のとき、-5度)

その名の通り床がないテントです。マニアに人気ですが、床からの寒さは避けられません。

・テントの防風壁とは?

雪山のテント泊では、雪を掘ってテントを設営することも多いです。
そんなときにテントから1mくらい離れたところに壁を作っておくと、風の影響を弱めることができます。

このときに壁との距離が近すぎると、壁から崩れた雪がツェルト内に入ってきたりするので、注意が必要です。

また、冬はツェルト内は呼吸から出る水分が天井に霜となって付着します。風が吹くと落ちてきてツェルト内に雪が降るように感じますので、寝袋のドローコードを閉めてもぐっておきましょう。

・厳冬期ツェルト泊装備

まず、寒さの感じ方は人それぞれなので、参考まで
初めてのテント泊は過剰気味に防寒を用意して、
慣れてきたら装備を減らしていくのがおすすめです。

まずは私が使っているツェルトです。

底がボタン式で留めやすいのが選んだ理由です。サイドリフターは自作で取り付けています。

位置を自由に付けられるので、元からついているモデルより拡張性は高いです。サイドリフターについてはこちら

初めてのツェルトならファイントラックのツェルトかアライテントのものがおすすめです。ツェルト比較はこちら

快適性を重視するならファイントラック、安さ重視ならアライテントです。

北アルプスの軽量ハイカーはファイントラック使用者が多く、山岳部ではアライテントの使用者が多い印象です。

グランドシートはプロモンテのものを使っています。
これがないとツェルト内の雪の進入が大きくなります。

トレッキングポールはこちら
安い意外の利点はないので、
これから用意するならブラックダイヤモンドのモデルがおすすめです。

ツェルト設営のための装備はこちら
床面の整地するのに使います。積雪が多ければ横穴を掘って入り口をツェルトで塞ぐといった雪洞に切り替えることもできます。

雪の深さを測るにはプローブが必要です。

ペグについてはこちら

さて本題の防寒装備です。
寝袋はnangaのオーロラライト900dxです。コスパが非常に高いのが特徴です。
ナンガのシュラフはシュラフカバーがいらないのが大きなメリットです。

夏用は性能ギリギリで良いですが、雪山は過剰性能気味に用意すべきというのが私の考えです。

私は寒がりですが、筋肉質な友人も900dxの使用者が最も多いです。

私はシュラフカバーはなくても良いといっても、
保温能力を高めるためにエスケープヴィヴィライトを使っています。

寝袋は嵩張るので、コンプレッションバッグを用意すると、2/3くらいの大きさにできます。

マットはサーマレストの夏用マットとシートゥサミットのエアマットを重ねています。

エアマットは、ある程度厚みがある冬用マットなら何でも構いません。

-14度でR値1.8の夏用エアマットでも一応寝れますが、背中からの冷気で何度も起きるので非推奨です。R値3以上は欲しいところです。

アウターはハードシェルです。当サイトで最も購入されているハードシェルはミレーです。

下にはフリースジャケットとダウンジャケットを着ています。
フリースはR2ジャケットが動きやすく軽く、暖かいのでおすすめ。
安くおさえるならワークマンでOK

パタゴニア r2テックフェイスジャケット
ノーブランド品

寝るときもインナーグローブは付けたままです。

冬用の厚手の靴下を履きます。靴下については予備も用意しておくことをおすすめします。

足元の寒さがきついのでテントシューズを使っています。
-10度以下になるときは、それだけでは足りず、
両足にそれぞれマグマカイロを入れています。
加えてカイロはおなかと背中にも入れるのがおすすめ。

ザックはmountaintopの70lザックを使っています。
値段が安いのに作りがしっかりしていて満足しています。
難点として、ピッケル収納するマジックテープが外れやすいことがあります。

その他、ピッケルやアイゼンについては省略します。

重要なのは、-10度では、
フリース+ダウン+寝袋+シュラフカバー+テントシューズ+マット×2+カイロでやっと快眠できるということです。

テント泊で-10度では、
フリース+ダウン+寝袋+シュラフカバー+テントシューズ+ マット×2 で快眠できるのでカイロ分しか違わないとも言えます。

前定としてテント内で火を焚いていないので、内部を暖めれば防寒は減らせるかもしれません。ご飯は寝袋に入ったまま、ツェルトから顔を出して作るのが快適です。


体感で150gのウルトラライトダウンを増やすより、50gのマグマカイロを増やす方が体感温度が暖かいです。

私は166cm、57kgの痩せ型なので、寒がりです。体格が良い方や筋肉質の方ならもう少し装備は減らせるかもしれません。

ツェルト泊のおもしろさは創意工夫ができることにあると思います。
設営の簡単さ、快適さはテント泊に大きく劣ります。それでもツェルト泊を私がするのは、設営する度に新たな発見や工夫の余地を見つけられて楽しいからです。

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