モンベルは、登山をするなら知らない人がいない、とても有名なメーカーですよね。
また、ウェアからザック、テントなど登山にかかわる用品すべてをラインナップしています。
今回は、そんなモンベルのラインナップ中から、レインウェアについて記載していきます。
一見するとモンベルのレインウェアは、種類も多くわかりにくいですが、この記事ではそのあたりもわかりやすく解説していくので、選ぶ時の参考にしてくださいね。

モンベルのレインウェアは、大きく分けて3種類。
ゴアテックスを使ったモデルと、モンベル独自のスーパードライテックとドライテックを使ったモデルです。
読み飛ばしガイド
読者目線で比較したいというレインウェアを網羅すること。
商品名 | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
耐水圧 (染みにくさ) | 20,000mm以上 | 20,000mm以上 | 20,000mm以上 | 20,000mm以上 | 20,000mm以上 | 20,000mm以上 | 20,000mm以上 | 20,000mm以上 | 50,000mm以上 | 20,000mm以上 | 20,000mm以上 |
透湿性 (蒸れにくさ) | 20,000g/m2・24hrs | 20,000g/m2・24hrs | 20,000g/m2・24hrs | 40,000g/m2・24hrs | 50,000g/m2・24hrs | 50,000g/m2・24hrs | 8,000g/m2・24hrs | 15,000g/m2・24hrs | 25,000g/m2・24hrs | 35,000g/m2・24hrs | 44,000g/m2・24hrs |
重さ | 247g | 301g | 185g | 254g | 186g | 143g | 252g | 325g | 300g | 254g | 194g |
ベンチレーション | 有り 脇 | 無し | 有り 脇 | 無し | 無し | 無し | 無し | 無し | 無し | 無し | 有り |
ストレッチ性 (動き易さ) | 無し | 無し | 無し | 無し | 無し | 無し | 無し | 無し | 無し | 無し | 無し |
素材 | ゴアテックス ファブリクス 3レイヤー | ゴアテックス ファブリクス 3レイヤー | ゴアテックス ファブリクス 3レイヤー | スーパードライテック 3レイヤー | スーパードライテック 3レイヤー | スーパードライテック 3レイヤー | ドライテック 2レイヤー | ドライテック 3レイヤー | ゴアテックス ファブリクス 3レイヤー | ゴアテックス ファブリクス 3レイヤー | ゴアテックス パックライトプラス ファブリクス2レイヤー |
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他メーカーと比較したいなら以下の記事も見てね
モンベルのレインウェアの特徴
モンベルのレインウェアの特徴は、防水透湿素材によって大きく3種類に分かれているところです。
1つはゴアテックスを使ったモデル、もう1つはモンベル独自の防水透湿素材、スーパードライテックを使ったモデルとドライテックを使ったモデルです。
それぞれフラッグシップとなるモデル、バランスの取れたモデル、軽いモデルなどが用意されています。(ドライテックを使ったモデルは、コスパ重視のモデルのみ)
スペックはほとんど変わりませんが、価格はドライテックを使ったモデルの方がリーズナブルになっています。
予算や色、デザインなど、自分に合ったモデルを選びましょう。
以下に各素材について簡単にまとめました。
- ゴアテックスファブリクス → 耐久性や性能など、色々なメーカで使われているので信頼性が高い
- スーパードライテック → ドライテックよりも軽量。性能はゴアテックスとほとんど変わらない
- ドライテック → コスパ重視。性能はゴアテックスよりやや劣るが、実用上は問題無い。
2025年からゴアテックスから独自素材へと方向性が変わった
モンベルのレインウェアは、2025年からゴアテックスと変わらない性能を持つスーパードライテックがデビューして、ラインナップを一新。
ゴアテックスを使ったモデルは3モデルになり、スーパードライテックを使ったモデルを一気に増やしてきました。
長い間フラッグシップや高機能なモデルはゴアテックス、リーズナブルなモデルは独自素材のドライテックを使っていましたが、フラッグシップや高機能なモデルにスーパードライテックを使ったモデルもラインナップされ、選択肢が広がりました。
モンベルのレインウェアを選ぶメリット・デメリット
ここでは、モンベルのレインウエアを選ぶ時の、メリットとデメリットについて記載していきます。
デメリットは何といっても、
・着ている人が多く、他人と被ってしまうことがある
・デザインに賛否が分かれる
というところです。
他人と被ってしまうのは、モンベルのレインウェアの人気を示しているので、仕方ない面もあります。また、デザインについても好みはありますが、海外メーカーに比べると賛否あることが多くなっています。
・着ている人が多く、他人と被ってしまうことがある
・デザインに賛否が分かれる
メリットは、なんといってもコストパフォーマンスの高さと、ラインナップの多さから、自分に向いたモデルを探しやすい所です。
また、地味ですが在庫が豊富で、サイズやモデルの品切れが少ない所です。欲しいモデルがあれば、ほとんどの場合、店舗や通販いずれも在庫があります。
・高機能だかリーズナブルで、コストパフォーマンスが高い
・ラインナップが多く、自分に合ったモデルを見つけやすい
・在庫が豊富で品切れなことはほとんどない
モンベルのレインウェアの使用感・クチコミ
ここでは、モンベルのレインウェアのクチコミやレビューを記載していきます。
実際に使っている人たちの意見は、選ぶ時の参考になりますね。
悪い口コミ
悪いクチコミは少なかったですが、色味やデザインに関する物がいくつかありました。
この辺りは好みにはなりますが、1度は店舗で確認するのが確実ですね。
良い口コミ
良いクチコミ、レビューは多くありました。
やはり、老舗アウトドアメーカーとして長年レインウェアを作り続けているだけあって、機能性の高さに満足しているクチコミ、レビューが多くなっていました。
価格に満足しているものも多く、モンベルのレインウェアのコストパフォーマンスの高さがうかがえますね。
総評
モンベルのレインウェアを選んだ方は、着心地、軽さ、使い勝手などはもちろん、レインウェアとして最も大切な防水性能などの機能性についても満足している方が多くなっていました。
また、買う前に1度は、店舗にて現物の色味やサイズ感について、確認して後日購入するという書き込みが多く見られました。
これは、品切れ等になりにくい安心感からと考えられ、じっくり選んで購入できるのも、モンベル製品の地味な良い点ですね。

店舗で試着して、サイズ感、色味、重さなどを確認しましょう。
モンベルのレインウェアのサイズ感
モンベルのレインウェアのサイズ感は、多くのモデルがゆったりしたものになっています。
この辺りが海外メーカーのレインウェアのように、カッコよく見えない要因の1つですが、日本人に合ったサイズ感になっているのも事実。
また、ゆったりしているので、中間着を着ていても使いやすいサイズ感になっています。
またモデルによって、やや細身のモデルもあるので、店舗で試着して確認しましょう。

トレランなどにも使える軽いモデルは細身の物が多くなっています。
モンベルのおすすめレインウェア
ここでは、モンベルのおすすめレインウェアについて記載していきます。
商品名 | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
耐水圧 (染みにくさ) | 20,000mm以上 | 20,000mm以上 | 20,000mm以上 | 20,000mm以上 | 20,000mm以上 | 20,000mm以上 | 20,000mm以上 | 20,000mm以上 | 50,000mm以上 | 20,000mm以上 | 20,000mm以上 |
透湿性 (蒸れにくさ) | 20,000g/m2・24hrs | 20,000g/m2・24hrs | 20,000g/m2・24hrs | 40,000g/m2・24hrs | 50,000g/m2・24hrs | 50,000g/m2・24hrs | 8,000g/m2・24hrs | 15,000g/m2・24hrs | 25,000g/m2・24hrs | 35,000g/m2・24hrs | 44,000g/m2・24hrs |
重さ | 247g | 301g | 185g | 254g | 186g | 143g | 252g | 325g | 300g | 254g | 194g |
ベンチレーション | 有り 脇 | 無し | 有り 脇 | 無し | 無し | 無し | 無し | 無し | 無し | 無し | 有り |
ストレッチ性 (動き易さ) | 無し | 無し | 無し | 無し | 無し | 無し | 無し | 無し | 無し | 無し | 無し |
素材 | ゴアテックス ファブリクス 3レイヤー | ゴアテックス ファブリクス 3レイヤー | ゴアテックス ファブリクス 3レイヤー | スーパードライテック 3レイヤー | スーパードライテック 3レイヤー | スーパードライテック 3レイヤー | ドライテック 2レイヤー | ドライテック 3レイヤー | ゴアテックス ファブリクス 3レイヤー | ゴアテックス ファブリクス 3レイヤー | ゴアテックス パックライトプラス ファブリクス2レイヤー |
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上位モデル:テンペスト ジャケット(ゴアテックス)、 ストームクルーザー ジャケット(スーパードライテック)
まずは、上位モデルの2つを紹介します。
テンペストジャケットはゴアテックスを使い、ストームクルーザージャケットはスーパードライテックを使っています。
重さはどちらも250g前後とほとんど同じ。耐水圧も20,000mmと同じで、透湿性はストームクルーザージャケットが40,000g/m2・24hrsと、テンペストジャケットの2倍あります。
一見、ストームクルーザージャケットの方が透湿性が高い分、良いように思いますが、テンペストジャケットには、脇の下にベンチレーションがあり、一気にレインウェア内の蒸れを放出することができます。
他にもポケットの位置が違い、テンペストジャケットは胸のセンターにポケットの着が付いていますが、ストームクルーザージャケットは両サイドから入れる形になっています。
また、サイズ展開も違い、ストームクルーザージャケットは通常のサイズの他に、XXLサイズ、身幅と裾囲を12cm広げたM-RサイズとL-Rサイズもラインナップされています。
耐水圧、透湿性については、実際に使うとそれ程大きな差ではないので、試着してサイズ感や色味、ポケットの位置などが、自分と会うモデルを選ぶことをおすすめします。

価格はストームクルーザージャケットの方が約1万円リーズナブルです。
商品名 | ![]() | ![]() ジャケット |
素材 | ゴアテックス ファブリクス 3レイヤー | スーパードライテック 3レイヤー |
耐水圧 透湿性 | 20,000mm以上 20,000g/m2・24hrs | 20,000mm以上 40,000g/m2・24hrs |
重さ | 247g | 254g |
ベンチレーション | 有り 脇 | 無し |
ポケット | 2つ | 2つ |
収納サイズ | 8×8×15cm | 8×8×15cm |
サイズ展開 | S、M、L、XL | S、M、L、XL、XXL、M-R、L-R |
色 | 5色 | 5色 |
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標準モデル:レイントレッカー ジャケット(ゴアテックス)、 トレントフライヤー ジャケット(スーパードライテック)
モンベルのレインウェアの定番と言えば、ゴアテックスを使ったレイントレッカージャケット。ゴアテックスを使っているにもかかわらず、3万円を切る価格も魅力。
301gと他のモデルと比べると重たく見えますが、それには理由があります。それは、表の生地に50Dという太い糸を使っており、丈夫になっているからです。50Dは、同社で人気のテントの1つである、ステラリッジテントのボトム部分の30Dよりも太くなっています。
スーパードライテックを使ったトレントフライヤージャケットは、標準モデルとはいえ186gと軽いのが特徴。レインウェアとしてだけでなく、軽いので防寒着として持ち歩きやすくなっています。
使い勝手に関しては、レイントレッカージャケットは大型のポケットが2つありますが、トレントフライヤージャケットは胸に1つしかないので、購入する時は注意しましょう。
商品名 | ![]() | ![]() |
素材 | ゴアテックス ファブリクス 3レイヤー | スーパードライテック 標準モデル |
耐水圧 透湿性 | 20,000mm以上 20,000g/m2・24hrs | 20,000mm以上 50,000g/m2・24hrs |
重さ | 301g | 186g |
ベンチレーション | 無し | 無し |
ポケット | 2つ | 1つ |
収納サイズ | 8×8×17cm | 7×7×15cm |
サイズ展開 | S、M、L、XL | S、M、L、XL |
色 | 5色 | 3色 |
詳細 | 詳細を見る | 詳細を見る |
軽量モデル:ピークシェル ジャケット(ゴアテックス)、 バーサライト ジャケット(スーパードライテック)
この2つのモデルは、モンベルのレインウェアの中でも、最軽量に位置するモデルです。
ゴアテックを使ったピークシェルジャケットが185g、スーパードライテックを使ったバーサライトジャケットに至っては143gしかありません。
特にバーサライトジャケットは尖ったモデルで、軽くするためにポケットはありません。また、生地には7Dという細い糸を使っているので、わずかですが生地が透けるほどです。また、収納サイズがとても小さいので、持ち運び時にはほとんど負担になりません。
一方でピークシェルジャケットは、ポケットは1つですがあり、わきの下にベンチレーションも付いているなど、使い勝手も良くなっています。
トレランなど、とことん軽いレインウエアを探している人はバーサライトジャケット、軽いモデルを探しているが、それなりの使い勝手も欲しい、という方はピークシェルジャケットがおすすめです。
商品名 | ![]() | ![]() |
素材 | ゴアテックス ファブリクス 3レイヤー | スーパードライテック 軽量モデル |
耐水圧 透湿性 | 20,000mm以上 20,000g/m2・24hrs | 20,000mm以上 50,000g/m2・24hrs |
重さ | 185g | 143g |
ベンチレーション | 有り 脇 | 無し |
ポケット | 1つ | 無し |
収納サイズ | 7×7×15cm | 7×7×11cm |
サイズ展開 | S、M、L、XL | S、M、L、XL |
色 | 3色 | 3色 |
詳細 | 詳細を見る | 詳細を見る |
耐久性・コスパ最強:サンダーパスジャケット(ドライテック)
サンダーパスジャケットは、モンベルの防水透湿素材であるドライテックを使ったレインウェアです。
325gとモンベルのレインウェアの中で最も重たいですが、50Dという太い糸を使い、両脇についているポケットのジッパー部分をその太い糸で作った生地でカバーするなど、耐久性の高い作りになっています。
また、価格は最も安い部類でメーカー価格で14,800円(税込)です。
丈夫で安いので、初めてレインウェアの購入を考えている初心者の方はもちろん、ベテランの方にもおすすめです。

私はヤブコギの時などにサンダーパスジャケットを使っています。
商品名 | ![]() |
素材 | ドライテック 高耐久 コスパ重視 |
耐水圧 透湿性 | 20,000mm以上 15,000g/m2・24hrs |
重さ | 325g |
ベンチレーション | 無し |
ポケット | 2つ |
収納サイズ | 9×9×16cm |
サイズ展開 | S、M、L、XL |
色 | 6色 |
詳細 | 詳細を見る |
廃版となったけどいまだに人気の高いモデル
モンベルには廃盤になっても人気のモデルがあります。
それは、
・ストームクルーザージャケット(ゴアテックスファブリック3レイヤー)
・トレントフライヤージャケット(ゴアテックスファブリック2レイヤー)
・レインダンサージャケット(ゴアテックスファブリック3レイヤー)
の3モデルです。
特に、前モデルまでゴアテックスを使っていたたストームクルーザージャケットは人気です。
機能は最新のテンペストジャケットとほとんど同じですが、透湿性が35,000g/m2・24hrsとやや高くなっています。ただ、ベンチレーションはありませんので、注意が必要です。
アウトレットなどでリーズナブルに売られていることがあり、自分に合うサイズがあればかなりオトクです。
商品名 | ![]() | ![]() | ![]() |
耐水圧 (染みにくさ) | 50,000mm以上 | 20,000mm以上 | 20,000mm以上 |
透湿性 (蒸れにくさ) | 25,000g/m2・24hrs | 35,000g/m2・24hrs | 44,000g/m2・24hrs |
重さ | 300g | 254g | 194g |
ベンチレーション | 無し | 無し | 有り |
ストレッチ性 (動き易さ) | 無し | 無し | 無し |
素材 | ゴアテックス ファブリクス 3レイヤー | ゴアテックス ファブリクス 3レイヤー | ゴアテックス パックライトプラス ファブリクス2レイヤー |
詳細 | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
まとめ
モンベルには色々な商品が数多くあり、特にレインウェアは10種類もラインナップされていて、それぞれのレインウェアの見分け方を記載してきました。
まず、モンベルのレインウェアには、使っている防水透湿素材が3種類あり、それぞれ特徴やモデルのラインナップについて記載してきました。
それぞれまとめると、
・どんな場面でも不満なく使いたい人は、ゴアテックスを使った最上位モデル「テンペスト」
・性能とコスパを重視する人は、スーパードライテックを使った「ストームクルーザージャケット」
・最軽量モデルが良い人は、143g、スーパードライテックを使った「バーサライトジャケット」
・耐久性とコスパ最強重視の人は、ドライテックを使った「サンダーパスジャケット」
がおすすめです。
みなさんも、上記のおすすめモデルを中心に、今回の記事の中から自分に合ったモンベルのレインウェアを見つけて登山を楽しみましょう!
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