
冬山登山のインナーって夏と同じじゃダメなの?

秋冬の登山はかなり寒いから、
暖かくて乾きやすいメリノウールが使われたものがおすすめだよ

本記事では新たに注目されている
サーモウェイブというメーカーのベースレイヤーに注目してみます。
この記事で紹介するベースレイヤーはこんな悩みを解決します
・冬山登山で使うベースレイヤーに迷っている
・冬のアウトドアで寒さで困ることがある
それでは早速「サーモウェイブ」のベースレイヤー実力を見て見ましょう!

公式の動画もぜひご覧ください。
「Thermowave(サーモウェイブ)社」とは?
製造しているのはリトアニアの老舗ベースレイヤーメーカーのThermowave(サーモウェーブ)という会社で、メリノウール製品を中心に92年続く老舗のメーカーです。

モンベルが操業46年、
ノースフェイスでも55年であると、
ものすごい歴史ですね

それだけ長い間操業されているということは、
人気のある商品が多いんでしょうね
サーモウェーブは、誰もが生まれながらにして探求心を持っていると考えています。だからこそ私たちは、発見の航海に何の気兼ねもなく飛び込めるようなアウトドアウェアを作っています。サーモウェーブでは、お客様が自由にアウトドアの冒険に出かけたり、自分の目標を追求したりできるように、インスピレーションを与えるような製品を作っています。
サーモウェイブ ホームページより
Thermowave(サーモウェイブ)のベースレイヤーの特徴

サーモウェイブの商品は、メリノウールとポリエステルを組み合わせた高機能なベースレイヤーが特徴です。
素材のいいとこどりを狙った2層構造のウェアなのです。
メリノウールとポリエステルの特徴

細かい特徴は以下の画像にまとめました。
ひとことで言うと、
・通気性が高く速乾性があり、保温性の高い肌着です。

どんな用途に向いているか


保温性に優れたベースレイヤーなので、
秋~冬の登山からスキーやボード、
濡れることの多い渓流釣りや作業現場など幅広く使えます。

普段使いでも暖かいから兼用できそうだね。
サーモウェイブのベースレイヤーの使用感

使用感についてお伝えする前に、
私がこれまで使っていた冬のベースレイヤーは、
アイスブレーカーの260テックロングスリーブで1万5千円弱です。
サーモウェイブのベースレイヤーは、もう少し安いので、
価格的にも良いなと感じています。
登山

普段の雪山登山では、ドライレイヤーのメッシュウェアをベースレイヤーの下に着用することもありますが、今回はウェア本来の性能を見るために、ベースレイヤーを直接着ました。

検証時には、パタゴニアのR1と
ホグロフスのハードシェルも併用しています。
検証環境
・12月 雲取山(くもとりやま) 1日目 気温5度~2度(稜線上のみ目測風速4m/s)
・12月 両神山(りょうかみさん) 2日目 気温8度~5度(稜線上のみ目測風速2m/s)
防臭性を見るため、2日続けての検証
ベースレイヤー
・Merino Xtreme ロングパンツ
・Merino Xtreme ロングスリーブ・シャツ
・ノースフェイス ロゴTシャツ (ポリエステル100%)
ミドルレイヤー
・パタゴニア R1ジャケット
アウター
・ホグロフスロックスピリットジャケット
検証者:ヤマノ
寒がり 体感温度の指標は残雪期テント泊の限界検証を参照ください。
※寒さの感じ方は筋肉量や脂肪量などによって個人差が大きいので、参考にとどめること。

保温性評価

保温性について
着用した感覚だと、気温5度で行動中はやや厚いです。
一方で風の吹く稜線上だと、ベースレイヤーだけだと寒いので、
ハードシェルのベンチレーションを開けたままでちょうど良かったです。
体感温度については、風速1m/s上がるごとに-1度と言われています。
そう考えると、体感温度がマイナスとなる状況で最も活躍しやすいと考えられます。
逆に気温が10度以上で風もない状況だと、暑すぎて逆に汗をかいてしまうかもしれません。
冬の登山では体感温度が低くなる状況はかなり多いので、保温性を求める場合に向いていることが確認できました。
速乾性評価

気温5度くらいで急坂を登ると、
ザックが濡れるくらい汗をかきましたが、下山時には乾いていました。
ポリエステル100%の速乾性シャツも合わせて着用していたことも影響した可能性はありますが、
かなり高い速乾性を確認できました。
消臭性評価
消臭性については、汗量の少ない「靴下」と「ロングパンツ」についてはあまり匂いは残っておらず、消臭能力の高さを感じました。

靴下=臭いと思っていたので、の消臭能力の高さは驚きました。

一方でロングシャツは、ザックが濡れるほど汗をかいたので、
普通に臭かったです。
汗量が多いと消臭しきれないみたいなので、
シャツは替えを用意しておいた方が快適に過ごせます。
汗量も気温や体質によって個人差が大きいので、目安として御覧頂けますと幸いです。
キャンプ


寒い時期のキャンプは、火が準備できるまで寒くて仕方がなかったのですが、
サーモウェイブのベースレイヤーを着ていると見た目は着ぶくれせずに暖かいことに気が付きました。

キャンプの場合は登山ほど動かないので、
気温10度以下になる秋口から春先までずっと使えそうだね


注意点をあげるなら、前も後ろも何も機構はついていないので、男性はトイレに行くときにちょっと不便ということくらいです。
それ以外の時には影響ないので、私は気になりませんでした。
サーモウェイブのベースレイヤー を選ぶメリット
・「保温性」に優れ、冬山でも暖かく行動することができると
・「速乾性」が高く、汗をかいても比較的乾きやすい
・「防臭性」があり、宿泊登山でも匂いが軽減される
・肌ざわりがめちゃくちゃ良い

夏に使うには暑すぎるけど、冬はこれ以上に頼もしい存在はないね。
メリノウールだけで構成されていないから、保温性特化というより、
速乾性も重視して作られているんだ!

冬山での濡れは命取りだから、
かなり登山に向いたウェアに思えるね

ちなみに冬用のウェアなので、生地は比較的厚めで
1枚だけでも乳首が透けたりしません。
男性の方で気にされる方もいますので、プチ情報です。
サーモウェイブのベースレイヤー を使う上で気になること
・色はブラックのみでバリエーションはない
・パンツは前部分が開いていないので、男性は少し不便
・価格は割安に感じられるが、最安ではない

色はブラックだけといっても、
寒い時期にベースレイヤーだけで行動することも少ないので、
気にならないですよね。

お値段は平均的だね。特別安いとまでは言えないけど、
この品質で1万円以下なら安いと感じました。
品質よりも価格を重視したい人向きではない点は認識しておこう
サーモウェイブの衣類のお手入れ方法

サーモウェイブのベースレイヤーはウール素材ですが、
自宅の洗濯機で簡単に洗うことができるよ

難しい手入れは要らないのは嬉しいね。
柔軟剤・漂白剤を使わないことと、
日陰で干せば良さそう!

実際に使用後に洗濯してみましたが、
色落ちやほつれもなく、長く使えそうに感じました。
1.同系色の洗濯機で温かく洗ってください。
サーモウェイブ:ケア・お手入れより引用
2.柔軟剤は使用しないでください。
3.漂白剤は使用しないでください。
4.日陰で乾燥させてください。
5.ドライクリーニングはしないでください。
6.適度な温度でアイロンをかけてください。デザインやラベルにはアイロンをかけないでください。
7.回転式乾燥機にはかけないでください。
8.熱湯でウールを洗ったり、中~高温度で乾燥させたりしないでください。
サーモウェイブのおすすめベースレイヤー
Merino Xtreme ロングパンツ

赤色のロゴが入ったウェストバンドはかなり良い
これがあることでメリハリが出たデザインになってます。
もちろんフィット感も高めてくれます。
組成:メリノウール80%、ポリアミド20%(外側)、機能性ポリエステル100%(内側)
ナイトブルーカラー:メリノウール80%、ポリアミド20%(外側)
重さ:200~220g
アクティビティ: ウィンタースポーツ、ランニング、ハイキング、キャンプ、登山、釣り、旅行

公式サイトは7,000円以上の購入で送料無料!
amazonギフト券チャージしている人以外は、公式がおすすめ
>>メンズ:Merino Xtreme ロングパンツをチェック
>>レディース:Merino Xtreme ロングパンツをチェック
MERINO XTREME ロングスリーブ・シャツ


身長166cmの私はSサイズを選択して、袖も余らずぴったりでした。
着丈はやや長く、体に隙間ができないサイズ感です。
私が特に感動したのは肌触りのよさ!

登山だけでなく、
スノーボードやスキーでも使えそうだね!

2層構造のウェアなので、
生地も厚めで耐久性も高くなってそうだ。
推奨されるアクティビティ ウィンタースポーツ、ランニング、ハイキング、キャンプ、登山、釣り、旅行など。
素材構成:メリノウール80%、ポリアミド20%(外側)、機能性ポリエステル100%(内側)。
洗濯:乾燥機の使用はNG、漂白剤NG
重さ:シャツ(200~220g)
アクティビティ: ウィンタースポーツ、ランニング、ハイキング、キャンプ、登山、釣り、旅行
>>メンズ:Merino Xtreme ロングスリーブ・シャツをチェック
>>レディース:Merino Xtreme ロングスリーブ・シャツをチェック
最強のベースレイヤー「MERINO 3in1」シリーズ

素材が変わっていて、より濡れに強くなったモデル。
釣りや狩猟など登山より濡れが想定される場面ではこちらがおすすめ
座りこむことが多くなるスノーボードで使ってみるのも良いでしょう!
組成 素材構成:
外側:メリノウール45%。
中央:ポリエステル12%。
内側:ポリプロピレン43%
重さ:シャツ(330g)
合わせて選びたいサーモウェイブのソックス
MERINO PERFORMANCE ディスカバー・ソックス


かかと部分とつま先の布が厚くなっていて、
摩耗しやすい部分がカバーされているように感じました。
左足用、右足用と分かれていてフィット感も良かったです。
組成 メリノウール46%、ポリアミド36%、Primaloft®ポリエステル16%、エラスタン2%。
>>MERINO PERFORMANCE ディスカバー・ソックスをチェック
サーモウェイブのベースレイヤー のまとめ

サーモウェイブのベースレイヤーは、
寒い時期にぴったりのウェアなんだね。

ただ暖かいだけでなく、
速乾性、消臭性にも優れているので、
まだ冬用のベースレイヤーを持っていない方は検討してみてください
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