アウトドア愛好者のみならず、街中でのコーディネートにも人気を博しているノースフェイスのクライムライトジャケット。
この高機能なジャケットは、厳しい天候から身を守るための必須アイテムですが、使用とともに劣化するのは避けられません。
今回はそんな、機能性とデザイン性の高さから人気のクライムライトジャケットの劣化原因から、長く快適に使う方法まで解説していくので参考にしてくださいね。
チェックポイント
・劣化原因は、間違った保管方法による経年劣化と使用時のこすれ等。
・長持ちさせるには、こまめな洗濯と、正しい保管。
・買い替えるならできるだけ新しいモデルがおすすめ。
ノースフェイス クライムライトジャケットの特徴
クライムライトジャケットの特徴について記載しますね
使用されている素材はゴアテックス
クライムライトジャケットに使われている防水透湿素材は、ゴアテックスです。
防水透湿素材としては最強と言って良い素材で、登山から街使いまで、幅広いシーンで雨や風から体を守ってくれます。

3レイヤー構造で、表面は20Dのリサイクルナイロン、裏面はCニットバッカーを使っているので、軽くて着心地が良いのも見逃せないポイントです。
防水性だけでなく、通気性も高い

ゴアテックスは防水性だけでなく、通気性もある素材です。
そのため、体を動かして汗をかいても、適度に汗などの水蒸気をウェアの外に逃がすので、蒸れにくく快適に着ることができます。

通気性が無いと、せっかく外からの雨を防いでも、汗でウェア内が濡れてしまうので、通気性はとても大切です。
外観のディティール
外観は、登山時に風に吹かれてもバタつきにくい形状になっています。
そのため、すっきりとしたシルエットで、街中で着ても違和感が少なくなっています。

ヘルメットに対応した調整可能なフード、脇下のベンチレーション、大型ポケットが特徴的な外観を作っています。もちろん登山での使い勝手もとても高くなっています。
ノースフェイス クライムライトジャケットが劣化する主な理由とは?
ここでは、クライムライトジャケットが劣化する主な理由について記載していきます。
素材の自然な経年劣化(保管方法で遅くできる)

クライムライトジャケットに関わらず、どんな衣類も自然な経年劣化は避けられません。
とはいえ保管の状態によって劣化のしやすさは変わってきます。
使わない時は、直射日光の当たらない場所で、できるだけ涼しく湿気の少ない所で保管しましょう。
そうすることで経年劣化を少しでも防ぐことができます。

例えば湿度が異常に高いようなら場所だとカビが発生したり、
変色したりする可能性があります。

我が家では特にカバーはしてないけど、風通しの良い場所でハンガーに吊るしているよ
過酷な使用条件による影響(こすれに注意しよう)
ノースフェイス クライムライトジャケットの劣化の一番の原因は使用中のダメージです。
特に紫外線、風、雨などの自然環境が長期間にわたって素材の劣化を早めてしまうことがあります。
紫外線は生地の色アセ、素材の強度を低下させる原因となります。また、雨に含まれる酸性成分も生地の耐久性に影響を与えます。
とはいえ、登山では上記のような状態で使うこともしばしば。過酷な状況で使った後は、洗濯してホコリや汚れを落とし、しっかりと乾かして保管するようにしましょう。

一番気を付けないといけないのは、コスレやひっかけ。クライムライトジャケットは20Dと生地が薄いから、岩や枝に刺さったりすると、生地に穴が空くこともあるんだ

もし破れたりしたら、メーカーのリペアサービスなどを使うことをおすすめするわ。
劣化を引き起こす使用状況と環境
使い方によっても劣化は引き起こされます。ここでは使用状況や環境で起こる劣化について記載していきます。
湿度が高い環境や高温が続くと劣化しやすくなる
クライムライトジャケットに限りませんが、ウェアの劣化には、湿度や温度が影響しています。
まず、高湿度の環境では、縫い目に貼られているシームテープの糊が劣化しやすくなり、はがれてしまいます。そうすると、縫い目から水が入ってしまい、せっかくゴアテックスの生地を使っていても意味がなくなってしまいます。
また、高温も合わさるとより上記の状態が進みやすくなってしまうのはもちろん、色あせなどの原因にもなるので注意しましょう。
シームテープ以外にも、ゴアテックスのには両面に生地が貼られていますが、これもはがれてしまうことがあるので保管場所には注意しましょう。

高温多湿は百害あって一利なし。できるだけ避けるようにしましょう。
摩擦と圧力が与えるダメージ
登山などで着ていると、岩や木に擦れたり引っ掛けたりすることは良くありますよね。
クライムライトジャケットは、20Dと薄い生地を使っているので、そういった擦れや引っ掛けには注意が必要です。
破れたり擦れたりしないように、できるだけ気を付けて着用することをおすすめします。
劣化の兆候とその確認方法
劣化は急に始まるわけでなく、少しずつに進行していきます。
ここでは劣化の兆候について記載していきますね。
色あせと生地の痩せ
まずは何といっても色あせです。
長い間着ていれば、紫外線によって色があせてきます。色あせてきたら、ゴアテックスのフィルムを含めて劣化が進んできている兆候の1つです。
また、生地に痩せが見えてきたら、同様に劣化の兆候です。生地痩せは、ザックなどを担いでいるとショルダーベルトやウェストベルトとよく当たる場所がなりやすく、つやつやしてくるので、他の場所と比べるとわかりやすいです。

毎日着ていると気が付きにくいですが注意してみるようにしましょう。
縫い目のほつれと防水性の低下
長く着ていると、生地表面の縫い目がほつれてくることがあります。
また、雨の日に着ていて、中に水がしみてくるような防水性の低下がみられる場合も、劣化の兆候の場合があるので、注意しておきましょう。

水がしみてくる場合は、単純に表面が汚れているだけの場合もあるので、そういった場合は洗濯をしてみるもの1つの手です。
クライムライトジャケットの劣化を遅らせるケア方法
ここではクライムライトジャケットをできるだけ長く使えるよう、ケア方法について記載していきます。
正しい洗濯と乾燥の方法
なんといっても、しっかりと洗濯をして、汚れを落としておくのは大切なことです。汚れが付いていると、そこから劣化が始まることが多いからです。
ゴアテックスは意外とガンガン洗っても問題無いので、汚れたなと思ったらすぐに洗濯をしましょう。
洗濯方法は、
・ファスナーやベルクロは全て止めて、ネットに入れる
・柔軟剤や漂白剤が入っていない洗剤で選択する。
・洗剤が残らないようにすすぎは2回行う。(脱水はしない)
・すすぎが終わったら、ハンガーにかけて陰干しする
また、撥水性を回復するために、乾燥機などにかける場合は、
・温風乾燥機か、低温にしたアイロンで軽くアイロンがけをする。
・防水透湿ウエア用の撥水スプレーをかける
ことで撥水性を回復させることができます。
適切な保管方法
最適な保管方法は、直射日光の当たらない場所で、ハンガーにかけて保管します。
できれば風通しがよく涼しい場所がおすすめです。
車の中に入れっぱなしはもってのほか、できればタンスにしまいっぱなしよりも、ハンガーにかけたほうが、湿気などの影響も受けにくいのでお勧めです。

裏ワザとしては、モンベルから出ているドライストレージバッグという、湿気から保護するバッグに保管するという方法もあります。長期間保管する場合などはおすすめです。
劣化したジャケットの修理方法
ここでは劣化してしまったジャケットの修理について記載していきますね。
自宅でできる簡易修理
穴が開いた場合は、圧着する補修用のパッチがあるので、おすすめです。
また、シームテープがはがれそうな場合も、補修用シームテープが販売されているので、こちらを使うのもおすすめです。
プロによる修理サービスの利用
場合によっては、ノースフェイスのリペアセンターを利用するのもおすすめです。
インターネットからでも申し込みができるので、自分で行えない場合など、一度相談してみましょう。

使えば劣化や修理が避けられないこともあります。お気に入りのジャケットは長く使いたいもの。そんな時リペアサービスは心強いですね。
クライムライトジャケットはお手入れをすれば、長く使えるベストバイジャケット
クライムライトジャケットは、デザイン性の高さはもちろん、機能性の高さからとても使いやすく、使用頻度も高くなりがち。
そのため、どうしても使用時の劣化は避けられず、また、よく使うからと保管方法も雑になりがち。
そうするとどうしても劣化が進みやすく、寿命が短くなってしまいます。
ですが、しっかりと洗濯などのメンテナンスをし、保管時もしっかりと気を使えば、長く使うことができます。
みなさんもこの記事にあるメンテナンス方法や保管方法を参考にして、クライムライトジャケットを長く使いましょう!
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