そろそろ雪山デビューしようかな、と思ったときに欠かせない装備の一つに、ピッケルが有りますよね。
ただ、いくつものメーカーがあり、色々な種類のピッケルが出ているので、何を選べば良いか迷いますよね。
今回は、どのピッケルを選ぼうか検討している方に、
ブラックダイヤモンド社のピッケルを紹介します
特にこれから雪山デビューするぞ!という方に向いたモデルを中心に、形状や長さなどについて解説するので、選ぶ際の参考にしてみてください。
ピッケル全般の総集編は以下の記事を見てね
積雪期登山 おすすめのピッケル ブラックダイヤモンドやグリベル
ブラックダイヤモンドのピッケルの特徴
一般的な雪山登山に使用するレイブンやレイブンプロは、握りやすいようにピッケルのシャフト部分が台形になっています。
また、ピックとスパイクという雪面に突き刺す部分を、より鋭利にすることで、硬い氷の地面にも突き刺しやすくなっています。
さらに、アッズという雪や氷をカットする部分の形状を工夫することで、使いやすくなっています。
ブラックダイヤモンドのピッケルの選び方
ブラックダイヤモンドのピッケルには、色々な形状や長さのモデルがあり、どれを選べば良いのか迷いますよね。以下にまとめたので、選ぶ際の参考にしてみてください。
ストレートタイプ
初めて購入するピッケルを迷ってる方におすすめできるのが、一般的な雪山登山で使用するストレートタイプのピッケルです。
ストレートタイプは、杖として使用したり、斜面に打ち込むのに使用したりと、どのような使い方にも適した形状です。
その為、ブラックダイヤモンドのストレートタイプのピッケルには、初めての方にも使用しやすいように、レイブンウィズグリップという、初めからリーシュと呼ばれる流れ止めと、握りやすいようにシャフトの一部分がラバーグリップになっているモデルがあります。
ゆるいカーブタイプ
ゆるいカーブタイプはストレートタイプと比べて、斜面での使いやすさに重点を置いた形状です。シャフトがゆるくカーブしているので、スパイクと呼ばれる杖として使う際に地面に突き刺す部分と、反対側にあるピックと呼ばれる部分を斜面に突き刺して使用する場合に、斜面により刺しやすくなっています。本格的に冬山を行おうと考えている方の、初めの一本目としても、ストレートタイプの次に購入する2本目としてもおすすめです。
角度の急なカーブモデル
バリエーションルートやアイスクライミングと呼ばれる、急斜面や垂直に近い斜面で使用する、雪山でクライミングをする方が主に使用するピッケルです。
垂直な斜面でも打ち込みやすいよう、シャフトのカーブが急なモデルが多く、握り手がついているモデルもあります。
軽量モデル
ストレートタイプで、ブラックダイヤモンドで最も軽量なピッケルです。
ピッケルを使う場面は少ないけど、持って行かないと不安、という場合や、バックカントリースキーの時などに使用するピッケルです。
最適な長さ
一般的な雪山登山で使用するピッケルの長さは、立って両手を下げた状態でピッケルのヘッド部分を持ち、スパイクがくるぶしの少し上に来るくらいが選ぶ際の目安です。
以下に、それぞれのモデルと、長さを一覧表にしたので参考にしみてください。
単位はcm
ストレートモデル | ゆるいカーブモデル | 角度の急なカーブモデル | |||||
レイブンウィズグリップ | レイブン | レイブンウルトラ | レイブンプロ | スウィフト | ベノムシリーズ | バイパーシリーズ、コブラシリーズ | リアクター、フューエルシリーズ |
55、60、65、70、75 | 55、60、65、70、75、80、90 | 50、55、60 | 50、55、60、65、70、75 | 50、57、64 | 50、57、64 | 50、 | 50 |
基本的に斜面で使うものなので、長さに迷ったり、カーブのついたモデルを選ぶときは、ワンサイズ短いサイズを選ぶことをおすすめします。
ちなみに私(身長186cm、腕少し長め)の使用してるピッケルは、レイブンプロで長さは65cmです。スパイクの位置はくるぶしの上7cm位です。
ブラックダイヤモンドのピッケルが合わない人
シルバーやブラックなど地味な色のピッケルが多いので、もっと派手な色のピッケルが欲しい、という方にはあまり向いていないかもしれません。
ブラックダイヤモンドのピッケルが向いている人
登山用のウェアやギアも充実しているブラックダイヤモンド。これらと組み合わせて統一感を出したい!という方におすすめです。
ブラックダイヤモンドのおすすめピッケル
初心者の方にお勧めなのは、レイブンウィズグリップです。ストレートタイプはどんな場面でも使いやすいですし、流れ止めのリーシュがついて、13,530円(税込)とブラックダイヤモンドのピッケルの中では購入しやすい価格です。
初めての雪山におすすめなストレートタイプ
レイブンウィズグリップ
これから雪山登山を始めよう、と考えている方に向いたピッケルです。
シャフト形状は握りやすいように台形形状で、さらにラバーグリップが付いています。
また、流れ止めのリーシュがセットになっており、価格が13,530円(税込)となっています。ペツルのグレイシャーやグリベルのGゼロと比べて、横から見たときにヘッド部分がスリムなのですっきりした見た目です。
また、価格が10,890円(税込)となっており、ブラックダイヤモンドのレイブンウィズグリップ13,530円(税込)や、ペツルのグレイシャー11,660円(税込)と比べて購入しやすい金額になっています。
ブログに寄せられた購入者の声を聴いてみましょう。
なぜレインブンウィズグリップを選んだんですか?
ブラックダイヤモンド製品が好きで初心者向けだったからです
当初70cmを検討しておりましたが、自身の身長175cmだと65cmのものの方が良いとのアドバイスを受けたので購入を決断。
実際山で使ってみたところ丁度良いサイズだったと思います。
家族登山いいですね!
Gゼロの良かったところと悪いところを教えてください
地味だは良く言われるデメリットですね。
この点は他メーカーのグリベルが優れています。
逆に主張すぎない落ち着いたデザインが好きな方向けです。
一番の見どころはリーシュとグリップがすべて付いているというところです。
フルセットで手間がかからないのはやっぱり初心者に嬉しい点です。
レイブン
レイブンウィズグリップに付属しているリーシュとラバーゴムを省いたモデルで、価格は11,110円(税込)と購入しやすい値段となっています。リーシュは自分で選びたい、という方におすすめです。
初めての雪山から傾斜のある山でも使えるカーブタイプ
レイブンプロ
シャフトの形状や使いやすさはストレートタイプと同じで、シャフトがゆるくカーブしているので、より斜面で使いやすいモデルです。
価格は14,740円(税込)。こちらも初めの一本目としておすすめすることができます。
スウィフト
一般的な雪山登山での使用はもちろん、バリエーションルートなど、より急峻で硬い氷雪壁での使用も想定したモデルです。
また、斜面にピックを打ち込みやすいように、シャフトを握るときに指をひっかけることができる、フリックロックポンメルと呼ばれる部品がついています。
価格は24,640円(税込)。ペツルのサミットエボやグリベルエアーテックエボリューションにポンメルのような部品はついていません。
ベノムアッズ、ベノムハンマー
スウィフトと同じ使用を想定していて、違いはヘッドのピックとは反対の部分です。
この部分に、アッズと呼ばれる雪を切り出したりする際に使用するモデルと、斜面にハーケンと呼ばれる岩場にロープを固定する道具を打ち込むためのハンマーが付いたモデルがあります。
ベノムアッズとベノムハンマーは役割が違うピッケルなので購入する際は気を付けましょう。また、ピック部分の交換ができます。価格はどちらも20,900円(税込)。
バックカントリーでも人気な軽量化に特化したモデル
レイブンウルトラ
同じストレートモデルのレイブンと比べて70から80gほど軽いモデルです。
ピッケルが必要になるか分からないので念のため持っていく、という時や、バックカントリースキーの際に適したモデルです。軽量化のために、シャフト部分を斜めにカットしてスパイクとしています。価格は14,740円(税込)。
クライミング用のアイスアックス
バイパーアッズ、ハンマー
ミックスルートなどより急峻な斜面での使用を想定したモデル。長さは50cmワンモデルで、アッズとハンマーの2種類があります。ピック部分など交換ができます。価格は32,010円(税込)
フューエル、フューエルハンマー、リアクター
アイスクライミングと難度の高いミックスルート向きのモデル。アッズモデルは無く、ハンマーモデルのみです。アッズやハンマーはオプションで取り付けることができます。ピックも交換可能です。垂直の斜面でも握りやすいように持ち手がついています。価格は36,960円(税込)。
まとめ
ブラックダイヤモンドのピッケルは、形状や素材を工夫することで扱いやすく、かつ、機能もしっかりしています。
レイブンウィズグリップをはじめ、レイブンやレイブンプロなど、初めて雪山に持って行くピッケルの一つとして、ふさわしい一本と言えるでしょう。
ピッケル全般はこちら
>>積雪期登山 おすすめのピッケル ブラックダイヤモンドやグリベル
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