あなたはお気に入りの登山道具はありますか?
登山を8年も続けていると、買って良かったもの、買うべきでなかったもの、ある程度分かってきます。

この記事では特に買ってよかったものを紹介します。
単なる紹介で済ませず、皆さんの道具選びに役立つポイントも解説しますので、
ぜひ最後まで御覧ください。
これを読まれている皆さんの中には私よりもずっと経験豊富な方もいらっしゃいますと思うので、こんな道具良かったよとかfacebookやtwitterでコメント頂けますと嬉しいです。
ヤマノが買ってよかったもの
- ザック:ミレー サースフェー30+5L
- 登山靴:スポルティバ TX4
- レインウェア:ファイントラック エバーブレスフォトンジャケット
- トレッキングポール:カリマー アルミポール
- アタックザック:シートゥーサミット
- 手袋:ミレー ウールグローブ
- テント:プロモンテ VL26T
- ツェルト:ヘリテイジ エマージェンシーツェルト
- ハードシェル:ホグロフス ロックスピリットジャケット
- 枕:シートゥーサミット エアロプレミアムピロー トラベラー
- カメラ:GOPRO
- マルチツール:マグネット内蔵カラビナリール GRAVITY MAGREEL 360
- ドライバッグ:オスプレー ULドライサック 20
ザック:ミレー サースフェー30+5L
登山用のリュックは登山を始めて8年の間に累計で10個以上は背負ったと思います。
そんな中で最も使用感が良かったのが「ミレーのサースフェー」でした。
最高のザックに巡り合えたため、買って良かったと強く思っています

amazonの売り上げ統計から見ても登山をしない人にも買われているノースフェイスを除けば、最も売れている登山ザックです。
このザックが何故そこまでおすすめなのかというと、様々な用途に使い易いということです。

少なくとも私はこのザックで
日帰り登山から山小屋泊、テント泊登山、雪山登山も一緒に過ごしました
さすがに雪山テント泊にはサースフェー30+5ではなく、サースフェー60+20Lが欲しいところですが、かなり多用途に使えます。

私も何度か借りて使ったけど快適だったよ

悪い点は特定の用途に特化したザックを使ったことがなければ
不満点に感じないでしょう。
初心者が買ったとしても満足できるザックです。
もっと詳しく知りたい方は以下のレビューも合わせて見てね

>>【評価レビュー】ミレー サースフェー 30+5は、初心者が選ぶべき最強の日帰りザック
▼この記事の動画版もあるので、もし良かったら流し聞きでどうぞ!▼
完全初心者向けの内容としています。
Youtubeの方では登山道具の選び方に役立つ情報をまとめていますので、
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登山靴:スポルティバ TX4

登山靴は10足ほど履いてきました
そんな中で私の登山スタイルの幅を広げてくれたのが
ローカットのスポルティバ:TX4でした

私はかつてローカット登山靴は否定派でハイカットの靴こそ至高と考えていた時期がありました。

そう考えていた理由として妻の捻挫がありました。
ひねり癖がある人にとってローカットは怪我リスクがどうしても気になるので、避けていましたのです。
ですが私自身は足首の怪我はしたことがなく、ローカット登山靴として「TX4」に挑戦してみました。
実際に使ってみるとハイカットに比べ布地が少ないので軽く、軽快に登山ができ、ハイカットの重い靴には戻りたくないと思うほどでした。
▼この記事の動画版もあるので、もし良かったら流し聞きでどうぞ!▼
完全初心者向けの内容としています。
話が長くなるので重要な部分だけお伝えすると、「TX4」は滑りにくく、軽量で扱いやすいアプローチシューズということです。
近年の装備は軽量化が進んでいますので、テント泊でも余裕で対応できます。
>>【使用感評価レビュー】スポルティバ トラバースTX4 を劔岳の岩場で検証


TXシリーズの最大のメリットは滑りにくい「メガグリップ」が使われているということです。
滑りにくい分、消耗が早くソール交換もできないとうデメリットはあります。
ですが、滑りにくさをないがしろにすると命を失いかねないので、滑りにくい靴こそ最高です。

TX4は岩場の多い劔岳でも歩きやすかったです。
やはり劔岳はハイカット使用者の方が多かったが、TX4,TX5を履いている登山者も意外に見かけます。
ローカットは砂利が多いような道はゲイターがないと砂利が入ってくる不快感はありますが、そうでなければ困ることはなかったです。

北海道の斜里だけを歩いた時は前日の雨で増水しており、ハイカットでも水没する状況だった。
川底に苔が少ないため、全く滑らなかった
アクアステルス底の沢登り用の靴でなくても、苔がない川底なら意外と歩けることが分かった
— ヤマノ@アウトドア道具オタク (@yamaloglist) July 24, 2022
ただ渡渉に集中して歩いていると頭をぶつけて痛かったw
着用していたのはスポルティバのTX4https://t.co/HwORMu3IkG pic.twitter.com/lIL1xt38a9
レインウェア:ファイントラック エバーブレスフォトンジャケット

レインウェアについても10着以上を確認してきて最も使用感が良いと感じたのは、ファイントラックのエバーブレスフォトンです。
私がこのエバーブレスフォトンジャケットを買って良かったと感じたのは、上下ともにベンチレーション(ピットジップ)があり、小雨で着るべきか迷う場面でも迷わず利用できたからです。

初めから雨の場合は靴を履いたまま脱ぎ着できないので、エバーブレスフォトンパンツは正直使いづらいです。
ですが晴れの日や小雨の時に最も利用しやすくなるウェアです。
レインウェアとしてだけでなく防寒着としても活躍できるので買って良かったと思っています

街着として使うには向かないけど、山しか使わないならおすすめだね
>>【使用感レビュー】ファイントラック:エバーブレスフォトンは、雨も晴れも初心者におすすめな快適なアウターでした
難点としてパンツは靴を履いたまま脱ぎ着できないという点があります。
私の場合は初めから降水確率が高い時は靴を履いたまま脱ぎ着できるミズノのレインパンツを使用しています。
▼この記事の動画版もあるので、もし良かったら流し聞きでどうぞ!▼
テント泊や縦走もされる方ならマルチに使えるエバーブレスフォトンパンツは便利に感じるはずです。
エバーブレスフォトンのジャケットは超おすすめですが、パンツは初心者へのおすすめ度は下がります。
日帰り登山が中心になり、雨に遭遇するケースがあまりないからです。
初心者は価格が半額で、靴を履いたまま脱ぎ着できるミズノのレインパンツの方がおすすめ。
泊り登山が増えてから買い替えても十分でしょう。
トレッキングポール:カリマー アルミポール

>>【使用感評判レビュー】登山ブログが伝えるカリマーのトレッキングポールの魅力
カリマーのトレッキングポールは特別有名なポールではありません。
多くの人がトレッキングポールといったら「ブラックダイヤモンド」や「LEKI」、「シナノ」をあげるでしょう。
ですが私がカリマーのポールをおすすめしているのは、価格が安く1万円以下でありながら、長さ調節が容易で使用感が高かったからです。

安い伸縮式ポールによくある時計回りに回して固定するタイプではなく、
ワンタッチで固定できるレバーロック式です。
簡単に長さ調節ができるのでタイムロスが少なく、長さが意図して変わってしまうことを防いでくれます。

このポールの位置付けとしては
DABADAやTOMOUNTなどのコスパモデルを使っていて不満を感じた人が、
ブラックダイヤモンドや シナノなどのハイブランドは高すぎると感じて選ぶことが多い印象だね

そうだね!カリマーのポールは最強ポールではなく、ちょうど良いポールなんだ。
もしあなたが価格関係なく最強のポールを求めているなら、ブラックダイヤモンドの折りたたみポールを勧めます。
でもそうじゃないなら価格も手ごろで使用感に優れたカリマーのポールをおすすめするよ!
アタックザック:シートゥーサミット

私が使っているのは、 SEA TO SUMMIT(シートゥーサミット) ウルトラシル デイバック
です。耐久性を捨てた軽さ重視の68g ウルトラシルデイパック20Lです。
価格はamazonで3600円~4000円くらいでしょうか。容量は20L、 重量は68g になります。
>>おすすめアタックザック! 軽量で容量が大きいものは?(ミレー・オスプレー・グレゴリーなど)
手袋:ミレー ウールグローブ

防寒用のグローブとして買って良かったのは「ミレーのウールインナーグローブ」です。
正直見た目はロゴがいっぱいあるのはダサいと感じるかもしれませんが、装着した状態でもスマホ操作ができるので、秋冬に大活躍しました。

だいたいどの商品にも「スマホ操作可能」とか書いてあるのですが、
反応のしやすさは1つとして同じものはありませんでした。
多数の手袋を比較検証して最も操作性が良かったのが「ミレーのウールインナーグローブ」だったのです。
春秋は防寒グローブとして1枚で使って、冬はこの上にオーバーグローブを重ねて使用していました。
特に冬季は素手で過ごすとあっという間に凍傷になることもあるので、必需品です。
シーズン通して常にザックに入れているくらいお気に入りです。

▼この記事の動画版もあるので、もし良かったら流し聞きでどうぞ!▼
テント:プロモンテ VL28T(VL26T)

・一般的な2人用テントよりも広く、快適性が高い
・比較的軽量である
・耐久性がやや高い
・吊り下げ式で設営が簡単
・4シーズン利用ができ、外張りもある。
プロモンテのVL26Tは初心者に最もおすすめするテントです。
初心者がテント泊を楽しめるかどうかは「設営のしやすさ」と「居心地の良さ」で決まります。
VL26Tは吊り下げ式のテントでワンタッチで簡単に設営ができます。
耐久性はスリーブ式と呼ばれるテントの方が優れていますが、初心者はそんな強風の稜線上のテント場に行く機会も少ないでしょうし、問題となることはあまりないでしょう。
それよりもテント泊の楽しさを知らずに挑戦を辞めてしまうことが一番の機会損失だと考えています。

私自身はVL26Tは風の強いテント場から-10度以下になる真冬のテント泊でも
使ってきました。本当に買って良かったテントです。
>>【使用感レビュー】プロモンテのテント:VL26Tの(メリット・デメリット)
ちなみに動画版もあります。記事を読むのがめんどくさい人は、聞き流しでどうぞ

ツェルト:ヘリテイジ エマージェンシーツェルト


ヘリテイジのエマージェンシーツェルトは、
わずか240gの簡易テントです。
この軽さのおかげで軽量なテント泊ができました。
結論から言うと買って良かったのはツェルトという新しい挑戦ができたからです。
私の場合は「ヘリテイジ」のエマージェンシーツェルトでしたが、ツェルトであれば何でも良かったのだと思います。

正直ヘリテイジのツェルトは軽い分、
狭いのと、サイドリフターが付いてないので、↓の写真ではガイラインを追加して自作してるよ
自分なりの工夫が必要になるからツェルト初心者が買うならツェルト2ロングの方がおすすめ

>>【230g】初めてのツェルト泊 ULハイクやビバーク入門
▼この記事の動画版もあるので、もし良かったら流し聞きでどうぞ!▼
完全初心者向けの内容としています。
ツェルトはテントと比べて快適とはいいがたいので人を選ぶ道具ではありますが、自由に工夫できるので、自分なりのスタイルを模索したい人には最高の相棒となります。
ぜひお試しください。
>>【徹底比較】おすすめの登山用ツェルト(非常用&ツェルト泊用)
ハードシェル:ホグロフス ロックスピリットジャケット

こちらも私が初めて購入してお気に入りとなったハードシェル。
特にホグロフスのジャケットは使用者が少なく、山小屋やテント場で知り合った登山者の方にもホグロフスの人として覚えてもらえることが多かったです。
買って良かったと思うのは、コミュニケーションのきっかけになったからです。

ホグロフスの欠点として、袖口が長く日本人の体形に合いにくいということがあげられます。
実際、Sサイズでジャケットの着丈はちょうど良いのですが、腕の長さが足りないので、やや不格好になってます。

単純に性能を考えるなら、フードに音抜き穴があるファイントラックのアクロジャケットが最高。
街着と兼用するなら高いけどアークテリクスのARジャケットや通気性の調節はしにくいけど、
ミレーのウォームティフォンジャケットの方が良いかもね
>>冬期雪山登山のおすすめハードシェル 性能比較や特徴について
▼この記事の動画版もあるので、もし良かったら流し聞きでどうぞ!▼
枕:シートゥーサミット エアロプレミアムピロー トラベラー

続いてはシートゥサミットの枕。
こちらは主に車中泊や飛行機の移動など、遠征時に活躍しました。
登山中に使うものではなく、移動時に使うものです。
遠方への遠征時は金曜夜に出発し、深夜に登山口に到着、日の出と共に出発することが多かったので、狭い車内で座席を倒さずに眠る時は重宝しました。
アイマスクと共に使うと睡眠に入りやすいので、セットで使うのがおすすめです。

非常にコンパクトで持ち歩きやすいので、旅行用のスタッフサックに常に入れています。
カメラ:GOPRO

カメラ機材は買って良かったと思う重要な道具です。
買って良かったと同時にもっと早く買うべきだったと考えています。
私の場合、登山を始めた8年前からブログで発信することを考えてきましたから、記録することが特に重要でした。
にも関わらず、機材投資を怠っていたのは後悔している点でもあります。
GOPROはその中でも特にコンパクトで購入以後、常に使ってきました。
川に落としたり岩場で落としたりしてきましたが、壊れずにいるのも凄いところです。
私の場合はGOPRO7を利用していますが、手振れ補正能力が低いので、Feiyu techのpocket2を動画撮影時に合わせて使っています。
最新のGOPRO11なら1台で動画も写真も賄えるので、ぜひお試しください。
登山ブログが伝える登山のアクションカメラの選び方(Gopro・insta360・DJI pocketなど)
マルチツール:マグネット内蔵カラビナリール GRAVITY MAGREEL 360
マグネットリールは、ミラーレス一眼を携行するときに役に立ちます。
長年首からぶらさげるスタイルでいましたが、度々転んではレンズを割ったり、本体を壊したりしていましたので、私のとって携行時のカメラの保護は課題でした。
グラビティマグリールはザックのサイドにカメラを固定することができ、撮影時には素早く取り出すことができるので、とても重宝しています。
小さい割に高いと思ってなかなか買わなかったのを後悔しているくらい良かった小物です。
ドライバッグ:オスプレー ULドライサック 20

私がドライサックを購入したのは、屋久島の宮之浦岳登山で10時間以上雨に打たれ続け、ザックカバーがあってもザックの中の着替えが濡れるという失敗をしたからです。

5月というのに寒くて震えながらバーナーで暖をとったのは、初めてでした。
雨で停滞し、避難小屋で丸1日過ごしました。
絶対の防水をするならドライサックは必需品であることを知ったのです。
それ以来常に使っている重要な道具です。
ブログ執筆道具であるPCを雨天時に運ぶときも使っています。
着替えを入れておけば枕代わりにも使えて使える場面が多いのでぜひ取り入れてみてください。
まとめ
登山を続けていると買って良かったと思える道具が増えてきます。
今回紹介したのは私が気に入っている道具のほんの一部。あなたにとっても役立つ道具が見つかれば幸いです。
当ブログでは数多くの道具をレビューしていますので、微妙だった道具は取り上げていないこともあります。
厳選された登山道具は自信をもっておすすめしていますので、ぜひ道具選びのヒントとしてご活用ください。
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