Amazfit T-Rex Dual Solarという名前を見て、まず引っかかったのは「ソーラーパネルが前と後ろの2枚ある」という部分だった。外観もこれまでの過去モデルとは明らかに異なっています。
今回はこのソーラーウォッチの実力を正しく知るため、鈴鹿山地で10km以上歩き、バッテリー変化を過去モデルである「T-Rex 3 Pro」と比較検証してみたので、画期的なソーラーモデルの魅力、ぜひ最後まで御覧ください
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1泊以上の縦走や複数日の遠征で充電環境がない行動が多い人なら、Amazfit T-Rex Dual Solarを買うべき。日帰り登山や街使いが中心なら、Amazfit T-Rex 3 Proで十分。価格差は約49,900円あるため、ソーラー充電をどれだけ使い切れるかで判断が変わります。
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Amazfit T-Rex Dual Solarとは|両面充電のAMOLED×デュアルソーラー

Amazfit T-Rex Dual Solarは、画面と背面の両方にソーラーパネルを搭載したスマートウォッチだ。
画面サイズは1.32インチ、解像度466×466、最大輝度3,000ニト。数字だけ見ても伝わりづらいが、直射日光の下でも画面が白飛びしにくい明るさだ。
ソーラーパネルは前面と背面の2枚構成で、背面のガラスセラミックパネルは前面の2倍以上の受光面積を持つ。

バッテリーはソーラーを使わない場合で最大25日、前面ソーラーを晴天時に1日3時間当てると最大34日、背面ソーラーなら最大51日まで延びるとされている。


精密GPSモードは最大41時間、防水は10ATM(100m相当)で50mまでのダイビングにも対応する。
本体はグレード5チタン合金ベゼルとサファイアガラスで、6つの軍事規格に準拠している(70度の耐熱性試験などを含む)。

決して公式は推奨していないが、
私自身、T-Rex 3 ProやT-Rex Ultra2などの過去モデルも含め、
サウナで装着していても壊れないことを検証しています
Amazfit T-Rex 3 Proとの違い|買い替える価値があるのはどんな人か

日本国内で今買えるAmazfit T-Rexシリーズで私が最も使用しているのは、ソーラーを搭載していないAmazfit T-Rex 3 Proだ。
価格は59,900円で、Dual Solarとの差額は49,900円になる。
| 項目 | Amazfit T-Rex Dual Solar | Amazfit T-Rex 3 Pro |
| ディスプレイ | 1.32インチAMOLED | 1.5インチAMOLED |
| 本体ケースサイズ | 51.4×51.4mm | 48×48mm |
| ソーラー充電 | ◎ 前面+背面デュアル | △ 非搭載 |
| バッテリー(通常時) | 最大25日 | 最大25日 |
| GPS精密モード | 最大41時間 | 最大38時間 |
| ベゼル/ガラス | チタン合金/サファイア | チタン合金/サファイア |
| 向いている人 | 縦走・長期遠征で充電環境が無い日が多い人 | 日帰り登山・街使い中心で画面サイズを優先したい人 |
| 詳細 | 詳細を見る | 詳細を見る |
1泊以上の縦走や、数日間電源が取れない遠征に行く頻度が高い人は、ソーラー併用で最大51日というバッテリー耐性に49,900円の価値を感じやすい。
日帰り登山が中心で、下山したら自宅やホテルで毎日充電できる人は、画面が大きく価格も抑えられるT-Rex 3 Proのままで困らない。

Amazfit T-Rex 3の使用感レビューも合わせて読むと、T-Rexシリーズ全体の立ち位置がつかみやすい。

縦走の日数で考えるとわかりやすい。1泊2日なら正直どちらでも困らないが、3泊4日を超えてくるとソーラーの有無で持ち物の重さ(予備バッテリー)が変わってくる。
Amazfit T-Rexシリーズ全体の比較|Ultra 2・T-Rex 3Proとの違いは?

同社のT-Rexシリーズには、Dual Solar以外にも複数のモデルがある。Zepp Health社の公式製品紹介資料をもとに、現行ラインナップ全体を並べておく。
| 項目 | T-Rex Dual Solar | T-Rex Ultra 2 | T-Rex3 Pro 48mm | T-Rex3 Pro 44mm | T-Rex3 |
| 税込想定小売価格 | 109,800円 | 89,900円 | 59,900円 | 54,980円 | 39,900円 |
| 画面サイズ | 1.32inch | 1.5inch | 1.5inch | 1.32inch | 1.5inch |
| 本体ケースサイズ | 51.4×51.4×14.5mm | 51×51×14.3mm | 48×48×14mm | 44.8×44.8×13.2mm | 48.5×48.5×13.75mm |
| 明るさ | 3,000nit | 3,000nit | 3,000nit | 3,000nit | 2,000nit |
| ソーラー充電 | ◎ 前面+背面 | △ 非搭載 | △ 非搭載 | △ 非搭載 | △ 非搭載 |
| 日常使用バッテリー性能 | 25日間 | 30日間 | 25日間 | 17日間 | 25日間 |
| GPS精密モード | 41時間 | 50時間 | 38時間 | 26時間 | 42時間 |
| 重量 | 69g※ストラップ除く | 67.5g※ストラップ除く | 74.5g※ストラップ込み | 72.3g※ストラップ込み | 68.3g※ストラップ込み |
| 耐水性・ダイビング | 10ATM/最大深度50m | 10ATM/最大深度45m | 10ATM/最大深度45m | 10ATM/最大深度45m | 10ATM/最大深度45m |
| 詳細 | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
※重量はDual SolarとUltra 2がストラップを除いた数値、残り3機種はストラップを含んだ数値となっている(公式資料の表記のまま掲載)。単純比較する場合はこの差を割り引いて見てほしい。
ここで注意したいのが、画面サイズと本体ケースサイズは別物という点だ。Dual Solarは画面こそ1.32インチと小さいが、本体ケースは51.4×51.4mmで、T-Rex3 Pro 48mm(48×48mm)よりひとまわり大きい。前面ソーラーパネルのリング分、ベゼルが太くなっているためだ。

GPS精密モードの稼働時間も、一番高いDual Solarが最長というわけではない。Dual Solarは41時間、Ultra 2は50時間、一番安いT-Rex3(無印)でも42時間で、価格が最も安いモデルの方がDual Solarより長く使える。
ソーラー併用時の総稼働日数ではDual Solarが有利だが、GPSを連続で使う場面に限れば単純な価格順にはならない。

ソーラーは山行時間が長いほどその新化を発揮するモデルだ。
短い山行しかしないと能力を発揮できないので、そこは注意しよう

画面の大きさとバッテリー容量そのものを取るならUltra 2、ソーラーによる充電の不安軽減を取るならDual Solarという整理になる。
T-Rex3 Pro 44mm版はDual Solarと同じ1.32インチ画面でひとまわり小さく、価格も54,980円と抑えられている。画面サイズの小ささが気にならないなら、ソーラーなしで予算を抑えたい人の選択肢になる。
無印のT-Rex3は価格39,900円でシリーズ最安だが、日常使用バッテリー性能は25日間と他モデルと同程度で、「とにかく安く始めたい」人向けの位置づけになる。

個人的には旧型のT-Rex3は画面の明るさが2000nitと他モデルより弱いので、
今から買うなら、T-Rex 3 ProかUltra2、Dual Solarの3択で決めることになる
バッテリー検証|デュアルソーラーで日常生活の電池持ちはどれだけ変わるか
ここからは実測の話だ。
まず、以下の数字は公式スペックから算出した計算上の推定値だ。

ソーラーを一切使わない場合、1日あたりのバッテリー消費は約4%になる計算だ(100%÷25日)。
前面ソーラーを晴天時に1日3時間当てた場合、1日あたりの消費は約2.9%まで下がる計算になる(100%÷34日)。
差分で見ると、前面ソーラー3時間で1日あたり約1ポイントの充電を得ている計算だ。
背面を使った場合も同じ条件で計算すると、1日あたりの消費は約2.0%まで下がる(100%÷51日)。
差分は1日あたり約2ポイントで、前面のおよそ2倍になる。
公式が明記する「背面の受光面積は前面の2倍以上」という説明と、この計算は一致する。
実際に10km歩いて検証してみた(鈴鹿・日本コバ)

計算だけで終わらせず、Dual SolarとT-Rex 3 Proを同時に着けて、鈴鹿の日本コバを10km歩いてみた。2026年10月11日、気温11度、天候は晴れ。
ただしこの日は樹林帯の中を歩く時間が長かった。Dual Solar本体のソーラー強度計測機能で見ると、ウォッチに実際当たっていた光は大半が1.7-27.9kluxで、公式の試験条件(5万lux・3時間)を大きく下回っていた。

数字を見てもいまいちイメージがつかないと思いますが、
ほぼ日陰で日光は当たらないのがほとんどでした

この低照度の時間帯(163分)では、Dual Solarの消費は2.94%/h、T-Rex 3 Proは2.21%/hだった。ソーラーで消費が減ったと言える結果ではなかった。
「晴れていても、ウォッチ自体が日陰にあれば意味がない」ことを、身をもって確認した形だ。
唯一の例外が、歩行中に樹林帯を抜けた9時51分頃。ソーラー強度が66.6kluxまで上がり、公式の試験条件を超えたこの区間だけ、Dual Solarの消費率がT-Rex 3 Proの半分程度まで下がった。

1回・数十分の記録なので断定はできないが、「日が直接当たる瞬間は充電が減らなかった」ことを確認できた。
この結果から言うともし日陰のほとんどない富士山などの日差しの中歩くならこの効果はわかりやすく感じます
↓半分より左が登山中の太陽光強度。右半分は登山後に背面を上に向けて充電検証をした際の太陽光量を示しています。(アプリで簡単に確認可能)

続けて、ハイキング後にGPSを止め、Dual Solarの背面を取り外して太陽に向け、約30kluxの光に1時間当ててみた。公式の試験条件(背面3時間・5万lux)より時間も強度も下回る条件だったが、バッテリー残量は1時間変化しなかった。
同じ時間でT-Rex 3 Pro(ソーラー非搭載)は緩やかに減っていたので、背面ソーラーが通常の待機消費を相殺した計算になる。


腕に着けたままでは背面は日に当たらない。テント泊ではテント場についたら外して裏面を向けておくと充電量を稼ぐことができそうだ

本格的な登山でなくても、通勤や買い物で日中に外を歩く程度の生活でも、前面ソーラーの恩恵は少しずつ乗ってくるはずだ。
逆に言うと、曇りの日が続いたり、樹林帯の中を歩く時間が長い行程では、増分をゼロに近いものとして計画したほうがいい。

ソーラーを計算に入れて予備バッテリーを減らすのは危ない。あくまで補助で、電池残量の計画を狂わせる主役にはしないほうがいい。
ソーラー充電の仕組みと、高温に関する注意点
ソーラー充電は、太陽光から得たエネルギーで内蔵バッテリーを充電し、稼働時間を延長する補助機能だ。前面パネルは装着したままでも十分な光が当たれば充電できるが、背面パネルは腕から外して背面に直接太陽光を当てる必要がある。
充電の効果は、光の量(klux)・太陽光に当てる時間・パネルへの光の当たり方・周囲や本体の温度・使用状況によって変わる。実際、今回の検証でも1.7-27.9kluxの樹林帯では消費が減る様子は見られず、66.6kluxの区間でだけ効果が見えた。
使用中はソーラーが消費電力の一部を補うが、消費電力が充電量を上回れば残量は減る。逆に、条件次第で残量が増えることもあるが、短時間で大幅に回復することを保証するものではない。
注意したいのは温度だ。背面を太陽光に向けて充電する際、本体が高温になると高温警告が表示され、ソーラー充電が途中で中断する場合があると報告されている。真夏に車のダッシュボードへ置くような高温環境での充電は避けたほうがいい。
メーカー公表の稼働日数(25日/34日/51日)は、所定の試験条件(前面・背面とも1日3時間・5万lux)に基づく数値だ。実際の稼働時間や充電効果は、気温・天候・使用環境によって変わる。

今回検証時に気温20度では日向においても充電が中断するほど高温となることはなかった。山岳地は夏でも気温が低いのでよほど心配するほどではなさそうだ
他社ソーラーモデルとの比較|AMOLEDかソーラーかの二択だった市場
ソーラー充電に対応した登山向けウォッチは、Dual Solar以外にも複数ある。
ただ、これまでのソーラーモデルは、画面か電池持ちのどちらかを諦める設計がほとんどだった。
| 項目 | Amazfit T-Rex Dual Solar | Garmin Instinct 3 Dual Power | Garmin fēnix 8 Dual Power | SUUNTO VERTICAL TITANIUM SOLAR | CASIO PRO TREK(Tough Solar系) |
| 税込価格帯 | 109,800円 | 71,800円 | 198,000円 | 114,950円前後 | 29,700円 |
| ディスプレイ | AMOLED(カラー) | モノクロMIP(反射型) | モノクロMIP(反射型) | モノクロMIP(反射型) | セグメントLCD |
| ソーラー方式 | デュアル(前面+背面) | シングル(前面ベゼル) | シングル(レンズ一体型) | シングル | シングル |
| YAMAP・ ヤマレコ連携 | 可能 | 可能 | 可能 | 可能 | 不可 |
| バッテリー(ソーラー併用) | 最大51日(背面) | スマートウォッチモード無制限 | 最大48日 | 時計モード最大1年相当 | 実質半永久 |
| スマートウォッチ機能 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | △非搭載 |

Garmin Instinct 3 Dual Powerはソーラー併用で事実上バッテリー無制限を実現しているが、画面はモノクロの反射型だ。
Garminにはもう一段上に、フラッグシップのfēnix 8 Dual Powerもある。税込198,000円と、Dual Solarのほぼ2倍の価格だ。ソーラー併用で最大48日まで電池が持つが、画面はInstinctと同じくモノクロの反射型。価格を上げても、画面はカラーのAMOLEDにならない。
SUUNTO VERTICAL TITANIUM SOLARも同じくモノクロ画面でバッテリー持ちを優先した設計になっている。
CASIOのTough Solar系は電池の心配がほぼなくなる代わりに、そもそもスマートウォッチとしての機能を持たない。

ガーミンのおすすめスマートウォッチやスントVertical2のレビューも、画面と電池持ちのどちらを優先するかで選び方が変わる好例だ。
Dual Solarが画期的とされているのは、このAMOLEDかソーラーかの二択だった市場で両方を同時に成立させた点にある。

Amazfitの中での位置づけ|ソーラー搭載モデルとしては最上位
Amazfitの現行T-Rexシリーズには、Dual Solarより画面性能の高いUltra 2(89,900円・バッテリー最大30日)もある。ただしUltra 2にソーラーはない。
ソーラーを搭載したモデルに限れば、Dual SolarがT-Rexシリーズの中では実質的な最上位という位置づけになる。

晴れ間が全くない状況では、Amazfit T-Rex Ultra2の方がバッテリー持ちがよくなる点は抑えておこう
ここでの比較は、他社より一律に安い、あるいは同等の性能という話ではない。
Garminはソーラー搭載機を7万円台のInstinctから20万円近いfēnixまで幅広く用意しており、価格を払えば電池持ちやタフネスはさらに上がる。
Dual Solarは、AMOLED画面を諦めずにソーラーという付加価値を109,800円で選べる、という立ち位置だ。価格差に見合う価値があるかは、使う人の登山スタイル次第になる。
ソーラー対応のアウトドアウォッチとしてのDual Solarは、「電池切れの不安を減らしながら、スマートウォッチらしい見やすい画面も欲しい」人に向いている。
逆に、画面方式を問わず電池持ちだけを極限まで求めるなら、GarminのソーラーモデルやCASIOのTough Solar系の方が選択肢として合う。
よくある質問
T-Rex 3 Proを持っているが、買い替えるべき?
1泊以上の縦走や複数日の遠征で充電環境がないことが多いなら買い替える価値がある。日帰り登山や街使いが中心なら、T-Rex 3 Proのままで困らない。
ソーラー充電だけで本当に電池切れしないの?
晴天が続けば電池切れのリスクはかなり減るが、曇りや樹林帯が続く行程ではソーラーの増分をゼロに近いものとして計画したほうが安全だ。

ひなたで背面を向けて充電したらバッテリーが全く減らないことを確認できた。
一方で残量が回復するほどは短時間では充電できなかった。尾根沿いを晴れの日に歩くならほぼ減らないが、減った充電を回復させるほどは難しいかも
他社のソーラーモデルと比べてどう?
Garmin Instinct 3 Dual PowerやSUUNTO VERTICAL TITANIUM SOLARはバッテリー持ちに優れるが、画面はモノクロの反射型になる。カラーのAMOLED画面とソーラー充電を両方欲しい場合は、Dual Solarが現時点での唯一の選択肢になる。

画面の見やすさは圧倒的にAMOLEDディスプレイなので、
目を細めて地図を見たくない人にはとてもおすすめだよ
まとめ

Amazfit T-Rex Dual Solarは、AMOLED画面とソーラー充電を両方取りに来た初めての機種だ。両面充電ができる面白いスマートウォッチです
1泊以上の縦走や長期遠征で充電の不安を減らしたい人には買い替える価値がある。
日帰り登山や街使いが中心なら、T-Rex 3 Proのままで十分だ。
10kmのハイキングと背面単体のソーラーテストはすでに実施した。長期の実測は継続中で、新しいデータが出ればこの記事を更新するようにします。



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