アイゼンというと、一番人気はグリベル、次点でブラックダイヤモンド・モンベルと続きます。
ペツルのアイゼンは人気度で言えばそこまでではありませんが、実力が低いわけではありません。

ペツルのアイゼンにはこんなメリットがあるよ
・爪が鋭く、上級者向けの雪山でも踏ん張りが効く
・パーツ交換がしやすく、メンテナンスしやすい
・他メーカーと比べて軽い!

この記事を読むとこんなことがわかる
・ペツルのアイゼンの特徴と
どんな人におすすめか
・選ぶならどのモデルがおすすめか


ちなみにどれがいいかと聞かれたら、間違いなく「ペツル バサックLLU」
特に人気なので、店舗でもこのモデルだけ置いているという場合も見かけます。
画像 | 商品名 | 装着タイプ |
---|---|---|
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サルケンLLU | セミワンタッチ |
|
バサックFL | ストラップ |
|
バサックLLU | セミワンタッチ |
|
イルビスFL | ストラップ |
|
イルビスLLU | セミワンタッチ |
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レオパードFL | ストラップ |
|
レオパードLLF | セミワンタッチ |
ペツルのアイゼンを選ぶメリット・デメリット
そんな「ペツルのアイゼン」ですが、改めてメリットとデメリットを見ていきましょう。
・付属パーツなど自分でメンテする前提の部分があるので、初心者向けとはいいがたい
・クライミングモデルは入手難易度が高く、割高なことが多い。

初心者やクライミング用が欲しい方は、
グリベルやブラックダイヤモンドの方がおすすめ
上級者はセミワンタッチとワンタッチの装着タイプが切り替えできるのはメリットにもなります。

ペツルのアイゼンを一言でいうと、上級者向けのマニアックなアイゼンだね。
・爪が鋭く、上級者向けの雪山でも踏ん張りが効く
・メンテナンスがしやすいので、1つでセミワンタッチとワンタッチを使い分けできる。
※出荷時にセミワンタッチとストラップの2択になるので、自身で交換が必要。
(他メーカーはワンタッチも入れて3種類)
ペツルのアイゼンの使用感・クチコミ
全般的なクチコミをまとめてみました。
・ワンタッチアイゼンに切り替える方法が良くわからない
・情報が少なく、自分の靴に合うか分かりにくい
・紐の素材がやや滑りやすく、確実に止めないと緩んでくる
・アンチスノープレートにすぐ雪がつき、団子になりやすい
・制動性が高く全く滑らないので、緩い雪道の下山時などわざと滑らせて使いたい時は取り回しが難しい
・緩傾斜や平坦な道ではややオーバースペック

ペツルのアイゼンは知名度としては他メーカーのアイゼンほどではないので、
情報が少ないことが一番のネックです。
・爪が鋭く、固いアイスバーンでも刺さりやすい
・セミワンタッチからワンタッチに切り替えるのは意外と簡単だった
・高い信頼性を持つが軽量でかさ張らない

特に人気の高いバサックはセットで840g、グリベルやブラックダイヤモンドは1000gを超えるので、軽量なアイゼンと言えるね。
軽い分耐久性は低いので、メンテナンスには気を配ろう。
・バサック LLUを使っていますが、石井スポーツオリジナルのレザー靴とも相性が非常に良かった
・スポルティバのガッシャブルム2と使っていますが、相性バッチリです。

靴との相性は同じモデルでも人によって感じ方が違います。
目安程度に考えておいた方が良いでしょう。
総評
ペツルのアイゼンは、高性能・低耐久・超軽量です。
ハイスペックさを活かせないので、初めての12本アイゼンを選ぶ方には軽さ重視の方以外にはおすすめできません。
また、軽さ重視の場合は、「軽量=頑丈さは少し落ちる」ことは認識しておきましょう。
例えば今日の雪質だと、岩と雪のミックスだから、ペツルのアイゼンより、グリベルのアイゼン持っていこうとか、判断が必要な場面があります。
頑丈さが落ちると言ってもそこまで大きくはありませんが、この説明で少しでも不安を感じるなら、グリベルのクロモリ製のしっかりしたアイゼンを選ぶ方があとあと、良かったと感じるでしょう。
ペツルは買い替えでより高いレベルを目指す上級者におすすめです。

とはいえアイゼンは靴との相性が一番だから、
靴に合うアイゼンがペツルしかないなら、選んでも後悔しないでしょう。
ペツルのアイゼンの種類

ペツルのアイゼンには、ダート(縦爪)、リンクス(縦爪)、サルケン(縦爪)、バサック(平爪)などの種類があります。
アイゼンの種類は、用途や山によって選ぶことが基本であり、登山靴との相性も重要なポイントです。また、軽アイゼンやチェーンスパイクから本格的な12本アイゼンまで様々な種類があります。

人気No1はバサック。迷ったらバサックがおすすめです。
ペツルのアイゼンの固定方法
ペツルのアイゼンの固定方法は2種類の表記があります。
ストラップタイプ(フレックスロック(FL))
FLまたはフレックスロックと記載されているものは、ストラップタイプです。
靴のコバ(前後のくぼみ)の有無にかかわらず、装着することができます。

後ろについているアルファベットが
ストラップの種類を示しているんですね。
ワンタッチタイプ(レバーロックユニバーサル(LLU))
LLUとかレバーロックユニバーサルと記載されているものは、セミワンタッチです。
オプションのワンタッチ用のアタッチメントに付け替えることでワンタッチアイゼンにすることもできます。
【雪山登山用】ペツルのおすすめ10本アイゼン
画像 | 商品名 | 装着タイプ |
---|---|---|
|
サルケンLLU | セミワンタッチ |
|
バサックFL | ストラップ |
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バサックLLU | セミワンタッチ |
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イルビスFL | ストラップ |
|
イルビスLLU | セミワンタッチ |
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レオパードFL | ストラップ |
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レオパードLLF | セミワンタッチ |
【ストラップタイプ】ペツル レオパードFL
重さ:360g
爪数:10本
装着タイプ:セミワンタッチ

靴サイズが小さいことを理由に10本爪を選ぶ方は、
ブラックダイヤモンドかペツルのアイゼンの2択です。
爪が鋭利で高所にも対応しやすいので、ペツルのアイゼンはおすすめできます。
【セミワンタッチタイプ】ペツル レオパードLLF
【セミワンタッチ/ワンタッチタイプ】ペツル イルビスハイブリット

イルビスハイブリッドは楽天に出品はあるものの、
価格が高騰しているので、おすすめしません。
【雪山縦走登山用】ペツルのおすすめ12本アイゼン
ペツルのアイゼンは上級者に嬉しい特徴として爪の鋭さが上げられます。
- セミワンタッチはバサック一択
- 他メーカーと比べて爪が鋭い

爪が鋭いということは高所登山に強いということ。
持ち運びで怪我しないようにケースに必ず入れよう

実際に2000m以上の厳冬期に行くと、
刃がささらないこともあるからこれは嬉しいね。
【ストラップタイプ】ペツル バサック(FL)
【セミワンタッチタイプ】ペツル バサック(LLU)

ぼくの周りではスポルティバのG2(ガッシャブルム)と合わせている人もいますので、
やっぱり道具にこだわる人が選んでいる印象ですね。
※G2は標高8000mでも登れる最強雪山登山靴
【ストラップタイプ】ペツル サルケンLLU
サルケンは現状は楽天にしか出品がなく、料金もバサックよりも高めなので、特別おすすめしていません。
靴との相性やこだわりがある人以外はバサックを選んだ方が良いでしょう。
【セミワンタッチタイプ】ペツル イルビス(LLU)
イルビスは10本爪タイプのアイゼンです。
12本爪ではサイズが大きくて合わない足サイズが小さい人におすすめです。
爪が少ない分、12本爪のバサックやサルケンよりも軽く、730g(FIL)、765g(FIL FlEX)となっているのが嬉しい点です。
足サイズが大きいなら爪が多い方が高所に強いので、バサックの方がおすすめです。
足サイズが小さいなら合わない12本爪は避け、イルビスを選びましょう。
【アイスクライミング用】ペツルのおすすめアイゼン
特徴
- アイスクライミング用のアイゼンは流通が極端に少ない
【ストラップタイプ】ペツル ダート

ペツルのダートはプレミア価格なので、おすすめしません。
アマゾンで5万超え…
買うなら楽天なら3万円代で見つかります。
【セミワンタッチタイプ】ペツル リンクス (LLU)

リンクスもちょっと高いですね。
クライミング用のアイゼンを探すなら、ペツルにこだわらず、
ブラックダイヤモンドやグリベルを見た方が良さそうですね
合わせて選びたいペツルのアイゼンケース
ペツルのアイゼンは爪の鋭さが特徴なので、携帯時には必ず専用ケースを使うようにしましょう。
ペツルのアイゼンのまとめ
本日ご紹介した「ペツルのアイゼン」
雪山登山に挑戦される方はぜひチェックしてみてください。
その他メーカーのアイゼンも合わせてみたい方は以下をご覧ください。
深い雪を歩くなら、ワカンやスノーシューも合わせて持っておきましょう。
>>雪山登山のふかふか雪への対策は、スノーシュー?それともワカン?
アイゼン全般が見たい方は以下になります。
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