まず結論からお伝えしますと、バックカントリ―でおすすめのスキー板は、慣れていないうちは取り回しや色んな状況に対応できる100mm前後の太さが良いとされています。
その上でパウダーに対応できる浮力を持ち、体力温存のためにも軽量であるスキー板が良いでしょう。
なぜなら、自然の雪山を滑るので、突然アイスバーンが現れたり、悪雪になる場合がありますので、色々な状況に対応できる板が良いからです。
そして、パウダーを気持ちよく滑るためにも浮力はとても大事ですし、体力をできるだけ残しておくためにも軽量なものをおすすめします。
この記事を読めば理想的なバックカントリー用のスキー板が見つかります。
この記事の結論
・取り回しがしやすい太さ 「ボレー:ウルトラベクター バックカントリースキー」
・浮力の良さで選ぶなら 「アイスランティック: MYSTIC 」
・軽量さで選ぶなら 「ケーツー (K2): マインドベンダー 」
バックカントリー用スキー板の選び方・評価基準
スキー板にはたくさんの種類があり、それぞれの特徴は滑る環境によってベストなものが変わってきます。その特徴を知ることで自分にあった板を探すことができます。
そして、環境と合っていない板の部分を補いながら滑るという意識にもつながります。
センター幅は100mmが基本
よほど上級レベルの山でバックカントリーをするときでなければ、センター幅は100mmある太めの板がおすすめです。セミファットスキーのような呼ばれ方をしたりします。
100mm前後を超えて太くなってきますと、ゲレンデで滑れなくなってしまう場合もあります。逆に細いとパウダーに不向きになります。
ロッカーの有無(新雪への強さ・浮力の高さ)
板の先端(ノーズ)にロッカーと呼ばれる接雪点がある板や、板の後ろ(テール)にロッカー(接雪点)がある板があります。
このロッカーがあると板が新雪に沈みこまないので、新雪が苦手な人でも扱いやすくなります。
但し、テールのロッカーがあるとズラシてスピードコントロールする際にも接雪点が少なくなり、スピードが落としにくいので、コントロールが苦手な方は板の先端のみにロッカーがあるモデルがおすすめです。
バックカントリースキーの板の長さ
バックカントリーで使用する場合は長いものが安定しやすいのでおすすめです。
しかし、長くなると取り回しが難しくなるので慣れが必要です。
スキー板のカーブ(R値)
ノーズからテールまでの全体の長さをラディウスと呼びます(サイドカーブ)Rで表記する場合もあります。
スキー板の回転半径に影響をあたえます。
- ショートターンモデルだと10~15cm
- ロングターンモデルは20cm程度
- バックカントリー向けだと20cm以上が理想とされています。
しかし、スキー板の性能が向上していて、回転半径が大きくても小回りしやすい板もありラディウス値だけでは判断ができなくなってきました。
バックカントリーのスキー板とスキー場で使う板の違い
バックカントリーはできるだけ太い板で浮力を得て、長い板は安定感を感じます。
人の多いゲレンデの場合は、板が長いと取り回しに苦労しますし、ゲレンデはコースが細くなる場合も多いので太い板は不向きとなります。
ベテランスキーヤーのおすすめを聞いてみた
おすすめの板とどんな風に使っているか教えてください
主に使用している板は4本ですね
①DPS willar112 alchemist +Dynafit radical Rotation 10
②DPS cassiar94 foundation+ Dynafit radical ST2
③Dynafit seven summits + Dynafit speed radical
④Dynafit stoke + Dynafit speed radical
大量の板を使い分けている人は見かけますが、
バックカントリー用の板を含めてそこまでそろえるのは凄いですね。
どんな風に使いわけているんでしょうか?
①パウダー
②ピステン~サイド もしくは万能板として
③スピードハイク、シートラ多めのアプローチ時
④ツアー で使い分けてます。
ピステンは朝一のゲレンデで圧雪者が通った後のことですね
シートラはザックにスキーを背負って登るケースです
具体的にどんなシーンがあったのでしょうか?
Dynafit seven summits + Dynafit speed radical
③は劔岳大脱走ルンゼ、五竜岳アルファガンマルンゼなどアプローチに担ぎ多めのシーンで多用しました。
④は3月栂海新道で活躍。 自分の周りのトレンドだと初春から晩春までは
④のセンター100cm代の板を使う人がおおく、ある程度のセンター幅があれば腐り雪などの悪雪にも対応できるとの考え方のようです。自分も概ね同意見ですが、どうしても担ぎシーンの多い春は体力が必要になるのが背反です。
セブンサミッツプラスは楽天なら入手できますね
スキンがあらかじめ装着されているのは便利です。
参考になりました。頂いた板は現行で手に入らない古いものが多いので、
上記踏まえて編集部でまとめます!
おすすめのバックカントリーのスキー板
スキー板で有名なブランドからバックカントリーに最適な板を紹介します。
ケーツー (K2): マインドベンダー 99
金属フレームが入っていて滑りに安定感を感じます。
金属が入っていても軽量なので登りも安心できます。
ヘッド(HEAD):Kore 99 グラフェングレー フリーライド オールマウンテンスキー
シンプルなデザインでかっこよく、軽量素材を使用しています。
アイスランティック: MYSTIC 97 162cm
デザインがおしゃれで人気が高く、女性にも人気が高いです。
ボレー:ウルトラベクター バックカントリースキー
鱗がソールについていて滑り止めの役割をします。
シールを必要としないので何度も登って滑ってを繰り返す人に向いていますが、斜度が緩いところを進む場合では鱗が邪魔をして疲れやすいです。
まとめ
バックカントリーに慣れていないうちは100mm前後の太さが扱いやすくおすすめです。
パウダーを楽しむためには浮力がとても大事ですので、パウダーボードの中から選ぶようにすると良いでしょう。
そして、体力を滑りに集中させるためにもできるだけ軽い板を探してみてください。
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