雪山登山靴といえば暖かさと引き換えに重たいし高いというのが常識です。
超ロングセラーのスポルティバのネパールエボGTXは片足1000g超えてます。
そんな中、厳冬期の激しい山には向きませんが、軽くしかも安い登山靴がありました。
今回はそんなサロモンの登山靴に注目してみます。
チェックポイント
・安さ重視で冬用の登山靴を選ぶなら「X ULTRA MID WINTER CS WP」がおすすめ
・標高2000m以上の高所の雪山登山では対応できないが、冬の低山や高原ハイキングで活躍する
サロモンの雪山登山靴の評価・評判 選ぶメリットは?
本記事で紹介する登山靴「X ULTRA MID WINTER CS WP」は、サロモンでもベストセラーとなった「X ULTRA」がさらにバージョンアップした大人気モデルです。
おすすめできる点はもちろん、選ぶ上で注意しなければならない点もまとめました。
軽くて安いなんていいところしかないじゃないですか!
サロモンの登山靴は冬ハイキングや低山ハイクにとてもおすすめです。
選ぶときは自分の目的に合うか、注意点もしっかり読んで決めてね
価格が2万円前後と信じられないくらい安い
雪山登山靴と言えば、どんなに安くても5万円以上が一般的です。それがなんと2万円前後です。
雪山登山を始めるなら靴以外にも揃えたいものがあるはずなので、価格の安さはそれだけ魅力につながります。
約530gととても軽い
サロモンはトレランシューズで有名です。
軽さを重視するトレランシューズの技術が雪山登山靴にも表れており、でここまで軽い靴は他にないと思います。
とにかく圧倒的に軽く疲れにくいので、初心者の方におすすめできます。
特に雪山ではアイゼンを使うこともあるので、ただでさえ重い足元が重くなります。
登山靴が重いとハードシェルパンツに引っ掛けて破ってしまったりするので、軽さというのはとても重要です。
対応温度が-6度~-25度と高い保温性能を持つ
Thinsulateインサレーションという保温剤が入っているので、重さの割にかなり高い保温性能を持ちます。
具体的な保温性能は下記の通りです。低山ハイクなら十分な保温能力でしょう。
・快適温度 -6度
・下限温度 -12度
・限界温度 -25度
サロモンの登山靴を選ぶデメリット
積雪が多いところや標高2000m以上の高山には不向き
「X ULTRA MID WINTER CS WP」は、ウィンターハイキング向けの靴として展開されています。
なので、積雪が多いところや標高2000m以上の高山には不向きです。
アイゼンとの相性が悪く、「X ULTRA MID WINTER CS WP」は、前コバ(つま先のでっぱり)も後ろコバ(かかとの後ろのでっぱり)もありません。
チェーンスパイクは使えますが、アイゼンは基本使えないものと考えた方が良いです。
チェーンスパイクは以下のように爪がいっぱいある簡易アイゼンのようなものっです。
ストラップタイプのアイゼンなら装着だけはできますが、ソールが柔らかく外れやすくなってしまうので、アイゼンが必要となるような山は避ける必要があります。
東海地方で標高1000m前後の鈴鹿の山でも積雪が多い年ならアイゼンが欲しい時はあるので、登る山が狭まるというデメリットは注意しておきましょう。
積雪が多くとも長野県の美ヶ原のように、平地で傾斜がなければ、アイゼンがなくとも問題ありません。
ストラップのタイプのアイゼンとは、以下のようなアイゼンです。
アイゼンが必要となる登山にも挑戦したいなら値段は張りますが、やはり定番の雪山登山靴を選んだ方が無難です。
保温能力には不安がある
「X ULTRA MID WINTER CS WP」は、価格や重さに対して高い保温能力を持っています。
同時に快適温度が-6度なので、それ以上の寒さには、寒さを感じることもあります。
ホッカイロを併用したり、ゲイターを使うことで保温能力を上げて使うことをおすすめします。
足用ホッカイロについてはこちらに記載があります。
「X ULTRA MID WINTER CS WP」は、冬ハイキングから低山ハイクでおすすめ
サロモンの「X ULTRA MID WINTER CS WP」は、本格的な雪山登山はしないけど、冬ハイキングから低山ハイクで使う登山靴が欲しいという方にピッタリなモデルです。
アイゼンを使うような雪山登山をしたい人なら、ネパールエボGTXの方がおすすめです。
ちなみにさらに保温能力が欲しいなら保温能力を強化したモデルもあります。
こちらも登山に使う範囲は変わらず、保温能力だけ高くなっているので、純粋に温かいものを探す人に向いています。
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