モンベルの登山用テントは、価格がリーズナブルなうえに品質も高く軽量です。
モデルによっては雪山やキャンプでも使用できるなど、とてもコストパフォーマンスが高く、初心者の方だけでなく、ベテランの方にもおすすめできるテントです。
今回はそんなモンベルの登山用テントの各モデルについて解説していきますので選ぶ際の参考にしてくださいね。
・最も軽量で、雪山にも使える登山用のステラリッジシリーズ。
・組み立てやすく、ソロ登山だけでなく、複数人でのベースキャンプ用やオートキャンプにも使えるムーンライトシリーズ。
・居住性が高くベースキャンプ用や、オートキャンプにも使えるクロノスドームシリーズ。
テント選びの総集編
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【メーカ別】
・ニーモ / ファイントラック /アライテント /ゼログラム
プロモンテ /ネイチャーハイク / ノースフェイス
【マニアックテント】
・230g~340g ツェルト泊
【選び方別】
・安さで選ぶ「一万円以下のテント」
・軽さで選ぶ「超軽量の山岳用テント」
モンベルのテントの特徴
これから紹介するモンベルのテントについて共通の特徴を記載します。
重さ
モンベルのテントの大きな特徴の一つが、重量が軽いことです。最も軽いステラリッジシリーズだと、2人用の2型でもレインフライ、張り綱、ペグを含めても1.43kgと、水の入った1.5リットルのペットボトルよりも軽くなっています。
設営のしやすさ
全てのモデルが吊り下げ式なので設営がとても簡単です。レインフライの設営も、末端をゴム製のコードと金属製のフックに引っ掛けるだけなど、設営を簡単にする工夫がなされています。
耐風性
通常吊り下げ式のテントは強風に弱いとされていますが、モンベルのテントはポールの交差部分を連結したり、ずれにくいフレーム構造などにより耐風性もとても高くなっています。
また、強風の場合には設営に苦労することが多いですが、テント四隅をペグダウンしてから設営できるなど、組み立て時から強風への配慮がなされています。
悪天候への強さ
テントが風雨などの悪天候に弱い場合、雨漏りや結露などでゆっくりと休めない場合があります。
モンベルのテントは通気性の確保や、レインフライとテント本体の隙間を広くとって結露が起きにくい構造になっています。
また、テント本体にも撥水加工がなされているので、レインフライの隙間から雨が入ってきてもテント内には水が入りにくくなっています。
冬の対応力
モンベルのテントシリーズの中で、ステラリッジシリーズはスノーフライが別売りで用意されています。
これにより、防寒性と耐風性をさらに高めて、雪山で快適にテントを使用することができます。
モンベルのテントを選ぶメリット・デメリット
モンベルのテントを選ぶメリットとデメリットについてまとめました。モンベルのテントを選ぶ際の参考にしてくださいね。
デメリット
まずはデメリットについてまとめました。
クロノスドームとムーンライト2型以降は居住性を優先させているために、登山で使用するには少し重たく、最も軽いクロノスドームの一人用でも2.2kgです。
しかし、ベースキャンプ用として居住性を優先させたり、複数人で一つのテントを使う場合などは、テントを複数持っていくよりも軽量になるので、使い方次第かもしれません。
また、モンベルのテントは使っている人が多くて、テント場でカブることが多いので、気になる方にはデメリットになるかもしれません。
ですがモンベルのテントは色を複数選べるので、色で個性を出せばあまり気にならないかもしれません。
メリット
メリットについてもまとめました。
ステラリッジテントは、収納サイズが小さくて軽いので登山にとても向いています。また、収納サイズが6.5~7ℓと小さいので、ザック内でもスペースを取りません。
居住性が高く、登山だけでなくキャンプでも快適に使うことができるムーンライトシリーズやクロノスドームシリーズは、重さは2kg弱~2.5kg前後、収納サイズは8リットル~12リットルと、十分登山に使える重さとサイズです。
またどのモデルも吊り下げ式で設営がしやすいので、疲れやストレスを感じることが少なく、強風や雨などの悪天候にも強いので、テント内で快適に過ごすことができます。
その他にモンベルの地味な利点として、テントカラーが選べる、というのもあります。
登山に向いたステラリッジシリーズはレインフライの色が4色、ムーンライトは2色、クロノスドームは3色の中から選ぶことができます。人気の色は売り切れてしまうことがあるほどです。
モンベルのテントの使用感・クチコミ
悪い口コミ
悪いクチコミをまとめましたが、ほとんど見当たりませんでした。
シェルタールームにという用途に無理かあり、メーカーには責任はないと思っています。しかし、化繊とウレタンコートの匂いでしょうか?ひどい匂いです。天日干し、水洗いなどをしてある程度匂いを落とさなければ、健康な人でも密室で夜を過ごすのは難しいでしょう。同じような用途にとお考えの方には、コットン性のものをお勧めします。
(Amazonより引用)
テント自体のつくりは、流石にブランド品だけあって安定の品質だと思います。ペグ無しで自立しますので、ベランダキャンプなどにも使えます。匂いが無臭に近ければ、星5つで文句無しです。
テントに使われている、ポリウレタンコーティングやシーリングの接着剤のにおいなどが気になる場合があるようです。においに敏感な方は確認したほうが良いかもしれません。しかし、機能面では問題がなさそうですね。
良い口コミ
良いクチコミはとても多いです。
最初に組んだときに、30分。一度ばらして、また組んでみたら20分で組めました。簡単です。晴れて風がなくて暖かければ、フライもペグもいらないので、10分で組めます。換気口とか、入り口がメッシュになっていることとか、よくできています。
(Amazonより引用)
細かいところが、作りがうまい。総じてモンベル製品はよくできていますね。
でも、値段は安い。
主にキャンツーに使用しています。収納サイズはトップケースに納まる程度。ムーンライトの名前の通り、月明かりでも設営できるシンプルな作り。テント本体、フライシート、ペグ、ポールで一式です。ポールは複数の小ポール内部をゴムで一つにまとめており、組むのがとても簡単です。前室は荷物を収容したり食事をすることができるぐらいのスペース及び高さがあります。部屋内のスペースも申し分なく、エアマットを広げた上でサイドバッグやヘルメットを置く事が可能です。通気性も良く、調整も可。入口の脇に小袋が付いていたり、上部にリングがある等痒い所に手が届く工夫がされています。個人的な使い方ですが、テントの袋に服等を詰めると良い枕になります笑
(Amazonより引用)
全体的な質が高く、購入してから2年以上破損無く使えており、非常に気に入っています。
月山志津野営場でソロキャンです 流れ星は撮れなかったものの満点の星空でした! 初めてモンベルのステラリッジテント使いましたがすごく使いやすいですね!
(Twitterより引用)
良いクチコミは、軽量、組み立てやすさ、質感の良さ、価格に関するものが多く、購入して良かったという声が多いですね。
総評
クチコミからもモンベルのテントは評価が良いようです。機能性が高くて、組み立てやすく価格もリーズナブルなので、初めてテントを購入するのにモンベルのテントを選ぶ方が多いようです。購入した方の評価も良いのでモンベルのテントを選べば問題なさそうですね。
モンベルのおすすめテント
モンベルのテントはどんな用途にも使うことができますが、モデルごとに特徴があります。以下にモデルごとの特徴をまとめました。選ぶ際の参考にしてくださいね。
ステラリッジシリーズ
ステラリッジシリーズは、軽量でコンパクトな登山向けのテントです。テント本体とレインフライが別々に販売されており、テントフライの色を4色の中から選ぶことができます。また、冬期登山用のスノーフライもあります。
ステラリッジ2
ステラリッジ2は、2人用のテントです。ソロ登山や、ソロ登山でのベースキャンプ用に向いたモデルです。
登山での軽量とコンパクトさを主に考えたモデルなので、他のモデルの1人用と2人用の中間ほどの広さで、実際に2人で使うには少し狭いかもしれません。しかし、他のテントの1人用よりも軽量でコンパクトなので、ソロ登山で少し広めのテントとして使う方や、初めてテントを購入するのに何を買えばよいのかわからない、という方におすすめです。
また、レインフライの色を4色の中から選ぶことができるので、自分好みの色を見つけることができるでしょう。
>>【コスパテント】モンベルのステラリッジ1型・2型の実力とメリット・デメリット
重さ:1.43kg、レインフライ、ポール、ペグ、張り綱込み
サイズ:長さ 210cm×幅 130cm×高さ 105cm
収納サイズ:7.2ℓ、レインフライ、ポール込み
素材:10デニール高強力ポリエステル
価格:本体 32,110円(税込)、レインフライ 14,850円(税込)
ステラリッジ1
ステラリッジ1は軽量コンパクトを追求した1人用のモデルです。
全長は210cmと他の1人用テントと変わりませんが、他の1人用モデルより幅が10cm~20cmほど狭く、90cmとだいたい畳1枚分の幅です。他のテントよりやや狭いので、荷物の多い時などは少し狭く感じるかもしれませんが、荷物をできるだけ軽く小さくしたい方に向いています。
ステラリッジ2と同じでレインフライの色を4色から選ぶことができます。
重さ:1.34kg、レインフライ、ポール、ペグ、張り綱込み
サイズ:長さ 210cm×幅 90cm×高さ 105cm
収納サイズ:6.4ℓ、レインフライ、ポール込み
素材:10デニール高強力ポリエステル
価格:本体 32,250円(税込)、レインフライ 13,750円(税込)
クラウドワークスから寄せられた口コミ
登山を始めてまもない初心者の頃に、モンベルで寝袋やトレッキングシューズなど、店員さんにすすめられるまま初心者セットとして一式購入した。今思えばテントはキャンプなどで長く使うものなので、もう少し吟味してからでもよかったかもしれない。しかし、ステラリッジは女性1人でも簡単に組み立てられて、とにかく軽量なので、とりあえず初めの1つとして欲しい方や、とにかく荷物を軽くしたい人には向いていると思います。
(karrie0216さん)
ムーンライトシリーズ
モンベルのテントの中でも歴史があり、組み立てやすさと居住性を重視したシリーズです。
ムーンライト2
ムーンライト2は、他の2人用テントと比べてとても広く、2人での使用や、ベースキャンプに向いたモデルです。
重さが2.5kgで収納サイズが12.1ℓと登山用としては少し重くて大きいですが、全長220cm、幅150cmと広く、高さも110cmと他のテントよりも5cmほど高くなっているので、居住性がとても高いです。2人やベースキャンプで使ったり、オートキャンプでも使いたい方に向いています。
レインフライの色をベージュとグリーンの2色から選ぶことができます。
重さ:2.46kgm、レインフライ、ポール、ペグ、張り綱込み
サイズ:長さ 220cm×幅 150cm×高さ 110cm
収納サイズ:12.1ℓ
素材:20dポリエステルリップストップ
価格:41,580円(税込)レインフライ込み
(廃版)ムーンライト3
ムーンライト3は、広い室内と70デニールという丈夫な生地を使っていることで、探している方も多いと思いますが、現在は販売が終了していて入手することができません。
そんな方にはモンベルのクロノスドーム2がおすすめです。広さこそ若干ムーンライト3に劣りますが、68デニールの生地を使い、ムーンライト3よりも軽量で収納がコンパクトになります。
以下にクロノスドームについてまとめたので参考にしてください。
クロノスドームシリーズ
クロノスドームシリーズは、居住性、重さ、組み立てやすさ、価格と全てにおいてバランスが取れたモデルです。
クロノスドーム2は、重さ2.44kgで全長230cmで幅130cmと一人で使うには十分な広さで、2人で使うこともできます。そしてムーンライト2よりも軽くて収納サイズも小さくなっています。クロノスドーム1は、重さ2.2kg、全長220cmで幅100cmとなっています。また、どちらもテント本体に68デールという丈夫な生地を使っています。価格もリーズナブルなので、登山での使用頻度が少ない方や、居住性を重視している方におすすめのモデルです。
色はオレンジ、ブルー、グリーンと3色あります。価格もクロノスドーム2が28,380円(税込)ととてもリーズナブルです。
重さ:クロノスドーム1が2.2kg、クロノスドーム2は2.44kg
サイズ:クロノスドーム1が長さ 230cm×幅 130cm×高さ 105cm、クロノスドーム2は長さ 220cm×幅 100cm×高さ 105cm
収納サイズ:クロノスドーム1が8ℓ、クロノスドーム2は8.3ℓ
素材:68デニールポリエステルリップストップ
価格:クロノスドーム1 25,080円(税込)、クロノスドーム2 28,380円(税込)
まとめ
モンベルの登山用のテントは目的別に、登山重視の軽量で雪山まで使えるステラリッジシリーズ、設営が簡単で居住性の高いムーンライトシリーズ、居住性が高くリーズナブルなクロノスドームシリーズと、機能に応じて様々なシリーズがあります。
価格もリーズナブルで色も選べるなど、登山スタイルに合ったモデルを見つけられるでしょう。
自分に合ったモンベルのテントをみつけて、テント泊を楽しみたいですね!
テント選びの総集編
他の切り口で探したい方はこちらもチェック
【メーカ別】
・ニーモ / ファイントラック /アライテント /ゼログラム
プロモンテ /ネイチャーハイク / ノースフェイス
【マニアックテント】
・230g~340g ツェルト泊
【選び方別】
・安さで選ぶ「一万円以下のテント」
・軽さで選ぶ「1kg以下のテント」
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