アシックスは日本を代表するシューズメーカーで、特にランニングシューズが有名ですよね。
今回はそんなアシックスのシューズの中で、登山に使えるトレイルモデルの紹介をします。
アシックスのトレイルモデルは、ジョギングシューズをベースに作られているので、軽くて足運びが良く、日本人向けの形状で履きやすくなっています。
ランナップもトレランモデルを中心に、ウォーキングやハイキング、日帰り登山に使えるモデルまでラインナップされていて、ほぼ全てのモデルに女性向けモデルがあります。
アシックスのトレランシューズは有名ですよね。
登山に使えるモデルもあるんだ!
そうだね。アシックスのトレイルモデルは軽くて足運びがいいから、トレランやスピードハイクの人はもちろん、登山やトレッキングしてみようという初心者の人、登山ベテランの2足目としてもとてもおすすめだよ。
この記事の結論
・アシックスの登山靴は日本人向けの形状で履きやすい
・ランニングシューズをベースに作られているので、軽くて足運びが良い
・トレランモデルを中心に、初心者からベテラン向けまでラインナップされている
おすすめはざっくりこんな感じ!
・軽いハイキングやウォーキング用なら「GEL-VENTURE 8」
・日帰り登山用なら「GEL-Trabuco 10」
・ゴアテックスモデルなら「GEL-Trabuco 10 GTX」
・レディースでデザインが優れたものは「FUJI LITE 2」
他の切り口で探したい方はこちらもチェック
・登山靴総集編
【メーカ別】
・キャラバン / マムート / ノースフェイス / コロンビア / マインドル / スポルティバ / ザンバラン / シリオ / ホカオネオネ / ローバー / スカルパ / サロモン
【アクティビティ別】
・トレラン向け /沢登り向け
【目的/選び方別】
・ハイキング~富士登山
・縦走/岩場用の登山靴
・ローカット登山靴のおすすめ
・雪山登山靴の選び方
アシックスの登山靴の特徴
アシックスの登山靴は、ランニングシューズをベースに作られています。
そのため足運びが良く、すべてのモデルがトレイルランニングに対応していて、重量も250g~300g強と、とても軽い仕上がりです。
また、日本のメーカーのシューズなので、日本人の足に合いやすいのも大きな特徴の1つです。モデルによってはワイドサイズの4Eもラインナップされています。
女性向けのデザインの靴もあるんですね!
もちろん。
ジョギングシューズに近いデザインだから、登山の時だけでなく、普段使いやウォーキングにも使いやすいのも良い所ね。
ハイカットの登山靴はある?アシックスのコンセプトとは?
アシックスのトレイルシリーズにはハイカットモデルや、皮革を用いたモデルは無く、重い荷物を担いだ縦走などの山行に向いているモデルはありません。
しかし、アシックスには他の登山靴メーカーにはない、ジョギングシューズで長年培ってきた技術や機能があります。
そのためアシックスのトレイルシリーズは、ジョギングシューズで培ってきた技術を活かして、軽くて足運びが良く、クッション性の高いモデルをラインナップしています。
アシックスの登山靴の展開
アシックスのトレイルシリーズは大きく分けて3つのカテゴリーに分かれています。
以下にそれぞれのシリーズの特徴を記載します。
SPEEDモデル
SPEEDモデルは、トレイルレースやトレイルランニングに向いたモデルです。
他のモデルと比べても軽く、フジスピードとフジライト 2どちらも27cmで約260gしかありません。
トレランや、ウルトラライト、スピードハイクの方におすすめです。
PROTECTモデル
プロテクトモデルは、クッション性が高いモデルです。モデルによってはゴアテックスを使っているモデルもあります。
靴の重さは300g前後でクッション性が高いので、登山やトレッキングはもちろん、スピードハイク、トレランにも使うことができます。
登山に最も向いたモデルで、1足で色々な用途をこなしたい方におすすめのモデルです。
中間モデル(BASICモデル)
ベーシックモデルは、かかとに衝撃吸収に優れたGELを入れたモデルや、防水モデル、4Eの幅広モデルなど、目的に応じて色々なモデルを選ぶことができます。
価格もリーズナブルで、5,000円から1万円以下です。
普段使いから初めて購入するトレランシューズとして、これまで本格的な登山靴しか購入したことがないベテランの方の初めてのトレランシューズとしてもおすすめです。
アシックスの登山靴の靴底(ソール)
アシックスのトレイルモデルのソールは、アシックスグリップテクノロジーと呼ばれる独自のソールを使っています。
登りや下りでの足さばきの良さの他に、ラグを色々な方向に配置することで、岩場や泥地でのグリップの良さはもちろん、乾いた路面、ぬれた路面でもグリップしやすくなっています。
アシックスの登山靴を選ぶメリット・デメリット
アシックス登山靴のメリットデメリットについてまとめました。
アシックスの登山靴を選ぶデメリット
アシックスの登山靴のデメリットについてまとめました。
本格的な登山靴が無いのは、ランニングシューズの技術を使って作っているので仕方がないですね。
皮革のモデルが無いのは、軽量化のためには仕方がないかもしれません。
アシックスの登山靴を選ぶメリット
メリットもいくつかありますが、代表的なものをの記載しますね。
ジョギングシューズの技術で作られているので、軽くて足さばきが良いのが最大のメリットです。また、日本人向けに作られているのでフィット感が良いのも大事なポイントです。
アシックスの登山靴の使用感・評判・クチコミ
使っている方のクチコミをまとめました。
まず前提として購入していません。今までミズノの26.5を履いていたのでtry before を利用して、これとGEL-Trabuco Terraの26.5と27.0取り寄せて試しました
フジライト2 amazonレビューより
26.5は小さい、27.0もこちらは小さいGEL-Trabuco Terraの27は良い感じだったのでそちらを購入しました
足型等ありますが1~2サイズ大きめで考えたほうがいいかも
安価なのでトレラン練習用には最適。
トレイルスカウト2 amazonレビューより
グリップ力は不安なのでレースには使えない。
近所の山神に散歩に行くのに購入しました(散歩といっても往復十四キロ程歩きます)軽くてグリップも良いしリーズナブルで快適です。
フジライト2 amazonレビューより
アシックスのトレイル・ラン・シューズは4足目で前回と前回と今回のタイプのブロック・パターンは山歩きに最適です。また、ゴアテックスのため草つゆや少々の雨も気にせずにあるけます。
GEL-トラブッコ10 GTX amazonレビューより
総評
ほとんどが良いクチコミでした。
特にグリップが良くコストパフォーマンスが高いという口コミが多いです。
サイズ感はやや小さめ、という口コミが多いのでワンサイズ大きめか、確認してから購入するのが良いでしょう。
アシックスの登山靴の選び方
ここからはアシックスのトレイルモデルの選び方について説明しますね。
用途に合わせて選ぶ
アシックスのトレイルモデルは使う目的に合わせて選ぶのが良いです。
具体的にどんな感じで選べば良いですか?
具体的には、
・トレランやスピードハイク、ウルトラライト志向の方→SPEEDモデル
・登山やウォーキング、トレランまで1足で全てこなしたい方→PROTECTモデル
・登山からトレランまで幅広く使えてリーズナブルなモデルを探している方→中間モデル
がおすすめだよ。
どのモデルもトレランに使えるみたいだけど、トレランモデルのおすすめはどれですか?
そうだね。これも目的別に選ぶといいよ。
・タイムやスピード重視の場合→軽量なSPEEDモデル
・完走を目指す方や、ロングトレイルの場合→クッション性の高いPROTECTモデル
・トレランを経験してみたい、初めてトレランシューズの購入を考えている→中間モデル
がおすすめだよ。
アシックスのおすすめ登山靴
ここからは、それぞれのモデルの特徴について解説していきます。
中間モデルのベンチャー8については、実際登山で使ったレビューもあります。
中間モデル(BASICモデル)
中間モデルはトレランからトレッキング、ウォーキングなど幅広い使い方ができるリーズナブルなモデルです。
ベンチャー8シリーズと、トレイルスカウト2の2種類がラインナップされています。
ベンチャー8シリーズは、通常モデルの他に
・防水性を高めたウォータープルーフモデル
・冬向けのモデル
・幅の広い4Eサイズモデル
があります。トレイルスカウト2は最もリーズナブルで、5,000円を切る価格です。
アシックス:GEL-VENTURE8・ ベンチャー8シリーズ
ベンチャー8シリーズは、トレランからトレッキング、ウォーキングなど幅広い使い方ができるモデルです。
かかとにはGELが入っているので、着地時の衝撃が吸収されクッション性が高く、アッパーにはメッシュ素材と人工皮革を使っているので、快適な履き心地と耐久性を備えています。
種類も豊富で、
・防水性を高めたウォータープルーフモデル
・防寒性と反射材を使ったAWLモデル
・幅の広い4Eモデル
・女性向けモデル
があります。
初めてトレランシューズを買う方や、初心者の方におすすめできるモデルです。
重さ:27.5cm 315g(通常モデル)
カット:ローカット
ソール:アシックスオリジナル
アッパー:合成繊維 人工皮革
防水性:あり(ウォータープルーフモデルのみ)
価格:5,060円(税込)~8,800円(税込)
タイプ:トレラン・ハイキングから日帰り登山用
ベンチャー9 ウォータープルーフモデル レビュー
実際に登山でベンチャーシリーズのウォータープルーフモデルを試しました。試したのは新潟火打山で片道9km、累積標高は1,300mで荷物は8kgほどです。登りは快晴でしたが、下山時は土砂降りで3時間ほど雨の中を歩きました。木道と土がメインで、まれに岩のある道のりです。
サイズ感は足長27cm、足囲25cmだと登山用の極厚手の靴下を履いて、28.5cmの2Eでつま先に少し余裕ができ、幅はぴったりでした。靴の重さは28.5cmで378.5gです。
歩き始めると整備された登山道や木道はかなり歩きやすく、ほとんど普通の靴と変わりません。登山靴と比べて軽くて柔らかいメリットをとても感じます。
半面、登山靴と比べて靴自体の剛性が低いので、荷物を担いで歩くと、靴が重量を支えてくれる感覚は無く、筋力で支える必要があると感じます。今回担いだ8kgであれば問題ありませんが、重たい荷物を担ぐには向いていないと感じます。
グリップについては、雨に降られた場面では、ぐちゃぐちゃになった泥濘地では若干グリップ力が気になることがありました。ソールパターンからも、泥はけ性はあまり高くないのかもしれません。
しかし、木道や乾いた土の上の他、岩場や手をついて登る斜面など、泥濘地以外は乾いていても濡れていてもグリップ力は問題なく、特に岩場ではとてもグリップ力が高いと感じました。
防水性は、3時間ほど土砂降りの雨の中を歩きましたが、全く雨は侵入してきませんでした。通気性もあり、今回の山行では蒸れは気になりませんでした。
後日、トレランも試してみましたが、足さばきしやすく問題なく使うことができました。
登山はもちろん、トレランにも問題無く使うことができ、防水性も高いので、ウォーキングからのステップアップや、初めて買うトレランシューズとしておすすめできる1足です。
トレランシューズを試してみたいという方におすすめ。
また、これまで本格的な登山靴しか購入したことがない、という方の2足目としてともおすすめです。
アシックス:トレイルスカウト3・2
トレイルスカウトは、ベンチャー8からかかとのGELを除いた作りになっています。
ソールやアッパーも基本的に同じ素材を使っています。ソールのデザインはベンチャー8とは違い、目が細かくなっています。
用途はベンチャー8とほとんど変わらず、トレランからトレッキング、日帰り登山まで幅広く使うことができます。
また、アシックスのトレイルモデルの中で最もリーズナブルなので、こちらも初めてトレランシューズを買う方や、ウォーキングからトレッキングまで行う方に向いたモデルです。
重さ:26cm 260g
カット:ローカット
ソール:アシックスオリジナル
アッパー:合成繊維 人工皮革
防水性:なし
価格:4,180円(税込)
タイプ:トレラン・ハイキングから日帰り登山、ウォーキング用
SPEEDモデル
SPEEDモデルは、トレランの大会などでよりスピードを求める方に向いたモデルです。とても軽いので、ウルトラライトやスピードハイクを行う方にもおすすめです。
アシックス:フジスピード(FUJISPEED)
フジスピードはアシックスの登山靴中で最もスピードを出すことを重視したモデルです。
27cmで260gと軽く、湾曲したつま先形状や、地面からの衝撃を吸収するフライトフォームクッションなどジョギングシューズで培われた技術が多く使われています。
大会などでタイムを狙っている人はもちろん、スピード重視のトレランをしている方や、スピードハイクを行う方にも向いたモデルです。
重さ:27cm 260g
カット:ローカット
ソール:アシックグリップ
アッパー:合成繊維
防水性:なし
価格:16,500円(税込)
タイプ:トレラン・スピードハイク
アシックス:フジライト2
フジライト2は、スピード重視なのはもちろん、長距離での使用にも向いたトレランシューズです。
フジスピードのような湾曲したつま先は、足さばきを良くし、衝撃吸収に優れるフライトフォームをミドルソールに使っています。
256gと軽いので、スピード重視のトレランにはもちろん、衝撃吸収にも優れるのでスピードハイクから距離の長い日帰り登山にもおすすめです。
フジライト2はトレランだけでなく、ウルトラライトやスピードハイクの人にもおすすめです。
重さ:256g
カット:ローカット
ソール:アシックスグリップ
アッパー:合成繊維
防水性:なし
価格:9,240円(税込)
タイプ:トレラン、スピードハイク、トレッキングから日帰り登山用
PROTECTシリーズ
プロテクトシリーズは、トレランの方はもちろん、クッション性や耐久性が高く、モデルによってはゴアテックスを使ったモデルもあるので、トレッキングや日帰り登山にもおすすめのシリーズです。
アシックス:トラブーコ MAX
トラブーコMAXは、靴のクッション性を受け持つミッドソールに、アシックスオリジナルのフライトフォームを他のモデルよりも2cm以上厚く使い、クッション性の高いモデルになっています。
また、つま先部分はSPEEDシリーズと同じように湾曲していて、足さばきなどにも妥協はありません。
アッパーの一部には人工皮革を使っているので耐久性も高くなっています。
トレランはもちろん、クッション性が高く足さばきも良いので、長い距離を歩くような山行におすすめです。
厚底の靴は、足裏感覚がつかみづらいので斜めの斜面や、テクニカルな路面では注意が必要だよ。
でもクッション性や足さばきは良いから、自分の山行に合わせて使おう。
重さ:26cm 290g
カット:ローカット
ソール:アシックスグリップ
アッパー:合成繊維 人工皮革
防水性:無し
価格:12,100円(税込)
タイプ:トレラン、スピードハイク、トレッキングから日帰り登山用
アシックス:ゲル-トラブーコ 10 、ゲル-トラブーコ 10 GTX
ゲルトラブーコ10はかかと部分にゲルを使い衝撃吸収性を高め、アッパーには合成繊維と合成樹脂を使って履き心地と、耐久性を高めたモデルです。
またゴアテックスを使ったモデルがあるのも特徴の1つです。
靴底の形状はSPEEDシリーズやトラブーコMAXのように湾曲していないので、スピードを出すことよりも、安定性向けになっています。
トレランを楽しんでいる人はもちろん、アシックスのトレイルシーズの中で最もハイキングや日帰り登山に向いたモデルです。
ゲル-トラブーコ10は、ソールにゲルを使ったモデルの中では最上位にあるモデル。
ゴアテックスを使ったモデルもあり、アシックスのトレイルシーズの中で一番登山やトレッキングに向いたモデルだよ。
重さ:305g
カット:ローカット
ソール:アシックスグリップ
アッパー:合成繊維 合成樹脂、ゴアテックスモデルは合成繊維 人工皮革
防水性:あり(ゴアテックスモデルのみ)
価格:14,300円(税込)~16,500円(税込)
タイプ:トレラン、スピードハイク、トレッキングから日帰り登山用
まとめ
アシックスのトレイルシリーズは、日本人に合った形状と、ランニングシューズからの技術を活かした、軽さと足運びの良さが特徴のシューズです。
トレランだけでなく、ハイキングや日帰り登山に使えるモデルもあるので、普段使いやウォーキング、ランニングにアシックスのシューズを履いている方は問題なく使うことができるでしょう。
もちろん、これからトレッキングを始めてみようと考えている方や、本格的な登山靴しか購入したことがないベテランの方の2足目としてもおすすめです。
トレランだけでなく、登山にも使えるモデルがあるなんて知りませんでした。
女性向けもあるし、ジョギングシューズに近いデザインと使い心地だから、電車移動で歩く時も違和感が少ないのも特徴の1つね。
僕はジョギングや、ウォーキング、普段使いもしているよ。
登山だけでなく普段使いもできるなんて、コストパフォーマンスが高いのはうれしいわね!
おすすめはざっくりこんな感じ!
・軽いハイキングやウォーキング用なら「GEL-VENTURE 8」
・日帰り登山用なら「GEL-Trabuco 10」
・ゴアテックスモデルなら「GEL-Trabuco 10 GTX」
・レディースでデザインが優れたものは「FUJI LITE 2」
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