登山はとても楽しいレジャーです。
しかし、山登りには始発の時間や車での長時間移動も伴うため、特に遠方の山を訪れる際には時間の制約が気になるところです。
そこで注目したいのが、登山のための車中泊。これにより、時間を無駄にすることなく、早朝に山の魅力を最大限に楽しむことができます。
車中泊での登山は、効率的なスケジュール管理が可能なだけでなく、新たな発見や非日常な体験ができることもメリットです。
毎週のように金曜日の仕事終わりに遠出している僕が解説します
登山で車中泊を行うメリット
登山の車中泊は無駄がない
登山の車中泊は無駄がありません。金曜日に仕事が終わったら、即出発という方もよく見かけます。車中泊は時間を有効に使いたいという忙しい方に積極的に使われている方法です。
登山口で仮眠をとってすぐ出発であれば、遠方の山であったり、コースタイムが長くても日帰りで訪れることができます。車中泊登山に慣れてしまうと辞められなくなります。
前泊の宿泊代がかからない
時間だけでなく、宿泊コストも抑えることができます。浮いたお金でよりたくさんの山に登ったり登山道具を揃えることができます。
場所によっては車中泊が禁止されている場合もあるので、
問題ない場所かどうかはよく確認するようにしましょう
準備不足の車中泊はしてはいけない
車中泊は魅力的なメリットがある一方で、十分な準備をしておかなければ、睡眠不足になります。
登山を思う存分楽しむことができなくなってしまうのです。
私は準備不足で睡眠が足りず、高山病になったこともあり、それ以来、車中泊対策を重要視しています。皆さんはこのような失敗のないよう、十分に準備してくださいね。
車中泊は体力に自信のある方向けなので、不安な方は無理せず前泊するのもおすすめです。
車中泊をする上で常備しておくもの
快眠のためのマット
寝心地を左右するマットです。車中泊はいかに短時間で熟睡できるかが鍵なので、マットがとても重要です。
とはいえ登山中ではないので、重さを気にせず選ぶことができます。
選び方は2パターンです。もしあなたがキャンプに興味があるなら併用できるモデルを選ぶと、あとあと買い直さずに便利です。車中泊にしか使わないなら安価なモデルで十分でしょう。
フルフラットの車に最適な大型マット
値段は高いがとにかく寝心地を重視した厚みのあるマットです。車中泊が多いなら用意しておきたいマット
車のサイズに合わせやすく、小型でソロでも使い易いマット
小型で合わせやすく、コスパも良いので、迷ったら選びたいモデル
よく眠れる枕
ニーモの枕は滑りにくく、テント泊でも使えるので、選びたい枕です。
Amazonだと割高になってることも多いので、楽天がおすすめです。
騒音対策の耳栓
車中泊する登山口は、同じく車中泊をする方が訪れるため、夜でも雑音が気になります。耳栓を用意しておきましょう。テント泊、小屋泊でも活躍できます。
目隠しのためのカーテン・サンシェード
防犯と遮光のため、カーテンを取り付けましょう。駐車場は場所によってはかなり明るく、眩しくて眠れないこともあります。
夏は暑さ、冬は寒さを防ぐ効果も期待できます。
取り付けが簡単で大型サイズ!しかも安い
吸盤で取り付けが簡単なタイプです。吸盤の吸着がやや弱いという難点はあるもののコスパが良く、使い易いことから特に評判が高いです。
サイズは55cm×90cmなので、使用される車に合わせて複数購入すると良いです。
Amazonで購入ホンダアクティバンの後部サイドガラスに付けました。スモークガラスではない安いバンなので中が丸見え。フィルム貼りは高いしでこのカーテンにしました。開け閉めすることはないので吸盤の裏に両面テープを貼りがっちり固定してひもをギュッと引っ張れば隙間も出ません。そしてカーテンの下側数箇所と横数箇所を両面テープでカーテンを車体側に固定。風でなびく事も無くいい具合です。乗用車等で一時的な目隠しに使うに時は吸盤で取り付け取り外しは簡単なので重宝すると思います。
amazonレビューより
目の疲れを取り、光を遮るアイマスク
コスパ重視の安価モデル
温かく目元の疲れをとる
他の車のヘッドライトに不意に照らされることがあります。そうした時に眠りから覚めないために、アイマスクを常備しましょう。
フロントガラスのくもり止め
車中泊するとほぼ間違いなくガラスがくもります。人の呼気も含まれる水分があるので仕方ないです。特にフロントガラスは前が見えなくて困るので、くもり止めは常備しておきたいです。
窓ガラスを開けて外気温と同じにすればくもりは消えることも多いですが、なかなか消えないこともあるからです。
バッテリー上がりへの対策
車中泊中にバッテリーが上がると大変なことになります。
注意していてもどうしても上がってしまうことがあるので、対策をしておきましょう。
最も簡単な対策は「JAF」に加入することです。
といっても立地によっては駆け付けまでに時間がかかるので、バッテリースターターも持っておくと良いでしょう。
普段はモバイルバッテリーとなるものであれば、緊急時以外も無駄にはなりません。
車中泊をする場所
山によって異なりますが、多くの場合、登山口の駐車場となります。指定の時間のみ通行できるような区間がある場合、ゲート前で車中泊することもあります。
例えば、北アルプスの折立登山口は、有料駐車場が開く時間が決まっているため、ゲート前で車中泊をします。上高地の沢渡駐車場も深夜オープン前に仮眠している様子を見ることもあります。
車を停める場所は、駐車場の入り口、通り道は避けましょう。ライトで照らされたり、騒音が気になる場合があります。車中泊できる場所はたいてい他の車も停まっているので分かりやすいです
車中泊したあとに便利な清掃グッズ
車用 コードレス掃除機
どうしても登山の車だしをすると、車内に汚れが残ります。USBケーブルで充電して使える小型の掃除機があると掃除が簡単です。
ダッシュボードの掃除用のクリーナー
季節による対策の違い
夏の車中泊とクーラーの利用について
夏の車内は暑いことが多く、かといって窓を開けていると蚊が入ってくるので、難しいです。
そうなると当然クーラーの利用が必要となってきます。ただ道の駅やSA、民家が近くにある場合などはエンジンをかけたまま就寝するのは、騒音問題もあり、マナー違反となってしまいます。
やむを得ず使用するときは、最低限にとどめましょう。
冬の車中泊と暖房の利用について
冬の車中泊で暖房をつけたままの就寝は、マフラーに雪が詰まると一酸化炭素中毒の恐れがあることから避けた方が良いです。
山の防寒とは別に車中泊用の防寒を用意しておきましょう。特に足元は冷えやすいので、ブランケットやテントシューズを活用しましょう。
車中泊に最適な車種はと目安となる人数
車種によって車中泊可能な人数が変わります。身長や体格で変わりますし、狭く手も眠れる人もいますので、目安程度にご覧ください。
ハイエース
ハイエースはとても大きいです。大きなマットを入れておいてベッドのように使うこともできます。3~4人くらいであれば横になって眠ることができます。
座ったまま仮眠をとるなら、6人でも大丈夫です。慣れていないと運転が難しいですが、快適な車中泊にはおすすめです。
狭い道が多い登山道を通るのは運転技術がいるので、自信がない人は避けましょう。
ヴォクシー
ヴォクシーはハイエースに続き、豊富な積載量を誇る車種です。車中泊の際は3~4人くらいがおすすめです。フルフラットで寝返りもうてる広さです。
その他SUV車
エクストレイル
エクストレイルもアウトドア好きに人気のある車で、比較的広いので、安心して車中泊ができます。ハイエースやヴォクシーほどではないものの、3~4人で車中泊が可能でしょう。
全員が大柄な男性だと少し厳しいかもしれません。
軽自動車
スズキ エブリイ
軽自動車は身長が高くなければ十分車中泊に使えます。固めの板やマットを敷いておけばフラットな面を作ることができます。
以上、車中泊のすすめでした。
登山で運転時間が長いとどうしてもトラブルがつきものです。各種割引がある施設も多いので、念のためJAFには加入しておいた方が無難です。
登山中、空いた駐車スペースを貸し出すサービスがあります。
不在時に無駄なく収入が入るので、上手く利用しましょう。
手数料で30%はシステム利用料として回収されるので、売り上げが1万円なら7000円が手元に入ります。
毎月3千人が登録しているサービスなので、場所によってはかなり利用できるので、参考まで。
総合的な車中泊情報は「車中泊まとめWiki」が参考になります。
車中泊(車内泊)に関する情報をまとめているWikiです。
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