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ロッククライミング・沢登り ハーケンの選び方と使い方

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私は低山で道迷いをしたり、雨のツェルト泊で寝袋が水没して凍えたり、濃霧の暗闇をさまよったり、危ない思いもしてきました。これは私の知識が足りず、愚かだったからです。

素人で失敗を重ねたからこそ、優秀な登山ガイドやプロ登山家に語れない体験を経て、皆さんには装備の失敗も危険な登山もしないで欲しいと強く思います。だからこそこのブログを作りました。

登山は後から始めた方が安全に楽しめるレジャーです。リアルな失敗談を読み、反面教師として活用してくださいね。

ハーケンて何に使うの?

ハーケンとはクライミングや沢登りなどで使うクサビのような道具です。

登攀中にハーケンを岩の割れ目に打っていきますが、そのハーケンにスリングやクイックドロー(ヌンチャク)をかけていきます。

現在のクライミングでは大抵の場合、ボルトが予め打ってありますが、ハーケンはボルトがないところ、つまり整備されていないルートを登る時に使います。

ハーケンは上級ルートで必要となってくるギアですが、打てるようになると山の世界も一層広がるでしょう。

ハーケンの種類

まず、素材で2つに別れます。

軟鉄とクロモリです。

軟鉄はその名の通り、比較的曲がりやすく、岩の割れ目の形状に合わせて入っていきます。

クロモリは逆に曲がりにくい素材で、打ち込む割れ目を選ぶ必要はありますが、回収して何度でも使うことができます。

また、それぞれの素材でクサビに対して穴が縦に付いているものと横についているものがあります。

これは割れ目が縦に走っているか、横に走っているかで使い分けます。

その他厚めのものや先端から見るとくの字になっているものなどがあります。

ハーケンの使い方

まず割れ目の選定をします。

岩が脆いところや割れ目が広がっていくような走り方をしているところは適切ではありません。

岩質がしっかりしているところや割れ目が均一に走っているところなどを選びましょう。

ただし、割れ目の選定は経験が必要なので最初は熟練者に教わりましょう。

打ち込むところが決まれば、適した大きさのハーケンを軽く差し込みます。

割れ目の厚さより大きいものを使いましょう。

最初は軽く、ある程度刺さったところで力強くハンマーで打ち込んでいきます。

ハーケンの穴の部分(アゴ)が岩に当たるまで深く打ち込みます。

最後にスリングなどを付け、荷重をかけてみてしっかり刺さっているようなら大丈夫です。

ハーケンの選び方とおすすめモデル

ルートの下調べをして、どういうハーケンが必要なのか予め知っておくことは大切です。

しかし、岩場の状況はその時々によって変わることもあります。

そのため、ある程度いろいろな種類のハーケンを持っておいたほうが安心です。

長さや厚さが違うものをそれぞれ1、2個持っていればいいでしょう。

あまり持ち過ぎても重くなりますので気をつけましょう。

おすすめモデル

ナチュラルスピリット KS型ハーケン兼用型


信頼度の高いナチュラルスピリットのハーケンです。

縦、横、どちらの割れ目にも使えるタイプで、軟鉄でできています。

長さ、厚さなどちょうど良く、凡庸性があります。

ナチュラルスピリット クロモリハーケンBS


ナチュラルスピリットのクロモリハーケンです。

こちらも縦横兼用型で、長さもちょうどよく設定されています。

ナチュラルスピリット クロモリハーケンVS・ハーケンVL


くの字になっているハーケンで、広い割れ目に打ち込むタイプです。

こちらは長さが2種類あるので、両方持っておいてもいいかもしれません。

モチヅキ クロモリハーケンVS プロテクション 03318

ハーケンの回収方法

まず、ハーケンが外れた時に飛んでいって失くしてしまわないように、自分とハーケンをスリングなどでつなぎます。

そして、ハンマーでハーケンを様々な角度から叩いていき、ハーケンの位置を少しづつずらしながら、岩の割れ目から出していきます。

場合によってはスリングを付けて引っ張ったりします。

ハーケンが急に外れることがありますので、失くしたり、顔に飛んできて怪我をしないようにしましょう。

合わせて持って行きたいクライミング用のハンマー

ハンマーは沢登り、クライミング、両方で使えるものがいいでしょう。

重量も重くなりがちなので、できるだけコンパクトで軽量なものがいいと思います。

ミゾー ロカ

軽量で、長さも丁度いいハンマーです。

頭に穴がないタイプもありますが、ある方がハーネスに付けておくなど、何かと便利です。

ブレードも付いていて、沢登りには非常にオススメなハンマーです。

沢登り装備の見直しは以下もご覧ください。

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