登山にラジオ。登山をしていると時々見かけますね。
ラジオ自体、最近の若い方にはなかなか馴染みがないかもしれませんが、登山では今もまだ活躍できる場がたくさんあります。
ラジオを登山に取り入れるメリット、日常のどんな時に役に立つのかを見ていきましょう。

登山はもちろん、地震や停電、
さまざまな場面で役立つよ
南海トラフ地震のリスク高で注目度が上がっています
登山ラジオの比較表
| 比較軸 | パナソニック RF-P155-S | OHM RAD-P212S-S | OHM RAD-P300S-S | ソニー ICF-P37 |
| 判断 | 迷ったらこれ | 防災向き | 軽量向き | 販売終了に注意 |
| 比較ポイント | 操作性と家庭での使いやすさ | 長めの電池持ちと備蓄性 | 軽さと携帯性 | 聞き取りやすさ |
| 重さ | 約113g 電池含まず | 約71g 電池含まず | 約62g 電池含まず | 約210g 電池含む |
| 電池 | 乾電池式 | 単4乾電池2本 | 単4乾電池2本 | 単3乾電池2本 |
| ワイドFM | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 |
| 向いている人 | 山でも家でも使いたい人 | 停電対策を兼ねたい人 | 荷物を軽くしたい人 | 大きめスピーカーで聞きたい人 |
| 注意点 | 単3電池式で電池込み約162g 3候補で最も重い | ダイヤル選局が行き過ぎやすい 音はモノラルで細め | スピーカー使用時の電池持ちが AM約50時間と短い | 公式で生産完了 |
| 詳細 | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
ラジオって必要なの?
ラジオを登山に用いるメリットの1つとして【クマよけ】があります。
熊とは本来臆病な動物で、人間の気配を感じると近寄ってきません。
ですからこちらから積極的に「ここに人間がいますよ」と知らせることで遭遇の機会を減らすことができます。そのための熊鈴です。
しかし、長時間の登山になると熊鈴の音が耳障りになってきてしまい、リュックにしまいたくなることがあります。
その点ラジオなら常に聞こえてくる音が違いますし、音楽やDJの軽妙なトークで疲れた体が少しだけ癒されることもあります。
最新の天候や情報収集が得られる
登山をしていてどうも雲行きがあやしいと感じたとき、電波がないと最新の天気情報が得られません。
これは時に大きなリスクになります。
そんな時にラジオであれば頻繁に(1時間おき、放送局によっては30分おきに)天気予報を放送しているので、車載テレビよりも高確率で天気予報をキャッチできます。
正確なラジオの気象通報(地上天気図)は、NHK第二放送で放送しています。
地域によって周波数が異なるので、事前に調べておきたいです。
9時10分(当日6時の天気図)
16時00分(当日12時の天気図)
22時00分(当日18時の天気図)
登山だけでなく、防災時にも役立つ
地震や大雨に大雪、最近頻発する自然災害。いとも簡単に停電になってしまいます。
停電になると当然テレビは見られませんので、情報源はスマホか充電してあるノートパソコンを使ったインターネットになります。
しかし、停電が長引くと充電がなくなるのはもちろん“基地局が使えなくなります”つまり電波が届かず充電の有る無し関係なく使えなくなります。
その点ラジオは電池で動くのが多数なので、余程のことがないかぎり動作します。
とくにAMラジオは地方局の番組が多く、地元の情報が得やすいメリットがあります。
ラジオはワイドFMが対応しているモデルがおすすめ
最近耳にするワイドFM。いったい何でしょうか?少し調べてみました。
AMラジオは放送局から直接電波を飛ばすのに対して、FMラジオは補完局という言わば中継点を経由します。
AMの電波は地表近くを通り、建造物の影響を受けやすいのに対しFMは補完局をビルの上や山の上に設置できるため建物などの障害物の影響を受けにくいのです。
よって山の中やビルの間でも受信感度が良くなります。
その特性を利用してAMのチャンネルをFM帯でも聞けるように周波数帯を“広げた”のが“ワイド”FMです
登山におすすめの軽量ラジオ
かつては、クマよけや気晴らしに山に持って行ったは良いけど、まるで電波が拾えずに後悔することになったことも多かったようです。
今はワイドFMなら綺麗に聴こえるので、これからの山行にぜひおススメしたいです。
| 比較軸 | パナソニック RF-P155-S | OHM RAD-P212S-S | OHM RAD-P300S-S | ソニー ICF-P37 |
| 判断 | 迷ったらこれ | 防災向き | 軽量向き | 販売終了に注意 |
| 比較ポイント | 操作性と家庭での使いやすさ | 長めの電池持ちと備蓄性 | 軽さと携帯性 | 聞き取りやすさ |
| 重さ | 約113g 電池含まず | 約71g 電池含まず | 約62g 電池含まず | 約210g 電池含む |
| 電池 | 乾電池式 | 単4乾電池2本 | 単4乾電池2本 | 単3乾電池2本 |
| ワイドFM | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 |
| 向いている人 | 山でも家でも使いたい人 | 停電対策を兼ねたい人 | 荷物を軽くしたい人 | 大きめスピーカーで聞きたい人 |
| 注意点 | 単3電池式で電池込み約162g 3候補で最も重い | ダイヤル選局が行き過ぎやすい 音はモノラルで細め | スピーカー使用時の電池持ちが AM約50時間と短い | 公式で生産完了 |
| 詳細 | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
パナソニック RF-P155-S
迷った人は、パナソニック RF-P155-Sを選んでください。
軽さだけで見ると最軽量ではありませんが、操作のわかりやすさ、家庭での防災用途、山での扱いやすさのバランスが取りやすい候補です。
重さ: 約113g(乾電池含まず)、電池込み約162g
受信: AM / FM(ワイドFM対応)
電池持ち: スピーカー使用FM約71時間(単3形2本)
向いている人: 登山用と防災用を兼ねたい人
弱点は重さで、単3形電池2本を入れると約162gになり、この記事の3候補では最も重くなります。
イヤホン出力もモノラルなので、FMをステレオの音楽用途で聴きたい人には非対応です。
OHMの2機種との価格差と重さは、5.7cm径の大きめスピーカーと聞き取りやすさに使われている分です。音の確認しやすさを求めない人には過剰と言えます。
初めて登山用ラジオを買うなら、極端な軽量モデルよりも、家族が見ても使い方がわかるモデルのほうが失敗しにくいです。
OHM RAD-P212S-S
防災備蓄を兼ねて安くそろえるなら、OHM RAD-P212S-Sを選んでください。
軽くて電池持ちが長く、スピーカー使用でもAM受信約120時間と、入れっぱなしの非常用に置きやすいモデルです。
重さ: 約71g、乾電池含まず(単4形2本)
受信: AM / FM(ワイドFM対応)
電池持ち: スピーカー使用AM約120時間
向いている人: 登山用より防災備蓄を優先する人
安さの分、削られているのは選局と音です。
選局はアナログダイヤル式で、少し回すだけで目的の局を通り過ぎて合わせにくいという口コミが目立ちます。デジタルの一発選局やメモリー機能には非対応です。
スピーカーもモノラルで、パナソニックの5.7cm径のような余裕はなく、音は物足りなく感じる場面があります。
それでも、枕元や非常用袋に入れて災害時に情報を取る使い方なら、電池持ちの長さのほうが効きます。
山で毎回使う道具というより、ザックや非常用袋に入れておく小型ラジオとして考えると選びやすいです。
OHM RAD-P300S-S
荷物の重さを少しでも減らしたい人は、OHM RAD-P300S-Sを選んでください。
乾電池を除いた本体重量が軽く、日帰り低山や非常用の予備装備に入れやすいモデルです。
重さ: 約62g、乾電池含まず(単4形2本)
受信: AM / FM(ワイドFM対応・メモリー40局)
電池持ち: スピーカー使用AM約50時間
向いている人: 軽さを優先したい人
軽さの代償になっている弱点は電池持ちです。
DSP式のためスピーカー使用時はAM受信約50時間と、同じOHMのRAD-P212S-S(約120時間)の半分以下に削られています。
デジタル一発選局とメモリー40局は山行前の局合わせには便利ですが、長期間入れっぱなしにする防災備蓄を最優先する人には向いていません。
山で使うなら予備の単4電池をセットで持ってください。
小型の道具はザック内で見失いやすいので、スタッフバッグや防災ポーチの中に定位置を作ってください。
登山ラジオでソニーを検討している人へ
登山用ラジオでソニーを最初に思い浮かべる人は多いと思います。私も以前はソニーのハンディラジオを中心に探していました。
ソニー公式サイト(sony.jp)のラジオ製品ページを確認したところ、軽量なハンディタイプのソニー製ラジオは、2026年7月時点でほとんどが生産完了になっていました。

以前この記事で紹介していたソニーのモデルも、確認した時点ではすべて生産完了か販売終了になっていました。
ソニー ICF-P37
ソニー ICF-P37は、音の聞き取りやすさや電池持ちを重視する人には魅力があります。
ソニー公式の製品ページでも生産完了と表示されているため、新品での入手は難しいモデルです。
在庫流通や中古で選ぶ場合は、保証、付属品、電池ボックスの状態を確認してください。
重さ: 約210g、電池含む
受信: AM / ワイドFM
向いている人: 軽さより聞き取りやすさを優先する人
ソニー ICF-51/W
ICF-51/Wは、総合力の高さを理由に以前の記事で紹介していたモデルです。単4乾電池2本で動き、電池を含めた重さは約113gでした。
こちらもソニー公式の製品ページで生産完了と表示されており、現在は新品での入手が難しくなっています。
ソニー SRF-T355K
SRF-T355Kは充電式で、単4電池2本でも動く約88gのモデルでした。プリセットボタンが10個あり、選局に迷いにくい作りです。
こちらもソニーストアでの取り扱いが終了しています。
SRF-R356も同じ充電式シリーズで約80gと軽量ですが、ソニーストアでは販売終了の扱いです。
登山用として今から買うなら、生産完了・販売終了のモデルを探し回るより、現行で入手しやすいパナソニックやOHMの候補を先に見たほうが時間を無駄にしません。
登山ラジオの選び方
重さは電池込みで見る
登山用の重さは、本体だけでなく乾電池込みで見てください。
本体が軽くても、予備電池やケースを足すと意外に差が縮まります。
例えば本体約62gのRAD-P300S-Sも、単4形2本と予備電池を足すと100gを超えます。
数十グラムの差で選ぶより、電池方式と操作のしやすさで選ぶほうが、山でも家でも後悔が少ないです。
乾電池式を優先する
登山と防災を兼ねるなら、乾電池式が扱いやすいです。
充電式は便利ですが、停電時や長期保管では充電残量の管理が必要になります。
防水は過信しない
小型ラジオは、防水仕様ではないモデルも多いです。
雨の日の登山では、防水スタッフバッグやジップ袋に入れて、濡らさない前提で持ってください。
登山ラジオのデメリットと向かない人
登山ラジオは、すべての人に必要な道具ではありません。
スマホ圏内の短いハイキングだけなら、荷物を増やすデメリットのほうが大きくなります。
静かな山歩きを好む人が多いコースでは、スピーカーで鳴らし続ける使い方も向きません。
周囲に人がいる場所ではイヤホンを使うか、音量を必要最小限にしてください。
FAQ
登山でラジオは本当に必要ですか
日帰り低山でスマホ圏内が続くコースなら、必須ではありません。
ただし、圏外区間がある山、単独行、停電対策を兼ねたい人には持つ価値があります。
ラジオは熊よけになりますか
人の存在を知らせる補助にはなります。
ただし、風、沢音、地形で音が届かないことがあるため、熊鈴や声かけと組み合わせてください。
スマホのラジオアプリで代用できますか
街中や通信圏内なら代用できます。
山中の圏外や停電時の備えまで考えるなら、通信を使わない乾電池式ラジオのほうが安心です。
まとめ
登山ラジオで迷ったら、パナソニック RF-P155-Sを選んでください。
防災備蓄を兼ねるならOHM RAD-P212S-S、軽さを優先するならOHM RAD-P300S-Sが候補です。
ソニーの販売終了モデルは魅力がありますが、今から探すなら保証や状態確認の手間まで含めて判断してください。
購入したら、自宅の非常用持ち出し袋の中身と電池の種類をそろえておくと、備蓄の管理が楽になります。

自然の前では臆病であれ、という意味でも情報源はひとつに絞らないほうがいいです。
オーム(OHM) 電機:AudioComm AM/FMポケットラジオ RAD-P212S-S 03-0976
とにかく安く災害用に備えたいなら最も人気なモデルです。
ただし日常的な利用にはあんまり向いていなくて、チューニングは細かいズレも許されずストレスがかかります。
音質もそんなに良くないので安さ重視の方のみおすすめです。

災害がなければ使用することがないと断言できる人はこちらでも十分
また、軽さは最軽量クラスなので軽さにこだわる人にも向いてるよ
重さ(g):71(乾電池含まず)g
受信感度は低めなので、登山にガッツリ使うのはおすすめしません
ソニー:ハンディーポータブルラジオ ICF-P37
ソニーは、ラジオは最も人気なブランドです。
魅力は安さではなく高品質なので、音質やチューニングのしやすさなど、使用感にこだわる人におすすめです。

その分ポータブルラジオとしては重い部類なので、
どうしても気になる人はよりハイスペックな「ICF-51/W」を選ぼう
重さ(g):210g
ソニー:FM/AMハンディーポータブルラジオ ホワイト ICF-51/W
ソニーの「ICF-51/W」はハイスペックを求める人に人気なモデルです。
価格が高いのに性能が良すぎるので、かなり人気を集めています。

10年以上使っている人もいるほとの高耐久。
海外でも使えるので世界中で使われているラジオと言えるかもしれない

性能が高いほど重いものが多いのに、
この軽さは凄いよね
重さ(g):113g
パナソニック:FM/AM 2バンドレシーバー バッテリー式 (シルバー) RF-P155-S
パナソニックのラジオ「RF-P155-S」は価格が比較的安いのに性能が高いことから、安さも性能もバランスが欲しいと考えている人に特に人気なモデルです。
他のラジオの倍くらい売れている超人気モデルなので、迷ったら選んで良いラジオです。
重さ(g):189g
|
奥行き × 幅 × 高さ |
重さ |
おすすめポイント |
|
|
ソニー SRF-T355K B |
17 x 56 x 107 |
88g |
3モデルの内重さ機能のバランスが良い |
|
ソニー SRF-R356 |
19 x 58 x 94 |
80g |
軽量、巻き取り式イヤホンでコンパクト |
|
ソニー XDR-64TV |
17×56×107 |
94g |
ワンセグ音声受信可能で普段使いにも良い |
ソニー PLLシンセサイザーラジオ SRF-T355K : FM/AM/ワイドFM対応
奥行き × 幅 × 高さ17 x 56 x 107 mm
重さ:88グラム
発送時にワイドFM局を10個のボタンに登録されているので、操作に迷うことはありません。
見やすい液晶で周波数と局名が表示されます。
充電式ですが単4電池2本でも動作します。山行のときには予備の電池も携行しましょう。
ソニー PLLシンセサイザーラジオ FM/AM/ワイドFM対応 SRF-R356
奥行き × 幅 × 高19 x 58 x 94 mm
重さ:80グラム
上記の商品よりもさらに小さい名刺サイズで、胸ポケットにすっぽり入ります。
本体に巻き取り式のモノラルイヤホンが内蔵されていて、スッキリした見た目です。
充電式ではありますが、電池使用時(単4×1本)の重さが80gととても軽量で、登山の負担になりません。
登録ボタンは7つ、周波数、受信局名が表示される液晶付きです。
ソニー ポケットラジオ XDR-64TV : ポケッタブルサイズ
奥行×幅×高さ16.9×55.6×106.8
約94g
AM、FM、ワイドFMに加えワンセグテレビの音声も受信できる、死角のないオールラウンドプレーヤーです
こちらも単4電池2本使用で約94gととても軽量です。
(プリセットボタンは10個、液晶表示内容は共通)
まとめ
登山においてラジオは重要な役割を果たします。

天気予報をタイムリーに把握することは、ルート選びや活動計画にも
影響するからだよ
また、熊などの野生動物への対策として音を発することは、登山者が身を守るための一つの手段です。
今回ご紹介したラジオは、それぞれの特徴を持ちながら、山での利用に適した性能を備えています。
携帯性やバッテリー持続時間、音質など、どの視点を重視するかによって選択も変わるため、自分のニーズに合ったものを選ぶことが肝要です。
ラジオは、登山体験をより安心で豊かにするとともに、自然への理解を深めるきっかけになることでしょう。

ラジオは防災の観点でも必要だから、普段は非常用持ち出し袋に入れてるよ











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