モンベル サンダーパス ジャケットはこんなレインウェア
アウトドア商品の購入はもっぱらモンベル、という方は多いのではないでしょうか。
モンベルは、普段の街着としても愛用され、老若男女問わず多くのファンをもつ、国内屈指のアウトドア総合ブランドです。
今回は、そのモンベルのレインウェア「サンダーパスジャケット」をご紹介していきたいと思います。
結論から言うと、
サンダーパスジャケットは安いし耐久性も高く、
ハードに使う登山ガイドからも愛用されている良レインウェアです。
一方で重さは昨今の軽量化人気とは逆行しているので、体力に自信がある方に特におすすめ
レインウェア総集編
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【メーカ別】
・ノースフェイス / ファイントラック / ミレー / ミズノ
モンベル /パタゴニア / オンヨネ / コロンビア
【アクティビティ別】
・トレラン向け /沢登り向け
【選び方別】
・価格の安さ重視のレインウェア
・雨に弱いけど、快適性重視のウインドシェル
サンダーパスジャケットは、コスパ最高のおすすめなレインウェア
急に天候が変化するアウトドアシーンで、レインウェアは三種の神器と言われるほど、必須アイテムです。
レインウェアを着ずにそのまま雨にうたれてしまうと、想像以上の不快感が付きまとい、体力の消耗にもつながります。
最悪の場合、低体温症や命にかかわる重大な事故に発展しかねません。
しかし、必ずしも毎回使うわけでもないレインウェアに、なかなか価値を見出すことができない人も多いと思います。
そんな中、サンダーパスは価格と機能性のバランスが抜群で、初心者や街着として使用されているレインウェアです。
「サンダーパスで十分」と言われる理由
サンダーパスで十分と言われる理由とは、大きく3つあります。
チェックポイント
・価格が安い
・耐水圧:20,000mm、透湿性は15,000g/㎡・24hという登山に必要な最低限の指標を超えている
・生地が厚いので重量はあるが、耐久性が高く、多少の防寒性がある
登山用のレインウェアの中には耐水圧50000mmとか、ゴアテックス製で破格の性能を持つものが多数あります。
ですが性能が高いほど価格は高くなり、お求めにくくなります。
加えて軽量化の人気に伴い、薄手で耐久性が低いレインウェアも増えています。
当然ながら軽量なほど、価格も高くなります。
サンダーパスは最小限の性能ですが、
生地が厚い分、耐久性の高さが度々注目されます
特に沢登りやバリエーションルートなどのハードな使用が多い、
上級者や登山ガイドの方が好んで選んでいるよ
つまり重ささえ気にならなければおすすめということ
サンダーパスジャケットが他のレインウェアに勝る点
サンダーパスを選ぶメリットは価格・耐久性の2つです。
サンダーパスジャケットを選ぶメリット1:価格の安さ
サンダーパスのメリットと言ったら、何といってもコストパフォーマンス。
有名な素材であるゴアテックスを使用したレインウェアになると¥30,000以上が当たり前だったりします。
そんな中、サンダーパスは、1万円ちょっとと初心者の方でもお求めやすくなっています。
安くても防水性が低かったら不安だけどどうなんだろう?
防水性の基準は満たしてるので、大丈夫です。
サンダーパスは防水性の基準は満たしています。
ただ基準を大きく超える性能ではないので、心配性の方は、過剰気味な性能を持つものを選んでおいた方が満足できるでしょう。
気になった方は他のレインウェアと見比べてみると良いです。
その性能は、防水透湿素材にドライテック3レイヤーを採用していています。
ドライテック3レイヤーとは、モンベル独自の防水透湿性素材で、表生地と裏生地の間にメンブレンという防水透湿フィルムを張り合わせた三層構造をしています。
レインウェアは、外部の水分を生地の裏側に通過させない防水性能と、ウェア内の蒸れを外に逃がす透湿性能が、どのくらい備わっているかで用途が変わります。
そして、防水性能を表す耐水圧が20,000mm以上で、透湿性が15,000g/㎡・24h以上という数値が、山岳用として使えるレインウェアとしてのボーダーラインと言われています。
そんな中、サンダーパスの性能は耐水圧:20,000mm、透湿性は15,000g/㎡・24hといずれも数値をピッタリ満たしています。
山岳用としても使える性能をもったレインウェア1万円ちょっとは破格です。
サンダーパスジャケットを選ぶメリット2:耐久性の高さ
二つめは、モンベルのレインウェアの中でトップクラスの耐久性の高さを持っています。
サンダーパスは、生地がとても厚く、摩耗への耐久性が高いです。
そのため、藪漕ぎや岩場など、ウェアをこすることを気にせずガンガン進みたい山行にはとても重宝します。
低価格なこともあり、気軽に買い換えられるところもサンダーパスのメリットです。
デリケートで、扱いに気を遣うレインウェアが多い中、耐久性の高いサンダーパスはワイルドに使用することができるでしょう。
サンダーパスを選ぶ上で気になること
サンダーパスを選ぶ上で、耐水圧・防水性は他レインウェアに劣ります。
具体的には、山岳用としての基準値を満たしているとはいえ、世界最高レベルの防水透湿素材であるゴアテックスを使用しているレインウェアに比べてしまうと、性能の差は歴然です。
後述しますが、モンベルのゴアテックスを使用した3つのレインウェアは防水性・透湿性・重量のすべての数値がサンダーパスの性能を上回ります。
本格的な登山になればなるほど、天候の変化は頻繁で、必要な荷物も増えていきます。
そうなると、防水性と透湿性がより高いレインウェアが求めらる上に、荷物を軽量化するという観点だと、サンダーパスのような重量があってかさばるレインウェアだとまさに重荷になります。
今後、自身の山行のレベルアップをしていきたいと感じている方には、サンダーパスより性能の高いレインウェアを検討していくことをおすすめします。
そういった方は、ノースフェイスのクライムライトジャケットをおすすめします。
ノースフェイスはアウトドアシーンだけではなくファッションとしても注目度が高いブランドです。
ノースフェイスは、防水透湿に関する明確な数値を公開していません。
しかし、クライムライドジャケットは世界最高レベルの防水透湿素材であるゴアテックスを使用しているので性能に間違いはありません。
そして、ゴアテックスの中でもマイクログリットバッカーという裏地を使用しているため、耐久性を損なわずに270g(メンズのLサイズ)と軽量化を実現しています。
また、しなやかな素材感で着心地もよく、透湿性の向上もしているため、汗をかいても快適です。
価格は¥33,000円前後と高価なものではありますが、寿命も長いうえに、山岳用としてだけではなく、フェス・キャンプ・通勤など、より多くのシーンで活躍できるレインウェアですので「サンダーパスでは物足りない」という方にぜひおすすめです。
アマゾンだともう少し安く手に入ることが多いので、価格はチェックしてみましょう。
同じモンベルのレインウェアとの比較
ストームクルーザーとの違い
ストームクルーザーをすでにご存じの方は非常に多いのではないでしょうか。
1982年に発売されて以降、モデルチェンジを繰り返し、モンベルのレインウェアといったらストームクルーザーと言われるほどの知名度を持ちます。
アウトドアシーンだけではなく、街着としても使用されているサンダーパスと違い、ストームクルーザーは「山岳用」として使用される方が多いでしょう。
サンダーパスの約2倍の価格となっていますが、そのスペックは耐水圧50,000mm以上、透湿性35,000g/㎡・24hrsと圧倒的で、防水透湿性素材は、ゴアテックスを使用しています。
他にも着心地を良くし、耐久性を維持しながら軽量化するC-ニットバッカーテクノロジーという技術や、防水性と動きやすさを助長する「K-MONOカット」という独自のカットパターンを採用していて、非の打ちどころがありません。
このようにストームクルーザーは、防水透湿性・重量・耐久性の全てを兼ね備え、日本のどんな山岳シーンにも対応できるオールマイティなレインウェアです。
トレントフライヤーとの違い
サンダーパスは、生地が厚く耐久性が高い分、蒸れを感じやすいため透湿性に難があります。
一方、トレントフライヤーはコースタイム更新を目的とした登山やトレイルランニング、雨の日のランニングなど、透湿性が求められて、かつ運動量が多い時に活躍できるモデルです。
価格はストームクルーザーと同様、約2倍の価格差があります。
スペックは耐水圧50,000mm以上、透湿性44,000g/㎡・24hrsで、重量も194gと超軽量。
素材は、ゴアテックスの中でも透湿性に特化したものを使用し、「K-MONOカット」も採用しているため、防水性と動きやすさは抜群です。
トレントフライヤーはサンダーパスのような耐久性はありませんが、防水性もさることながら、透湿性に優れたレインウェアです。
レインダンサーとの違い
レインダンサーは、ゴアテックスを使用し、サンダーパスを1段階アップグレードさせたようなレインウェアで、生地が厚く耐久力が優れているのが特徴です。
価格はサンダーパスより高価なものの、ゴアテックスを使用したモデルの中で、一番お求めやすい物となっています。
スペックは耐水圧50,000mm以上、透湿性25,000g/㎡・24hrsで、「K-MONOカット」も採用しています。
サンダーパスの防水透湿性では物足りないけど、耐久性はほしい方という方にはうってつけのレインウェアです。
バーサライトとの違い
バーサライトはモンベルの中で、最も軽量化されたレインウェアです。
モンベルが商品説明の際、「レインウエアの常識を覆す究極の軽量コンパクト性」と謳うほど。
その重量はわずか135gで、サンダーパスの半分以下となっています。
しかし、軽量に特化した分、耐久性は期待できず、ワイルドな使用ができるサンダーパスとは違いとてもデリケートです。
それでも、耐水圧30,000mm以上、透湿度43,000g/㎡・24hとレインウェアとしての機能性を十分持ち「K-MONOカット」も採用しています。
また、収納サイズもウエストバッグに入れておくことも可能なほど超コンパクトで、防風機能も備わっているためウィンドブレイカーとしても活躍できる優れものです。
サンダーパスがおすすめな人はこんな人
「サンダーパス」はゴアテックス素材を採用したモデルほど高性能ではありませんが、初めて山岳用を購入する方やキャンプなどでの使用を考えている方におすすめです。
また、最近のアウトドアブームもあり、普段使いとして着用する方も増えてます。
2トーンの配色でデザイン性にも優れているので、梅雨の時期などに軽く羽織るものをお探しの方にも満足いただけると思います。
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