ビビィサックはとてもミニマルなテントです。
キャンプやツェルト内でシュラフカバーのように使ったり、タープと併用して利用すると快適に過ごせます。
特に冬期は扱いやすく、ちょっとマニアックなものに挑戦したい人におすすめです。
当ブログを読んでいる方によると、やはり一番人気のヘリウムビビィがダントツで購入されています。
ビビィサックは奇抜な見た目だけど、試すとその魅力にとりつかれますね
そうですね。特にビビィサックから眺める星空は最高ですね!
これが最高すぎて、私は真夏はもちろん、-10度以下の冬でもビビィサックを楽しんでいます
ビビィサックの魅力について見ていきましょう。
・ビビィサックがどんなものかわかる
・ビビィサック泊を取り入れるメリットとデメリットがわかる
・おすすめビビィサックがわかる
▼この記事の動画版もあるので、もし良かったら流し聞きでどうぞ!▼
完全初心者向けの内容としています。
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ビビィサックって何?
ビビィサックって聞いた事ありますか?
あなたが普通の登山、テント泊がしたいならこれ以上は読まなくて大丈夫です。
でも変わったテント泊がしてみたいと感じているならぜひ1つの手段として知っておいても良いと思います。
本記事では、テント泊登山に代わるスタイルとして、ビビィサック泊を紹介します。
ビビィサックの見た目は、防水性を持った寝袋のような印象です。
テントを建てて宿泊するのではなく、グランドシートを引いて、ビビィサックを広げ、寝袋やマットを中に入れ、宿泊します。
もしこんな宿泊スタイルをとっている人がいたら、注目を集めること間違いなしでしょう。テント泊やハンモック泊とは異なる新しいスタイルです。
夏のアルプスで使っている方も見かけます。私はテントよりもツェルト泊が多いので、こういったスタイルはとても魅力的に見えます。
快適な普通のテント泊も不自由がありつつも創意工夫が必要なツェルト、大自然を感じられるビビィサックとそれぞれ異なった魅力がありますので、少しでもそれを伝えられたらと思います。
ビビィサックのメリット・デメリット
ビビィサックのメリットは大きく分けて5つです。
ビビィサックを選ぶメリット
設営がとにかく簡単
ビビィサックは設営が簡単です。極端なことを言えば、地面に置いて終了です。念のためにペグを打つとしてもテントよりもずっと簡単に設営できます。
星空を眺めながら自然との一体感を感じられる
一番の魅力は、星空を見ながら寝ることができることです。メッシュ生地がついているので、虫の侵入を防ぐことができるので、気になる方でも安心です。
蚊帳と呼ばれる虫除けネットがついている
※一部モデルはついていないので、必ず付属しているものを選ぶようにしましょう。
耐風性が高い
ビビィサックは背が低いので、風の影響を受けにくいです。テントがバタつくような風が吹いてもへっちゃらです。
軽くコンパクト
そして何より軽く、コンパクトに運べるので、ウルトラライトハイクにもおすすめです。ビビィサックの中は、マット+シュラフカバー+寝袋が良いと思います。
エスケープヴィヴィという安価なものがシュラフカバーの代わりにおすすめだよ
ビビィサックを選ぶデメリット
良いところがあれば当然悪いところもあります。
居住スペースが狭い
ビビィサックは、テントと比べてかなり狭いです。必要最低限の大きさしかないので、一人用として使うのが一般的でしょう。
海外製のものばかりなので、身長が特別高くなければ足元に少しの荷物くらいは置けると思いますが、基本的に荷物は外置きと考えておきましょう。
私の場合、ザックカバーを2つ使って両面をカバーするようにしています。
雨天時の快適性が低い
ビビィサックは防水性は高いものの、雨天時は雨の音がうるさく感じます。
快適さを求めるならタープと併用する方が良いです。天候が安定しているときのみ使うといったスタイルでも構いません。
頭の部分に傘を置くだけでも雨天時の快適性はあがります。
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・おすすめの登山用傘 ULハイキングにも(快適性と注意点)
結露しやすい
次に結露しやすいという弱点があります。夜間外が冷える時間には、内側の呼吸の水蒸気で結露することもあります。寝袋はシュラフカバーをかけておくのがおすすめです。
シュラフカバーはちょっと高いので、冬のテント伯をしないならSOLエスケープヴィヴィがおすすめです。冬も使うならシュラフカバーでOK。
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・シュラフカバーの保温とコスパ・性能は?
・SOLエスケープヴィヴィ(PRO・ライト・ノーマル)の汎用性が凄い!3種類の性能を比較しました。
ベンチレーションと呼ばれる空気穴がない
最後にベンチレーションがないので、20cmくらいはチャックを開くようにしましょう。結露を和らげることにもなりますし、窒息の危険を避けることになります。
使用時のコツ
実際に使用しているこちらの動画も参考になります。
下の写真はちょっと汚いですが、
八ヶ岳の本沢温泉のテント場で、2月に-12度くらいの中で泊まった時の状況です。
ビビィサックはテントより狭いので、暖かく感じます。
ただ近くに木があると、木に積もった雪がときおり落ちてきて、
ファスナーを空けていると顔に当たるので注意です。
木から少し離れた場所の設営がおすすめです。
冬は寒すぎて結露がないので、快適です。
おすすめのビビィサック
商品名 | メーカー名 | 商品名 | 価格目安 | 重さ(g) | 蚊帳 |
---|---|---|---|---|---|
アウトドアリサーチ | ストレンジャービビィ | 33480 | 524 | あり | |
アウトドアリサーチ | ヘリウムビビィ | 32800 | 570 | あり | |
アウトドアリサーチ | アルパイン ビビィ | 31600 | 610 | あり | |
アウトドアリサーチ | スターゲイザービビィ | 45392 | 535 | あり | |
イスカ | オープンエア コンパクトビビィ | 16500 | 520 | あり |
OUTDOOR RESEARCH (アウトドアリサーチ) Helium Bivy (ヘリウムビビィ) 完全防水 超軽量 寝袋 シュラフ [並行輸入品]
最も人気なビビィサックは、アウトドアリサーチのヘリウムビビィです。
重さも453gと軽いので、迷ったらこれです。難点としては、お値段が少し高めであるということでしょう。完全防水なので、底部の浸水もありません。縫い目までシーム(防水)加工されています。
重さ:453 g(ポール有りで510g) サイズ:高さ/49センチ 幅/66センチ 長さ/213センチ
実際に私が北アルプスの双六岳のテント場で設営したときの様子です。
ソーラーパフランタンを引っ掛けて、上にはオクトスのウイングタープを設営しています。
タープを張ると、水蒸気がタープについてビビィサック内部の結露が起こりにくく、雨にも強いので、おすすめです。
このときも短時間ですが激しい雨に打たれましたが、ものともしませんでした。
ただ耳栓がないと、雨が打ち付ける音がうるさいので、用意しておきましょう。
もう少し本体が自立してくれればと思います。
また、寝袋が入るサイズですが入れるのに苦労します。ミニマムでアウトドア行こうとしてるのである程度はしょうがないですが・・・
撤収はかなり楽です。
しかし地面に直ではきついのでエアーマットなどがないと厳しいです。
amazonレビューより
yamatomori ビビィサック
サイズ220cm × 50cm ×50cm
本体重量500gの軽量コスパモデル。その上耐水圧3,000mmと強いので雨天にも耐えられる安心感があります。
一方で総重量は804gとやや重く、素材はリップストップなので、透湿性はヘリウムビビィに劣ることはおさえておきたい。
登山で使うなら本体500g+ポール上100g+ペグ97gで総重量697gで使うと軽くて良さそう!
蚊帳付で低価格なビビィは少ないので珍しいですね。
在庫数が少ないのが気になるところ
総重量:804g
(内訳 本体 :500g
ポール2本 :178g(上100g、下78g)
ペグ7本 :97g
ガイロープ2本: 8.3g)
アウトドアリサーチ スターゲイザービビィ
防水透湿性が高く結露しにくいモデルとして、スターゲイザービビィも人気があります。重量はヘリウムビビィに比べて少し重いのでご注意ください。
■サイズ:208cm×66cm×50cm
■重量:535g
イスカ(ISUKA) オープンエア コンパクトビビィ 202021
アウトドアリサーチの寝袋と大きく違うのは、蚊帳がないことです。そのため、ジッパーを締めて利用することが多く、暑さを感じやすいモデルといえます。窒息を避けるために少しはジッパーを開けて運用することを推奨します。
約一年間、フロアレスシェルターで氷点下20度から真夏の埼玉まで使用してきました。氷点下20度に近い環境は意外と快適でした。ビビィというよりはシェラフカバーですしね。温かく眠れます。夏は本当に地獄です。雨避け、虫除けはこのビビィ頼りになるため、当然ビビィはフルクローズで運用する必要があります。そのため、寝袋のサイドジッパーを少し開ける。全開にして上から掛け布団にして被る、と言った暑さ対策はできません。寝袋なしorフル装備の2択です。思ったより暑い環境で寝ることになった場合、その晩は蒸し風呂が確定します。ビビィと言う存在に真っ向から喧嘩を売るレビューになりましたが、寝袋がフルクローズ固定になるのはこのビビィの特徴でしょう。特にドMの方にオススメします。祭壇に奉られた生け贄の気分になれます。
amazonレビューより
Outdoor Research Aurora Bivy GORE-TEX メッシュ付
ゴアテックス素材で防水性が高いモデルです。メッシュ付きで虫の侵入も防げます。ヘリウムビビィのように設営時の形が固定できないので、快適性は少し下がります。価格が同じくらいのため、迷ったらヘリウムビビィの方がおすすめです。
季節によってはこちらの方が安いときもあるので、価格面でこちらを選ぶならありかと思います。
素材:ゴアテックス サイズ:長さ215cm、幅65cm、高さ42cm 重さ:650g
ヘリウムビビィのような頭部のフープが無いので、工夫しないと顔に蚊帳やフードがかかる。蚊帳とフードのチャック付け根が同じところにあるので、4つのツマミのどれがどれだか分かりにくい。チャックが閉めにくい位置にある。閉めるのに悪戦苦闘した。暗闇ならもっとわかりにくいだろうから、反射材付きの細引きに替えようと思う。
amazonレビューより
収納袋が小さくてかたずけるのに労力がいる。
ベンチレーターついていないので、ちょっと不安。
入ってチャックを閉め終われば、意外と快適である。
結露も、安物のシュラフカバーよりも、かなり少ない感じ。
布の質感もいいし、重量もそれほど気にならない程度。
小さいタープで出入り部分をカバーしたら、下手なシェルターよりも良い予感。
色が綺麗なブルーなので、他の人から見ても不信感が少なそう。
OUTDOOR RESEARCH (アウトドアリサーチ) Alpine Bivy (アルパイン ビビィ) Steel Blue [並行輸入品]
セット内容:Bivy本体、ポール、収納袋 (※寝袋は付属しません)
重さ:ポール有りで610g サイズ:高さ/50センチ 幅/66センチ 長さ/208センチ
black daiamond Hooped Bivy
重さ:ポール有りで840g サイズ:幅/89センチ 長さ/251センチ
サイズが他のビビィサックよりも大きいので、身長が高い人や広さが必要な方におすすめです。
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(番外編)冬でも使えるの?
ビビィサックは冬でも使うことはできます。但し結露に弱いので、寝袋はシュラフカバーがあった方が快適です。
中で煮炊きはできないので、頭だけ出して料理等をすることは良いでしょう。
同様の理由で、ビビィサック内の温度を上げることができないので、防寒はしっかり目にしましょう。
冬は星が特に綺麗なので、最高の景色が望めると思います。
また、防風のための雪壁を作るのも高い壁を作る必要がないので、労力は少なく済みます。
雪の量が多ければ掘り下げて雪洞のように設営することもできます。見た目のインパクトは凄いですが、ツェルトと同じような感覚で使用できると思います。
使用イメージは以下の動画がわかりやすいです。
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