登山を楽しむ上で、ウエア選びは非常に重要なポイントです。中でも「ストームクルーザー」は、多くの登山者から圧倒的な支持を集めるレインウェアとして知られています。その理由はどこにあるのでしょうか。

ぼくが「ストームクルーザー最強」と書いた投稿は、219万表示されるほど共感されていることが、登山者からの評価を物語っています。
この記事では140文字の投稿では書ききれなかった詳細を説明しようと思います。

結論:ストームクルーザーが最強なのは安く高性能だから
ストームクルーザーは、高性能・軽量・低価格を実現したレインウェアの傑作です。
登山初心者から上級者まで幅広くおすすめでき、街でも違和感なく使えるデザイン性も魅力です。

一番の理由は高性能なのに価格が安いからということです
- 定番のレインウェアと呼ばれ、価格が安いのに性能が高い。
人と被りやすく、初心者に見られやすいことが気にならないなら間違いなくおすすめです。 - 頻繁にアップデートがされ、最新版では軽量かつ換気性能が増しているので、弱点が少なくなっています。
万人が使い易くということで重さは増しているので、軽量化に厳しくこだわる方は注意が必要です。 - 耐水圧:50,000mm、透湿性:35,000g/m2・24hrと非常に高い性能を持つ
- ファッション性には優れていないが、使用者が多いため、街中で使っていても違和感は少ない
☆☆☆☆☆
富士山に登るために購入しましたが、小雨に遭遇し、レインウェアのありがたみを感じました
☆☆☆
20年使っています。経年劣化がひどいですがこれだけ使えたら元が取れたと思います。
☆☆☆☆
わいが使ってて一番良いレインウェア。土砂降りでも袖口以外はほぼ濡れずに済むのが凄い!
ストームクルーザーは22,000円で耐水圧50,000mm、透湿性は35,000g~40,000/m²/24hと高性能。
同じくらいの性能を持っているノースフェイスのクライムライトジャケットやミレーの50000ストレッチジャケットなら3万円弱、7000円~8000円程度他社より安いと言えます。
細かい部分を言うとメリット・デメリットはいろいろあるので、ぜひ最後まで御覧ください。
商品名 | ![]() クライムライト | ![]() ティフォン5000ストレッチ | ![]() エバーブレスフォトン | ![]() ストームクルーザー | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() ツルギライトウィズアクアブレスジャケット | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
ブランド | ノースフェイス | ミレー | ファイントラック | モンベル | ミズノ | コロンビア | ネームレスエイジ | ワークマン | パタゴニア | ティートンブロス | ノースフェイス | OMM | マムート | モンベル | ノースフェイス | ノースフェイス | ノースフェイス | ノースフェイス | ノースフェイス | ノースフェイス | コロンビア | コロンビア | コロンビア | コロンビア | コロンビア | コロンビア | コロンビア |
ターゲット層 | 初心者向け | 初心者向け | 初心者向け | 初心者向け | 初心者向け 安さ重視向け | 初心者向け | 安さ重視向け | 初心者向け 安さ重視向け | 初心者向け | 中級者向け | スピードハイク トレラン向け | スピードハイク トレラン向け | 初心者向け | スピードハイク トレラン向け | 街着向け ハイキング向け | 街着向け 初心者向け | 冬の街着向け スキー スノボ | 街着向け 初心者向け | 街着向け | 街着向け 初心者向け | 初心者向、旅行 | 初心者向、旅行 | 初心者向、旅行 | 初心者向、旅行 | 初心者向、旅行 | 初心者向、旅行 | 初心者向、旅行 |
耐水圧 (染みにくさ) | 記載なし (20,000mm以上推測) | 20,000mm | 20,000mm | 20,000mm以上 | 30,000mm以上 | 非公開 | 20,000mm | 20,000mm | 記載なし | 13000mm以上 | 20,000mm | 10,000mm | 20,000mm | 30,000mm | 非公開 | 非公開 | 非公開 | 非公開 | 非公開 | 非公開 | 非公開 | 非公開 | 非公開 | 非公開 | 非公開 | 非公開 | 非公開 |
透湿性 (蒸れにくさ) | 50000/m2・24hr | 50000/m2・24hr | 10,000g/m2・24hr(B1法) 推定:他と同様レベル | 20,000~60,000/m2・24hr | 16,000g/m2-24h | 非公開 | 2,000g/m2-24h(蒸れやすい) | 25,000/m2・24hr | 記載なし | 15000mm/m2・24hr以上 | 40,000 /m2・24hr | 10,000 gsm/24h | 20,000 gsm/24h | 43,000 gsm/24h | 非公開 | 非公開 | 非公開 | 非公開 | 非公開 | 非公開 | 非公開 | 非公開 | 非公開 | 非公開 | 非公開 | 非公開 | 非公開 |
重さ | 340(Lサイズ) | 304g | 280g | 254g | 550g (上下セット) | 450g(Mサイズ)(上下セット) | 680g (上下セット) | 590g (上下セット) | 343 g | 240g(Mサイズ) | 110g(Lサイズ) | 105g | 188g(Lサイズ) | 134g | 215g(L) | 約310g(Lサイズ) | 約675g(Lサイズ) | 約360g(Lサイズ) | 約330g(Lサイズ) | 約490g(Lサイズ) | 485g | 346g[Mサイズ]. | 非公開 | 非公開 | 非公開 | 非公開 | 非公開 |
詳細 | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
モンベル ストームクルーザーが多くの登山者から高評価を得る理由
モンベルには現在7種類、作業用のものを含めれば15種類もあるレインウェアの中で、ストームクルーザーは主軸であり、看板商品です。
その歴史は長く、1982年に初代ストームクルーザーが発売されました。
発売当時では珍しい、防水透湿性素材のゴアテックスや、日本の山岳環境に合うような薄い生地の採用など、今のレインウェアにある「当たり前」を作ったパイオニア的存在と言えるでしょう。

これはストームクルーザーがゴアテックスじゃなくなっても人気なのは変わらないでしょう
それ以降も、新しい技術やアイデアを取り入れながら、モデルチェンジを繰り返し、今もなお多くの人に愛されているレインウェアです。
「最強」と言われる5つの根拠と詳細な性能解説
ストームクルーザーが多くの登山者から「最強」と評される理由は、単にスペックが高いだけではありません。
厳しい登山環境で求められる性能が、極めて高いレベルでバランス良く融合されている点が重要です。
具体的には、GORE-TEX C-ニットバッカーテクノロジーによる防水透湿性、20デニール生地とK-Monoカットによる軽さと動きやすさ、トライアクスルフードのフィット感、スマートソーイングによる軽量化と防水性向上、そしてコンパクトな収納性という5つの要素が、その評価を支えています。
これら5つの根拠が、ストームクルーザーをあらゆる天候下での登山を快適かつ安全にする、信頼できる相棒たらしめているのです。
理由1:高性能なのに価格が安い
高性能であるにもかかわらずお求めやすいことです。
ストームクルーザージャケットは¥22,880円と、とてもにお求めやすくなっています。
同等のレインウェアを、他メーカーで購入するとなると3万円は優に超えます。
一例として挙げると、ノースフェイスから同じCニット採用している、クライムベリーライトジャケットというレインウェアが発売されています。
クライムベリーライトジャケットの価格は¥39,960。
両者には、重量や細かい仕様の違いはありますが、性能はほとんど変わりません。
性能は、ほぼ変わらないのに約15,000円の価格差があります。
(クライムベリーライトジャケットは、楽天で稀にレディースのサイズ限定で格安な在庫処分が出ていることがあるので、女性の方は除いておくと良いかも )
あえて違いをあげるとすれば、使用シーンに違いがあるのではないでしょうか。
クライムベリーライトジャケットはより軽量化され、デザイン性を好む方が多いため、街着としても活躍しています。
一方、ストームクルーザーは、耐久性がありアウトドア感がより強いので山行がメインといったところでしょうか。
若干の違いがありますが、このお求めやすさもストームクルーザーが多くの人に選ばれている理由の一つです。
理由2:蒸れにくさ(透湿性能)・耐久性が共に高い
ストームクルーザーの心臓部とも言えるのが、防水透湿素材「GORE-TEX ファブリクス」の中でも、裏地に「C-ニットバッカーテクノロジー」を採用した3層構造の生地です。
これは、従来のゴアテックス素材が持つ高い防水性を維持しながら、透湿性と着心地を大幅に向上させた技術になります。
具体的な数値で見ると、耐水圧は50,000mm以上と、嵐のような激しい雨も完全にシャットアウトする性能を持ちます。
同時に、透湿性は35,000g~40,000/m²/24hと極めて高く、衣服内の汗による水蒸気を効率良く外へ排出し、行動中の蒸れを大幅に軽減してくれるのです。

2025年モデルでは素材がゴアテックスから
スーパー ドライテックに変わりますが、高性能なのは変わりません
ゴアテックス :透湿性35,000g/m²・24hrs(JIS L-1099B-1法・参考値)
耐水圧50,000mm以上
【2025年モデル~】
スーパー ドライテック:透湿性40,000g/m²・24hrs(JIS L-1099B-1法・参考値)
耐水圧50,000mm以上
性能項目 | スペック値 | 特徴 |
---|---|---|
素材技術 | GORE-TEX C-ニットバッカー・スーパー ドライテック | 高い防水性、透湿性、しなやかな着心地 |
耐水圧 | 50,000mm以上 | 非常に激しい雨にも耐えうる防水性能 |
透湿性 | 35,000g/m²/24h 40,000g/m²/24h | 行動中の汗による蒸れを効果的に外へ逃がす性能 |
理由3:着心地の良さ
二つめは、レインウェアとは思えないしなやかさで、とても着心地が良いところです。
ゴアテックス素材を使用しているレインウェアというと、性能はいいけど生地が厚くて、着心地が悪いというイメージを持つ人も少なくありません。
しかし、一口にゴアテックス素材といっても、様々な種類があることをご存じでしょうか?
ストームクルーザーは、GORE® C-ニット™バッカーテクノロジー(以下、Cニット)という素材を取り入れることで、着心地の悪さを改善しているのです。
このCニットは、メンブレンの裏地がニット素材のように丸編みとなっています。
そのおかげで、生地が薄くて柔らかく、肌ざわりが良くなっているため、しなやかでとても着心地が良いのです。

ゴアテックスって色々あるけど、C-ニットは何が違うの?

従来のゴアテックスより、生地がしなやかで、透湿性がさらに高まっているのが大きなメリットです
この優れた防水透湿性により、雨天時の不快な濡れや蒸れから解放され、登山中の集中力維持や体温低下リスクの軽減に直結します。
理由4 軽量化と防水性を高めた縫製技術
見えない部分にも、ストームクルーザーの「最強」たる所以が隠されています。
それが、モンベル独自の「スマートソーイング」という縫製技術です。
これは、可能な限り縫い目を少なくするという考え方に基づいた技術のことを指します。

この技術はレインウェアだけじゃなくて寝袋や様々な商品に使われてるよ
縫い目を減らすことには、3つの大きなメリットがあります。
まず、縫い目の数が減ることで、その分生地の重なりや縫い糸、シームテープ(縫い目からの浸水を防ぐテープ)の使用量を削減でき、製品全体の軽量化につながります。
次に、浸水のリスクがある縫い目自体が少なくなるため、防水性が向上します。
そして、縫い目による生地の突っ張り感が減ることで、より自然でスムーズな動きやすさが実現されるのです。
技術名 | 特徴 | メリット |
---|---|---|
スマートソーイング | 縫製箇所を削減 | 軽量化、防水性向上、動きやすさ向上 |

縫い目が少ないと、見た目もスッキリしそうね

そうなんです。機能性だけでなく、デザイン性の向上にも貢献しています
このスマートソーイングは、目立たないながらも、ストームクルーザーの軽さ、防水性、そして動きやすさを根底から支える重要な技術と言えます。
理由5 携行に便利なコンパクト収納とスタッフバッグ
登山において、レインウェアは雨が降っていない時でも必ず携行すべき装備ですが、バックパックの中でかさばるのは避けたいものです。
ストームクルーザーは、優れた収納性も魅力の一つです。
高性能な3層構造の生地を使用しながらも、ジャケットは付属のスタッフバッグに入れると、約7.5cm × 7.5cm × 15cmという非常にコンパクトなサイズに収まります。
これは、おおよそ500mlのペットボトルよりも少し小さいくらいの大きさです。
重量も前述の通り254g(Mサイズ)と軽量なため、バックパックの容量を圧迫せず、重量的な負担も最小限に抑えることが可能です。
項目 | スペック値 | メリット |
---|---|---|
収納サイズ | 約7.5×7.5×15cm | バックパック内でかさばらない、パッキングしやすい |
重量 (Mサイズ) | 254g | 携行時の負担が少ない |
付属品 | スタッフバッグ | 簡単に小さくまとめられる |

使わない時に邪魔にならないのは、すごく助かる!

はい、いつでもサッと取り出せる場所に収納しておける手軽さが良いですね
この優れた携帯性が、どんな天候にも備えておくべきレインウェアとしての役割を確実に果たせるようにサポートし、結果的に登山の安全性を高めることにつながります。
他モデルとの徹底比較 レインダンサーや競合製品との違い
同ブランド対決 モンベル:レインダンサーとの違い
レインダンサーは引き裂き強度や摩擦に強く、耐久性に優れています。
それは、表地に使用している50デニール・ナイロン・リップストップという生地の糸がストームクルーザーのそれより太いためです。
ストームクルーザーも20デニール・バリスティックナイロンで強度を高めていますが、レインサンダーには及びません。
しかし、その分平均重量は254gのストームクルーザーに対し、平均355gとレインダンサーの方が重たくなります。
収納サイズに関しても、耐久性の低下を代償に、細い糸を使用したストームクルーザーは、7.5×7.5×15cm でレインサンダーの8×8×17cmより一回りコンパクトです。
そして、価格にも大きな違いがあります。
ストームクルーザーが¥22,880で、レインダンサーは¥18,480と、ゴアテックスを使用しているモンベルのレインウェアの中で、一番お求めやすい価格となっています。
使用シーンは、キャンプや普段の街着など登山以外でも使用する機会が多いのであればレインダンサーを、まさに山岳用のレインウェアを求めているのであれば、ストームクルーザーを選ぶとよいでしょう。
同ブランド対決 モンベル:トレントフライヤーとの違い
トレントフライヤーは、ストームクルーザーより軽量で、透湿性の優れたレインウェアです。
それは、表地にバリスティックエアライトナイロンを、防水透湿性素材にはゴアテックスパックライトファブリクス(以下、パックライト)が使用されているためです。
ストームクルーザーは、従来のナイロンの2倍の引き裂き強度を持つ20デニール・バリスティックナイロンを表地に、裏地にはCニットを使用し、その間にメンブレンを閉じ込めた「3層構造」になっています。
一方で、トレントフライヤーは表地に耐久性は劣りますが、より軽量な12デニール・バリスティックエアライトナイロンを使用。
そして、裏地の代わりに、メンブレンが直接肌に触れないようなコーティングを施し「2.5層構造」となってるため、優れた透湿性を実現しています。
数値の上でも、耐水圧50,000mm以上、透湿性44,000g/㎡・24hrsとストームクルーザーより、透湿性が優れていることがわかります。

私自身、トレントフライヤージャケットは愛用しています。
防水性能が高く、使用感も良いです。
細かいレビューはこちら
重量も余分なパーツを省き、194gと軽量なレインウェアです。
使用シーンは、「汗をなるべくかかないペースで歩く」通常の登山では、ウェア外からの防水・防風の性能が優れた、ストームクルーザーが適しています。
それに対し、透湿性の優れたトレントフライヤーは、大量に汗をかく真夏の登山や運動量の多いスピードハイク・トレランなど、よりウェア内の快適性を保つ必要がある山行時に、その効果を発揮するでしょう。
価格が気にならないならトレントフライヤージャケットはおすすめです。
ただ初めてのレインウェアとして選ぶなら、ストームクルーザーでも性能不足を感じることはないと思いますので、どちらでもOKです。
同ブランド対決 モンベルのバーサライトとの違い
バーサライトはとにかく軽量性・携行性に特化していて、その平均重量は135gとモンベルの中で最も軽いレインウェアとなっています。
収納サイズも、6×6×12cmとウェストポーチに入るほど非常にコンパクト。
透湿性は、ゴアテックスインフィニアム ウインドストッパーファブリクスという素材を採用し、ストームクルーザーを上回ります。
しかし、それらの性能と引き換えに、とても薄い生地を使用しているため、防水性や耐久性は期待できません。
使用シーンは、トレントフライヤーと同様、透湿性を求めるスピードハイクやトレランなどと相性がいいでしょう。
しかし、性能は劣るので本格的な登山での使用はお勧めしません。
それでも、その軽量性・携行性を活かし普段使いにも使用可能で、幅広い活躍をしてくれるレインウェアと言えるでしょう。
同ブランド対決 モンベル サンダーパスとの違い
サンダーパスは、レインサンダーの下位互換のようなレインウェアですが耐久性に優れ、登山だけではなくキャンプやフェス、普段の街着など幅広いシーンで愛用されています。

安く買いたい初心者と消耗品として使いたい上級者の両社から人気です

ストームクルーザーがゴアテックス素材を使用しているのに対し、サンダーパスはモンベル独自の防水透湿性素材であるドライテックを使用しています。
ストームクルーザーと比較してしまうと性能は及びませんが、耐水圧:20,000mm、透湿性は15,000g/㎡・24hと登山に必要な数値は、ピッタリ満たしています。
ストームクルーザーの倍ほど生地が厚いため、耐久性はサンダーパスに軍配が上がります。
藪漕ぎや岩場などがあるハードな登山には、サンダーパスのほうが適しているでしょう。
そして、何といっても価格です。
ストームクルーザーの半値くらいで、とても手ごろな価格のため最初のレインウェアにうってつけなのではないでしょうか。
本格的な登山用としては、物足りない性能ではありますが、キャンプやフェス・普段の街着など、幅広いシーンで使用できる一着となっています。
ストームクルーザーを選ぶ上で注意すべきこと
蒸れにくさ(透湿性)がどのメーカーよりも高いというわけではない
ストームクルーザーを選ぶ上で透湿性については最高とまでは言えません。
具体的には、ゴアテックス素材を使用しているストームクルーザーは、蒸気となった汗を外部に放出するためには条件があり、透湿性が発揮できない環境があるためです。
蒸気は温度と同じように、暖かく湿ったところから、冷たく乾いたところへ移動していきます。
透湿性を機能させるためには、ウェア内の湿度より外気のほうが、低い状態でなければなりません。
また、気温が低ければ低いほど、空気中に含むことができる水分量は減ってしまうため、冬の高山などでは、ウェア内の蒸気がどうしても放出されにくくなってしまうのです。
したがって、雨の夏山や氷点下に近い寒さでのスピードハイクやトレランのように、たくさん汗をかきウェア内が蒸れてしまうような環境では、ストームクルーザーの透湿性では物足りないシーンもでてきます。
そういった方は、ノースフェイスのレインウェアを選んだ方が満足できるでしょう。
これはノースフェイスのレインウェアの素材である「フューチャーライト」が防水性はモンベルのレインウェアより劣るものの、透湿性能がとても高いためです。
フューチャーライトの繊維は、特殊なコーティングが施され、空気を通す仕組みをしているので、透湿性能だけではなく通気性能も持ち合わせています。
この通気性能のおかげで、環境に左右されずにウェア内の蒸気を放出することができます。
フューチャーライトは、ストームクルーザーの透湿性ではカバーできなかったシーンでも対応できる優れた素材なのです。

スピードハイクにはフューチャーライトのレインウェアだね。
特にFLスーパーヘイズジャケットは通気性が最高だよ!

通気性がありすぎると、防風目的で使えないので、
通常登山ならストームクルーザーの方が便利だよ
街着で映えるおしゃれさはない
モンベルは「おじさん臭い」とか「ダサい」という印象を持たれることがあります。
これはあまりにも人気で多くの人が着用し、しかも耐久性まで高いので、何10年も着続けることになるので、トレンドに合わなくなることがあるためです。

性能が高い証拠ですが、おしゃれではないかもしれません
コスパや性能よりもおしゃれをとりたい人には合わない商品であることは知っておきましょう
おしゃれを重視するなら、ノースフェイスのクライムライトジャケットやミレーのティフォン50000ジャケットの方が落ち着いたカラー展開も多く、満足できるでしょう。
ベンチレーション(ピットジップ)がついていない
ストームクルーザー最大のデメリットがベンチレーションが脇下に搭載されていないということがあげられます。

個人的にベンチレーションがないレインウェアは使いたくないので、
これはネックでした
ただストームクルーザーの海外版のUSモデルならベンチレーションが付いているので問題は解消されます。
サイズ感については日本モデルの方が合いやすいと思いますので、ほとんどの人は日本モデルを選んだ方が良いでしょう。
私のように汗かきで換気性重視の方はUSモデルを選ぶようにしましょう。
ストームクルーザーがおすすめな人はこんな人
ストームクルーザーは、初心者からベテランの方まで、登山をする方が一着持っていて損のないレインウェアです。
防水透湿性・軽量性・耐久性、そしてウィンドブレイカーや防寒着としての山行シーンで必要な機能を全て備えていて、この破格の値段です。
レインウェアは数あれど、この抜群なコスパを実現しているのは、モンベルのストームクルーザーだけといっても過言ではないでしょう。
日本の山岳シーンで、登山を楽しむすべての方におすすめします。
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