登山靴はザック・雨具と並ぶ三種の神器と言われ、登山を行う上で必ず必要となる道具です。
しかし、登山靴と一口に言ってもたくさんの種類があり選ぶのも大変。
初心者の頃、私は登山靴が何故必要なのか、どんなものを選べばいいのかわからず、ずいぶん迷いました。
おまけに安いだけの登山靴を選び、使っているうちに破れてしまいました。
形や用途もちがいますし、決して安いものではないため、自分にあった物を選びたいですよね。
そこで今回は、登山靴の取り扱い方と日帰り登山から富士登山までの山行シーンでおすすめな商品をご紹介します。
山で足を怪我したら
状況によっては遭難もありえるのです
読み飛ばしガイド
先に結論を言うと、
・富士登山を目指すのに最もおすすめなのは、「キャラバンのC1_02S」
同水準の他メーカーより価格も安く、ロングセラーで人気を集めています。
・おしゃれさ重視で選ぶなら、登山以外の場面でも利用しやすい「コロンビアのクレッセントピーク」
・軽さ重視なら「イノヴェイトのロックライト」になります。
軽さを重視すると丈夫さは落ちるので、山での足運びに慣れていないなら、前者2つの方がおすすめ度は高いです。
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タイトル | ポイント | サイズ | 重さ(1/2ペア)g | タイトル |
キャラバンC1_02S | 初めの一足におすすめの日本メーカー | 22.5~30(㎝) | 590 | 詳細を見る |
イノヴェイト ロックライト | 表示はフィット4という商品1~5があり小さくなるほどフィット感が高くなる。表示品は2,5E相当 | 25~30(㎝) | 210 | 詳細を見る |
スカルパ ZGトレックGTX | トレッキング全般的に広く対応。3シーズンモデル。 | – | 625 | 詳細を見る |
ローバー バンテージ GT | タホープロの足型をブラッシュアップ | 21・8~29(㎝) | 870 | 詳細を見る |
コロンビア クレッセントピーク2 | – | 25~29(㎝) | 541 | 詳細を見る |
登山靴は何故必要?
登山靴は登山を安全に楽しむためにとても役に立つ装備です。
スニーカーとは違い靴底の強度も違いますし、耐久性や滑りにくさも別物です。
私自身、初めての登山靴選びで何もわからず選んでいたので、様々な失敗をしてきました。
一番始めに購入した登山靴は、スポーツ用品店で一番安い1万円もしない登山靴でした。
1年使用して靴の上部が破れ、登山中だったのでずいぶん苦労しました。
靴擦れは日常的に発生したり、かかとから着地する歩き方が災いして足の炎症を起こしたりしていました。
いろんな失敗を重ねたことでどんな登山靴が失敗しにくいかがわかるようになりました。
登山靴の選び方
登山靴はローカット・ミッドカット・ハイカットの3種類
登山靴はくるぶしを覆う布が少ないローカットの靴から、足の固定力の強いハイカットの靴があり、その中間がミッドカットの登山靴になります。
ローカットの靴は軽く歩きやすく、濡れても乾きやすいのですが、足を捻った際に怪我が大きくなりやすいです。
靴底が柔らかいものもあり、足裏感覚は優れていますが、一方でとがった岩を踏んだりすると痛みが大きいです。
ミッドカットやハイカットの登山靴は、重量がありますが、足首の固定力が強く、足を捻った際にも固定されているので大きな怪我をしにくいのが特徴です。
初心者はミッドカットかハイカットの登山靴がおすすめです。
登山は平地と違い、小股でちょっとずつ歩くのが疲れにくいとされています。
そのため、ある程度重いものの方が、初心者向きと言えます。
極端に軽いものは怪我をしやすく、技術もいるので、避けた方が無難です。
登山道の歩きやすさについて、
ごつごつした岩場の不整地は、重く底が固い靴が歩きやすく、平らな整備された道は、軽く、底が柔らかい靴が歩きやすいです。
本当は両方をそろえるといいのですが、初心者が岩場の多い高山に登ることは少ないと思いますので、比較的軽く、底が柔らかいものを選んでおけば間違いありません。
軽い、柔らかいと言っても普通のスニーカーよりずっと重いですし、平地はずっと歩きにくいので購入したら軽めの山で慣らしましょう。
ひとりひとり足の形は違うので、おすすめしている登山靴が合うかどうかは、
店舗でフィッティングしてもらい、確認することをおすすめしています。
・かかとに指1本くらい入る余裕があるか
・つま先に適度な空間があり、下山時も指がぶつからないか
などを店内を歩きながら確認しましょう。
店内に擬似的な坂を作っているお店も多いです。
初心者におすすめの登山靴
タイトル | ポイント | サイズ | 重さ(1/2ペア)g | タイトル |
キャラバンC1_02S | 初めの一足におすすめの日本メーカー | 22.5~30(㎝) | 590 | 詳細を見る |
イノヴェイト ロックライト | 表示はフィット4という商品1~5があり小さくなるほどフィット感が高くなる。表示品は2,5E相当 | 25~30(㎝) | 210 | 詳細を見る |
スカルパ ZGトレックGTX | トレッキング全般的に広く対応。3シーズンモデル。 | – | 625 | 詳細を見る |
ローバー バンテージ GT | タホープロの足型をブラッシュアップ | 21・8~29(㎝) | 870 | 詳細を見る |
コロンビア クレッセントピーク2 | – | 25~29(㎝) | 541 | 詳細を見る |
キャラバン C 1_02S
キャラバンのC1_02Sがハイキングや日帰り登山、富士登山に一番おすすめです。
おすすめできる理由は3つあります。
・ロングセラーで初心者におすすめならこれという高い評価を受け続けている
・価格が安い!
・日帰り登山から富士登山までに最低限必要な性能を持っている
特にこの安さで日帰り登山から富士山まで行けるのは、大きな魅力です。
富士登山を目指す方の為に開発され、アマゾンのメンズハイキング・トレッキングシューズジャンルでベストセラーにもなった初心者でも使いやすい登山靴です。
登山靴が初めての方にも履きやすい設計をしていて、富士山以外でもある程度整備されている低山トレッキングやハイキングにおすすめな登山靴です。
サイズ:22.5-30.0cm
素材:メッシュポリエステル、合成皮革、ゴアテックスR?メンブレン、EVAラミネートなど
カラー(全5色):グレー、レッド、ブラウン、ネイビー、ブラックシルバー
重量:約590g(片足)
キャラバンってこんなメーカー
1954年に日本山岳会隊がネパールのマナスル登頂する際のアプローチシューズを開発することから始まったキャラバンの歴史。
60年以上、進化を続けながら『軽くて・履きやすくて・歩きやすい』登山靴を開発し続けていています。
現在では、アウトドア初心者からベテランの方まで多くの人々に愛されている日本を代表する総合アウトドアメーカーです。
コロンビア クレッセントピーク アウトドライ
参考価格(メーカー価格):15,984円
サイズ:25.0-29.0cm
素材:ポリエステルナイロンメッシュ、ウォータープルーフシンセティックレザー
カラー(全2色):ダークプラム、アンティークモス
重量:541g
イノヴェイト:ロックライト
もともとは多くのランナーに愛されてきたロングセラーモデルで「山を長時間ゆっくり走る」というコンセプトで開発されました。
軽量・ゴアテックス・ミッドカットと汎用性が高く、現在ではトレイルランナーだけではなくトレッキングなどでも使用されていて幅広いアクティビティに対応することができます。
キャラバンの登山靴に迫る価格の安さ、それでいてハイキングに耐えられる性能を持っています。
スカルパ ZGトレックGTX
積雪の多い山以外では一年中使用ができる登山靴です。
くるぶしの上まで覆うハイカットタイプですが、足を包み込むようなフィット感があり履き心地もソフトなためとても歩きやすくなっています。
夏山の縦走や、日帰り登山などの軽登山はこの靴さえあれば安心です。
スカルパのZGトレックGTXは、価格こそキャラバンやイノヴェイトの登山靴より高いですが、フィット感があり、足首の怪我を防ぐのに良いといった評価が多いです。
スポルティバ:エクイリビウムST GTX
富士登山ができたら登山は終わりではなく、そのまま次の目標に挑戦しレベルアップするなら、エクイリビウムST GTXがおすすめです。
富士登山だけが目標ならちょっと過剰な性能なので、おすすめ度はやや下げてます
それ以上も目指す人ならこれ1足でいいかも
コスパの高さはZGトレックの方が評判が高くなっていますが、どの山を登っても履いている人を見かけるほどの人気のモデルです。
似たモデルに「エクイリビウム LT GTX」がありますが、違いはアッパー素材がレザーで10gほど重いので、好みで選択して良いでしょう。
オタク目線で言うと2つのおすすめポイントがあります。
1つ目は、ソールの素材にビブラムMONTと呼ばれる、アイゼンにも適している岩場や気温の低い時期のグリップが良いコンパウンドが使われていることです。どのような登山道でもグリップしやすいコンパウンドが使われているので安心して歩くことができます。
二つ目は、ソール全体に大きめのブロックと溝の大きなソールが使われているからです。
かかとのダブルヒールと呼ばれる大きな4つのブロックは、動物のひづめのように地面にグリップし、さらに前に進みやすい形状になっています。
またつま先部分を含めたソール全体が大きめのブロックで溝も大きいので、土やぬかるんだ場所でもしっかりグリップして歩きやすくなっています。
重さ:630g
カット:ハイカット
防水性:あり(防水構造:ゴアテックス)
タイプ:ハイキング・山小屋泊まで
アッパー :防水60.6ナイロン+ハニカムガード
ライニング:ゴアテックス パフォーマンスコンフォート
ソール :ブラムmontコンパウンド PUフォームインナーライニング
フレックス:柔らか目
インソール:カーボンナイロン
ローバー:バンテージGT
「足を快適に」をテーマに作られた幅広・甲高の人向けの登山靴です。
ハイカットタイプでホールド感がありながらアッパーは前が高く、後ろを低くなっているため、歩きにくさもなくケガの防止効果の高い一足です。
また、靴全体が比較的柔らかく、ソールのパターンも細かくグリップ力もあるためさまざまな地形で活躍してくれるでしょう。
シリオ P.F.430
シリオは、甲高・幅広な日本人の足型に合う登山靴を開発するメーカー。
普通の靴では横幅がきついという方におすすめです。
参考価格(メーカー価格):31,320円
サイズ:22.5-29cm・ワイズ 3E+
素材: ペルワンガースウェード、コーデュラナイロン、ゴアテックスR?など
カラー(全1色):ハンター
重量:560-590g(片足)
ワンランク下のPF302ならもう少しお安くなります。こちらは登山よりもハイキング向けですね。
アルトラ:オリンパスハイクMID GTX
最近、急激に人気を伸ばしているのが、アルトラのオリンポスハイク。
クッション性能がとても高く、長時間・長距離でも体の負担を軽減してくれるモデル。
ソールにはメガグリップという耐久性は落ちるがより滑りにくいソールが使用されているので、より安全に歩くことができます。
重たい荷物を背負っても沈み込みにくいクッション性に加え、滑らない高いグリップ力を発揮するメガグリップの安心感が人気の理由です。
ローバー:バルド GTX (女性向け:バディアGTX)
バルドGTは、バディアGTの男性用モデルです。ビブラムトラックライトⅡを使っているので、登りや下り時にグリップしやすく、歩行に向いたモデルです。
このモデルも他のモデルと同様にワイドモデルがあるので、多くの方の足にフィットするモデルです。
ハイキングから日帰り登山に向いたモデルで、価格を抑えたモデルを探している方におすすめです。
重さ:680g
カット:ミドルカット
ソール:ビブラムトラックライトⅡ
アッパー:スウェードレザー、シンセティックレザー(合皮)
防水性:あり(防水構造:ゴアテックス)
タイプ:ハイキング、日帰り登山
楽天でしか入手できず、やや割高なのがおすすめ度が下がる理由です
モンベル タイオガブーツ
モンベルのタイオガブーツは、約19000円とコスパも抜群の登山靴です。
タイオガブーツは、日帰りの軽登山から夏の小屋泊に適していて、初心者でも歩きやすいミッドカットタイプの登山靴です。
ゴアテックスを採用した生地で、防水性も備えグリップ力も高いので様々な天候、登山道に対応できます。
また、アッパーには通気性の高いメッシュ生地を使用しているので蒸れも防いでくれるので快適な登山を楽しむことができるでしょう。
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