・遭難事故の原因を知り、とるべき対策がわかる
・知識不足や慢心を避け、安全登山を行うことができる
山岳遭難というのは、自力下山できない状態を指します。
なので、滑落、怪我や体調不良で歩けなくなるケースもあれば、道迷いでの救助も含みます。
今回はそんな遭難事故の原因について考えてみました
もしあなたが登山知識の不足から不安を感じているなら、
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安全対策
非常時の笛 / ビバーク用のツェルト / 応急処置のファーストエイド
エマージェンシーシート / レインウェア
ヘッドライト / 防寒着 / ヘルメット
スマホの電源切れ対策(モバイルバッテリー) / 登山保険
地図の濡れ対策(マップケース) / 登山時計
熊の遭遇防止対策
登山の遭難事故はどんな人に起こるか?
遭難事故は誰にも起こりえます。
約15分のこの記事の動画版もあります。
長いのでお時間ない方には不向きですが、じっくり見たい方は是非ご覧ください。
Youtubeの方では登山道具の選び方に役立つ情報をまとめていますので、
もし興味があったら登録して頂けると最新情報をお伝えできます。
データから見る遭難者の内訳
データから見る遭難者の内訳を確認してみましょう。ソース元は警視庁が公開している山岳遭難の報告です。遭難事故減少のために役立てましょう。
詳細は、警視庁の令和夏期の遭難事故報告より
平成27年から令和元年までの遭難事故の発生件数と死者・行方不明者の推移です。
グラフを見ると、ほぼ横ばいで年によって大きく差はないことがわかります。
令和元年は少し件数が少なくなっています。
登山による遭難者の内訳です。登山とハイキングの違いは、山頂を目的とするかという差になります。
それぞれの人口比から考えると、沢登りは危険度が高いこと、危険そうに見えるクライミングは意外に遭難者が少ないことがわかります。
遭難者の年齢別の比率について、50歳以上が半数を占めていることがわかります。体力の衰えが原因となるケースがほとんどではないかと推測することができます。
事例から学ぶ遭難事故の原因と対策
伊勢原警察署の記録を見ると、遭難の9割は下山中に起きていることがわかります。
原因は、道迷いと転倒が約25%ずつです。次いで滑落、病気、疲労があげられます。疲労による転倒や道迷いによる滑落など、複合的な理由もあると思いますので、目安と考えるとよいと思います。
これらの原因についてどのように対策を立てれば良いか考えていきましょう。
道迷い
2019年6月七洞岳・獅子ヶ岳-道迷い遭難
レポート元はこちら
遭難するも電波がつながっていたため、冷静にyamapの地図をダウンロードすることで正しい道に戻ることができています。慌てず冷静に行動することの大切さがわかりますね。地図は事前に用意しておくようにしましょう。
2019年12月 鳳凰三山地蔵岳で道迷い
鳳凰三山・地蔵岳で道に迷ったと自力で救助を呼ばれた方がいました。多くの 道迷いの場合、電波が通じていればこのように自力で救助を呼ぶことができます。山岳地ではdocomo回線が優秀なので、できればdocomo回線を選んでおきましょう。尾瀬などの一部地域ではauの方が電波が強いです。
パーティ登山であれば、トランシーバーも有効です。資格がなくても利用できるものがありますので、活用しましょう。
道迷いの原因として、「地図を携行していない」、「すべての登山道を把握していない」、「誤ったテープを参考にしてしまう」などがあげられます。
対策としてまず、地図は携行しましょう。ジュンク堂などの書店にて紙の地図が購入できます。プリンタがあれば、国土地理院より無料で印刷することも可能です。
紙地図はマップケースに入れて濡れから守りましょう。
最近は登山時計で地図を見ることもできます。
登山時計では、YAMAPなどのGPSアプリで地図をダウンロードしておくことも有効です。他の方が歩いた軌跡をダウンロードしておけば、ズレを把握することもできます。
マップケースについてはこちら
よくあるケースとして電波は通じるが現在地がわからなくて救助が呼べないケースです。ココヘリへ加入しておけばそういった事態は防げます。検討してみましょう。
遭難に時間がかかることも多いので、モバイルバッテリーは携行しましょう。
登山道にある矢印が目指したい登山口と、別の登山口を指していることに気づかずに道迷い遭難をしてしまう事件があったため、すべての登山道を把握しておく必要があります。
登山道にピンクや白のテープが張ってあるのを見たことがありますでしょうか。あれを参考にしすぎるのは禁物です。なぜなら漁師や山菜とりの人が目印として付ける場合もあり、登山ルートから外れ、道迷いの原因となるケースがあるからです。
歩いている最中に定期的に現在位置を把握するようにして、道迷いを避けましょう。
遭難時のためにツェルトやエマージェンシーシート、ホイッスルなども重要です。各ページをご覧くださいね。
滑落
2017年3月西穂高岳冬期滑落事故
滑落体験を動画にしてくださっている人がいます。貴重な経験で再発防止にとても役に立ちますので、冬期登山をされる方は見ておきたいです。
2019年12月甲武信ヶ岳滑落
甲武信ヶ岳で沢に滑落して大けがをされた方がいました。持っていた道具でのろしのように煙を上げていたことから発見されたようです。非常時のために山頂で料理する予定がなくてもバーナーとクッカーは持ち歩いた方が良いです。
関連記事
・雪山登山のバーナー選択 ドロップダウンの恐怖を避けるには
・登山のクッカー 何が最適?メスティンなどのおすすめのクッカー
甲武信ヶ岳の登山道は先月実際に見てきましたが、冬期は風が吹き付け、氷結している場所が増えるので、滑落リスクは高くなっていました。崩落している登山道もありますので、事前の調査が必要だと感じさせる状況でした。
北アルプス 白馬岳の鑓温泉上部で鎖場から滑落する事故が過去にありました。鎖場での滑落は、鎖をつかまずに通り過ぎた際に発生します。別につかまずに通ることができるように見えても掴むようにしましょう。
すくなくともストックはしまい、手が空いた状態で通る方が良いです。事故が起こる場所の多くは、危険そうに見えない場所だそうです。
危険だとわかっている場所ではみんな気をつけるので、油断こそが本当の原因といえるのかもしれません。
山に慣れて油断してるかもしれないと思ったら、「岳」を見ると、慢心を防げると思っています。
amazonプライムであれば、「岳」の映画版が無料で見ることができるので、気になったらチェックしてみましょう。
関連記事
・Amazonプライムビデオで見るべき、見放題のおすすめ登山映画・アニメ12選
・登山好きな人におすすめする 「山に行きたくなる本 11選」
もし自分が滑落して動けなくなったら、落石を避けられる位置に移動して救助を待ちましょう。
転倒
転倒は誰でも経験があると思いますが、打ちどころが悪ければ、怪我により自力下山が困難になってもおかしくありません。滑落同様に転倒が相次ぐ場所は、躓きやすい石があったり、場所に原因があることもあります。
登山届が提出できるサイト(コンパスやヤマプラなど)で登山届を出すと、事故箇所に印がついて詳細が確認できるます。事前にそう言った場所を知っておくことも重要です。
疲労から転倒することも多いので、無理な計画を避けるようにしましょう。
転滑落については、以下の書籍が現場の写真を交えて解説していてわかりやすいです。
amazonのkindle unlimited(月額980円)に加入していれば無料で読めます。
病気
病気については体調が安定しているとき以外は登山を避けるしかありません。
持病がある方を除き、もっとも多い病気は高山病です。
以下記事の高山病対策を参考にしましょう。
高山病ってなんだろう?富士山などの高山で初心者が押さえておく対策・対処法
また、登山でよくある症状に熱中症もあります。こちらも症状によって対応が変わりますので、以下の対策をご覧ください。
その他各種トラブルへの対処と予防は以下が参考になります。
疲労
疲労がたまると転倒や滑落を引き起こしやすいので、体力をつけ、疲労がたまらないようにする必要があります。自分の体力レベルに合わない山には行かないようにしましょう。
その他
悪天候
1913年8月木曽駒ヶ岳大量遭難事故
こちらは台風による悪天候も合わさった事件ですが、木曽駒ヶ岳を登山中の教員・生徒ら38人が遭難、そのうち11人が将棋頭山で亡くなりました。
この事件により避難できる場所として西駒山荘が建てられています。
映画化、小説化もされているほど有名な事故です。
詳細はwikipedia(木曽駒ヶ岳大量遭難事故)
山の天候はプロでもわからないことがあります。悪天候に備えた装備を準備しましょう。雨天時にレインウェアを持っていないと夏でも低体温症の危険があります。
登山をやっている人なら 2009年の トムラウシ遭難事件は聞いたことがあるかもしれません。夏で気温8-10度、風速20~25mの天候でした。風速1Mにつき体感温度は1度下がると言われていますので、体感温度は-10度以下ということになります。
暴風時の登山の危険性がわかりますね。私も風速20m近い雨の中登山をしたこともありますが、防寒をかなりしていたのにも関わらず、ひどく寒さを感じました。
むしろ冬期の暴風時はハードシェル&バラクラバ、暴風グローブがあるので、風には強いくらいです。夏期でも風が強くなりそうな場合は、防寒を用意しておくとよいでしょう。
トムラウシ山の遭難についての解説は以下の動画がわかりやすいです。登山をしない人の目線から事実を元に客観的にまとめられています。ガイドと登山者の関係性による人災といっても良い面もありますが、見ていただければ参考になると思います。
2020年3月19日には、唐松岳の稜線でテント泊をされていた2名がテントごと風で飛ばされ、滑落、1名は亡くなる事故がありました。もともと唐松岳は稜線上の風が強いですが、人ごとテントが飛ぶというのは尋常ではありません。
風が強い日の稜線上のテント泊は避ける。ペグダウン、ガイラインをしっかり張ることが対策となるでしょう。
テント付属のガイラインで足りないなら足してもok。
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これで解決!使ってないのは私だけ?変わりやすい山の天気を予測するサイト 4選
・【2020年版】初心者におすすめのレインウェア 安くて軽量なものは?
雨登山を楽しむ方法は以下の記事が参考になります。
野生動物襲撃
熊による被害もあなどれません。熊鈴やクマ撃退スプレーなどの対策グッズを持っておきましょう。
私も北アルプスの折立キャンプ場というところで、実際に熊が近くを徘徊しているを見てこれは勝てないなと思いました。突然出くわさないための対策はしておきましょう。
落石
昨年は富士山での落石で死亡事故がありました。落石はどんな山でも登山者がいる以上ありえる事故です。ヘルメットがあるからといってすべて防げるわけではありませんが、ないよりは安全です。
落石が多い山では常備するようにしましょう。
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・登山用ヘルメットホルダー(ヘルメットカバー)
雪崩
雪崩については、雪崩危険情報が公開されているので、危険個所を避けて歩くことで避けられます。
落雷
1967年8月にの西穂高岳落雷事故
1967年8月に西穂高岳の独標で起きた落雷事故が有名です。松本深志高校(先生5名・2年生50名)のうち、死者11名、重軽症12名の大事故となりました。
事故当日は早朝から快晴で9:50に西穂山荘に到着した頃には、周辺の山の山頂に雲がかかり始めていました。12:25に山頂につき、下山を始めるときには大雨が降ってきて、独標を通るときにはずぶ濡れになっていたそうです。
ずぶ濡れの人間が一列に並んでいたことで避雷針のような役割が働いて雷を誘導してしまったのではないかと言われています。
詳細については、西穂高落雷遭難のレポート( 井村宇一郎 著 )をご覧ください。
1975年将棋頭山での落雷事故
将棋頭でも伊那中学校の生徒が落雷に打たれる事故が起きています。事故現場には今でも事故を忘れないように看板が残されています。死者はいなかったものの、雷が起きやすい場所は再現性があるので、この場所を通るときは気をつけましょう。
2019年8月 北岳での落雷事故
南アルプスの北岳は落雷が多い山です。昨年も男子大学生が死亡する事故がありました。警察署からは「登山中に天候が悪化したら計画を変え、引き返すなどの対応をしてほしい」 と呼びかけがされています。
雷雲が接近したら木から数メートルは離れて待機するか、山小屋に避難しましょう。木に近すぎると落雷時に感電します。
雨雲レーダーを見ると、雷雲の動きもある程度予測できるので、参考にするのがおすすめです。
テント泊のときの落雷もまた怖いです。こちらの記事に対策をまとめています。
鉄砲水
増水時に渡渉を伴う登山ルートは避けましょう。沢登りの危険性はこの鉄砲水にあるといってもよいでしょう。
私が危険を感じた経験
低山の道迷い
私が初心者の頃、鈴鹿の御池山という低山で道迷いになったことがあります。
北アルプスや八ヶ岳の山と違い、地方の低山では道が整備されていなかったり、わかりにくいことが度々あります。
御池山という山は、山頂付近がテーブルランドという平地となっており、方角を見失いやすく、遭難死亡事件も起きている山になります。
具体的な遭難体験については、以下をご覧ください。
濃霧悪天候下の判断の誤り
ピークハント意識が引き起こす悪天候下の判断ミスは少なくありません。
あなたが悪天候登山でも構わず挑みたいと考えているなら、私のような失敗をしないように見て頂けると幸いです
長時間雨に打たれて着替えも水浸し
屋久島の宮之浦岳に登ったとき、まるでゲリラ豪雨のような状態が続き、ザックカバーをしていたというのに、背中側からどうしても浸水があり、着替えまで濡れる自体となりました。
5月というののに、寒さに震え、避難小屋で服を干すも湿度が高すぎてほとんど乾きませんでした。
これ以降、かならずドライバックを持ち歩くことにしました。
また、当時水場も大きな川となって利用できず、雨水をろ過して使用していました。山で水がないと生死にかかわるので、携帯浄水器も必ず持った方が良いです。
ツェルト泊で水没
八ヶ岳でツェルト泊をしたときに、設営場所の選定を誤り、水没して車に避難する事態になったことがあります。
具体的な当時の状況は以下となります。
寝袋浸水に凍える夜 失敗から学ぶ雨登山のテント・ツェルト泊の注意点
遭難時の救助費用
誰もが遭難したいと思って遭難するわけでない。
もしも遭難したとき、救助費用はどうなるのかということは、気になるところです。
実際のところ、費用が無料か有料かはランダムといって良いでしょう。
警察、消防、自衛隊のヘリであれば無料ですが、民間費用は有料。
救助者が救助依頼先を選ぶことはできないので、有料と考えておくべきです。
登山による遭難は自己責任です。多くの人に迷惑をかけてしまうことなので、当然ですね。
警察、消防、自衛隊のヘリであれば税金が使われることになりますので、世間的には良く思われないでしょう。
民間費用であれば会社によって費用は前後しますが、 1時間50万くらいのところが多いようです。
捜索費用がわかっていて、体調不良や怪我で救助を呼ぶ場合、1時間で完了すれば50万ということです。
これが道迷いによって救助を呼び、現在地がわからず10時間掛かった場合は、500万ということです。
多額な請求となりますので、もしもに備えて登山保険に入ることの重要性がわかると思います。
遭難を100%避けることはできません。もしものために登山保険は入っておきましょう。
車を運転するときの任意保険と同じような感覚だと思います。安いものでは1日単位でワンコインで加入できるものもあります。
「取り返しがつかなくなる前に!今なら間に合うおすすめの登山保険と保証内容比較」
また、ココヘリという発信機を利用すると、16km先から現在地を特定できるので、遭難が必要になったときに発見までの時間を減らし、確実に見つけてもらうことができます。
発見率100%はすごいと思います。
子供の行方不明・道迷いを防ぐ
キャンプ場や日常生活での子供の安心のためには、「soranome(ソラノメ)」というサービスがおすすめです。
登山中の遭難防止に特化したものは「ココヘリ」になるので、上手く使い分けしましょう。
もし遭難してしまった時のために
そもそも遭難しないことが一番です。
日が落ちる前に余裕を持って下山できるように、自分の技術にあった山に登りましょう。
まず落ち着きましょう。冷静でないとミスが連鎖します。
休憩をとり、どのように行動するべきか考えましょう。
優先すべきはコースに戻ることです。救助を呼ぶにしても現在地が特定できないと、
捜索には時間がかかります。
基本的には下に下るのではなく、山頂を目指すこと。
コースを見失った状態で下ると、沢や谷など危険な場所にたどり着く可能性が高いため。
気象が不安定なときは登山をやめる
登山は天気によって難易度が大きく変わります。
雨登山は雨登山で楽しいものなので、線引きが難しいところではありますが、自信がないなら事前に天気を確認して、怪しければ登山を控えた方が良いかもしれません。
ちょっと先にいっててをやめる
「靴紐を結ぶから先に行ってて!すぐに追いつくから」はやめましょう
トイレいってくるから待ってても同じです。遭難事例を見ているとわかるのですが、 先行っててから何らかの理由で合流ができず、遭難する事例がとても多いです。
優しい方に多いのですが、待ってもらうのが申し訳ないといった意見も良く聞きます。
そのくらいのお願いも気が引けるようであれば、 登山パーティの仲をもっと深める必要があると思います。
コミュ力に不安がある方は、ボードゲームなどのツールを使って相手のことを知ると良いでしょう。
パーティ登山は仲間との信頼関係構築が何より難しく、そして登山の楽しみにも、不安にもなります。
通話が通じやすい携帯キャリアを選択する
昔の登山では山で電波は通じないので、携帯電話は無価値でした。
ですが、現代のIT社会では、スマートフォンがあれば、救助が呼べる範囲が非常に広くなりました。
いざという時の生死を分ける道具なので、電波が広いやすいドコモ回線が使えて、コスパの良いキャリアを選択しましょう。
登山届の提出をする
登山届けを提出しましょう。提出するだけではなく、遭難時に救助が呼べるようにしておかなければ意味がありません。
コンパスで届けを出すときに「下山予定時刻を3時間超えたら通知」の設定をしておけば、登録したメールアドレスに連絡が行われます。連絡があったら救助を呼ぶように話しておくことが大事です。
ココヘリという遭難救助率をあげるサービスにも加入しておきましょう。
非常用のヘッドランプを持つ
道迷いで下山時刻が遅くなってしまった場合に備えて、日帰りでも必ずヘッドランプを持ちましょう。替えの電池も必ず持ちましょう。
私自身は電池だけ持つのが無駄な気がして、ヘッドランプを2つ持つようにしています。テント泊のときは1つはランタン替わりに使っています。パーティで忘れた人がいても貸せるので、役に立つことも多いです。
体温を保つための防寒着を持つ
夏期でも必ず防寒着を持ちましょう。夏で防寒着が必要になるケースは、予期せぬ雨でぬれ、体温を奪われるケースです。ぬれても保温効果が下がりにくいフリースを選びましょう。ダウンはNGです。
無理せずビバークをする
学校がある。仕事に影響が出るなど、どうしても帰りたい気持ちはわかりますが、
安全を優先するならビバークも選択のひとつに考えましょう。
山小屋への非難や避難小屋への退避など、より安全な方法がないか検討してみましょう。
ツェルトというビバーク道具の使い方は事前にマスターしておきましょう。
慣れればテントの代わりに使えるようにもなります。
ソロやパーティリーダは発煙筒を常備
パーティリーダやソロ登山では、発煙筒を常備するようにしましょう。
遭難時に生還できるかどうかは、救助ヘリコプターに見つけてもらえるかどうかで左右されることも少なくありません。
また、見つけてもらった場合に着陸場所を示す際に使うと良いでしょう。
救助ヘリが着陸できないケースに備えてのこぎりを用意
ヘリコプターは、木々が密集しているような場所には着陸ができません。
遭難した場所が見通しの悪い場所で移動が難しい場合や、要救助者を動かせない場合、のこぎりを使ってスペースを作る必要があります。
物凄く軽量なワイヤーソーもありますが、切断能力が低いので、避けた方が良さそうです。
こちらのような軽量のこぎりであれば、雪山登山でも使えるものなので、雪山に興味を持った時にも使えるので無駄がありません。
雪山登山では、スプレー剤が有用
雪山では救助を求める際の印として、赤スプレーが有効と言われており、雪面にSOSを記載するような使い方が可能です。
私はスキー場でのアルバイト経験がありますが、大会なので雪面にスタート位置を付けるときには、入浴剤が使われることがありました。
こちらも上記と同様、印をつけるのに利用できます。難点としては残雪時など、水分が多いケースでは溶けて流れてしまうということです。
そういった状況化では上記のようなスプレーの方が有効になります。
参考になる遭難対策に関連する書籍
山岳遭難の教訓
冬期遭難を中心に遭難事例が掲載されていて参考になる書籍です。
山岳遭難とビーコン(雪崩対策)
雪山登山をされるなら、雪崩対策も必要です。
レンタルも活用すれば比較的安いので、一度チェックしておきましょう。
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>>おすすめの積雪期登山のビーコン
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