モビガーデンは、中国のアウトドアブランドの1つですよね。
その中には、もちろんテントもラインナップされています。
登山で使える軽量モデルや、冬山で使えるモデル、グループ登山向けのモデル、キャンプで使えるモデルまで幅広くラインナップされています。
今回は、そんな幅広いラインナップのモビガーデンのテントについて解説するので、テント選びの参考にしてくださいね。
この記事の結論
・軽さで選ぶなら1350gの「ライトウィング1」
・機能性で選ぶなら4シーズン使える「ライトナイトプラス」
・2人で使うなら出入口が2つある「コールドマウンテン」
・キャンプ用なら「ピラミッドテント「ERA230」」
テント選びの総集編
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【メーカ別】
・ニーモ / ファイントラック /アライテント /ゼログラム
プロモンテ /ネイチャーハイク / ノースフェイス / ムラコ
オクトス / ヘリテイジ / MSR
【マニアックテント】
・230g~340g ツェルト泊
・空飛ぶハンモックテント
【選び方別】
・安さで選ぶ「一万円以下のテント」
・軽さで選ぶ「1kg以下のテント」
モビガーデンのテントの歴史
モビガーデンは、約20年前にアウトドア用テントの製造で創業した中国のアウトドアブランドです。
テントを作るメーカーとしてスタートして、その後にタープや寝袋などをラインナップに加えています。
2010年にはドーム型テントを累計80万個以上販売していて、中国ではテントのトップブランドの1つです。
モビガーデンのテントの特徴
ここではモビガーデンのテントの特徴について記載していきますね。
重さ
モビガーデンの多くのモデルは軽く作られています。
特に登山向けに作られたソロ向けのテントは、1kgから1.5kgほどです。2人モデルでも1.5kg~2.0kgとなっています。
耐久性
耐久性は軽量テントとしては普通にあります。
軽量性を求めているので、ボトム部などは20Dなどの細い糸を使っていて、注意する必要がありますが、テントの接合面などは、接着ではなく糸で縫いしっかりとシームテープで処理されています。
また、日本向けのモデルは作りを工夫し、耐風性や耐水性を高めるなどの処理もされています。
利便性
モビガーデンのテントは、モデルによって様々な利便性の良さがあります。
例えばAS ウィングは、長手方向に出入り口が有り、出入りしやすく前室も広くなっています。
また、天井部分に1本ポールを通し、頭上を広くする工夫もされています。
またコールドマウンテンシリーズは、出入り口が2か所にあり、とても利便性が高くなっています。
モビガーデンのテントは、モデルにより特徴が異なるので、自分の使い方に合った特徴のテントを見つけましょう。
耐天候性
耐天候性は、ほぼすべてのモデルが日本向けに作られているので、3,000~4,000mm防水でとても高くなっています。
雨や湿気が多い日本でも、十分に使える性能です。
良く比較されるネイチャーハイクのテントとの違い
日本で有名な中国のテントメーカーと言えば、ネイチャーハイクがありますよね。
ネイチャーハイクとの違いは、1つはインナーテントです。多くの場合ネイチャーハイクのインナーテントは、メッシュ構造になっています。
暑い時期や低山は良いですが、秋や春の冷え込む時間帯や、夏でも高山ではインナーテントがメッシュの場合、保温性の問題がやや心配です。
モビガーデンのテントは、日本向けにインナーテントがメッシュでないモデルがります。
またモビガーデンは、テントの接合部などに接着ではなく、縫製+シーリングテープで行うなど品質が高くなっています。
モビガーデンのテントを選ぶメリット・デメリット
ここではモビガーデンのテントの、メリットとデメリットについてまとめました。
デメリット
まずはデメリットからです。
インナーメッシュのモデルは日本では使うシーンが限られる
日本向けに作られた一部のモデルは、インナーテントはメッシュではありませんが、多くのモデルはインナーテントがメッシュです。
問題になることは少ないかもしれませんが、夏の高山や秋や春の早朝など、気温の下がるシーンでは注意が必要です。
インナーテントがメッシュのモデルは多くの場合、3シーズン用と割り切りましょう。
耐風性がやや心配
耐風性については、やや未知数です。
軽量性や居住性を重視した作りで、複雑なフレーム構造をしています。
充分な耐風性はあると思いますが、少し心配な部分ではあります。
雪山で使えるモデルは少ない
多くのモデルはインナーメッシュなので雪山での使用にはあまり向いていません。
ライトナイトシリーズはスノーフライもありますが、インナーテントがメッシュなので、雪山登山で使うのはかなり条件を選ぶでしょう。
メリット
次にメリットです。
日本向けに防水性が高くなっている
モビガーデンのテントの耐水性は、雨の多い日本向けに作られていて、3,000~4,000mmととても高くなっています。
特にインナーテントがメッシュでない、ライトウィングス 1 JPNやライトウィングス DUC UL1、ライトナイト JPNは快適に使うことができるでしょう。
モデルが豊富で自分に合ったモデルを選べる
モビガーデンのテントは、登山向けのモデルだけでも4モデルあります。
日本向けに耐水性が高く、インナーテントがメッシュでないもの、夏向けにメッシュのもの、軽量コンパクトを追求したモデルなど様々です。
自分の登山のスタイルに合うモデルを選ぶことができます。
価格がリーズナブル
全てのモデルの価格がリーズナブルに設定されています。
とりあえずテント泊を経験してみたい初心者の方や、真夏のみ使うテントとしてメッシュのモデルを選ぶなど、初心者からベテランの方まで幅広く気軽にテントを選ぶことができます。
モビガーデンのテントの使用感・クチコミ
ここでは実際使っている人のクチコミをまとめました。
悪い口コミ
まずは悪いクチコミからです。
設置設営と撤収は非常に簡単ですし、軽いのにシール部分などの作りも良いと思います。ポールの補修パーツまで有るのはありがたい。
使い勝手は良いのですが、以下の難点2つから残念ですが星2マイナスにしました。
① 入り口はメッシュにできますが、ベンチが無いので中の換気が難しく、夏場は蒸し暑くなります。日本正規品でない、インナーメッシュの方にすれば良かったと後悔。
② チャックの開け閉めで嚙みやすい。これは他の方も書いてましたが、テントの中からの開け閉めで苦労しますので、改良の余地ありです。
耐水性や耐久性は未評価です。
amazonレビューより ライトナイト1
インナーは、ほぼメッシュです!
初春、初冬は寒いと思います。テント自体の品質は悪くないです。
amazonレビューより ASウィングス2
悪いクチコミは少なく、インナーテントがメッシュなのは賛否あるようです。
ですが、テント自体の品質については満足感の高いクチコミが多かったです。
良い口コミ
次に良いクチコミです。
重さ、カラー、形が気に入り購入しました。一回使用し、設営が簡単で満足しています。ポールの補修資材が付いているのが気が利いていると思いました。色は明るいグレーっぽい感じですが、外で設営するとちゃんと白です。明るい色味なので虫が寄ることがやや心配でしたが特に寄ることもありませんでした。(テントにも虫除けスプレーをしたことが功を奏したのかもしれません。)水辺で使用したため、それなりに結露はしましたが、テント内に滴ることはありませんでした。とても良い製品だと思いましたので、今後も使ってゆきたいと思います。
amazonレビューより ライトナイト1
モンベルだらけなので値段と狭いというのもあるが、あえてモンベルは避け1年前にLIGHT KNIGHT 2 JPNを購入。悪天候もなかったが、今年の北岳稜線でこれ以上ないくらいの雨と一晩中の風速15m前後の強風に耐えた。
半信半疑であったが、実証された。
amazonレビューより ライトナイト2
Y字なので設置も容易。
マイナス点は出入口ジッパーがやたら噛むこと。
テンションロープは太いのに替えています。
スペックと価格を比較すれば、このテントが如何にコスパに優れているかは一目瞭然だと思います
amazonレビューより コールドマウンテン2
縫製やシーム処理もかなり丁寧ですし、買わない理由は見当たりません
日本のメーカーだけど中国メイドで検品すらしていない製品と、中国のメーカーだがしっかりと作られてる製品
どちらを選ぶかと言った、非常に簡単な選択肢です
やはり耐水性は高いようですね。
また、耐風性も問題無いようです。
品質も良くて、コストパフォーマンスが高く、多くの方が満足していました。
総評
モビガーデンのテントは、悪いクチコミは少なかったです。
インナーテントがメッシュのモデルが多いので、その部分の賛否があるようでした。インナーメッシュテントは結露しにくいなどのメリットもあるので、選ぶ時には何を重視するか注意が必要ですね。
しかし、多くのクチコミは、品質が高くコストパフォーマンスが高いと良い口コミが多かったです。
また、耐水性や耐風性、居住性も満足している方が多かったです。
コストパフォーマンスが高く、耐水性などの機能にも優れていて、使っている方のモビガーデンのテントの満足感は高いですね。
モビガーデンのテントは冬に使用できるか?
ライトナイト UL plusは、スノーフライが付いたモデルになっています。積雪の少ない場所や、低山であれば使用できるでしょう。
インナーテントがメッシュなので、気温の低い所や、本格的な雪山登山で使う場合は注意しましょう。
モビガーデンのテントの選び方
ここではモビガーデンのテントの選び方について説明します。
1人~2人で登山メインで使う場合は、ライトウィングスやマウンテンウィングス、ライトナイト、コールドマウンテンから選ぶと良いでしょう。個々のモデルの特徴については後述します。
キャンプメインで使う場合は、エラなどの大型テントを選びましょう。
- LIGTH WINGS(ライトウイングス)
- MOUNTAIN WINGS(マウンテンウイングス)
- LIGHT KNIGHT(ライトナイト)
- COLD MOUNTAIN(コールドマウンテン)
- ERAシリーズ(エラ)
- ROYAL CASTLE(ロイヤルキャッスル)
- HORIDAY STAR(ホリデイスター)
モビガーデンのおすすめテント
ここからは、各モデルについて解説していきます。
選ぶ時の参考にしてくださいね。
モビガーデン:ライトナイトプラス1・2、ライトナイト1 JPN
ライトナイトプラスは、スノーフライの付いた防風性と耐水性の高い、4シーズン使うことのできるテントです。
インナーテントはメッシュで、暑い夏も快適に使うことができます。メッシュのインナーテントは、保温性は低いですが結露しにくいというメリットがあります。
インナーテントがメッシュの場合、雨や風などの耐候性がやや心配ですが、スノーフライなので地面とフライシートが完全に接地しており、隙間から風が入りにくくなっています。
また、フライシートは3,000mmの耐水性があり、雨の多い日本でも十分な耐水性能です。
冬も使えますが、インナーテントがメッシュで保温性があまり高くないので、冬に使う場合は注意しましょう。
インナーがメッシュで通常のフライシートのJPNモデルもラインナップされています。
重さ :ライトナイトプラス1(1,630g)、ライトナイトプラス2(1,950g)
人数 :1~2人
フロア面積:プラス1 約1.96m2 、プラス2 約2.73m2
前室面積 :プラス1 約0.54m2 、プラス2 約0.69m2
収納サイズ:プラス1 39×12cm、プラス2 41×13cm
構成素材 :フライシート/20Dリップストップナイロン(シリコンコーティング)PU3000防水
インナーテント/軽量メッシュ
ボトム/20Dリップストップナイロン(シリコンコーティング)PU4000防水
モビガーデン:コールドマウンテン2、マウンテンウィングス
コールドマウンテンは、居住性を高めるキャノピーの付いた、3シーズン用のテントです。
テント入り口をストックやポールで支えることにより、キャノピーを作ることができ、前室部分を広く使うことができます。
また、出入り口が2か所にあるのも、2人で使う場合は使い勝手がよくなっています。
インナーテントは、メッシュで通気性が良く、フライシートも通気性を重視した作りになっています。
2人用で2.2kgとやや重たいですが、居住性重視の方や、登山以外でも使いたい方におすすめです。
重量が気になる方は、100g軽いマウンテンウィングスもラインナップされています。
重さ :2,200g、2,080g(マウンテンウィングス)
人数 :2人
フロア面積:約2.94m2
前室面積 :約0.42m2 が2か所、約0.52m2 が2か所(マウンテンウィングス)
収納サイズ:41×16cm、不明(マウンテンウィングス)
構成素材 :フライシート/190T防水コーティングPU2000mm高密度ポリエステル
エンボス加工
インナーテント/高密度ファインメッシュ
ボトム/68D PU4000防水ポリエステル
(以下マウンテンウィングス)
フライシート/30Dリップストップナイロン(シリコンコーティング)3000mm防水
インナーテント/メッシュ
ボトム/68D 210Tポリエステル PU4000防水
モビガーデン:ライトウィング1 JPN
ライトウィング1 JPNは、日本向けに作られた、インナーテントが非メッシュの軽量モデルです。
雨が多く、朝晩が寒くなりやすい日本向けに非メッシュのインナーテントが使われていて、耐候性が高く保温性も高くなっています。
また、長手方向に前室があるので、居住性が高く出入りも行いやすくなっています。
重量は、ペグなど全てを含めて1,350gととても軽くなっています。
居住性も高く、軽いのでソロで使う方におすすめのテントです。
重さ :1,350g
人数 :1人
フロア面積:約1.74m2
前室面積 :約0.61m2
収納サイズ:不明
構成素材 :フライシート/15Dリップストップナイロン(シリコンコーティング)3000mm防水
インナーテント/10D透湿リップストップナイロン(通気撥水加工)
ボトム/20D リップストップナイロン(シリコンコーティング)4000mm防水
【キャンプ向け】モビガーデン:ピラミッドテント「ERA230」
ERA230は、キャンプ向けのポリコットン素材のワンポールテントです。
ポリコットンなので熱に強く、テントにはストーブの煙突用の穴もあけられています。
ワンポールテントは、風に弱いことがありますが、八角形の形状にすることで耐風性にも考慮した形状になっています。
また、出入り口が2か所あるので、居住性が高く、暑い時は通気性を高めることもできます。
夏はもちろん、積極的に冬のキャンプまで行う方におすすめのテントです。
重さ :12.4kg
人数 :4~6人
フロア面積:約5.3m2
収納サイズ:67×29×29cm
構成素材 :フライ/ポリコットン(綿35%、ポリエステル65%) PU2000mm W/R UV50+
メッシュ/20Dメッシュ
ボトム/150D オックスフォード PU4000mm W/R
【キャンプ向け】モビガーデン:ピラミッドテント「ERA290」
ERA290は、追加ポールを使うことでさらに室内を広げた、大型のワンポールテントです。
基本的にはワンポールテントですが、ドーム型テントのようにポールを2本交差させて、居住性を上げています。
また、入り口部分は付属のポールを使って、タープのように使うことができ、さらに居住性を上げることができます。
テント内に砂などが入りにくいようにスカートが付いており、換気用のメッシュパネルや窓も付いており、暑い時期にも対応しています。
家族や大人数で、長期滞在のキャンプなどを行う方におすすめです。
重さ :15.5kg
人数 :4~6人
フロア面積:約19.3m2
収納サイズ:66×23×23cm
構成素材 :ポリコットン(綿35%、ポリエステル65%) 200G PU2000mm W/R
【キャンプ向け】モビガーデン:ロイヤルキャッスル
ロイヤルキャッスルは、通気性を重視した、大型のドーム型テントです。
主な使い方はテントですが、床部分が無い作りなので、インナーテントを取り外せば、デイキャンプではリビングとしても使うことができます。
また、通気性が高く、6面全ての面をメッシュパネルにすることもできます。
大型で設置は大変ですが、色々な使い方ができるので、1つで何役もこなせるテントを探している方におすすめです。
重さ :13.4kg
人数 :5人
フロア面積:約14.8m2
収納サイズ:62×33×33cm
構成素材 :フライ/150Dオックスリップストップ、
ダークシルバー遮光コーティング、フッ素加工
インナー/75D 185T透湿生地
ボトム/150Dオックス
【キャンプ向け】モビガーデン:ホリデースター「グランピングテント」
ホリデースターは、テント、リビング、タープが一体となったテントです。
インナーテントが付いた寝室、真ん中にはリビング、出入り口部分をタープとして使うことができます。
通気性を高めるためのメッシュパネルも多く、ホリデースター1つあれば、ファミリーキャンプでは十分なほどです。
これからファミリーキャンプを行おうという方におすすめのテントです。
重さ :18.34kg
人数 :4人
フロア面積:約18.15m2
収納サイズ:61×37×37cm
構成素材 :フライ/150Dオックスリップストップ、PU5000mm W/R UV40+ フッ素加工
ダークシルバーコーティング/ブラックコーティング
インナー/75D 185T透湿生地
ボトム/150D PU4000mm W/R オックスフォード
まとめ
モビガーデンのテントは、ネイチャーハイクの陰に隠れてやや目立たない、中国のテントメーカーです。
ですが、作りは日本製テントに近いしっかりとした作りをしていて、日本向けのモデルを作るなど、品質やラインアップの広さがとても魅力的なテントメーカーです。
モビガーデンのテントは、品質も高くて価格もリーズナブルなので、皆さんも1度検討してみてくださいね!
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・ニーモ / ファイントラック /アライテント /ゼログラム
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