私は登山歴9年、スキー歴20年で雪山には慣れている方ですが、それでも雪山では安全のためにハードシェルジャケットが必要という結論になりました。
スキー、ボードウェアやレインウェアで代用できないか色々と検証してみましたが、代用はできないのです。
雪山登山のツアーや講習もハードシェルを持っていないと参加できない場合は多い
いざという時に装備が理由で挑戦機会を逃すのは本当にもったいないことです。
▼この記事の動画版もあるので、もし良かったら流し聞きでどうぞ!▼
先に結論
ハードシェルジャケットがなぜこれほどまでに必要と言われるかというと、雪山の天気が夏以上に読みにくく、悪天時に命の危険が高まるからです。
実際に厳冬期の高山で風速20m/s近い状況を体験したり、吹雪の中で歩くこともありました。
ですが、過酷な状況でも乗り越えることができ、ハードシェルを取り入れて本当に良かったと考えています。
この記事では様々な視点でハードシェルジャケットを比較し、おすすめできるものを考えてみました。
商品名 | メーカー | おすすめ度 | ベンチレーション | 耐久性 | 耐天候性 | 重さ | ストレッチ性 | 街着に向くか | 価格 | 目的 |
ティフォンウォーム | ミレー | 価格重視おすすめ1位 | なし | 〇 | ◎ | 520g | ◎ | ◎ | ◎ | 登山・クライミング |
エバーブレスアクロ | ファイントラック | 総合おすすめ1位 | あり | ◎ | ◎ | 535g | ◎ | △ | 〇 | 登山・クライミング |
アルファSV | アークテリクス | 性能おすすめ1位 | あり | ◎ | ◎ | 485g | △ | ◎ | △ | 登山・クライミング |
エバーブレスグライド | ファイントラック | バックカントリー向け | あり | ◎ | ◎ | 555g | ◎ | △ | 〇 | 登山・バックカントリー |
TBジャケット | ティートンブロス | 保温性が魅力 | あり | ◎ | ◎ | 535g | ◎ | △ | 〇 | 登山・バックカントリー |
タウンユースで普段使いもできるものを選ぶなら
ノースフェイスのオールマウンテンジャケットがおすすめ
ファッションを重視するなら狙い目だよ
面白いものとして、
最近では-40度まで対応できるような高性能な商品も出ています。
>>最新素材のエアロゲル使用のオリオン:エンデバージャケット
(-40度まで対応のハードシェル)
調べたいハードシェルがある方はこちら
アークテリクス / ホグロフス / ファイントラック
ミレ/ パタゴニア →トレオレットジャッケット
マムート / コロンビア / ノースフェイス
ブラックダイヤモンド / マウンテンハードウェア
ハードシェルパンツ
- ハードシェルとソフトシェル・レインウェアの違いって何?
- ハードシェルの役割は、風雪を防ぎ、滑落リスクを下げること
- ハードシェルをより安いもので代用できないか検証しました
- 登山者のハードシェル選びの体験談・口コミ
ハードシェルとソフトシェル・レインウェアの違いって何?
そもそもハードシェルって何なんでしょう?そういった疑問をある人も少なくないはずです。
ハードシェルは雪山で使うアイゼンやピッケルにひっかけても裂けにくい耐久性の高いウェアです。
なので、ソフトシェルとの違いは、耐久性が高いことといって良いでしょう。
加えてレインウェアのような防水性・透湿性を持っているので、レインウェアと比べても高性能だと言えるでしょう。
一方でストレッチ性はソフトシェル・レインウェアの方が高いので、そういった違いを意識した選び方をお伝えします。
ハードシェルの役割は、風雪を防ぎ、滑落リスクを下げること
ハードシェルはレインウェアの防水性、防風性、耐久性を強化した雪山向けのウェアです。雪道を滑落した際に停止しやすい生地が使われています。
また、ヘルメットを被ったまま着ることができるものが多く、
温度調節がしやすいベンチレーションを備えたものも多いです。
雪山を滑り落ちたことがありますが、本当に止まらないです。捕まる場所がない斜面で滑落したら生死に左右します。
ピッケルやつかまるものがなければ停止できず、崖から落ちる危険性があります。
ですので必ず揃えておきたい道具です。滑りにくい素材のハードシェルとピッケル、どちらも必要です。
命を守る装備なので、いいものを選びたいね
一度購入すれば雪山登山はもちろん、スノーボードやスキーなどのウィンタースポーツやバックカントリー、冬キャンプなど、様々な場面で使えるので、良いものを選んだ方が良いです。
中途半端なものを選ぶと買いなおすことになってかえって高くつきます。
予算を抑えたいなら、フリースなどの中間着を安いものにしてハードシェルは良いものを選んだ方が良いです。中間着は重さを気にしなければ、そこまで性能差を感じないためです。
ハードシェルでも顔だけは防御しきれないので、雪山での防寒はバラクラバも持っておくと良いです。
ハードシェルをより安いもので代用できないか検証しました
皆さんが気になっているもっと安いハードシェルはないか?
他のもので代用できないかという点についてお答えします。
私自身も元々スノーボードのウェアで代用できないかを調べていましたが、
スノボウェア、スキーウェアは透湿性が低く、
汗をかくと想像以上に体力が奪われるので、難しいようです。
雪山で汗をかくと体温が奪われて危険なんですね
実際にスキーウェアで軽い登山をしてみましたが、体温調節が難しすぎました
スキーやボードウェアではベンチレーションがないものがほとんどですし、透湿性が低いので、一度汗をかいたら蒸れますし、汗冷えも怖いです。
冬は寒いというイメージが大きいですが、坂を登り続ける持久運動では、思った以上に暑さを感じるものです。
なので、美ヶ原高原などの平地をスノーシューで軽く散歩するくらいであれば、
スノボウェアやスキーウェアで代用できます。
もっと安いものがないかという点については、
ワークマンプラスなどで格安で代わりになるものがないかと探してみましたが、ありませんでした。
流石にハードシェルは様々な技術が使われているので、登山に耐えられる性能のものはないようです。
そのため、ハードシェルについては、登山メーカーでないと難しいようです。
注意しないといけないのは、
商品名に「ハードシェル」と書いてあっても実態はレインウェア程度の性能しか持たないものがありますので、
初心者は間違えないようにしましょう。
「ハードシェル」って名前が入っていても雪山登山に使えるわけではないんですね。わかりにくいです。
定義上は生地が硬くて丈夫ならハードシェルになりますが、
撥水機能が低かったり、防風性が低いものはこのページを見ている方に向いていないと思います。
実際にワークマンにもハードシェルと名が付く商品が存在しますが、
登山に耐えられる撥水性や防風性はなく、釣り用として展開されています。
「おすすめのハードシェル」では、雪山登山、バックカントリーに使えるハードシェルを紹介します。
登山者のハードシェル選びの体験談・口コミ
※クラウドワークスにてガチ勢の方に「【雪山用ハードシェル】買って良かったハードシェルジャケットを教えてください」」というアンケートをとりました(調査期間は2023年09月9日~ )。
投稿の一部↓
ミレー:ティフォンウォームジャケット
自分自身としては着心地はゴアテックス製品以上だと思っており、実際の性能としても何ら遜色ない感じで黒色に続いて色違いとなり、これまで使っていたのと比べてしなやかで柔らかい生地であることです。逆に残念だった点としてはベンチレーションがないため蒸れやすいところがあることです。
ノースフェイス マウンテンジャケット
最強素材のgore-texを使用しており、防水性、防風性、透過性の優れているので雨などで濡れることがありません。また、襟やフードが立ちやすく、おしゃれでかっこいいです。登山やスキーなどアウトドアでも使用できます。
パタゴニア トリオレットジャケット
女子でも着たいような可愛らしいカラーがたくさんあり、気に入りました。機能性の面でもハードな天候でも体が濡れたり冷えたりする事がありませんでした。しかし、袖が長いのでベルクロで袖を留めても、腕の部分に違和感を感じました。
おすすめのハードシェル(エントリー向け・全期間向け)
今回紹介するのは、
雪山デビュー向けの残雪期向け
本格雪山に挑戦する厳冬期向けのハードシェルの2点です。
買いなおすのが抵抗ある値段が多いと思いますので、できれば厳冬期用の性能が高いものを買って長期間使い続けたいです。
私はスキーやスノーボードもしますが、ハードシェルを買ってから、ウィンタースポーツでも登山用ウェアを使うようになりました。
厳冬期(12月~3月の高山)に行くことはないという方は、残雪期向けのものでも大丈夫です。
厳冬期は絶対いかないという方以外は、全期間向けがおすすめです
今は登る気がないけど、そういえば元々は雪山に登るつもりもなかったなあ
登山道具選びのよくある失敗は、中途半端なものを選んで後から結局買いなおすということです。
ちなみに利用頻度が少ない人は、レンタルの方が経済的です。宅配で受け取りできるので、覗いてみてください。
全期間向け:厳冬期も活躍できるハードシェル
商品名 | メーカー | おすすめ度 | 防水性 | 蒸れにくさ | ベンチレーション | 耐久性 | 耐天候性 | 重さ | ストレッチ性 | 街着に向くか | 価格 | 目的 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ティフォンウォームジャケット | ミレー | 価格重視おすすめ1位 | ◎耐水圧20,000mm | ◎透湿性能50,000g/㎡/24h | なし | 〇 | 〇 | 520g | ◎ | 〇 | ◎ | 登山・クライミング |
エバーブレスアクロジャケット | ファイントラック | 総合おすすめ1位 | ◎ | ◎ | あり | ◎ | ◎ | 535g | ◎ | × | 〇 | 登山・クライミング |
アルファSVジャケット | アークテリクス | 性能おすすめ1位 | ◎ | ◎ | あり | ◎ | ◎ | 485g | × | ◎ | × | 登山・クライミング |
エバーブレスグライドジャケット | ファイントラック | バックカントリー向け | ◎ | ◎ | あり | ◎ | ◎ | 555g | ◎ | × | 〇 | 登山・バックカントリー |
TBジャケット | ティートンブロス | 保温性が魅力 | ◎ | ◎ | あり | ◎ | ◎ | 535g | ◎ | × | 〇 | 登山・バックカントリー |
性能重視ならホグロフスのスピッツジャケットやアークテリクスのアルファSVが候補にあがりますが、気になるのは価格の高さ。
コスパを考えるなら、ミレーのティフォンウォームがベスト。
雪山で悪天候にも耐えることを考えるなら、ファイントラックのエバーブレスアクロが優秀です。
重さやデザインを重視したいなら、普段使いと併用しやすいアークテリクスのベータSLハイブリットジャケット
バックカントリーやスキー・スノボで使いたいならファイントラックのエバーブレスグラインドジャケットです。
ミレー:ティフォンウォームジャケット
- 性能が高いのに価格が控えめで初心者向け
ティフォンウォームは高性能なのにお求め易い価格なので、耐久性はやや低いものの、初めてのハードシェルとして特におすすめです。 - 透湿性がとても高く、蒸れにくい
ベンチレーション専用のファスナーがないので、換気性能は高くはありませんが、透湿性50,000gという蒸れにくい性能があるので十分。 - ファッション性にも優れ、タウンユースもしやすい
ミレーのジャケットはシンプルなカラーを始め、合わせやすいアースカラーの展開がされているので、山でも街でも活躍の場所が多い。
そこまで雪山には行かないといった人でもおすすめできる。
☆☆☆☆☆
八ヶ岳気温0度前後の強風の中で、中間着に薄手のフリースで問題なく使用できました。
☆☆☆
ゴアテックスをはるかに超える着心地の良さ。耐水圧では流石にゴアテックスにはかないませんが、20,000㎜あれば必要十分。
☆☆☆☆
冬山登山を想定しての購入。機能的には申し分ないし、街中でも着てもいいこれは色が主張し過ぎず、普段着とのコーデでも違和感ない。
ファイントラック エバーブレスアクロジャケット
- 他メーカーよりも優れたパーティ連携のしやすさ
エバーブレスアクロには、フードの音抜き穴がある。
実際に使わなければ重要さに気付かない地味な要素ですが、フードありでも周囲の声が通るのは安全性にも快適性にも貢献してくれる。 - デザイン性は低いが性能が高く、山専用として完璧
ファイントラックは登山の機能性に特化したジャケットです。
特に初心者が長く使えるジャケットを選ぶなら最もおすすめできます。 - 大型のベンチレーションで体温調節がしやすい
脇下ベンチレーションで行動中も脱ぎ着をせずに体温調節ができ、汗をかかないように登山が楽しめる。
☆☆☆☆☆
音抜き用の穴は、明らかに音が聞こえやすく効果が実感できました。雪山講習や雪崩の危険など変化に気付ける能力が信頼できました。
☆☆☆
街着では使いやすいとは言えないが、せかっくの山なので派手なカラーを楽しみたかったので不満はない。国産企業なので安心できる
☆☆☆☆☆
同社の中間着と合わせて使っているが、雪山登山で困ったことがない。性能を考えると割りやすいに思える。
人気商品でコスパが高く優秀です。品切れが続く時期もありましたが、今は比較的見つかりやすいので、在庫をチェックしてみましょう。
ファイントラック史上、雪山最強のアウターシェルをうたう魅力的なジャケットです。
>>【ファイントラック】雪山登山で使えるおすすめハードシェル
アークテリクス:アルファARジャケット
- 価格も性能もずば抜けている
アルファARジャケットは総合的な雪山に対応する最強ジャケット(
アイスクライミングまで対応はアルファSVジャケット) - シンプルなデザインで山でも街でもコーデしやすい
アークテリクスはハイブランドのイメージもあり、おしゃれでファッション性にも優れているので、とても使いやすいです。
アルファシリーズは特に着丈が長く、タウンユースも雪を舞い上げるウィンタースポーツとの相性もバッチリ。 - 初心者はここまでの高品質を山で活かしにくいので、街着として兼用する人に得におすすめ。
アークテリクスは上級者を目指す方、または街着としても使いまわしたい人でないともったいないと考えます。そんな通におすすめな一着です。
☆☆☆☆☆
とにかくカッコイイ!周りの山仲間からもセンスがいいと褒められました。本物志向の人におすすめです。
☆☆☆☆
細かなところになるほどと思わすところがあるが、生地が硬目、柔軟性はほぼなく収納はしにくい。でも持っているだけで気分が最高になります。
☆☆☆☆☆
とても丈夫で厳しい雪山でも、とても安心して使えます。防寒もしっかりしていて、いつもよりも軽装で行動できました。
アークテリクスは超高性能でSVシリーズは悪天候にも対応できるので、アイスクライミングをする方を中心に高い人気があります。
難点は価格の高さ1点です。
一般登山では性能を持て余すことも多いので、ファイントラックのエバーブレスアクロジャケットやホグロフスのスピッツジャケットの方が多くの人におすすめと考えています。
アークテリクス:Beta SL Jacket デザインもおすすめのハードシェル
Arc’teryx Beta SL Jacket 参考価格:¥69,300 (税込) 345g
・軽さを追求する人におすすめ
・ベンチレーションがなく、収納は少ないので、快適性は少し落ちます
ベータSLハイブリットが最新モデル
ゼータSLが旧モデル(更に古いモデルはベータSL)となっています。
ベータSLハイブリットは少し値段は上がりますが、ゼータSLになかったベンチレーションが追加され、通気性が向上しています。値段が気にならなければこちらがおすすめです。
先に紹介したSPITZ JACKETの475gと比較しても345gとかなり軽いことがわかります。軽量かつデザインも合わせやすいことから人気のモデルです。
ハンドウォーマーポケット
内ポケットx1
旧モデル(Zeta)は価格が5000円ほど安いものの、ベンチレーションがなく、温度調整の難易度が高いので、最新モデルのベータSLハイブリットがおすすめです。
ベンチレーションなしは、初心者は絶対避けた方が良いです。温度調節の脱ぎ着が非常にめんどうです。
さらに詳しく比較した結果を見たい方はこちら
難点として悪天候まで対応できる性能はありません。
強風や悪天候下でも登山をする可能性があるなら、ワンランク上のアルファSVジャケットがおすすめです。
冬山の道具選びは命に関わるので、妥協せずに選びたいです
ただアークテリクスは価格が高いので、個人的にはホグロフスのスピッツジャケットが好きです。もちろんデザイン性を重視する人はこちらを選んでくださいね。
メーカー別のハードシェルの特徴
ミレーのハードシェル
ミレーのジャケットはコスパが良く、扱いやすい製品が多いので、初めてのハードシェルとして候補にあがります。
ストレッチ性が高くコストパフォーマンスが高いことから、初めてのハードシェルをお探しの際に特に選ばれるモデルです。
>>ミレーのハードシェルジャケットのおすすめは2択(ティフォンウォーム・タフストレッチ)
ノースフェイスのハードシェル
ノースフェイスのハードシェルは、街着と兼用しやすいことが大きなメリットなので、コーデにどのように取り入れるかを考えて選ぶと良いでしょう。
他メーカーのハードシェルと違い、雪がない季節に使用するユーザが多いのも、ファッションブランドとしての知名度がもたらすものでしょう。
登山というアクティビティに限らずに活躍の場が広がるので、多趣味な方にもおすすめです。
ノースフェイスのハードシェルを選ぶ最大のメリットは
街着と兼用しやすいこと
登山だけでしか使わないならおすすめしないけど、
普段使いをするなら最もおすすめ
(ノースフェイス) THE NORTH FACE: OBSESSION RTG JACKET
(ノースフェイス) THE NORTH FACE OBSESSION RTG JACKET 640g
防寒、防風性において、他製品の追随を許さないほどの高性能です。
ストレッチ性が低いことと、重さがあることがネックですが、
寒がりの方におすすめです。
収納も多いので困ることはなさそうです。
胸ポケットx2
内ポケットx2
腕ポケット
裾ポケットx1
>>【ノースフェイス】街着でも使いやすいおすすめハードシェル
マムートのハードシェル
マムートのハードシェルは多種多様ですが、それぞれ用途が微妙に違っているので、選び方が難しいです。
全てのジャケットを比較して、特におすすめと感じたものを登山歴7年、登山道具オタクの観点からまとめてみました。
おすすめできるその理由と合わせてご覧ください。
マムートのハードシェルはたくさんあるけど、
本格的な雪山登山に向くウェアは通気性能の高さで選ぼう!
・雪山登山には「ノードワンドプロ」
・春~秋の防寒着と初心者向け雪山までなら「コンベイ3in1」
・晴れた日の雪山登山までなら「アヤコプロ」
ブラックダイヤモンドのハードシェル
ブラックダイヤモンドのハードシェルは、様々な雪山登山に向いたモデルはもちろん、バックカントリースキーにも向いたモデルもあります。
初心者の方や雪山登山メインの方は軽量なヘリオアクティブシェルがおすすめです。森林限界以上や厳冬期、バックカントリースキーにも使われる方はミッションシェルやリーコンストレッチスキーシェルがおすすめです。
ブラックダイヤモンドのハードシェルは
・これから雪山登山を始めようという方に向いた軽量な「ヘリオアクティブシェル」
・ストレッチ性を持たせた「リーコンストレッチスキーシェル」
・厳冬期の登山の他、バックカントリースキーに向いた機能も盛り込んだ最上位モデルの
「ミッションシェル」
の3択です。
>>初心者からベテランまで!雪山で使える【ブラックダイヤモンド】のハードシェル
アークテリクスのハードシェル
アークテリクスのハードシェルは高性能でカッコイイのですが、名前から性能が分かりにくいという声が多いのも事実
特徴や性能を一度整理してまとめました。
この記事ではアークのウェアの選び方と
雪山登山で使えるウェアを説明します。
アークテリクスのハードシェルはざっくり5択
・悪天に強い「ベータ SV」
・全天候型の「アルファAR」
・冬山低山までの「ベータLT」
・クライミングにも対応できる最強ウェア「アルファSV」
・バックカントリー用「セイバー AR」
詳しく見ているのでぜひ以下の記事を見てね
>>【雪山登山】アークテリクスのおすすめハードシェル アルファとかSVとかの記号って何?
パタゴニアのハードシェル
トレオレットジャケットを始めとするパタゴニアのハードシェルについてまとめてみました。
トリオレットジャケットは、本格的な雪山登山で重宝するハードシェルジャケットです。
気になる性能は、最もスタンダードな三層構造のゴアテックスを採用し、防水性・透湿性・防風性を兼ね備えています。
登山用もバックカントリー用もそろっていて
山岳ガイドの方が良く使ってます。
プルマジャケットは、雪山登山はもちろんスキーなどのウィンタースポーツといったあらゆるアクティビティに対応できるパタゴニアの最高級ハードシェルジャケットです。
このジャケットは、ゴアテックス・プロという防水透湿性素材を採用しています。
>>みんな知ってる!?パタゴニアのハードシェルの選び方・特徴をまとめました
ファイントラックのハードシェル
ファイントラックのハードシェルは前述した「エバーブレスアクロ」の他に、軽量モデルの「エバーブレスバリオ」、バックカントリーやゲレンデでのウィンタースポーツ向けのエバーブレスグライドジャケットがあります。
国産メーカーでありながら、海外ブランドの模倣ではなく、オリジナリティを求めた製品追求が魅力的なブランドです。
特に性能面は自信をもっておすすめできます。
唯一欠点があるとしたら派手すぎるカラーで街着としては向かないものが多いことくらい。
ファイントラックのハードシェルは、
やっぱりエバーブレスアクロが圧倒的におすすめ
なぜなら他社にない音抜き穴はエバーブレスアクロにしか付いていないから
finetrack(ファイントラック) :エバーブレスグライドジャケット
finetrack(ファイントラック) エバーブレスグライドジャケット 参考価格:49,680(税込) 555g
脇腹ベンチレーションがあり、耐久性・透湿性も高いモデルです。
脇腹ベンチレーションは、脇下ベンチレーションより開閉がしやすくて便利です。
重さが555gとかなり重い部類ではありますが、ベンチレーションの使い易さは、ここまで紹介したホグロフスやアークテリクスのモデルよりも上です。
また、ストレッチ性が他製品に比べて優れているので、夏期のレインウェアで行動中に可動域が狭いと感じることがあるなら、おすすめです。
快適性と使用感を重視するならこちらがベストな選択となります。バックカントリーをする人向けの性能なので、登山向けには後述するエバーブレスアクロジャケットがおすすめです。
ハンドウォーマーポケット
内ポケットx1
腕ポケット
胸ポケットx1
>>【ファイントラック】雪山登山で使えるおすすめハードシェル
コロンビアのハードシェル
ロンビアと言えば、ほとんどの方が知っているアウトドアウェアメーカーの一つで、価格がリーズナブルでデザインもオシャレなので、街で着ている方も多いですよね。
それだけにデザイン中心で、機能面についてはあまり知られていないのか、登山で着ている人はあまり見かけないと思いませんか。
今回は、登山にも着ていきたくなるオシャレでリーズナブル、なおかつ高機能なコロンビアのハードシェルの機能について解説しますの
性能はそこそこで初心者向けが充実している
そこまで高い雪山には登らないなら候補に入れて良いね
・雪山登山で使うなら「マウンテンズアーコーリング2ジャケット」
・バックカントリー用なら「アリアルアセンダー」
・無雪期のレインウェアから冬山低山までなら「セカンドヒル」
>>【入門向けが多く安い!!】コロンビアのおすすめハードシェル
ティートンブロスのハードシェル
(ティートンブロス)Teton Bros. :TB Jacket
Teton Bros. TB Jacket 610g
重さはあるものの、耐久性や防水性防風性とストレッチ性のバランスが良いモデルです。
ホグロフスのハードシェル
ホグロフス:スピッツジャケット(HAGLOFS:SPITZ JACKET)
価格抜きで考慮するなホグロフスのハードシェルはとてもおすすめです。
(ホグロフス)HAGLOFS SPITZ JACKET 参考価格: 89,650円(税込 )475g
元々ISPO(世界最大級のスポーツ用品展示会)でOUTDOOR AWARDを受賞したモデルで、2007年に廃止されたのですが、あまりの人気に2016年に復刻されたものです。
2007年 SPRITZ →ROC SPRITZ→2016SPRITZと代わっていますので、最新はSPRITZ、一世代前がROC SPRITZとなっています。
旧モデルとの値段の差がほぼないので、迷ったら最新のスピッツジャケットを選びましょう
特徴については以下の通り
・軽量で防水性に優れた3レイヤー
・ベンチレーションあり
・両サイドにポケットあり。内ポケットもあり。
・ヘルメットの上から着用可能
・ハードシェルにしては価格が安い
・顔が接する部分の肌さわりが良い
・アイスクライミングにも使える(裾が短めでハーネスを邪魔しない)
・アクセスが簡単な2つの大きな胸ポケット
・肩回り、袖部分、背面とヒップ回りの耐久性が高い
・ 左肩の小さなポケットはリフト券やロープウェイ乗車券入れ にも使えます。
胸ポケットx2
内ポケットx1
腕ポケット
難点は、丈が短めのため、バックカントリーには不向きであることと、腕の裾部分が若干長いということです。腕の裾部分が長いので、雪山以外ではちょっと邪魔です。でも雪山ではグローブと合わせて雪の侵入を防ぎやすいで雪山登山に特化されたウェアと言えます。
172センチ、60kgくらいの平均的な成人男性であれば、日本サイズMで良いでしょう。
ゆき丈:94.5cm 身幅:57.5cm 着丈:76cm
(ホグロフス)HAGLOFS ROC SPITZ JACKET
(ホグロフス)HAGLOFS ROC SPITZ JACKET 参考価格: 69,800円(税込)
私自身はこちらのジャケットを使っていて、スキーやボードでも併用しています。基本的にSPRITZジャケットと同様です。
デメリットとしてファスナーの硬さがあります。
ここまでハードにしなくていいのにと思いつつも開け閉めにわずかに抵抗を感じる程度なので、私は気にしていません。
SPITZ JACKETとほとんど同性能なので、もっと詳しい内容が知りたい方は以下もご覧ください。
デサントのハードシェル
デサントのハードシェルはスキーウェアの技術を生かして作られているため、耐水性、透湿性、防風性も抜群です。
登山用として探しても良いですが、特に人気が高いのはタウンユース用のダウンジャケットで「オルテライン マウンテニア」
タウンユースでもカッコイイ着こなしをしたい方はおすすめです。
デサントのオルテラインは街のおしゃれ着から、本格的な登山、スキーやボードまで活躍できる最強ハードシェルです。
・タウンユースなら『マウンテニアのダウン』
・本格的な冬山登山やウィンタースポーツ用なら『クレアス』
・オールシーズンの登山から、晴れの日の雪山低山用までなら『アクティブシェル』(ソフトシェル)
マウンテンハードウェアのハードシェル
マウンテンハードウェアのハードシェルは、どのモデルも普段使いできるデザインと、雪山で使える高い機能を持っています。
これから雪山登山やクロスカントリースキーを始めてみようという方はパラダイムジャケット、雪山登山はもちろん、バックカントリースキーでの機能を高めた、スカイリッジゴアテックスジャケット、厳冬期や森林限界以上の雪山登山で使いたい、という方はエクスポージャー2ゴアテックスプロジャケットがおすすめです。
その理由や詳細について記載するので、ぜひ参考にしてください。
マウンテンハードウェアのハードシェルは選びやすい3択です。
・初めてのハードシェルとしてもおすすめできる、汎用性の高いパラダイムジャケット
・バックカントリースキーや雪山登山など、バランスの取れたスカイリッジゴアテックスジャケット
・雪山での機能を高めた最高峰のエクスポージャー2ゴアテックスプロジャケット
>>普段使いから雪山まで!【マウンテンハードウェア】のハードシェル
残雪期向け:冬の低山でも安心のハードシェル
マムート:マイクロレイヤー ジャケット
ベンチレーションはついていませんが、ファスナーは止水仕様で雨に強いです。難点は重さがあることですが、ハードシェルはいずれにしても重いのである程度の妥協は必要となります。
耐水圧10,000mm、透湿10,000g/m2/24h
と購入時点(2019年春)での数値上は、そう優れたものでも無いハードシェル。2.5Lなのに同じシーズンに出た3Lハードシェルのマサオライトに重量も負けている、やや不遇な製品です。ただ、こちらの製品にはマサオライトには無い袖のベルクロやファスナーのフラップがあるので、同じ作りなら重量も同じになると思います。この2点は防水性能にも関わる重要な部分で、きちんとあるこの製品は数値以上に雨の侵入を防いでくれます。
ナイロンは30Dなので、真夏の雨具代わりにしたいのであればもっと細いナイロン製を勧めます。春や秋向け、下がシッカリすれば冬でもいけます。
ややネガティブな事を書きましたが、肌面はマムートオリジナルを謳うドライタッチ処理がされており、汗で蒸れてもやや快適ではあります。
また加水分解しにくい処理もされているようです。(素人が見ても分かりませんが)
前述の袖のベルクロやファスナーのフラップも含めて質実剛健なジャケットでしょう。最近は軽さと高透湿が重視されていますが、あえて時代に逆行したいぶし銀とも言えるジャケットです。
amazonレビューより
ノースフェイス:オールマウンテンジャケット
ノースフェイス オールマウンテンジャケット 490g
防水透湿性が高く快適なジャケットです。デザインもシンプルでカッコイイので、名前の通り、あらゆる天気で活躍できるジャケットです。
さすがノースフェイスですね。素材・デザイン・カッティング等値段以上の価値を感じます。
ゴアテックスのシェルはアーク等10万円以上するものでも、ガサガサバリバリするものが多い中、しなやかで若干のストレッチ感があります。
当方、サイズMで身長172cm・胸囲98cmで、中にノースのサンダージャケットや中厚のフリースを着てちょうど位でした。
ジャケットのサイズ感に体重を書いても参考にならないと思うので。
amazonレビューより
細かい性能やおすすめな理由。ダメなところは以下記事をご覧ください。
ミレー: K ゴアテックス プロ ジャケット
高い防水性と防風性を持ったジャケット。ヘルメットにも対応
ハードシェルパンツも合わせて選ぼう
ハードシェルジャケットを決めたら、パンツも合わせて決めておきましょう。
メーカーを揃えなくても大丈夫です。
ハードシェルの洗濯方法
レインウェアとハードシェルを洗濯して、撥水性が回復するか検証してみました。
洗濯方法が気になる方はこちらをご覧ください。
初めての雪山でおすすめの山
お住まいの地域によっても異なりますが、初めての雪山は以下の山がおすすめです。
・八ヶ岳(北横岳) :ロープウェイでアクセスできるので、山行時間が短い
・八ヶ岳(硫黄岳) :危険箇所が少なく人も多いので安心
・長野 美ヶ原高原 :高原散歩なので、雪になれるのにおすすめ
・長野 入笠山 :山小屋もあり、スキー場から出発できる
・群馬 谷川岳 :ロープウェイでアクセスでき、ツアー客も多い
・滋賀 綿向山 :樹氷で有名で冬に登る人が多い
まだ雪山装備が揃っていない人は以下も参考にしてみてください。
雪山に登るならこちらもご覧ください
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