登山用バックパック選びでフィット感と背負い心地は、快適な山行のために最も重要です。
グレゴリーのジェイド33は、女性の体型に合わせた設計と優れた機能性で、日帰りから小屋泊まで幅広く対応する人気のバックパックですが、購入前には実際の使用感や注意点も知りたいですよね。

身長150cm代の私でも、ジェイド33は本当にフィットするのかな?
今回は編集部の女性を中心に調べてみたよ

背面長の調整機能と女性専用設計で、多くの方にフィットしやすいですよ!
- ジェイド33の良い点・気になる点の正直な口コミ
- 女性の体に合う理由とサイズの選び方
- 日帰り・小屋泊での具体的な使い方やパッキングのコツ
- 旧モデルとの違いやメンテナンス方法
グレゴリー全般のザックと比較したい場合は以下の記事も一緒に見てね
【評判・口コミ】グレゴリーの登山リュックの魅力と容量別おすすめザック
グレゴリーのジェイド33の口コミ
悪い口コミ
x(twitter)、amazon、楽天を確認しましたが悪い口コミはありませんでした。
そのため、編集部で想像されるデメリットを整理しました。
万能なモデルゆえに重さは1kg以上と比較的重い
最近のトレンドが軽量ザックであるため、instagramやyoutubeでカッコイイインフルエンサーを見て登山を始めた人はここがひっかかるかもしれません。
もしあなたが2つ目以降のザックを検討していてジェイド33(SM/MD:1.47kg)を検討しているなら、同じグレゴリーのスタウト35(1.27kg)でも良いかもしれません。

初心者は軽すぎるザックを選ぶと必要な機能が分からないので、
オプション品の購入で苦戦するよ。そして山用品は軽いほど高いものが多いから経済面でも初心者向けじゃないんだ
通気性は最強じゃない
ジェイド33は通気性に特化したモデルじゃないから、通気性については高いけど、最強とまでは言えないよ。
でも初心者が買うなら、そういった極端なモデルはデメリット(重心が不安定)が大きいから、使いこなすのは難しいと思う。
そのため、初めてのザックならジェイド33を選ぶべきと考えます。
2つ目以降で汗冷えに悩んでいるなら、代わりにオスプレーのフューチュラを検討しても良いだろう。
良い口コミ
良い口コミについては広く投稿がみられました。複数ザックを使用した人からも高評価が見られたのが特徴です。特に満足が大きいのは収納力でした。
以前はドイターを使っていましたが、後頭部にザックが当たるので苦痛でした。
こちらのはそれも無く、背負いやすいので気に入りました。
小物を入れるところが分かれてないので不便だと思いましたが、使用してみると開口部が二箇所あるので気になりません。
お勧めです。
amazonより引用
素晴らしいパック、ショルダーパッド、ヒップベルトはとても快適です。 いくら入れても忘れちゃうよ! サイドポケットはウォーターボトルが滑り落ちないようにするのに最適です。 私のギャラクシーs10携帯電話は、ヒップベルトポケットに収まります.
amazonより引用
33リットルにして正解
日帰りから一泊なら十分
雨蓋が33は有るので見た目
荷物が少なければ
28より小さく見える大は小を兼ねるってよく言ったものだわ〜
amazonより引用
色も綺麗
お値段もお安く買えたので
良いお買物をしました
ジェイド33とは?女性登山者に選ばれる理由
グレゴリー ジェイド33は、その優れた機能性と快適性で、多くの女性登山者から支持を集めているバックパックです。
特に重要なのは、日帰りから小屋泊まで幅広く対応できる汎用性と、女性の体型に合わせた快適な背負い心地です。
これから紹介する日帰りから小屋泊まで対応する汎用性の高さ、女性の体型を考慮した専用設計、登山中の快適性を追求した機能、そして長く愛用できるグレゴリーの品質が、ジェイド33が選ばれる理由を具体的に示しています。
これらの要素が組み合わさることで、ジェイド33は多くの女性登山者にとって、山での信頼できるパートナーとなるでしょう。
日帰りから小屋泊まで対応する汎用性の高さ
ジェイド33の魅力の一つは、その絶妙な容量設定にあります。
33Lという容量は、日帰り登山の装備(雨具、防寒着、食料、水分など)を余裕を持って収納できるだけでなく、山小屋に1泊する程度の荷物(着替え、洗面用具などを追加)にも対応可能です。

33Lって、具体的にどれくらいの荷物が入るんだろう?

日帰り装備はもちろん、夏の小屋泊1泊分ならしっかり入りますよ
「もう少し容量があれば…」という日帰りシーンや、「初めての小屋泊に挑戦したい」という方にぴったりのサイズ感で、様々な登山スタイルに柔軟に対応できる点が、多くの登山者に評価されています。
この汎用性の高さが、幅広い層の女性登山者にとってジェイド33を魅力的な選択肢にしています。
女性の体型を考慮した専用設計
ジェイド33は、男性モデルとは異なり、女性の身体的特徴に合わせて細部までデザインされています。
ショルダーハーネスの形状やカーブは女性の胸や肩周りにフィットするように、またヒップベルトの角度も女性の骨盤形状に合わせて最適化されています。
グレゴリーは女性用モデルと男性用モデルの名前が違い、別ものとして形状を調整しているのです。

小柄な私でも体に合うかな?

XS/Sサイズなら身長150cm台の方でもフィットしやすい設計です
背面長の調整機能と組み合わせることで、まるでオーダーメイドのようなフィット感を得られます。
バックパックが体にしっかりと固定されるため、歩行中の揺れが少なくなり、肩や腰への負担が軽減されるのです。
この女性専用設計による抜群のフィット感が、長時間の登山でも疲れにくい快適さを生み出しています。
登山中の快適性を追求した機能
ジェイド33は、背負い心地の良さを高めるための機能も充実しています。
特に評価が高いのが、背面の通気性を確保する「フリーフロート・サスペンション」です。
このシステムは、バックパック本体と背中の間に空間を作り出し、空気の流れを促進することで、汗による蒸れを大幅に軽減します。
グレゴリーのザックは初心者でも満足しやすい設計になっているものが多いです。

汗っかきだから、背中の蒸れが気になる…

通気性が抜群なので、従来のザックよりかなり快適ですよ
夏場の登山や運動量の多いシーンでも、背中が汗でびっしょりになる不快感を和らげてくれます。
さらに、荷重を効率よく分散するフレーム構造や、クッション性の高いショルダーハーネスとヒップベルトも、快適な背負い心地に貢献しています。

グレゴリーのザックは体との一体感を重視した設計です。
通気性はドイターの通気性特化のモデルと比べると弱いけど、
特化しすぎると重心がずれるので、万人受けしません

これらの機能が、登山中のパフォーマンス維持と疲労軽減につながるのです。
長く愛用できるグレゴリーの品質
登山用バックパックは、厳しい自然環境下で使用されるため、耐久性が非常に重要です。
グレゴリーは、創業以来培ってきたバックパック作りのノウハウを活かし、高品質な製品を提供し続けています。
ジェイド33も例外ではなく、摩擦や引き裂きに強い丈夫な生地を使用し、負荷のかかる部分は念入りに縫製されています。

ちょっと値段が高いけど、長く使えるのかな?

丈夫な作りなので、大切に使えば何年も頼れる相棒になりますよ
多少ラフに扱っても簡単にはへこたれない安心感は、グレゴリー製品ならではの魅力と言えるでしょう。
また、レインカバーが標準で付属している点も、急な天候変化に対応できる嬉しいポイントです。
初期投資は必要ですが、その品質の高さから、結果的に長く使い続けることができる、信頼性の高いバックパックです。
ジェイド33の口コミ評価 5つの魅力
- 体に吸い付くようなフィット感と抜群の背負い心地
- 長時間歩いても疲れにくい荷重分散システム
- 夏場も快適な背面の通気性
- 考え抜かれた収納ポケットとパッキングのしやすさ
- 急な雨にも対応するレインカバー標準装備
グレゴリー ジェイド33の口コミを分析すると、多くのユーザーがその機能性の高さに満足していることが分かります。
特に背負い心地の良さは、多くの登山愛好家から絶賛されています。
具体的には、体に吸い付くようなフィット感、長時間歩いても疲れにくい荷重分散、夏場も快適な通気性、考え抜かれた収納性、そして標準装備のレインカバーという5つの魅力が高く評価されています。
これらの要素が組み合わさることで、ジェイド33は日帰りから小屋泊まで、様々な登山シーンで女性登山者の頼れる相棒となるでしょう。
以下で、それぞれの魅力について詳しく見ていきます。
体に吸い付くようなフィット感と抜群の背負い心地
ザック選びで最も重要な要素の一つがフィット感です。
ジェイド33には、グレゴリー独自の「フリーフロート・サスペンション」という背面システムが採用されており、これが抜群のフィット感を生み出しています。
このシステムは、ショルダーハーネスとヒップベルトが体の動きに合わせて柔軟に動くように設計されています。
さらに、背面長の調整範囲が広く、女性の体型に合わせた専用設計のショルダーハーネスとヒップベルトが採用されているため、まるでオーダーメイドのようなフィット感が得られます。
実際に多くの口コミで、「背中に吸い付くよう」「ザックが体の一部になったみたい」と評価されていますね。
口コミポイント | 詳細 |
---|---|
フィット感 | 背面長調整でジャストフィット |
ショルダー | 女性の肩のラインに合わせた形状 |
ヒップベルト | 骨盤を包み込むようなカーブとクッション性 |
追従性 | 歩行中の体の動きを妨げない |

小柄でもちゃんとフィットするか心配…

背面長を調整できるので、多くの方にフィットしますよ!
この優れたフィット感によって、ザックのブレが少なくなり、安定した歩行が可能になります。
結果として、肩や腰への負担が軽減され、登山の快適性が格段に向上します。

初心者におすすめなのは、圧倒的にジェイド33です。
一方で2つ目以降のザックで通気性を何よりも重視するなら、
フューチュラの方が優れているので、選ぶ際の参考まで
通気性が優れたモデルは背面のフィット感は低めなので、パッキングのコツがつかめていないと疲れやすくなってしまうので、初心者は避けた方が無難なのです
商品名 | ![]() | ![]() | ![]() |
容量 | 33L(SM/MD)、31L(XS/SM) | 30L | 30L |
重量 | 1,470g(SM/MD)、1,390g(XS/SM) | 記載なし | 910g |
サイズ | 61.0×31.8×26.7cm(XS/SM) | 63×30×20cm | 幅36.0cm×高さ57.0cm×マチ11.5cm |
背面システム | フリーフロート・サスペンション | エアコンフォートセンシック背面システム | CONTACT U Frame背面システム |
特長 | 女性専用設計、特大ヒップベルトポケット、U字型ファスナー、高い通気性 | 女性専用設計(SLシリーズ)、二気室構造、高い通気性 | 女性の体型に合わせた設計、取り外し可能なヒップベルト、レインカバー付属 |
詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
このあたりは以下の動画で解説していますので、良かったら合わせて見てね
長時間歩いても疲れにくい荷重分散システム
登山ザックは、荷物の重さを効率よく体に分散させることが重要です。
「フリーフロート・サスペンション」は、この荷重分散においても非常に優れた性能を発揮します。
ザックの荷重の大部分を、腰全体を包み込むように設計されたヒップベルトで支える構造になっています。
肩への負担が大幅に軽減されるため、長時間歩いても肩が痛くなりにくいのが大きな特徴です。
口コミでも、「重い荷物を入れても軽く感じた」「下山時の肩の痛みがなくなった」といった声が多く見られます。
メリット | 効果 |
---|---|
肩への負担軽減 | 長時間歩行でも痛くなりにくい |
腰での荷重支持 | 安定感が増し、バランスが良い |
疲労感の軽減 | 体力消耗を抑える |
快適な歩行 | 登山に集中できる |

重い荷物を背負うとすぐ肩が痛くなるんです…

ジェイド33なら、重さが分散されて驚くほど楽に感じます
そしてこのフィット感こそグレゴリーを選ぶ最大のメリットと言えます
夏場も快適な背面の通気性
特に汗をかきやすい夏の登山では、ザックの背面の蒸れが気になります。
ジェイド33は、背面の通気性にも徹底的にこだわっており、「オープンエア・バックパネル」と呼ばれるトランポリン構造を採用しています。
この構造は、背中とザック本体の間に大きな空間を作り出し、空気の流れを促進します。
これにより、背中の汗蒸れが大幅に軽減され、暑い時期の登山でも快適に行動することが可能です。
「背中がびしょ濡れにならなくなった」「風が抜ける感じで涼しい」といった口コミは、この優れた通気性の証拠でしょう。
評価ポイント | 実際の口コミ例 |
---|---|
通気性 | 汗をかいても蒸れにくい |
快適性 | 夏場の不快感が大幅に軽減される |
構造 | 背中とザックの間に空間ができるメッシュ |
清潔感 | ザックへの汗の付着が抑えられる |

汗っかきなので、夏の登山は背中の汗が気になります

背中とザックの間に空間ができるので、汗蒸れがかなり抑えられます
ただ前述した通り、通気性特化のモデルと比べるとそこそこです。
「通気性が高い」から買うモデルではないので注意してね
考え抜かれた収納ポケットとパッキングのしやすさ
登山の効率を左右する要素として、収納性の高さも挙げられます。
ジェイド33は、豊富なポケットとアクセスのしやすさで、パッキングや荷物の出し入れが非常にスムーズです。
メインの荷室へは、雨蓋だけでなく、フロントのU字型ジッパーからもアクセスできます。
これにより、ザックの底に入れた荷物も簡単に取り出すことが可能です。
また、伸縮性の高い大きなフロントポケット、ボトルやポールを収納しやすいサイドポケット、スマートフォンや行動食を入れるのに便利なヒップベルトポケットなど、各所に配置されたポケットが使いやすいと評判です。
「必要なものをサッと取り出せる」「荷物の整理がしやすい」といった口コミが多数寄せられています。
収納スペース | 特徴 | 用途例 |
---|---|---|
メイン荷室 | U字ジッパーで大きく開口 | ウェア、食料、クッカーなど |
フロントポケット | 伸縮性があり大容量 | レインウェア、地図、濡れたものなど |
サイドポケット | 深さがありボトルなどをしっかりホールド | ウォーターボトル、トレッキングポール |
雨蓋ポケット | 上下2気室 | ヘッドランプ、救急セット、小物類 |
ヒップベルトポケット | 左右にあり、大型スマホも収納可能 | スマートフォン、行動食、日焼け止め |
ハイドレーション | ハイドレーションパック対応スリーブとチューブ通し口 | – |

荷物の出し入れが面倒なのはイヤだな…

U字ジッパーで大きく開くし、ポケットも豊富で使いやすいですよ
考え抜かれた収納設計により、パッキングが苦手な方でも荷物を整理しやすく、登山中のストレスを軽減してくれます。
急な雨にも対応するレインカバー標準装備
山の天気は変わりやすく、突然の雨に見舞われることも少なくありません。
ザックと中の荷物を雨から守るレインカバーは、登山の必需品です。
ジェイド33には、ザックのカラーに合わせた専用のレインカバーが標準で付属しています。
雨蓋の内側にある専用ポケットに収納されているため、いざという時に素早く取り出して装着することが可能です。
別で購入する必要がなく、サイズもぴったりなので、安心して使用できます。
「最初から付いているのは嬉しい」「専用品なのでフィット感が良い」という口コミも納得ですね。
メリット | 詳細 |
---|---|
標準装備 | 別途購入の手間とコストが不要 |
専用設計 | ザックにぴったりフィットし、風で外れにくい |
専用ポケット | 雨蓋内側に収納スペースがあり、アクセスしやすい |
防水性 | 大切な荷物を雨から確実に保護 |

レインカバーって別売りだと結構高いですよね?

ジェイド33は専用品が付いているので、追加購入の必要がなく安心です
レインカバーが標準で付属している点は、特に登山初心者の方や、装備をこれから揃える方にとって大きなメリットと言えるでしょう。
天候の急変にも慌てず対応できる安心感を与えてくれます。
購入前に知りたい ジェイド33の2つの注意点
グレゴリー ジェイド33は多くの登山好き女性から支持される優れたバックパックですが、購入を検討する上で知っておきたい注意点も正直にお伝えします。
具体的には、軽量性を最優先する方にとっての本体重量と、機能性とのバランスで判断される価格設定について、詳しく見ていきましょう。
これらの点を理解した上で、ご自身にとって最適な選択かどうかを判断する材料にしてください。
軽量モデルと比較した場合の本体重量
ジェイド33の本体重量(XS/Sサイズ: 1.27kg, S/Mサイズ: 1.30kg ※現行モデル参考値)は、同容量のバックパックの中でも特別軽いわけではありません。
特に、ウルトラライト(UL)思想に基づいて設計された、軽量性を最優先するモデルと比較すると、数百グラムの差があります。
例えば、他社の軽量モデルでは同容量クラスで1kgを切る製品も見られます。
モデル名 | 容量 | 重量(S/M相当) | 特徴 |
---|---|---|---|
グレゴリー ジェイド33 | 33L | 約1.30kg | 高機能サスペンション、豊富なポケット、女性用設計 |
オスプレー カイト36 (ウィメンズ) | 36L | 約1.47kg | エアスケープバックパネル、調整可能な背面長 |
モンベル キトラパック 30 Women’s | 30L | 約1.27kg | スーパーウィッシュボーンシステム、比較的軽量 |

やっぱり少し重めなんですね…体力に自信がないと厳しいでしょうか?

重さはありますが、優れた荷重分散のおかげで背負うと表示重量よりも軽く感じやすいのがジェイドの特徴です!
しかし、この重量は、抜群のフィット感と通気性を生み出す「フリーフロート・サスペンション」や、岩場などでの擦れにも強い耐久性のある生地、アクセスしやすく整理しやすい豊富なポケット類など、充実した機能性とのバランスの結果です。

初心者が軽量モデルに手を出すのはやめましょう
最小限の機能に抑えているので余分なオプション品が必要になり、
トータルで価格が高くなったり、登山中に苦労することになります
まずは汎用的なジェイド33を使って、いらないなと思う機能があれば、次に買うザックは軽量化をはかりましょう。
ちなみにグレゴリーのスタウト35は軽量モデルながらフィット感も高く、背負ってかなり良かったので2つ目以降での軽了化におすすめです。
機能性に見合った価格設定
ジェイド33の価格(メーカー希望小売価格:30,800円 )は、バックパック全体で見ると比較的高価な部類に入ります。
日帰りから小屋泊に対応する30Lクラスのバックパックの中には、1万円台後半から2万円台前半で購入できるモデルも少なくありません。

正直、お値段はちょっと高いですよね…その価値はあるのでしょうか?

高機能なサスペンションや耐久性、考え抜かれた使い勝手を考えると、価格に見合う価値は十分にあると評価する声が多いですよ。
価格が高いと感じるかもしれませんが、その理由は女性の体型に合わせて徹底的に考えられた専用設計、身体への負担を軽減する優れたフィット感と荷重分散システム、厳しい登山環境にも耐えうる高い耐久性、そして急な雨にも対応できるレインカバーが標準で付属する点など、グレゴリーならではの高品質と多機能性にあります。
一度購入すれば長く愛用でき、毎回快適な登山をサポートしてくれる頼れる相棒になることを考えれば、十分に納得できる価格設定と言えるでしょう。
ジェイド33の選び方と使い方 容量・サイズ感・パッキング
- 33Lの容量はどのくらいの荷物が入るか
- 身長に合わせた背面長の選び方(XS/S, S/M)
- 店舗でのフィッティングの重要性
- 効率的なパッキング術と荷物アクセスの工夫
- ジェイド28やジェイド38との比較
グレゴリー ジェイド33を最大限に活用するためには、自分の登山スタイルや体型に合った適切な選択と使い方が欠かせません。
特に、自分に合ったサイズ選びと正しいフィッティングが、ジェイド33の持つ優れた性能を最大限に引き出すための最も重要なポイントです。
容量の目安から、身長に合わせた背面長の選び方、店舗でのフィッティングの重要性、ザックの性能を活かす効率的なパッキング術、そしてジェイド28やジェイド38といった他の容量モデルとの比較まで、購入前後に役立つ情報をお伝えします。
モデル | 容量 | 重量(S/M) | 推奨パッキングウェイト | 主な用途 |
---|---|---|---|---|
ジェイド28 | 28L | 1.27 kg | 13.6 kgまで | 日帰りハイキング、軽装備での登山 |
ジェイド33 | 33L | 1.31 kg | 15.9 kgまで | 日帰り登山全般、夏の小屋泊(1泊) |
ジェイド38 | 38L | 1.32 kg | 18.1 kgまで | 装備の多い小屋泊、軽量テント泊入門 |
これらのポイントを押さえることで、ジェイド33があなたの登山をより快適で楽しいものにする、最高のパートナーとなるはずです。
33Lの容量はどのくらいの荷物が入るか
ジェイド33の「33L」という容量は、バックパック本体のメイン気室と、雨蓋や各種ポケットなどを含めた総容量を示しています。
具体的にどのくらいの荷物が入るか気になりますよね。
日帰り登山であれば、レインウェア上下、薄手の防寒着、食料、1.5L程度の水分、ヘッドランプ、救急セットなどの必須装備に加えて、プラスアルファのアイテム(例えばコンパクトなカメラやコーヒーセットなど)も十分に収納できる余裕があります。
小屋泊の場合は、これらの装備に加えて、1泊分の着替え、洗面用具、インナーシーツなどを加えた装備が目安となります。
夏のアルプスでの小屋泊1泊程度であれば、多くの方がこの容量で対応できるでしょう。
アイテム例 | 日帰り | 小屋泊1泊 |
---|---|---|
レインウェア上下 | ◯ | ◯ |
防寒着(フリースなど) | ◯ | ◯ |
水筒・飲料(1.5-2.0L) | ◯ | ◯ |
食料・行動食 | ◯ | ◯+α |
ヘッドランプ | ◯ | ◯ |
救急セット | ◯ | ◯ |
地図・コンパス | ◯ | ◯ |
着替え(下着、靴下等) | △ | ◯ |
洗面用具・タオル | △ | ◯ |
インナーシーツ | × | ◯ |

小屋泊って、具体的にどれくらいの荷物が入るんだろう?

パッキングを工夫すれば、夏の小屋泊1泊なら十分対応できる容量ですよ
装備を軽量コンパクトにまとめられる方であれば、もう少し寒い時期の小屋泊にも対応できるかもしれませんが、基本的には夏場の小屋泊までと考えるのが無難です。
汎用性が高く、日帰りから小屋泊デビューまで幅広く使えるのがジェイド33の魅力です。
身長に合わせた背面長の選び方(XS/S, S/M)
バックパック選びで最も重要な要素の一つが「背面長」です。
これは首の後ろの最も突き出た骨(第七頸椎骨)から、腰骨の最も高い位置を結んだ背中の長さを指します。
この長さが自分の体と合っていないと、荷重が適切に分散されず、肩や腰に負担がかかりやすくなります。
グレゴリー ジェイド33(現行モデル)は、女性の体型に合わせて主に2つのサイズが用意されています。
XS/Sサイズは背面長35.6~43.2cm、S/Mサイズは背面長40.6~48.3cmに対応します。
身長の目安としては、一般的に150cm台の方はXS/S、160cm以上の方はS/Mが適合しやすい傾向にありますが、これはあくまで目安です。
骨格や体型には個人差があるため、必ずご自身の背面長を計測し、対応するサイズを選ぶことが失敗しないための鍵となります。
サイズ | 対応背面長 | 身長の目安 |
---|---|---|
XS/S | 35.6 – 43.2 cm | ~160cm前後 |
S/M | 40.6 – 48.3 cm | 158cm前後~ |
※身長の目安は一般的な傾向であり、個人差があります。
背面長の計測は、柔らかいメジャーを使って他の人に測ってもらうのが最も正確です。
もし一人で測る場合は、壁に背中をつけて印をつけるなど工夫すると良いでしょう。
適切なサイズを選ぶことで、ジェイド33の優れた荷重分散システムの効果を最大限に引き出し、快適な登山を実現できます。
ジェイド28やジェイド38との比較
ジェイドシリーズには、33L以外にも28Lと38Lの容量モデルがラインナップされており、基本的な機能や構造は共通しています。
「どの容量を選べばいいの?」と迷う方もいらっしゃるでしょう。
ジェイド28は、33Lよりも一回りコンパクトで軽量なモデルです。
日帰りハイキングがメインで、持っていく装備も比較的少ないという方には、軽快に動ける28Lが適しています。
特に低山ハイクや暖かい時期の登山には十分な容量でしょう。
一方、ジェイド38は、33Lよりも容量が5L大きいモデルです。
小屋泊でも少し余裕を持たせたい、あるいは冬場の日帰り登山で防寒着などが多くなる、将来的には装備を厳選した軽量テント泊にも挑戦してみたいと考えている方には、38Lが選択肢に入ります。
ジェイド33は、これらの中間に位置し、日帰り登山から夏の小屋泊まで、最も汎用性が高いモデルと言えます。
「どちらの用途にも使いたい」「まずは小屋泊デビューを目指したい」という方には、バランスの良い33Lがおすすめです。
モデル | 容量 | 重量(S/M) | おすすめの用途 |
---|---|---|---|
ジェイド28 | 28L | 1.27 kg | 日帰りハイキング、軽装備登山 |
ジェイド33 | 33L | 1.31 kg | 日帰り全般、夏の小屋泊(1泊) |
ジェイド38 | 38L | 1.32 kg | 装備の多い小屋泊、冬期日帰り、軽量テント泊(装備次第) |

どの容量を選べばいいか迷うな…

まずはご自身の主な登山スタイル(日帰り中心か、小屋泊もするか)で考えてみましょう。汎用性を重視するなら33Lがおすすめですよ
最終的には、ご自身の主な登山スタイル、持っていく荷物の量、そして将来的なステップアップなども考慮して、最適な容量を選ぶことが大切です。
可能であれば、店舗で各サイズを比較検討してみるのも良いでしょう。
よくある質問(FAQ)
- Q店舗でフィッティングできない場合、自分で調整する際のコツはありますか?
- A
ご自身で調整する場合、まず背面長のサイズ(XS/SまたはS/M)が身長や体型から大きく外れていないか確認してください。
次に、実際に5〜10kg程度の荷物を詰めて背負います。
ウエストベルトを腰骨の最も出っ張った部分の上に乗るようにしっかりと締め、ザックの荷重の大部分が腰に乗るようにします。
その後、ショルダーハーネスのストラップを引き、ハーネスが肩のラインに自然に沿うように調整しましょう。
最後に、ザック上部とショルダーハーネスをつなぐスタビライザーストラップを適度に引いてザックを背中に引き寄せ、チェストストラップを適切な位置で留めます。
ザックが体にフィットして歩行中に過度に揺れないか確認することが、快適な登山のための重要なポイントです。
- Qジェイド33は少し重いと聞きましたが、長時間背負っても本当に疲れにくいのですか?
- A
はい、ジェイド33はその表示重量以上に快適な背負い心地を提供します。
その理由は、グレゴリー独自の「フリーフロート・サスペンション」という優れた荷重分散システムにあります。
このシステムがザックの重さを効果的に腰全体で支え、肩にかかる負担を大幅に軽減するためです。
実際に背負ってみると、表示されている重さほどの負担を感じにくいという評判が多く聞かれます。
この抜群のフィット感と背負い心地の良さが、長時間歩いても疲れにくい理由であり、少し重くても多くの女性登山者に選ばれるメリットとなります。
- Q初めての小屋泊でジェイド33を使います。パッキングで気をつけることはありますか?
- A
初めての小屋泊、楽しみですね。
ジェイド33の33Lという容量は夏の小屋泊に丁度良いサイズです。
パッキングの基本は、重い物(例えば水、予備食料、クッカーなど)を背中側(体に近い側)の中央付近に配置することです。
そうすることで重心が安定し、歩行時のバランスが良くなります。
着替えやタオルなど比較的軽い物は、重い物の周りやザックの下部に入れましょう。
レインウェアやヘッドランプなど、すぐに取り出す可能性がある物は、雨蓋ポケットやアクセスのしやすいフロントポケットに入れておくのがおすすめです。
ジェイド33はU字型のフロントアクセスがあるので、ザックの底の方に入れた物も取り出しやすいですが、使用頻度を考えて収納場所を決めると、より快適な山行が実現します。
- Qウエストベルトのポケットには、どのくらいの大きさのものが入りますか?
- A
ジェイド33(現行モデル)のウエストベルトポケットは、ユーザーの声を反映して以前のモデルよりも大型化されています。
一般的なサイズのスマートフォン(例えばiPhoneの標準モデルやSEなど)はもちろん、少し大きめのスマートフォン(iPhone Pro Maxシリーズなど)も収納可能です。
その他、コンパクトデジタルカメラ、行動食(エナジーバーやジェルなど数個)、日焼け止めスティック、リップクリーム、小型のコンパスなどを入れるのに便利です。
左右両方にポケットがあるので、片方にはスマートフォン、もう片方にはすぐ食べたい行動食、といったように使い分けることができます。
頻繁に出し入れする小物の収納に役立ちます。
- Q背面長の調整は、自分でも簡単にできますか?
- A
はい、ジェイド33の背面長調整は、特別な工具を使わずに比較的簡単に行うことが可能です。
ザックの背面部分、ショルダーハーネスの付け根あたりにあるベルクロ(マジックテープ)で固定された調整システムを剥がします。
そして、ご自身の背面長に合った適切なサイズ表記(XS/SまたはS/Mの範囲内)の目盛りに合わせて、再度しっかりとベルクロで固定し直すだけです。
力は少し必要ですが、手順自体は難しくありません。
ただし、最も体に合った最適なフィット感を得るためには、購入時に登山用品専門店のスタッフに測定してもらい、調整してもらうのが一番確実でおすすめの方法になります。
- Qグレゴリーのザックは丈夫だと聞きますが、ジェイド33の耐久性について具体的に教えてください。
- A
グレゴリー製品の耐久性の高さは、多くのアウトドア愛好家から信頼を得ています。
ジェイド33もその例に漏れず、非常に丈夫な作りになっています。
本体には摩擦や引き裂きに強い高品質なナイロン素材が使用されています。
特に、地面に置いたり岩に擦れたりしやすいザックの底部には、より厚手で耐摩耗性の高い生地を採用して補強されています。
また、ショルダーハーネスやウエストベルトの付け根など、大きな力がかかる部分は、繰り返し荷重がかかってもへこたれないよう、念入りな縫製で仕上げられています。
レインカバーが付属している点も、生地の劣化を防ぐのに役立ちます。
これらの丁寧な作り込みが、ジェイド33が長く使えると評判の理由です。
まとめ
グレゴリー ジェイド33は、日帰りから小屋泊まで幅広く対応する、登山好きの女性のために作られたバックパックです。
特に、女性の体型に合わせた設計と「フリーフロート・サスペンション」が生み出す、オーダーメイドのようなフィット感と快適な背負い心地が最大の魅力です。
- 女性の体に吸い付くフィット感と疲れにくい背負い心地
- 日帰りから夏の小屋泊まで対応する33Lの汎用性
- 優れた通気性と効果的な荷重分散
- 豊富なポケットとU字アクセスによる収納性と利便性
記事で紹介した口コミや選び方を参考に、ぜひ店舗で試着して、あなたに最適なジェイド33を見つけてください。
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