ミステリーランチのザックは、街使いから登山までとても人気がありますよね。
3ジップやカーボン製のフレームなど、他のザックメーカーとは違うアプローチで、使いやすさやデザイン性を高めています。
また、ミステリーランチはアメリカでは軍隊向けのザックも作っているメーカです。
そのため、市販されているザックも耐久性が高く、やや武骨なデザインをしていて、そこも人気の秘訣の1つです。
今回は、そんな見た目も機能性も高いミステリーランチのザックについて解説するので、選ぶ時の参考にしてくださいね。
ミステリーランチは、耐久性、機能性、ファッション性の高さが人気のザックメーカーです。
・日帰り登山のザック
・富士登山/山小屋泊のザック
・テント泊のザック
・雪山テント泊のザック
メーカー別
グレゴリー / ミレー / パタゴニア / オスプレー / バーグハウス / マウンテントップ / ドイター / ノースフェイス / トレイルバム
ミステリーランチのザックの歴史
ミステリーランチは、創業者のデイナ・グリーソンとレネー・シペルベイカーが1975年から様々なアウトドアブランドで経験を積み、西暦2000年にアメリカのモンタナ州で生まれたメーカーです。
ブランドとしては2000年からですが、ザック作りの歴史はもっと長いといって良いでしょう。
そんな色々なザック作りの経験から生まれたメーカーがミステリーランチです。
ミステリーランチのザックの特徴
ミステリーランチのザックは、厳しいフィールドテストで選び抜かれた生地を使い耐久性を高め、ザック部分とフレーム部分を別々に設計することで収納力と背負いやすさの機能性を高めています。
また、3ジップの使いやすさはファッション性の高さにも結びついています。
このようにファッション性だけでない機能性の高さが、ミステリーランチの特徴です。
ファッション性
ミステリーランチが選ばれる多くの理由は、他のザックには無いそのファッション性の高さでしょう。
チャックがY字型になっている3ジップモデルをはじめ、ブリッジャーやテラフレームなどの大型モデルも、他のメーカーのザックとは異なる見た目をしています。
全体的に武骨な見た目ですが、不思議と登山でも普段使いでもファッション性が高く見えます。
『形態は機能に従う』というミステリーランチの考えがあればこそです。
重さ
ミステリーランチのザックは、他メーカーのザックと比べるとやや重たいるモデルが多いです。
理由は、しっかりしたフレームと丈夫な素材を使っているからです。
また、メーカーの考え方としてザックを軽く作るよりも、荷物を入れて快適に背負うことを目的に作られているからです。
構成素材
素材はモデルによりますが、フレームには高強度ポリエチレン、大型モデルはスチールやカーボンを使っています。
また、ザック部分にはロビックナイロンと呼ばれる強度が強く、ポリウレタンコーティングよりも耐久性の高い撥水加工がされた素材を使っています。
耐久性
ミステリーランチのザックは耐久性の高さも1つの特徴です。
ザック部分には、100から210デニール以上の太さの糸を使い、強度の必要な底面には330デニールなどのさらに太い糸を使っています。
また、ほとんどのモデルのチャックにはYKKの耐水性ジッパーを使っています。
収納力
収納力はとても高くなっています。
ザック部分はフレーム部分と分けて設計されています。そのため、荷物を入れやすい理想の形状にすることができるからです。
また、収納力で高いだけでなく3ジップ構造などで、荷物を入れやすく取り出しやすくなっています。
ミステリーランチのザックを選ぶメリット・デメリット
ここでは、ミステリーランチのザックを選ぶメリットとデメリットをまとめました。
デメリット
まずはデメリットからです。
デメリットに機能的なものはほとんどありません。
さすが機能性の高いミステリーランチですね。
ほとんどのモデルにレインカバーが付属していない
ミステリーランチのザックにはレインカバーが付属していません。
多くの場合、別売りのレインカバーを購入する必要があります。
日帰りでは必要ないかもしれませんが、小屋泊やテント泊など長期の山行になる場合は、レインカバーを別途購入する必要があります。
値段がやや高い
ミステリーランチのザックは、全体的にやや価格が高めです。
とくに大型モデルは、レインカバーも購入することを考えるとなおさらです。
ですが、品質が高いので、長く使えることを考えると仕方がないかもしれません。
扱っている店舗が少ない
扱っている店舗が少ないのもデメリットの1つです。
日帰りのモデルなどは比較的扱っている店舗も多いですが、大型モデルは登山店でも扱っているお店は少ないです。
特に大型モデルは1度は背負ってから購入したいと思いますので、少し敷居が高くなって今いますよね。
そんな時は、通販の返品システムのあるお店で購入することをおすすめします。
メリット
次にメリットです。メリットは多いですが、代表的なものを記載しますね。
しっかりとしたフレームで背負いやすい
ミステリーランチのザックは、大型モデルにはスチールやカーボンのフレームが使われています。強度も高く、適度にしなるので追従性も良く荷物の重さを感じにくくなっています。
30ℓ前後のモデルにもフレームが使われていて、荷物が増えても背負い心地が良くなっています。
高い収納力
ほとんどミステリーランチのザックは四角いスクエア形状で、とても高い収納力を持っています。
また、収納力が高いだけでなく、3ジップ構造などで荷物を入れやすく、取り出しやすいメリットがあります。
ファッション性が高い
ミステリーランチが人気のある大きな理由の1つに、ファッション性の高さがあります。
しかし、ただ見た目が良いだけではありません。
背負いやすいフレーム形状、収納力の高いスクエアなザック形状、荷物の出し入れしやすい3ジップ構造など、機能性の高さがミステリーランチの高いファッション性に結びついています。
遠くから見てもわかるミステリーランチのザックのファッション性の高さは、大きなメリットの1つです。
ミステリーランチのザックの使用感・クチコミ
ミステリーランチのザックを使用している方のクチコミをまとめました。
使っている方のクチコミは選ぶ時の参考になりますよね。
悪い口コミ
背中にパッドがないため
amazonレビューより ギャラゲーター
柔らかい
背負ってる間は良いが
膝の上で置いとくと
不安定
ボトル入れは
サイドのは大きく
かがむと
ボトルが落ちる可能性あります
小容量のザックとしては機能的には申し分ありません。ただ、サブザックとして見ると仕舞い寸法が大きすぎます。なんとか仕舞い寸法を小さくしようとしたため、収納がとてもしにくくなってます。また、寸法以上に厚みがありジャマです。
という訳で、素晴らしいけど中途半端なザックです。
amazonレビューより インアウト19
悪いクチコミは少なかったです。
小型ザックについては、背面パッドがないので、人によっては気になるようです。
購入する時は注意しましょう。
良い口コミ
3デイ欲しかったけどなかなか買えなかった僕たち世代(30代)がこぞって食いついている。
カッコいい!!
amazonレビューより 2デイアサルト
専ら軽装登山で使用しています。身長175cmでサイズに問題なし、勿論、チェストベルトで広範囲に調整可能ですので、身長の高低は問題ないと思います。
背中のパッドも通気性・クッション性があり問題ありません。
ショルダーベルト、ヒップベルトは軽量パックなので薄手ですが、ショルダーにはパッドが施されていて
余程荷物が重くならない限り、肩が痛くなることはありません。
ただ各ベルトの余り部分が長すぎて、ブラつきが少し気になります。
3ジップはパック内にアクセスが容易で荷物が取り出しやすい点が一番です。
他にも同社の軽量パックはありますが、街使いも考慮すれば、ギャラゲーターは使い勝手が良いと思います。
amazonレビューより ギャラゲーター
購入ボタンを押して直後に同じ重さで22L版があることを知って、かなり悩みましたが、22L版では雨蓋がある分、デザインが普通になってしまうので、やはり19Lのほうがいいと判断しました。その後、22Lは店頭でも見ることができませんが、やはり一回り大きい分、もちろんたくさん入っていいのかもしれませんが、かわいらしさがなくなるような気がします。アタックザックとして使う以外にも、街中での使用もできそうです。
amazonレビューより インアウト19
パックラフト+キャンプにかなり使い易いです。
amazonレビューより テラフレーム50
良いクチコミはとても多く、やはりデザイン性や背負い心地に関するクチコミが多かったです。
総評
悪いクチコミは少なく、良いクチコミはとても多かったです。
背負ったときのフィット感の良さや、デザイン性、使いやすさに関する良いクチコミが多かったです。
ミステリーランチのザックにほとんどの方は満足しているようですね。
ミステリーランチのザックの選び方
ミステリーランチのザックを選ぶ時は、使う目的によって選ぶと良いでしょう。
・日帰りから山小屋泊、普段使いまで「2dayアサルト」
・日帰り用ザックなら「ギャラゲーター」
・ポケッタブルでアタックザックにも使える「イン&アウト 19L」
・テント泊や縦走など「テラフレーム 3ジップ50」
がおすすめです。
その他にも色々な用途向けに向いたモデルがあるので、以下で各モデルについて紹介しますね。
ミステリーランチのおすすめザック
ここからは、それぞれのモデルについて記載していくので、選ぶ時の参考にしてくださいね。
ミステリーランチ:2デイアサルト(2 DAY ASSAULT)
2デイアサルトは、PCスリーブが付いた日常使いから日帰り、小屋泊登山にまで向いたザックです。
ミステリーランチの特徴の1つ、3ジップを使っていて荷物を入れやすく取り出しやすい構造になっています。
また、背面長の調整もできるので、色々な体型の方に合わせることがきます。
ザック外側にはデイジーチェーンやストラップが付いているので、外側にポーチやテントマットなどを取り付けることができます。
2デイアサルトはやや価格は高いですが、毎日使えるミステリーランチとしておすすめです。
重さ :1.4kg
サイズ :53×31×29cm
収納 :27L
ミステリーランチ:ギャラゲーター(GALLAGATOR)
ギャラゲーターは、日常使いから日帰り登山に向いた軽いザックです。
ザック自体の重さが600gしかなく、ミステリーランチのザックとしては、とても軽いザックになります。
ですが、3ジップが使われていて、ザック外にベルトとサイドポケットがあるので、サイズに似合わない収納力があります。
価格もリーズナブルなので、初めてのミステリーランチにおすすめです。
重さ :600g
サイズ :44×27×23cm
収納 :19L
ミステリーランチ:イン&アウト 19L パッカブル リュックサック
19リットルと十分な容量を備えつつ、折り畳み時はコンパクトなのが魅力。
手を使わずに水分補給ができるハイドレーション用ポケットとポートを搭載しており、シーンを問わず取り入れやすい。
日帰り登山やアタックザックなど、登山にぴったりのバックパックです。
重さ :400g
サイズ :41×24×21cm
収納 :19L
ミステリーランチ: スクリー32(SCREE 32)
スクリー32は、ハイキングから日帰り登山、小屋泊に向いた登山向けのザックです。
3ジップ構造で荷物の出し入れがしやすく、背面長の調整もできるので、色々な体型の方に合わせることができます。
デイジーチェーンやギアループもあるので、トレッキングポールやマットなどを、ザック外に取り付けることができます。
2デイアサルトとの違いはウエストベルトで、登山向けのしっかりとしたウエストベルトに、ベルトポケットも付いているので、行動食などを入れることができます。
女性向けモデルも有り、登山中心で使う方におすすめです。
重さ :1.3kg
サイズ :56×29×23cm
収納 :32L
ミステリーランチ:クーリー40(COULEE 40)
クーリー40は、日帰り登山から小屋泊、軽量装備ならテント泊までこなせる登山用のザックです。
こちらも3ジップで、荷物の出し入れがしやすくなっています。特に40ℓのような中型以上のザックでは、中の物を取り出す際にとても便利です。
デイジーチェーンはありませんが、フロントポケットが2つついているので、上着や水筒などを入れることができます。
スクリー32と同じく、しっかりとしたウエストベルトがついているので、荷物が多くなっても快適に担ぐことができます。
こちらにも女性向けモデルがあるので、多めの荷物で山行をする方におすすめです。
重さ :1.7kg
サイズ :61×30×25cm
収納 :40L
ミステリーランチ:テラフレーム 3-ZIP 50 テラフレーム
テラフレーム 3ジップ50は、カーボンフレームのオーバーロートフィーチャーと呼ばれる機能が付いた3ジップの大型ザックです。
オーバーロードは、フレームとザックが分かれていて、荷物が増えた場合はフレームとザックの間に荷物を挟むことができるシステムです。
普通は50Lのザックですと20kg前後の耐荷重ですが、テラフレームは68kgの荷物まで担ぐことができます。
ザック本体も3ジップで使いやすく、オーバーロードでザック収まりきらない荷物を運ぶことができるので、長期の山行やバックパッキングを行う方、他の人とは違うザックを使いたい方におすすめです。
重さ :2.3kg
サイズ :71×38×33cm
収納 :50L+オーバーロード
【番外編】ミステリーランチ ブーティーバッグ
ブティーバッグは、日常使い出来るトートバッグとザックを合わせたようなモデルです。
手さげと、背負うためのベルトが付いており、2通りの使い方ができます。
買い物やスーパーなどでは手さげとして使い、荷物が増えて重たくなった場合は背負うことができます。
日常で幅広い使い方ができるバックです。
重さ :400g
サイズ :26×43×15cm
収納 :16L
【番外編】ミステリーランチ :フルムーン (レビューあり)
フルムーンは、ミステリーランチのヒップモンキーと並ぶ人気のヒップサックです。
容量は、ヒップモンキーよりもやや小さい6.3Lで、シンプルな作りに合っています。
しかし、スクエアな形状なので使いやすく、とても多くの物が入ります。
実際に近くの片道90分の里山で登山をしてきました。
ザックは背負わず、フルムーンのみで登山をしましたが、中には900mlの登山用水筒、カップ麺、行動食やティッシュ、外のベルトにマットを取り付けることができました。
登山中も装着感が良く、途中でずれたり気になることはありませんでした。
また、通常の日帰り登山でサブバックとして使っても、中に水筒やペットボトル、行動食やティッシュやマスクなどを入れることができとても便利です。
重さ :400g
サイズ :18×33×19cm
収納 :6.3L
まとめ
ミステリーランチのザックは、高い品質と使いやすさはもちろん、機能美からくるファッション性の高さが人気のザックです。
オリジナリティが高くファッション性の高い外見は、遠くからでもミステリーランチのザックとわかるほどです。
価格はやや高いですが、機能性も高くて耐久性も高いので長い間使うことができます。
みなさんも、かっこいいミステリーランチのザックを担いで、登山に出かけましょう!
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